驚きの舞台を起点に生まれた、人気劇団の作品に注目

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今回は舞台を作るというだけじゃなく、5劇団による公演もありますね。
肥後橋 
演劇を作る時、普通は脚本ありきでセットが作られますよね。でも、学生の時に「ただただこんなセットが作りたい」という衝動ってあったんじゃないかと。
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ありますあります。分かります。
肥後橋 
昔の先輩が、巨大な二枚貝がパカッと開くセットを作った事があって。でも、そんな台本世の中に無いんですよ。
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そうですね。
肥後橋 
そして先日、竹内良亮が「城を作りたい」と言い出して始まった伝舞企画。なら、舞台のテーマが先行する演劇というのもあるんじゃないか。それを、僕ら京都ロマンポップだけがやるのはもったいないから、ゲスト団体さんをお呼びしたら面白いんじゃないかと。
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素晴らしい。京都ロマンポップステージタイガー壱劇屋劇団ZTON、カメハウスですね。どうやって作品作りが進められていくのかも楽しみですね。
肥後橋 
今回、「Sketchup」というCADソフトでセットの設計を進めています。それを先日、各劇団さんにお送りしたんですね。その後脚本を書いていただき、テクニカルミーティングでプランのすり合わせをして。結構大変ですね(笑う)。
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実は、ワークショップ公演という触れ込みから作品に目が向いてない部分があったんですけど、それぞれ、どんな作品を作っていくのかも楽しみですね。壱劇屋とか。
肥後橋 
西分さんが高校の後輩で。今回の窓口になってもらったんです。壱劇屋は普段、舞台セットを建て込まないので楽しみにしてると言ってくれて。
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ステージタイガーは安心して期待出来るし、ZTONは時代物なのかな。他の劇団とのギャップとかも含めて面白そうですね。
伝舞企画
公演時期:2013/9/20~23。会場:京都大学西部講堂。
ステージタイガー
俳優達の鍛え上げられた圧倒的な筋肉。それに最大限の負荷をかける事により、人間の奥深くに眠る野生のエネルギーを創出する。そんな超体育会系演劇を目指すステージタイガーは、関西を代表する強く、切なく、そして狂おしい劇団です。15名を越える劇団員で、自主公演だけに収まらず、ライブハウスから廃校まで、年10本以上のイベントにも出演中。今日もあなたの元へステージタイガー。もう、君にムキキュン。(公式サイトより)
壱劇屋
2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)
劇団ZTON
2006年11月立命館大学在学中の河瀬仁誌を中心に結成。和を主軸としたエンターテイメント性の高い作品を展開し、殺陣・ダンスなどのエネルギッシュな身体表現、歴史と現代を折衷させる斬新な発想と構成により独自の世界観を劇場に作りあげ、新たなスタイルの「活劇」を提供している。(公式サイトより)
カメハウス
近畿大学文学部芸術学科舞台芸術専攻演技コース出身の代表・亀井を筆頭に旗揚げしたパフォーマンス演劇集団。亀井が作・演出・振付を行い、彼の作り出す世界は多人数が動き回るエンタメ作品から、少人数で構成された繊細な文学的作品まで幅広い。楽曲のPVの様なパフォーマンスが芝居の中に多用されるのが特長で、身体全てを使った独特な表現を追求している。本公演以外にも、チャリティー企画や文化祭、前説など各種イベント及びコンテストや、LINX'Sなどの演劇祭に出演。映像製作にも力を入れている。(公式サイトより)

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自信満々・鼻高々

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「ニホンノカビ」の見所を語っていければと思います。
玉一 
この作品は福岡で開催された国際コメディ演劇フェスティバルでも上演したんですけど、演出をだいぶ変えて。京都Ver.はめっちゃしんどくなったんですよね。
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しんどくなったんですか。
玉一 
スマートになった部分もあるんですが、盛りつけられた部分もあって。福岡公演は無駄に感動させられる話という方向性だったんです。京都のはより繊細で、例えば家族のシーンも増えたりしました。
__ 
あるシーンで、玉一さんがタクシーの中で「拙者結構出たがりなのでござるがこんな素材どう?」みたいな顔で自分の飼い主を見続ける演技がありましたよね。それがめっちゃ面白かったです。
玉一 
あれも演出ですね。私、笑いに関して「ボケる→スベる→拗ねる」みたいな流れが既に私の考えであって、それをすぐやってしまうんですけど、今回に関しては拗ねちゃダメなんだと言われて。「サムライは自分の考えに絶対の自信があるんだから」と。それがボケになって、スベったりした事については関知しなくていい、それを判断して笑うのはお客さんだから。ずっと自信満々に台詞を吐いて、鼻の穴を膨らませておけばいいんだと言われました。
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素晴らしい。そう、逃げてなかったですよね、侍は。最後には見事、戦いに勝つし。
玉一 
そういう風に一気にばーんって行く訳じゃないですけど、着実に積み上げられていって、それで成立した演技ができている気がします。嬉しいですね。これからも蓄積する演技が出来ていったらと思います。

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一騎討ち

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「月に叢雲、花に風」の時の森さんの殺陣が凄く良かったんですよ。
森  
ありがとうございます!あの時は、夢にも出てくるくらい悩みながら練習していました。手が頭に中々入らない、この振り方で良いんだろうか、とか。で、為房さんとか土肥さんに見本をしていただいたらあっさりやってのけられたりして。「負けねー」って思って稽古しました。
__ 
あ、やっぱり練習を重ねていたんですね!早いし、カッコいいしで。とても良かったです。
森  
僕はまだ殺陣を初めて一年半くらいなので、嬉しいです。いや、ZTONの人たちは殺陣の技が凄くて、為房さんは戦国BASARAの舞台とかにも出てたりするぐらい派手だけど繊細だし。レストランまさひろさんは小さい頃から格闘技を学んでおられて、生きた殺陣というか、そういうギラギラしたものをもってるし。土肥さんは、人と対峙した時にどう見せるか、どうやったら殺陣での会話(呼吸とか、目線とかを合わせたり)が抜群に上手くて。上手さが三者三様なんですよね。あの人達に混じってやるのか、ってプレッシャーはあります。でもクオリティを下げる訳にはいかないので、必死に食らいついていました。実は僕、今回の「地の章」の見せ場として一騎討ちのシーンがあるんです。かなり長い殺陣になるんですが、そこで成果をお見せ出来るように、頑張ります。
__ 
とても楽しみにしております。

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『がーっ』

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「弱男ユニットがDAWとわっしょいしょい!」の時、能の演技をしていたと思うんですが・・・
御厨 
実は、あれは全く学んだ事がなくて。小学生の時に和泉元彌さんの狂言を見たぐらいなんです。稽古で村上さんに「何か最近、出来るネタはある?」って無茶ぶりされるので。それをやってみたんですが、意外とウケがよくて。何故あれが出来たかと言うと、子供の頃の記憶が刷り込まれていたからというのと、やはり腰の落とし方ですね。
__ 
腰の落とし方?
御厨 
いわゆる中腰でぐっと落として、すり足でばっと歩いて行くという動作が頭に染み付いているから見せられていたんだと思います。その頃KIKIKIKIKIKIの稽古が功を奏していて、それはやっぱり流れになっていたんですね。きっと。
__ 
腰を落とすスタイルでの表現をする資格。
御厨 
そうですね。でも、能のコピーをもっとしっかりやるべきだったのか、それともあのままで良かったのかという結論は出ていなくて。能なのか、能のものまねなのか、の境目で成り立っているのがあのシーンだったと思うんです。能ではない事をやり過ぎると、別のものになってしまうので。
__ 
先月の「夕凪アナキズム」も面白かったです。恋愛の話でしたね。彼も彼女も、自分の考えが表向き異なっている事を非常に面白い演出方法で、若干強引に表現されていました。だって、今リアルタイムに考えている事を、背中にコロスが付いて全て代弁する訳ですから。しかも、何人も連なっていくし。
御厨 
稽古場では、あれは本当は沈黙劇で、ものすごく繊細なお芝居だなと。コロスたちの言葉は妄言なんです。それが表に出た時、いかに思っている事とやっている事が違うかが見えて、でもそれがイコールになったりする瞬間も、いつか待ち受けている。それを恋愛劇に持っていくというのは、これは面白いなと思っていました。
__ 
お気に入りのシーンはありますか?
御厨 
小林欣也さん演じる痛風の入院患者が、結局告白が出来ずに悶々としいて、「世界の終わり」が流れて叫んで。そこから他の全ての恋愛模様がどんどん加速して、カップル達が結ばれたり別れたりヨリを戻したり・・・と入り乱れる。その時のぎゅっと思いが振り絞られるような、そんな大声を叫びたいような気分。それがあのシーンだったと思うんです。僕はあの欣也さんの演技をすごくやりたかったです。単純に気持ちいいだろうなと。
__ 
なるほど。
御厨 
カップル達の全ての物語をかき消すばかりに、欣也さんが音ではなく声を『がーっ』と叫ぶんですよ。何か、かっこいいなと思ってしまいます。弱男の良さだなあと、個人的には思います。

タグ: 繊細な俳優 恋愛至上主義


僕が何を出せるのかを

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今後、どんな感じで攻めていかれますか?
御厨 
さっきの自分の課題としてお話したように、去年一年はダンスをメインにとらえてやってきたんですね。今年は、繊細な事が要求される口語演劇をやっていきたいなと思っています。もちろん、ダンスもやっていけたら、自分にもっとプラスされるものがあるのかなと思っています。役者として技術力を必要とされる現場に関わっていきたいですね。
__ 
繊細な表現。先ほど仰った溜めであるとか、ニュアンスであるとか、ピッチであるとか、色々な捉え方をもって考えられているようですが。ダンスとはまた違った領域?
御厨 
いえ、体をどれだけ制御出来るかというダンスの考え方は、やっぱり役者としての技術力に掛かっていくと思うんです。繊細な演技をするときに、自分の身体に緩急をつけて表現出来るかどうか。
__ 
学んでいくスタンスはありますか。
御厨 
TPAMに出るKIKIKIKIKIKIの作品に、地点にいらした俳優の方がいて。ダンスをするのもやっぱりものすごく上手なんですよ。僕はまだまだ演劇にせよダンスにせよキャリアが短いので、現場で稽古を見て方法を学んで行ければ。そこで、僕が何を出せるのかを明確にしていければと思います。その先に、パフォーマーとしての可能性が見えてくるんじゃないかと。

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同じ人間を描いてる

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一般的な話。2002年に流行したものと2012年に流通しているものを比べた時、何だかそれほど違和感がない。10年前ものが今でも面白い。これって、何だか、今のポップの繊細で丁寧な、粗もクセも心地よく調節された表現が普遍性を持ちつつあるような気がします。ロロの芝居も何だか、その流れの上にあるような気がします。いかがでしょうか。
坂本 
ある人に言われたんですよ。「ロロのみんなって、友達が死んだりとかしてないでしょう」って。確かにそれはそうかもなって、わかんないけど。みんなそれなりに色々あるけど、何かに飢えた事もなく、生命の危機を感じず、そこそこ幸せにここまで生きてきて、そういう重大な事に直面してないんですよねあんまり。例えば戦争とか、デモとか、饑餓とか。だから三浦君はああいう作品を作れるんじゃないかなぁ。比較する訳じゃないですけど、範宙の山本の方はちょっと違う気がするんですよね。だからより渇いているのかな。どちらが豊かとかそういう事じゃないんですけど。
__ 
分かります。でも、二人に共通しているのは、嘘を付かず書いている、そういう気はします。
坂本 
そうですね。それはすごくあると思います。例えば三浦君は、稽古場で絶対怒鳴ったりしないんですよ。山本君は結構自分で権力を持っていて。そこも対極なんですけど、ありのままでやっているというのが共通していて、そこが信頼出来るんです。書くものも、アプローチは違えど同じ、人間を描いているんじゃないかなって。そういう印象があります。

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質問 ピンク地底人5号さんから ピンク地底人6号さんへ

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前回インタビューさせて頂いた5号さんから質問です。「『おはぎ』という芸名の由来を教えて下さい」。
6号 
私本名は千萩って言うんですけど、それで小学校くらいのあだ名が「おはぎ」だったんですよ。それが嫌で違う名前で読んでもらってたんです。でも大学で自己紹介した時、「昔おはぎって呼ばれていました」って言ったら、そのまま。呼びやすかったらしいです。
__ 
そう。地底人ではおはぎでありかつピンク地底人6号さんなんですよね。しかも、4号さんは「クリスティーナ竹子」ですからね。
6号 
それ、私も気になってたんですよ。2号さんに聞いたら「竹子の方がわかりやすいかなと思って。おはぎは俺の穴と地底人の活動を分けるために6号表記にしてるよ」って言われて。2号さんの気づかいですねぇ。これは今後の活動における繊細な部分ですよ。当の本人である私はそういうセンスが無いんですがね(笑う)だから、わっしょい出来る宴会隊長を目指してるんですけど。
__ 
ありがとうございます。二つ目の質問です。「芝居を続けるモチベーションを保つコツはありますか?」
6号 
めっちゃ漠然としますけど、明日を夢見るという事かな。何の夢だろう。わかんないけど。

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切り捨て力

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最近の仕事で心に残ったものは何ですか?
岡田 
金閣寺の時に、宮本亜門さんにアドバイスを受けた事です。これは本当に、有難すぎて・・・。
__ 
というと。
岡田 
当時、ダメになっている時があったんです。亜門さん自身がとても繊細な方なので気がついて下さって。「芝居をする上では、要らないものを削ぎ落としなさい」というようなことを言われたんですよ。「いらないものばかりに気を取られていると、為すべき事が出来ないよ。自分がやらずして、誰がやるんだと、そう思ってやる事が、未来に繋がる力だと」って。それまで私、「芝居をする事が天命」だなんて言える様な度胸も無かったんです。でもそう言われて、「はい」と素直に思えたんですね。そのぐらいの勢いでやっていかないとダメだなと思ったら、世界が開けたように思いました。
__ 
なるほど。
岡田 
凄い出来事だったんですよ。生まれ変わるぐらいの。生活であれ両親であれ、それを削いでも自分の仕事だけを考えろと。やっぱり、先をどんどん行く人は、一つの貫くところを強く持っているんだなって。今まで生きてきて、かなり衝撃的な出来事でしたね。
__ 
自分の仕事の為に、自分の生を捧げるという事ですね。それは侍ですね。
岡田 
私は自分を貫き通すほどの強さが足りず、他人の事を否定せず真に受けていちいち聞いてしまうんですよ。周りのいらない声が聞こえてしまうというか。でも亜門さんの言葉でシンプルにやるべきことを惑わされずやれる強さを持とうと思ったんです。それがあったから、何が良くて何が悪いかを考えられるようになったと思います。
__ 
色んな選択から、大事な一つを選択出来る力はとても貴重ですよね。良い出会いがあればいいですね。
岡田 
そして、他の選択を切り捨てた理由を覚えて、取っておきたいですね。
__ 
切り捨てたオプションへの追悼は、きっと、芝居に深みを落とすと思う。
岡田 
切り捨てたという事は、その選択に執着があったという事ですよね。それに思いを馳せれば馳せるほど、前へ進む力になるかもしれませんね。

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vol.223 岡田 あがさ

フリー・その他。

2012/春
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岡田

「キス×キス×キス~シークレットフレンズ1928~」

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さて、作品についてもう少し。以前の作品ですが「キス×キス×キス~シークレットフレンズ1928~」。大変面白かったです。
向坂 
ありがとうございます。フレンズって、アートコンプレックスプロデューサーの和田さんの事なんですよ。アトコンで公演しなくてごめんなさいという意味がありました。
__ 
あ、そうなんですね。主人公の女の子が大変可愛い作品でした。東京のマームとジプシーっぽかったですね。
向坂 
それっぽかったですか。ありがたいですね。KYOTO EXPERIMENTのプログラムでのマームとジプシーがずば抜けて面白かったんです。十代が感じる死の姿を繊細に描いて、終わりに向かう姿をビジュアル化していくセンスが凄く良くて。でも主人公の女の子の喋り方が凄いムカツくんですよね。ムカツく可愛さみたいな。これはもう、そのままやってみるしか無いと思いました。
__ 
なるほど。
向坂 
皆、もっとマームとジプシー見た方がいいと思います。
京都ロマンポップ第11回公演『幼稚園演義
公演時期:2011年4月29日~30日(京都)、2011年9月18日~19日(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、シアターKASSAI(東京)。

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バランスについて

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芝居を辞める事について、考えた事はありますか?
高橋 
烏丸ストロークロックの公演に参加していたんですが、それが終わった時期にやめようと思いましたね。今はずっと続けていこうと思っています。やっぱり、一度辞めようとしたからそう思えるようになったと思うんです。
__ 
辞める理由はどのような。
高橋 
やっぱり、生活とのバランスですね。演劇を続けようとするとどうしても仕事生活とバランスが取れなくなってくるんですよ。お金が無くてもやりたいことが出来ていたらいいという人もいますけど、私はそういうふうにはなりきれなくて。
__ 
そうですね。
高橋 
仕事をしていると、どうしても責任が発生するので演劇に割く時間が少なくなる。以前、鈴江さんの作品に2回参加させてもらった事があるんです。鈴江さんは「フリーターで芝居やってる奴より公務員の方がよっぽどいい演技する」って仰るんですよ。最初はどういう意味か分からなかったんですけど、責任感の問題だったんですね。演劇は、自分が選んでやっている事なんですけど、だからこそ責任を持って参加するようになりました。
__ 
なるほどね。個人的には、演劇がサイドビジネスになるぐらいにまでなったらいいんじゃないかなとか思いますけどね。バイト+演劇で月収35万いくみたいな。
高橋 
この間、リーディングで共演した人がオーストラリアで聞いてきたというお話なんですけど。向うの病院で、がん告知などの患者さんとのコミュニケーションに備える研修に役者を使うらしいんですよ、アルバイトで。
__ 
そういう風に、社会が演劇を必要とするケースはもっとたくさんあるんでしょうね。まだ発見されていないだけで。
烏丸ストロークロック
1999年、当時、近畿大学演劇・芸能専攻に在学中だった柳沼昭徳(劇作・演出)を中心とするメンバーによって設立。以降、京都を中心に、大阪・東京で公演活動を行う。叙情的なセリフと繊細な演出で、現代人とその社会が抱える暗部をモチーフに舞台化する。(公式サイトより)
鈴江俊郎氏
劇作家。演出家。office白ヒ沼代表。

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vol.216 高橋 志保

フリー・その他。

2012/春
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高橋

三都市ツアー2012『短編集:仇野の露(あだしののつゆ)』

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。さて、2012年には「仇野の露」の全国ツアーですね。
阪本 
はい、2月3月と、三重、舞鶴、岡山に行きます。
__ 
頑張って下さい。
阪本 
はい。幅広い年代のお客さんに来て頂きたいですね。
__ 
初演を京都で拝見したんですが、烏丸の作品としては、取っつきやすいという印象があります。
阪本 
そうですね。どんな環境に置かれている人でも、共感したり心が動くようなものを作りたいですね。圧倒的な何か、ではなく。
__ 
というと。
阪本 
もちろん前衛性の度合いが高い芸術作品には大変価値があると思うんですよ。でも、私たちがやるのはそこではないなと思っていて。普段の生活に密着したものの方が、お客さんが受け止めやすいんじゃないかなって。それは、笑いを取る作品のことでもなく、単純な作品を作るという事でもなく。生活で抱えているもやっとした何かを、表現したいと思いますね。
__ 
なるほど。
阪本 
見て、「はー面白かった」というような感想は出ないかもしれないです。
__ 
そのぶん、受け止めやすい感覚があるんですね。
烏丸ストロークロック
1999年、当時、近畿大学演劇・芸能専攻に在学中だった柳沼昭徳(劇作・演出)を中心とするメンバーによって設立。以降、京都を中心に、大阪・東京で公演活動を行う。叙情的なセリフと繊細な演出で、現代人とその社会が抱える暗部をモチーフに舞台化する。(公式サイトより)
舞鶴・津・岡山 三都市ツアー2012 『短編集:仇野の露(あだしののつゆ)』
舞鶴公演・公演時期:2012年2月19日。会場:まいづる智恵蔵。津公演情報・公演時期:2012年3月9日~11日。会場:津あけぼの座スクエア。岡山公演・公演時期:2012年3月17日~18日。会場:上之町會舘。

タグ: 繊細な俳優 津あけぼの座


構造

村松 
最近は、演じている素の自分をさらけ出そうという意識があります。演じていると、どうしてもカッコ良くしてしまうんですね。
__ 
ええ。
村松 
何故そうなるかというと、人に見てもらうからとか、後で自分で映像を見るから、とかなんですけどね。でも、そうするよりはありのままでやってみる方が面白いのかもなと。大崎が僕に振っている役を越えてカッコ付けると、これは笑えないなと。
__ 
周りの反応からそれが分かった?
村松 
それもそうだし、その前に、自分の演技が相手に対してどのような反応を起こすのかをもっと知りたいんですよ。テンプレート化された反応ではなく、本当の所はどうなんだろうという。周囲に気を遣える、本当にこの人はどう思うんだろうという想像が出来るようになりたいですね。
__ 
どういうやり方をすればよりリアルに見える、というアプローチの他に、他人への影響を洞察するという事ですね。
村松 
それが出来れば、舞台で、素の自分で生きる事がもっと出来ると思っています。感覚的な事なので言葉にしにくいんですけど。
__ 
例えばボケに対するツッコミをやる時に、どんな想像をするのでしょうか。
村松 
なんでツッコミが存在するかというと、一つにはボケを制裁する為の攻撃というのがあるんですよね。その時、どんな形でもいいのであれば成立させるのはあまり難しくないんです。でも、お客さんを含めた「周囲」を納得させる為には、何も考えずに叩いてしまってはダメだと思うんです。
__ 
というと。
村松 
普段の生活でも、誰かを注意する時はその人の今後の立場を考えるじゃないですか。会議の時に軽く叱ったり、隅でこそっと注意したりとか。後でどうなるかという事を考えながら叱っていると思うんですよ。その関係を面白く、例えば立体的に成立させるには論理だけでもセンスだけでもいけない。
__ 
関係を考える時の反射的な思考が必要という事ですよね。でも、本当に感覚と結びついているから、舞台でしか実現出来ない表現なんですよね。
村松 
それを繊細に作りこんでいく作品90分やるので、やっぱり集中力と体力が必要なんですよね。いや、どんな演劇も大変だと思うんですけど。

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