質問 宿南 麻衣さんから 伊藤 えり子さんへ

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次は「人の気も知らないで」で共演された宿南麻衣さんからのご質問です。
伊藤 
あはは。はい。
__ 
「稽古場で、演出家からいきなりネタをやってくれと言われて、それを受けて立ったりいなしたりしていて。そういう態勢をどうやって鍛えたんですか?」
伊藤 
(笑う)20代前半にお芝居を始めた頃に、「絶対に断ってはいけない」という精神を教えられて染み着いているんですよ。インプロなんかでもそうなんですけど、断っちゃいけない、いいえで返しちゃいけない。あと、早く返さないといけないんです。それがずっと頭の中にあって。ちょっとマイペースな永津に「早く早く!」ってなってしまって(笑う)。私「慌て」なんです。性格がホントに逆なんですよ。あとは先輩が本当にどんどん振ってくる方がまわりにいてて、転球劇場の橋田さんとか本当に憧れてて、生き様とかに憧れているんですけど、飲んでフラフラの状態でもエチュードを始めたりとか。そこに絶対に面白くして返さなくてはあかん。いや、多分訳わからなくてもいいんですよ。でも断ったらあかん。と思ってます(笑)
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そして早く返す。
伊藤 
そうですね、なるべく早く返そうとしてしまいます。最近よくそう言われます。
__ 
凄いなあ。それ、トレーニング出来る能力なんでしょうか。
伊藤 
出来るんちゃいます?新喜劇の役者さんが段々と面白くなっていくとか、返しの早さとかも。笑ってるのが好きなので、横山さんにはコメディエンヌやなと言われますね(笑う)。

タグ: はじまりのエチュード 後輩たちへ マイペースの価値


あの状況で西村さんが感じたこと

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今年は西村さん、gateに2連続で出演されましたね。gateリターンズではブルーエゴナクでは男性の下心VS西村さん、みたいな作品だったんじゃないかと。
西村 
そうでしたね、ブルーエゴナクの穴迫さんが東京から帰ってきて、そこから4日間で作りました。ほとんどエチュードで組み立てられた作品でしたが、やっぱりエチュードの難しさを思い知りました。
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あの役、やっていてどんな気持ちになりましたか。
西村 
(こういう人、いるなあ)と思いながらも、自分もこういう風に見られていたのかもしれないなあと。
__ 
そう、強かさというかね。
西村 
男性の中で上手いことやっていこうという・・・アンケートでも、私演じる「西村さん」が悪いという意見もあって。
__ 
確かにそうですね、西村さんも悪いかもしれませんね。いや西村さん以外も悪いとは思いますけど。最後の最後には「穴迫さん」が自滅するんですけどね。そして次のgate#12での参加作品が、劇団しようよ『こんな気持ちになるなんて』でしたね。
西村 
ありがとうございます。
__ 
ハンバーグとして焼かれる運命にある牛肉を演じていましたね。
西村 
あの作品もエチュードによる創作でした。演出にはもっと弾けて欲しいって言われたんです。流れを押さえた演技をすると全然面白くなくなってしまうので、その塩梅が凄く難しくて。
ブルーエゴナク
2012年、福岡県北九州市にて旗揚げ。2013年1月に団体名から「劇団」を取り、現在の名称になる。同年5月、第五回公演「サヴァリーナトロメイド」では九州の二県三都市を巡る初めてのツアー公演を行い450人を動員した。2014年、第8回福岡演劇フェスティバルの公募枠作品として、「交互に光る動物」を西鉄ホールで発表。その後、枝光本町商店街アイアンシアターにて公演。2014年8月 初の関東圏での公演を開催。日常と事件の狭間でただひたすらに生きることを諦めない作風が特徴。(公式サイトより)
gateリターンズ
公演時期:2014/8/7~10。会場:KAIKA。
gate#12
公演時期:2014/10/2~5。会場:KAIKA。

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イエティ「さらばゴールドマウンテン」

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古藤さんの最近の出演作、努力クラブとイエティと壁ノ花団と衛星と、どれも拝見しています。
古藤 
ほんまにありがとうございます。
__ 
最近の中で特に印象深かったのは。
古藤 
去年から本格的に演劇に入って、毎回違う方達とやらせてもらっていまして。毎回その、違うんですよ。これが良かったなというよりは、毎回違う事をやっている感じですね。
__ 
毎回全然違う。
古藤 
その中でも今年の頭に出させてもらったイエティと努力クラブは僕の中では特別に印象が強いです。変な意味じゃなくて、真逆だったんですよ。現場とか、経験が。イエティは先輩ばっかりで僕が一番下、努力クラブは僕が上の年代だったり。まあ、努力クラブもキャリアとかは皆さんが先輩だったんですけどね。
__ 
なるほど。
古藤 
イエティでは先輩に必死に食いついて、努力クラブでは今まで出来なかった事とかを出来るようにして。でも、どちらもまだまだ出来る事はあって、反省も残っています。
__ 
というと。
古藤 
台本を頂いてから本番までに、やっぱり段階があるんだと思うんですよ。イエティの方でそれを再認識しました。セリフを覚える段階、噛まずに言える段階、セリフが染みこんでくる段階と、その段階のスピードが早かったりして。もちろんそれは誰でもバラバラなんですけど。でもイエティでは、ある時ギューンと、周りがさらに上の段階に成った時があったんです。
__ 
へえ!
古藤 
僕がいなかった稽古があったのかなと思うぐらい。実は最初の方でエチュードをしていて、いい意味で抜けた雰囲気でやっていて、割とこういう感じで進んでいくのかと思っていたら、稽古期間の最後の方で急に物凄く伸びたというか。どういう思考でやってはるのかなと。
__ 
そのイエティの作品「さらばゴールドマウンテン」では最後の方にドタバタがありましたね。それが凄く面白かったんですけど、そこを舞台上で生でやる事に照準を合わせて稽古を進めていった、という感じなのかもしれませんね。
古藤 
狙いに合わせて、それまでのシーンのディテールとか、態勢を稽古で色々決めていった、のかも。
__ 
何より、彼らの役者としての、その「ギラギラしている」という言葉を使っていいのか分からないですけど、そういう熱い部分が伝わってくるようですね。
古藤 
弱男の村上さんと舞台が終わった後に話させてもらって。世界観を崩さない為に、ウソになってしまうようなコミカルすぎる演技じゃあ、なかった、ってなって。僕は最初、コントに近い作品だと思って稽古に臨んでいったんですが、舞台を作り込んだり戯曲を読み込んでいったりする内に、あの世界観に入れていった感じでした。その感覚を汲んでもらったんですね。嬉しかったです。「~~風のコントじゃなくて、ちゃんと演じている役の人物を考え、その上での感情を込めた演技をしたいよね」と、競演させていただいた土佐さんには言われました。同じ事かもしれません。それは僕の課題なのかもしれないですね。次の努力クラブに、その意識で行けました。
__ 
努力クラブ必見コント集ですね。
古藤 
まずは、居場所を見つけるところからでした(笑う)とけ込めばいいのか、ケレン味をもっと出せばいいのか探りながらですね。あんだけのメンバーなので。楽しみながら迷ってました。
イエティ
大歳倫弘氏作・演出のヨーロッパ企画のプロデュース公演。
イエティ「さらばゴールドマウンテン」
公演時期:2013/2/14~18(京都)、2013/2/22~25(東京)、2013/3/1~3(大阪)。会場:元・立誠小学校 音楽室(京都)、駅前劇場(東京)、インディペンデントシアター2nd(大阪)。
努力クラブ
元劇団紫の合田団地と元劇団西一風の佐々木峻一を中心に結成。上の人たちに加えて、斉藤千尋という女の人が制作担当として加入したので、今現在、構成メンバーは3人。今後、増えていったり減っていったりするかどうかはわからない。未来のことは全くわからない。未来のことをわかったようなふりするのは格好悪いとも思うしつまらないとも思う。だから、僕らは未来のことをわかったようなふりをするのはしない。できるだけしない。できるだけしないように努力している。未来のことをわかったふりをしている人がいたら、「それは格好悪いしつまらないことなのですよ」と言ってあげるように努力している。(公式サイトより)
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。独特な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。

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ノーを言う前に

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諸江さんは高嶺格さんの作品にも出演されるそうですね。
諸江 
そうなんです。元々高嶺さんは厳密にはダンサーではないので、で、集まってくる人もダンサーがメインではないんですね。こっちからどんどん提案していくんですよ。これやったら面白いんじゃないかって。みんなで大笑いしながら。しんどかったのは、30分間ずっと同じ動きをし続けるというものでした。結局使わなかったんですけど、たとえばカップを持ち上げるという行為をずっと繰り返すとか。
__ 
そんなダンスがあるんですか。ちょっと見たいです。
諸江 
それはお客さんに見せられないので使わなかったんですけど、そこから発生する何かを掴むんです。それらを高嶺さんが編集して、作品としてまとめるんですね。一枚のアルバムを作る、みたいなイメージです。
__ 
他には、どんな提案を。
諸江 
原始的な、こんな事してみたいよね、みたいなのをやってました。全然下らないんですけど、楽しいんです。芝居のエチュードもしたし。作品を作る上で、全裸になる事も提案して、全員裸になったことがありました。もちろん裸はタブーなんですけど、作品として必要であれば裸になる事は納得出来る、そんなメンバーでした。
__ 
なるほど。
諸江 
高嶺さんの作品には、世間一般ではタブーとされているものをモチーフにした作品がありまして。そういうのを学生の時に見てきて、ああ、自分の中にも、確かにタブー意識というものがあるなと。何も知らずに見たら拒否感しかないが、作品内で語られる背景を知ったらそんな事は言えない。拒否するのは後にしよう、という。一度試してみて、それでもダメだったらノーと言おう、と。そういうスタンスが学生の時に身について、今でも続いています。
__ 
外の物を受け容れる前に拒否してしまうのではなく、ですね。

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vol.287 諸江 翔大朗

フリー・その他。

2013/春
この人のインタビューページへ
諸江

「人は死んだら木になるの」

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こないだの山口茜さんの台本を使った「人は死んだら木になるの」に参加されましたよね。とても面白かったです。まるでMacのCMみたいな、アーバンな感じで台本を紹介する、という。先の2グループのものと全然違った切り口だったので新鮮に感じました。例えば、冒頭のAVに出ることになってしまったアイドルのモノローグを浅井さんさわやかに語ったりとか。
犬飼 
あれはよくやれたな、と思いますね。でも、半分演出放棄みたいになっちゃっていて、個人的には反省点が多いです。前の肥田さん改造計画の時同様になってしまったというか。
__ 
オリジナルの台本で上演する時は、お二人が普通に会話をするというものらしいですが。
犬飼 
こじんまりとした感じでやってます。一番最初に芝居を作り始めた時は最初は浅井に台本を書いてもらってたんですが、これなら普通にいつもの会話を再現した方が面白いんじゃないかなと思ったんですね。
__ 
会話を録音して、台本に起こすと。
犬飼 
だから、エチュードで作ったということになるんでしょうね。それを何回も再現できるようにやって出来たというのが当初の作品でした。
__ 
それだけで成立するぐらい面白かった。
犬飼 
脚本を用意するより面白かったと思います。お題を決めて話したら、まあまあいいんじゃないの、っていう出来になったんです。中心は浅井のネタ話なんですけどね。
人は死んだら木になるの
欄干スタイルプロデュース公演。山口茜さんの同名戯曲を3団体が演出し、上演する。わっしょいハウスほか、欄干スタイル・このしたやみが参加。会場:アトリエ劇研。公演時期:2009年2月11~15日。
山口茜さん
主に京都を拠点に活動する劇作家。トリコ・Aプロデュース主宰。現在、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてフィンランドに滞在中。
肥田知浩改造計画
欄干スタイルプロデュース公演。劇団hakoの劇作家・演出家の肥田知浩さんの脚本「犬の眼、石の耳」を3団体が演出し上演。会場:アトリエ劇研。公演時期:2008年4月18~20日。

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『豚』一端

___ 
しかし、ピースによって3人とも全然違う作風でしたよね。創作の方法もやはり違うのでしょうか?
トミー 
私はきっちり台本を書いてくるんですけど、例えばcossiは、たとえば二つの言葉だけを使ってエチュードして、そこから形にしていく方法を取ったりして。
___ 
なるほど・・・。では、タマネギとかジャガイモを菜箸で掴んで競いあうというピースがありましたが、あれはcossiさんのですか?
トミー 
あ、あたしです。
___ 
そうだったんですか。ちなみに、あれはちゃんと点数が付いてたんですかね。
トミー 
あれ全然数えてないです(笑う)。流れ上、cossiが勝つことになってたんですよ。でも、ちゃんと本気でやるということは決まっていて。ルールもあったんです。普通の状態は菜箸を使って、タイムサービス中は「タイムサービス」とか言いながら手を使っても良くて、サービスタイム中はそれっぽい振りをしながら止まらなくちゃいけないという。
___ 
文章にすると全然伝わらなさそうですが面白かったです。これは覚えているのですが、トミーさんの担当されたものの一つに、「セカイ系」というタイトルの作品がありましたね。他の2人のメンバーがワンルームの中で王国をグダグダになりながら作り上げるという、唯一の具体的なコントでしたが。トミーさんの二人観がかいま見れたような。
トミー 
まんまあの二人そのままという訳じゃないですが、日常でよく聞くような会話っぽさを取り入れました。
___ 
面白い公演でした。podcastもあったし。ところであれは配信しないんでしょうか。
トミー 
一回配信しようという動きもあったんですが、ちょっとノイズも酷かったりして・・・。
___ 
公演に来た人だけのお楽しみだったと。
cossiさん
chikinメンバー。
山村麻由美さん
おなじくchikinメンバー。

タグ: はじまりのエチュード


実際、自分だったら

__ 
長沼さんの、役者としてのスタイルみたいのを伺えたらなと思います。ご自身では、どのような俳優だと思われていますか?
長沼 
自分で自分の事を?
__ 
または、どう受け止めて貰いたいか、とか。
長沼 
そうですねぇ、たまに言い回しが独特だと言われます。心当たりがあるとすれば、自分が同じ状況になったとしたらどうなるか、というのを気にしてるからかもしれません。
__ 
演技の仕方、という事でしょうか。
長沼 
解釈、ですかね?例えば、私は大学に入るまで演劇未経験者だったんですよ。で、演劇科を受験したので、エチュードが入試に含まれてたんですね。その時のことで例えると、
__ 
大学の入試で、エチュード初体験ですか。
長沼 
はい。設定を与えられて、待ち時間30分の間に2分間のを作らなくちゃいけない。大きな部屋に受験者が3人ずつ入れられて各々課題に取り組むわけです。どうやら私以外の二人は高校演劇をやっていたみたいで、もうさっそく作り始めたんです。
__ 
ちなみに、どういう課題だったんでしょうか。
長沼 
念願の大学にやっと合格しました、その入学式に遅刻しそうですさあどうする、みたいな感じだったと思います。
__ 
はい。
長沼 
その二人は「キャー!遅れてしまいそうだわ、どうしよう」みたいなセリフ作ったり泣き叫んだりしてて。それ見て、私もこれをやらなきゃいけないのかと恥ずかしくなっていたんですね。
__ 
ああ、分かります。
長沼 
それだけは避けたいと。その時に「実際、自分だったらどうするだろう」って想像して。そしたらまず、町中でそんな大きな声は出さないだろうってことに気付いて。結局それ以上はあまり思い浮かびもしなかったので、あとはぶっつけ本番で最初から最後まで無言でウロウロ。そうしている内に2分経って。
__ 
ああ、それは素晴らしいですね。
長沼 
その感覚はずっと覚えておこうと思っています。どうしたらより普通に出来るかとか、普通って何かってことは忘れたくないです。
__ 
より普通に。
長沼 
普通な事の連続が結果、ドラマチックになると思うんですよ。舞台上の役の人は大体は一般人じゃないですか。だから、普通の人の感覚を常識を持って、秩序を持ってできるのが理想です。
__ 
その積み重ねがドラマチックさを生むんですね。分かります。
__ 
なるほど、そういう事を考えて稽古されるんですね。
長沼 
あ、長々と話してるけど、実際はもう少し適当にやってます(笑)。ていうか、言い回しが独特、の理由になってるのかな、これ。ごめんなさい、わからなくなってきました。

タグ: はじまりのエチュード


vol.104 長沼 久美子

フリー・その他。

2008/春
この人のインタビューページへ
長沼

正直者の会稽古中

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今日はお忙しい中、申し訳ありません。宜しくお願いします。
藤原
こちらこそ、宜しくお願いします。
__
最近は、正直者の会の稽古が始まっているのでしょうか。
藤原
正直者と、ウチの山口吉右衛門が4月に出展する、東京の演劇コンクールの稽古があるんだけど。ギィ・フォワシイっていう戯曲家の作品だけを上演するという。それとの掛け持ちですね。
__
正直者は精華演劇祭ですね。稽古の進み具合はいかがですか?
藤原
どうなんやろう。普通の芝居の稽古のようには進みませんね。まず脚本があって、それについて稽古をするというやり方ではなく、しばらくエチュードばっかりを続けて、その後にいい感じの台本がくるという感じなので。今は、最初の脚本がようやく来たばかりですね。これからどうなるかまだ、分かりませんね。
__
かなり、アイデアを発掘するみたいな感じでしょうか
藤原
そうですね。これまでも実験的な事をたくさんやってはりますので。
劇団飛び道具
京都を拠点に活動する劇団。
正直者の会
田中遊の作品を定期的に発表する場所として1997年より活動を開始する。各企画それぞれで参加者を集めて公演をする。多人数の役者によるお芝居から、近年展開している田中遊の一人パフォーマンスまで。(公式サイトより)
山口吉右衛門
俳優。演出家。劇団飛び道具所属。ユニット「このしたやみ」所属。
精華演劇祭Vol.9「いちげんさん」
2008年2月から約2ヶ月間にわたって、全6団体による個性豊かな作品が上演された。(公式サイトより)

タグ: はじまりのエチュード 実験と作品の価値


___
確か、前回公演の劇場の中は舞台・客席問わず赤い紐がたくさん垂れ下がってましたけども。
たかつ
はい。垂らしてました。舞台の子に頼んで。
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単刀直入に、あれは一体どういう意味があったんでしょうか。
たかつ
あれは、いわゆる赤い糸というのがテーマにあるので、そういう意味もありますし。後は自分を組織するものという意味で、血管を表していたり、自ら縛る蜘蛛の紐という意味、も付けてましたね。何か、やりながら「こう見えるなあ、ああ見えるなあ」と意味を付けていくのが凄く好きで。私も、村井も。
___
意味が後々結びついていくのが。
たかつ
面白いですね。何か、見えない所に糸があったりとか。
___
分かります。それは、作品作りの醍醐味ですよね。
たかつ
そうですね。
___
あと、お芝居自体の事についてお聞きしたいと思うのですが、かなりナチュラルな演技だったと思うんですが、ご自分では、あの芝居をどのように考えられているのでしょうか。例えば、たかつさんを含めた3人の会話のシーンで、凄くふざけた、外した感じの演技があったんですけど。ナチュラルとはまた違うのかなと。
たかつ
とにかく、「普通にやってほしい」とずっと言ってたんですよ。どうも他の二人はアドリブが苦手なようで、半エチュードの練習。
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半エチュード。
たかつ
そうですね。一応台本はあって、その通りに進めようとはするんですけど「今そう思ってないのに言ったよね」ってのがあって。「もう台本とっぱらえ」って、私自分から台本を離したんですね。多分、1、2回から台本を取って、誰のセリフだ?みたいな事になりながら無理やり進めるという方向で。とにかく、セリフに頼らないで、と。役者も、「どれだけ自分がセリフに頼っていたかが分かった」って言ってました。

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