LAUGH DRAFTのヒミツ

早川 
僕、最近役者の出ずっぱりに興味があって。役者は体力的にきついらしいんですけど、独特の空気と緊張感があって。
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UNIQUE NESS」の時もそうでしたね。
早川 
あそこにいると嘘付けないんですよ。喋ってないのにかなりしんどいらしい。実は「LAUGH DRAFT」も出ずっぱりで、しかも生演奏があるんですよ。全員である方法で音を出すんですが、これが簡単なように見えて難しくて。「UNIQUE NESS」でギターを弾いていただいた福島さんに指導をしていただいています。いま、猛練習中です。

タグ: 上演中出ずっぱり型演出 それを揺らしてはいけない 生演奏のある作品


「見ている」

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それは、片思いの事を指していますか?
藤本 
僕はドストエフスキーの作品が好きなんですけど、彼の描く愛の形は「目を背けない愛」なんですよね。悲惨な状況であってもちゃんと見ようとする登場人物が必ずいる。それは一つの、信じられる愛の形だと思っているんです。見てはいけないものをしっかり見るという。それを舞台上でやりたいです。台本上、出ハケではかち合うことのない登場人物が、もし同じ空間にいて「見ている」としたら。その方向性で作ろうとしています。
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もしかしたら笑いになるのかもしれませんね。もしくは、そうした事により奇妙な想像が膨らむのかも。
藤本 
僕はギャグが好きなので、笑いになるのならば避けるつもりはないですね。だからと言って、今そう言われたからそういう方向に行く訳ではなく。僕達の作品にとってそれが必要であれば、力強く選んでいきたいと思います。ただ、単純に、俳優たちが舞台から姿を消さずにじろじろと芝居を見ているというのがどういう事になるのか見てみたいんですよ。不親切な作品になるかもしれませんが、あらゆる場面で関係性が見えた時、お客さんがどこを見たら分からなくなる。本来なら、見るべき所を決めるべきなんですけどね。極端に言うと4つのシーンが同時多発的に起こっている。そんな状況なら、ベタベタな笑いになるかもしれませんし無茶苦茶な状況になるんでしょうけど、そうしたリスクを冒さないと自分達にとって面白いものは出来ないんじゃないかなあと思っています。

タグ: 上演中出ずっぱり型演出 ドストエフスキー 出ハケについて 「ベタ」の価値


直結エンジン

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今日はどうぞ、宜しくお願いします。悪い芝居「駄々の塊です」、お疲れ様でした。盛況だったそうで何よりです。
大原 
ありがとうございます。何とか東京も終わりました。いつもは作演出・出演をしているんですが、今回は役者だけなので、いつもとは全然違う頭を使いました。書いた人が何を考えながら作ったかを考えて、そのレールに乗る事が求められるので、難しいなあと。当たり前ですけど、役者って凄いなーと思い直しました。
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作家がそれで正解だと言っても、本番でそれが正解だとは限らないわけですからね。
大原 
演出助手として山崎さんの書くのを手伝っていたので、相対的にどのような役を自分は演じるべきなのか?という第三者の視点があって。役者としてはまだまだなので反省点も多いですが、その分、もう少し役者としての自分を知りたくなりましたね。
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役者としての自分。
大原 
高校から脚本を書き始めて、それは当然自分が俳優として演じる、と直結しているんですよね。作・演出・出演というのが。自分が書いたものに自信がないから役者として出ているのかもしれないんですが・・・
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というと。
劇団しようよ
2011年4月、作家・演出家・俳優の大原渉平と、音楽家の吉見拓哉により旗揚げ。以降、大原の作・演出作品を上演する団体として活動。世の中に散らばる様々な事象を、あえて偏った目線からすくい上げ、ひとつに織り上げることで、社会と個人の”ねじれ”そのものを取り扱う作風が特徴。既存のモチーフが新たな物語に〈変形〉する戯曲や、想像力を喚起して時空間を超える演出で、現代/現在に有効な舞台作品を追求する。2012年「えだみつ演劇フェスティバル2012」(北九州)、2014年「王子小劇場新春ニューカマーフェス2014」(東京)に参加するなど、他地域での作品発表にも積極的に取り組む。野外パフォーマンスやイベント出演も多数。2015年「第6回せんがわ劇場演劇コンクール」(東京)にてオーディエンス賞受賞。同年よりアトリエ劇研(京都)創造サポートカンパニー。(公式サイトより)
悪い芝居
2004年12月24日、旗揚げ。メンバー11名。京都を拠点に、東京・大阪と活動の幅を広げつつある若手劇団。ぼんやりとした鬱憤から始まる発想を、刺激的に勢いよく噴出し、それでいてポップに仕立て上げる中毒性の高い作品を発表している。誤解されやすい団体名の由来は、『悪いけど、芝居させてください。の略』と、とても謙遜している。(公式サイトより)
悪い芝居vol.12「駄々の塊です」
公演時期:2011/11/2~2011/11/9(京都)、2011/11/17~2011/11/21(東京)。会場:ART COMPLEX 1928(京都)、王子小劇場(東京)。

タグ: 上演中出ずっぱり型演出 自信がない 反省Lv.2 「悪い芝居」の存在


弱男ユニット「教育」

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私が殿井さんを改めてすごい人だと思ったのは、弱男ユニットの「教育」でした。
殿井 
え、ありがとうございます。
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やっぱり、すごい迫力を持っている人だなあと思って拝見していました。俳優全員が客席の周りをぐるぐる歩きながら演技するという演出でしたが、ずっと目で追ってました。ラスト、結婚を約束していた筈の男を追いかけるところとか、痛ましくて。
殿井 
劇場全体がアクティングエリアになっていて、真ん中にピラミッド型の客席、というつくりになっていました。出演者は全員出ずっぱりでずっと{客席のまわりを}ぐるぐる歩いているんですが、お客さんの入った状態で6人で四面ある客席を360度カバーするのが難儀でした。やはり、稽古場と勝手が違って客席をはさんで反対側にいる役者の姿が見えなかったりするんです。劇場入りしてからすぐ手直しの作業になりました。そうですね、ずっと歩いていましたね。
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ありがとうございます。今年は、他にKUNIOさんの公演にも出演されていましたね。見逃してしまいましたが、東京と京都で公演した「文化祭」。
殿井 
東京も京都も、親切でエネルギッシュな人たちがいて、知らない街に行ってみるのもいいもんだなぁっと。今年は歩き回ったり、東京に行ったり、京都にいったり、ちょこっと岐阜の大垣にもいきました。最後は走ったり。
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名前の通り。
殿井 
あ、そうですね。名前の通り。
弱男ユニット「教育」
公演時期:2011/01/09~10。会場:AI・HALL。
KYOTO EXPERIMENT「HAPPLAY」特別企画『文化祭 in KYOTO』
公演時期:2010/10/28~29。会場:アトリエ劇研。
KUNIO
演出家、舞台美術家の杉原邦生さんのプロデュース公演カンパニー。特定の団体に縛られず、さまざまなユニット、プロジェクトでの演出活動を行っている。(公式サイトより)

タグ: 上演中出ずっぱり型演出 会場を使いこなす


vol.165 殿井 歩

フリー・その他。

2011/春
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殿井