僕が料理の鉄人のドラマの企画があったら絶対に面白いものを書く自信がある

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今後、どんな感じで攻めていかれますか?
早川 
大阪はもちろん、東京での活動も広げて行きたいと思います。ここ数年、東京で公演等の活動が続いているので、この調子で。舞台以外にも、映像など他分野での活動もしていきたいですね。
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早川さんの作品が色んなメディアで拝見出来るのを待っています。
早川 
そうですね、どこかで料理の鉄人のドラマの企画があったら絶対に面白いものを書く自信があるんです。誰か言ってくれないかあ。
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ああ、それは見たいですね。
早川 
やっぱりね、得意なジャンルがあると声を掛けられやすいみたいなんですよ。PEOPLE PURPLEの宇田さんが消防所関連のドラマを得意としているように。僕の得意なジャンルは、料理・グルメ関連です。
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素晴らしい。
早川 
あと、朝ドラの脚本がやりたいですね。朝ドラの脚本を2回やるというのが夢なんですよ。

タグ: わたしの得意分野 今後の攻め方


笑の内閣が今面白いと思っていること

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笑の内閣。次は何を取り扱いたいと思いますか?
高間 
いっぱいあります。名誉男性とかは面白そうですね。
__ 
名誉男性?
高間 
言うたら今回安倍内閣に入閣した女性議員ですね。あの人達は社会進出している女性としてもてはやされながらも、一般的な男性よりも女性差別的です。
__ 
そういう意味での名誉男性?
高間 
そうですね、心にチンコが生えているから、発言がね笑っちゃうんですよ。キチガイだなと。例えば夫婦別姓反対論ってホントに愚かだと思っていて。でも、選択的夫婦別姓であるべきなんですよ。他人に口を出されたくない、夫婦の間で苗字を決めたいという人の心を踏みにじっているからですよ。
__ 
そうですね。
高間 
よその家庭の問題に口を出すべきじゃないし、もし仮によその家庭が崩壊したとして、何かお前に損する事があるのかと。関わるな、と思いますね。年賀状の宛名がわからんとか、どうでもいいことのためにね。夫婦同姓強制制なら反対しますが。
__ 
それが名誉男性のネタ、なんですね。
高間 
そういう名誉男性的な発言って面白いなと思いますね。それと、江戸しぐさは面白いですね。腰浮かせとか。電車の無い時代にそんなマナーが生まれるかっ、とかね。時泥棒という、電話のないはずの時代に生まれたアポイントメントのマナーとか。でもそんな出所不明の「江戸しぐさ」が、歴史的事実として教科書に載って行くんですよ。
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それは面白いな。
高間 
それから、牟田口廉也。インパール作戦で失態を犯して、その後も自分は悪くないと弁明し続けたり切腹しようとして誰にも止められなかったり葬式で自分は悪くないというビラを撒いてもらったりした人なんですけど。
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ああ、撤退時に冷ややかな視線を浴びた人ね。
高間 
日本軍の無能さは面白いですね。そういう人間でも出世出来たという日本軍のシステムがお笑いなんだと思うんですよね。これからの左翼は「戦争は悲惨だ」とか言っても通用しないですよ。太平洋戦争は米軍の戦力が巨大だったから負けた訳ですけど、同じ軍力でも負けたでしょうねこんな組織じゃ。同じ戦力でも将軍で負けます!

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「何だか自分はこの人に似ている」

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話はちょっと変わるのですが、作道さんの見たいもの、作りたいものとは何ですか?
作道 
さっきの「くりかえしへこむ」の話にも通じるんですけど。「疲れているときに見ると癒される」というのはつまり、自分を肯定してくれる、という事だと思うんですよね。自分の孤独であるとか、傷ついている部分であるとか。
__ 
ええ。
作道 
たとえば、僕は性格的に、みんなでワイワイするのが好きなのに、それが出来ない部分があって。だからそういう描写のある作品が好きなんですよ。人はたくさんいるのに、それぞれが距離を持っている、みたいな。ちょっとだけ俯瞰で見て自分の居場所を探り合っているような。そういうのを描いた作品が好きなんです。それが、僕みたいな性格の人の肯定につながるのかもしれない。自分が作るものも、何だか自分はこの人に似ている、って思えるような人がたくさん登場するようなものになりつつあるのかな。
__ 
舞台の上の誰かに、重ね合わせる事が出来るような作品を作りたい。
作道 
そういう事ですね。昔は、ミステリーとかサスペンスとか、お話の波で満足出来たんですけど、ある時から日常に疲れてしまったんでしょうか、モノを見る時にどうしても自分と同じ部分を見つけだそうとしてしまっているような。
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その、人間関係空間の中でのフィッティングに困っている人を見ると癒される。内面のあり方を重ね合わせるような。
作道 
だからと言って、明確なメッセージがある作品は見ていてこれまた疲れてしまうんです。
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悩んでいる自分を、俯瞰して見ている自分を静かに肯定してくれる、そんな作品。
作道 
そうですね。例えば笑うにしても、嬉しくてまたは驚いて、とかで人は笑うと思うんですよ。でもそれって、「こういう奴いるよな」とか「こういう状況あるよな」とかを単純なレベルで肯定されているのが心地良いと思うんです。そういう「肯定」が出来たらいいな、と思います。自分が生きている状況というのは自分だけが抱えているものでは決してなくて、普遍的な部分があると気づいたり、同じ苦しみを抱えている人がいる事に気付けたり。そういう事を思えるだけで、大丈夫な気分になれるんじゃないかと思うんです。そういう作品を発表し続けて、誰かがほっと出来るような、活力になれるような作品を作れたらいいなと思います。

タグ: わたしの得意分野 孤独と演劇


優しさとはなにか

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コトリ会議の作品を目にする時にいつも思うんですが、とても雰囲気がいいですよね。
山本 
悪人が出てこないという事でしょうか。
__ 
やっぱり俳優間の空気感が良い、という事だと思うんですよね。その人達のムードというか。生卵でいうと舞台上の人々が黄身で、白身の固い部分に客席があって、それは水っぽい白身とも行き来できて、黄身の薄い皮を通して舞台を見ているんですけど、コトリ会議ってあの皮膜を破いたり戻したり自由自在だなあと。輪郭が曖昧だけどはっきりと認識も出来る感じ。そうした、醒めながらも曖昧な、現実だとはっきり認識しているけれども白魚のように認識が逃げる感じ。そこは確実にコトリ会議にしかないなあと。サイトにもあるとおり、一生懸命になりすぎて少しおかしくなってしまった人、それはつまり現代に生きる我々全てだと思うんですけど、彼らのせいなのかなと。優しいけれど、おかしくなってしまった人。
山本 
よく僕は言うんですけど、奇人変人でくくるなと。僕もよく変人と言われるし、皆さんどこか変人だと思うんですよね。それは一般社会にもいて、軋轢と一生懸命戦って、壊れないようにしているんです。だから、簡単に変人として見られる人は出さない。
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そうですね。
山本 
僕の周りに、結構変人は多いように思えるんですが、でも彼ら自身が自分と戦ってるんですよね。

タグ: 空気感を大切にした 脱力系のナゾ わたしの得意分野 一生懸命を描く 有機的に関わりあう 曖昧さへの礼賛


質問 玉一 祐樹美さんから 山本 正典さんへ

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前回インタビューさせていただきました玉一 祐樹美さんから質問を頂いてきております。「山本さんオススメの大阪の劇団を教えて下さい」。
山本 
一つだけと言われたら難しいですね。たくさん面白いところはあるので。角が立ちそうな質問。
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いくつでも大丈夫ですよ。
山本 
うーん。同期の30代を超えた人たちは必死になっているので、本当にみんな昔のようには行かなくなって。それぞれの方向性がガチガチに決まっていって。コトリ会議はその中でも若い方なんですけど。僕らの世代から5年下の劇団がガンガン来られてるじゃないですか。壱劇屋、匿名劇壇、ともにょ企画、色んな方向に開いていこうとされていて、エネルギーがあるのはいいなあと。何で僕は他人事になっているのか?同世代でいうと万博設計の橋本さんが自分の道をしっかり見つけてるし、いま一緒にタッグを組んでいるbaghdad cafe'の泉さんも劇団の方向性を決めてやっているし。僕らだけがぽんと、波に乗り切れていないような気がしているんですよね。でも、答えとしてはコトリ会議で。
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分かりました。

タグ: わたしの得意分野 私の劇団について 最新作が最高傑作 私たちの世代


使えるテクノロジー・売れないテクノロジー

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廣瀬さんは、いつかどんな演劇を作りたいですか?
廣瀬 
最近思っているのは、死んでから評価されるものを作りたいという浅はかな思いがありますね。昔のSFを見て、「この時代にこんな事を考えている人がいたんや」と驚く事があって。たとえば映画のTRONとか、あの時代にこんなにネットワークに関して、専門家でもない人がここまで詳しく考えられるんだと。そういうものを今作りたいですね。あ、モダンタイムスを作りたいですね。あの時代の機械化への憧憬や恐怖をこの時代に置き換えたいですね。それと、R.U.R.(エル・ウー・エル)という、カレル・チャペックの戯曲を現代に置き換えて書きたいです。あとは、何か架空の発明を作りたいです。今の時代には無理だけど、50年後には実用化出来るみたいなそんなデバイスを作りたい。
__ 
例えばスマートフォンとかね。腕時計型テレビ電話もそうですね。
廣瀬 
Google Glassも正直普及しないと思いますけどね。あれもSFの賜物ですから。なって現代アートですね。
__ 
埋め込み系ですかね。あとは。
廣瀬 
埋め込みは結構簡単だと思うんですよ。今でも出来るんですけど、あまり研究されていないのは人道的な問題とリターンに対してのリスクが大きすぎるからじゃないかと。
__ 
だったらやっぱり、今のスマートフォンが最も便利で最適だと思えるなあ。今後何十年かはこれが使われるんじゃないか。
廣瀬 
いや、2~3年の内に次のデバイスは出ると思いますね。携帯電話にネットが付く以前から、「携帯電話より便利なものはもう出ないだろう」と言われていたので。
__ 
そんなものですかね。何が出るんでしょうね。
廣瀬 
それを産み出す人がいたとして、その人もまだ何も考えついていないでしょうね。Google Glassは普及しないですけど、確実にスマホの次世代のモノなんです。その次に来るものが、普及するものになるんじゃないかと思います。まあ入力装置として脳波は確実でしょうね。技術革新としてはPCぐらいの大きな波になると思いますね。

タグ: とにかく作品を作ろう わたしの得意分野 自分で考えてきたもの、の価値 自分は何で演劇を


ツメを研ぐ悪魔

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最終的に、上演が終わった時に、観客がどう思っていれば理想ですか?
危口 
今年9月に行った公演の当日パンフレットに、「お客さんに笑顔で『金返せ』と言われたら嬉しい」と書いたんです。会心の笑顔でそんな事を言われるんだったら、いい試みだったんだろうなと。期待していたものとは全然違うけれども、劇場に来た事自体に対して良かったと思ってもらえれば。もちろん、真顔で『金返せ』と言われたら非常にマズいですけど。

タグ: B級の美学 わたしの得意分野 ネガティブ志向 現動力


質問 小沢 道成さんから 危口 統之さんへ

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前回インタビューさせて頂いた、虚構の劇団の俳優、小沢道成さんから質問を頂いてきております。「1.何故、悪魔のしるしという劇団名にしたんですか?」
危口 
僕が大好きなブラックサバスのある曲の邦題が「悪魔のしるし」で。響きがいいなと思って付けました。(詳しくはこちら
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ありがとうございます。「2.働いている自分と演劇を作っている自分はどのように関係していますか?」
危口 
そこなんですよね。工事現場で働いていると、同僚がすごくいい動きで仕事しているのを発見し、そこから演目を思いついたりする。要するに、わざわざ公民館を予約して稽古しないといけないというのは思い込みにすぎないと。仕事=稽古みたいにしちゃえば、わざわざ稽古らしい稽古をしなくてもいいんじゃねえかと。なまけものの発想ですね。普段やっている事がそのまま作品になるような逆算をしようと。枠組みは後から作る。演劇ってこういうものでしょうという枠組みが最初から強固にありすぎるからバイトを切り上げて稽古をしなくてはいけなくなるのであって、じゃあ、再設計すればいいんじゃないかと。
__ 
それが搬入プロジェクトですね。確かに、全員で一つのものを一緒に運んだらものすごく面白いですよ。
危口 
搬入経路の途中に障害物となる看板が立ってたりして、これさえなければって全員で悩んだり。
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面白そう!運ぶのってやっぱり仕事なんですよね。
危口 
バイトを作品(稽古)にするという仕組み。この考え方を捩子ぴじんさんが引き継いで、コンビニのアルバイトを主題に「モチベーション代行」という作品を作ってくれたときはとても嬉しかったです。

タグ: 「変身願望」 わたしの得意分野 社会人俳優についての考察


ぶつかっていこう

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今後、どんな感じで攻めていかれますか?
小沢 
ええと、攻めていこうと思います(笑う)。守りに入るタイプだったんですよ。安全な所に入りがちだったんですが、それでは次の所にいけないので。真っ向にぶつかっていかないと、何も動かないし始まらないので。攻めて行きたいなあ。

タグ: わたしの得意分野 今後の攻め方


EPOCH MAN〈エポックマン〉

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EPOCH MAN〈エポックマン〉。どんな作品を作られるのでしょうか。
小沢 
まだ一回しか公演をやっていないのですが、前回のは70分から80分の作品で、女性4人の芝居と、男女の二人芝居の二つの短編をくっつけた作品でした。僕自身が好きなのは、人の醜い部分だったりするんですね。女性の嫉妬心や執着心などのドロドロした部分。それが笑いになってしまいながら、心が痛くなるような。リアリティは大切につくるのですが、ひとりの役者がコロコロと役を変えたりと、基本的には生の演劇ならではのものは目指しています。自分自身が、何だかんだエンターテイメントが好きなので。
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面白そうですね。拝見したいです。
小沢 
ただの、リアルな生活を見せるようなお芝居はあまり好きじゃないんですね。視覚的にも楽しみたいし、音楽も大切にしています。ただ、まだはっきりとは、こういう作風です、こういう色です、というのは見つけていないのでこれから探していこうといろいろ挑戦していきます。
__ 
彫刻で言うと、石の中から人物を取り出せていない感じ。
小沢 
まさにそうですね。その状態を楽しんではいるんですけど。映像も好きだし、落語も絵本も歌とかにも興味があるんですよね、最近。もしかしたら、毎回観にくる度に全く違う雰囲気の演劇になってるかもしれません(笑)とにかく今は、来年2月の公演に向けて次回作を書いています。
EPOCH MAN
虚構の劇団に所属する小沢道成が2013年より始める演劇プロジェクト。俳優として活動をしながら、劇団の自主企画公演で発表した数本の作品が好評を得る。人(特に女性の心の中をえぐり出すような作風と、繊細かつ粘り気がありながらスピード感ある演出が特徴のひとつ。問題を抱えた人物が前進しようとした時に生まれる障害や苦悩を丁寧に描きつつも、演劇ならではの手法で会場を笑いに誘う。(公式サイトより)

タグ: 努力を重ねる わたしの得意分野 書いてみたいと思った 見えないぐらい濃い交流 嫉妬心 印象に残るシーンを作りたい 舞台にいる瞬間 新しいエンターテイメント 作家としての課題 正体不明のエネルギー 作家の手つき


BRDG vol.2『TEA×HOUSE』

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「TEA×HOUSE」。物語というよりも、取材で得た資料を再構成して作品化しているという事ですが、そうした作品を作っているのはどのような理由があるのでしょうか。
山口 
まず、私は物語が作れないんですよ。自分からはどうしても出てこない。紡げないし、自分よりも大きなものが沢山あるとずっと前から思っていて。紡ぐよりはどう吸収するか、が私の表現だと考えています。舞台に出る時も、自分から表現するというよりも何かに動かされる事が多いですね。外の要素だったりとか、もちろん共演者、環境、お客さんにも動かされるのが好きなんです。受動的な・怠惰な態度ではなくて。作品を製作する時も、世界を解釈をして変換して、つまり通訳してそれを違う言語に出力する。そういう事に興味があります。私は別に作家じゃないと思っています。紡げないので。外と接する作品を作りたいと思っています。
__ 
個人が世界と接する作品。
山口 
個人と他者が、どう接するのか。いい悪いじゃなくて、そこを観察したいですね。
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ありがとうございます。私は最近のテーマとして、情報は読み手の創造性を以って初めてその価値を成立させると思っています。だから、山口さんの仰っている事はそうした観客にはきっと歓迎されるかもしれません。しかし、観客という他者が、舞台上の世界を常に受け止めてくれる訳ではありませんよね。積極的になるかもしれないし、消極的になるかもしれない。むしろ、敵視してくるかもしれない。
山口 
そうなんです。他の人にも、それが美しいと思ってもらえる為の工夫をしないといけないんですよね。やっぱり、お客さんの感想が分かれるんですよ。「全く意味が分からなかった」と、「もの凄く面白かった」と。それは、どちらも当然返ってくる反応で。分からない=面白くないと見なすのは当然じゃないか、って私も思ってしまう時があるんです。だから、もっと作り手として、「これがキレイだよね」と紹介するだけのものじゃなくて、「何故そう思えるのか」が分かる。そんな、もっと面白く見てもらえる仕組みを考えださないといけないと感じています。
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余談ですが・・・「TEA×HOUSE」で、非常にスリリングで面白いと思ったシーンがあります。スコーンが焼けるまでに、若干時間が余りましたよね。その時に舞台上で二人の出演者が暴れまわっているという場面がありました。時間稼ぎだと気付いた瞬間、ものすごく面白かったんですよ。物凄い可愛らしい時間でしたね。チャームポイントだったと思うんですよ。何か、お客さんに渡してあげたゆとりのある時間というか。
山口 
素敵に思って頂けるのは嬉しいですが、そこに甘んじる事無く(笑う)スコーンを焼く間の時間で作品を収めようと決めていたんですが、出演していたブリジットが「焼き時間を短くなんて出来ない」と言ってくれて。だからどうしても。辛かったお客さんもいたかもしれません。
BRDG vol.2『TEA×HOUSE』
公演時期:2013/4/26~28。会場:京都四条大宮滋野宅。

タグ: 色んなものを吸収 外の世界と繋がる わたしの得意分野 ユニークな作品あります 工夫する俳優 「目の前で起こっている」 受け入れる・受け入れられる 世界 その題材を通して描きたい 焦点を絞った作品づくり


「凄い奴」じゃなくて「近い人物」

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ところで私、飛び道具の芝居を見ている時、凄く落ち着けるんです。「アイス暇もない」からかな。飛び道具の演劇はすごく「調和」しているように思うんです。色んなレベルで調和している。役者も空間も組合わさっていて余剰がなく、心地良い説得力があって抵抗なく舞台の表現を受け入れているというか。
大内 
その感覚は、とても嬉しいです。
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ありがとうございます。
大内 
そういう風に感じられるのは、もしかしたら俳優さんの力による所が大きいかもしれませんけど。それと、僕の書き方なんですが、「近い人物」を描こうと思っています。「凄い奴」じゃなくて。
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「近い人物」を描きたい。
大内 
これは俳優さんには物足りないかもしれないですけど。普通の人が紡ぎだすドラマを描こうと、最近はよく思います。
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我々の世代の若者たちがアジアのどこかでボランティアに行ったり、我々に近い感覚を持つ人々が飛行機の残骸に住んでいたり。
大内 
そうですね。
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だから、彼らが持つ素直な感覚を強く感じる、のかもしれないですね。何故そうした人物達を書こうと思われるのでしょうか。
大内 
自分のイメージを伝える為には、そうした人物像を通したいと思うからです。他のものが書けないと思った事もありますしね。台本の上では「こんなこと普通は言わないな」みたいなセリフも書くんですけど、その彼もやっぱりどこか我々に近しい。良くも悪くも脚本を書いてそのままお任せしているので、「もうちょっと考えを聞かせてくれ」と言われる事もあるんですが。
劇団飛び道具・アイス暇もない
公演時期:2004/3/3~7。会場:アトリエ劇研。

タグ: わたしの得意分野 SeizeTheDay 調和の価値