口下手

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ご自分で考えるチャームポイントと、その反対の自分の嫌なところを教えてください。
松永 
うーん、チャームポイントは親しみやすいところ。嫌なところは、自分で思っている事を言葉で上手く伝えられないこと。そんな時、嫌だなあと思ってしまいます。
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親しみやすい人柄かつ、言葉で上手く自分の考えが説明出来ない人間?
松永 
他愛のない話だったら永遠に続けられるのに、自分に関しての話題は何か嫌になってしまうというか。自分の考えを順序立てて説明することが、今の課題です。
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それ、どんな人にとっても永遠の課題ですよ、きっと。
松永 
うーん。「何でそう思うの?」って理由を聞かれた時、何となくそう思っているだけの自分がいて。それが嫌なんですよね。
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言葉で自分の考えを説明するのって難しいですよね。責任感の強さが裏目に出てますね。
松永 
あと、自分が良く思われたいというのがあるんですよね。だから格好良く喋りたいんでしょうね、きっと。いい加減、それは辞めようと。
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なるほど。ちなみに私の思う松永さんのチャームポイントは「大きい目」と、猫背ですね。
松永 
猫背、チャームポイントですか(笑)目の大きいのは良く言われます。初舞台のオーディションでも「目」が印象的だって言っていただけて嬉しかったですね。でも最近、「目が濁ってきたな」とか、「輝きが減った」とか言われるようになって、何とかしなければと。

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格闘の本番と舞台の本番。共通する事を感じた経験はありますか。
嵯峨 
本番の舞台では誰も助けてくれない。それを強く意識します。演劇的な見せ方への意識って、武道の演武で生きるんですよ。見栄を張るやり方ですとか目線であるとか、発声であるとか。同時に、武道で培ったものが舞台で生きる事は多いですね。ピンと背筋を張った立ち方であるとか、立ち幅とか、相手との間合いの違和感を感じるかどうか。
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違和感?
嵯峨 
手の届く距離に相手がいること。それを本番でも意識する事で、緊張感をもって演技することが出来ます。そして、目線の使い方です。「のるてちゃん」を東京でやった時、ゲストに来ていただいた藤本由香里先生に「あなた本物っぽい!」って言われて。警察官僚ってそういう風に立っているのよ、って。研究したから、というのもありますが。武道をやっているかどうかは結構伝わるみたいです。
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武道をやっている人の立ち方、目線が生きるんですね。
嵯峨 
背筋に力を入れた緊張しっぱなしの立ち方だと疲れてしまうし、リラックスし過ぎでも良くないんですよね。空手の有名な先生の話で、海外で強盗に出くわした時はさっと用意しておいた20ドル札を渡すんですって。そりゃ強盗を空手で制圧する事は簡単なんですけど、その後の面倒臭さを考えると、被害を避ける為の一番の方法はそうすることだそうです。海外だと特に。それも一つの武なんですよね。「武」とは、争いを避ける事ですから。技術を使って相手を制圧するのは意外と最後の最後なんですよ。
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備えているという事ですね。
嵯峨 
絡まれた時も、落ち着かせて話を聞く事とかね。実のところ、絡まれて腕を掴まれても、ちょっと習った位では振りほどくための技なんて出ないんですよ。訓練して訓練して、指導員クラスの人でようやく出るくらいなんですよね。さらに、矛盾するようですけど、道場で教えられた護身術はみだりに使ってはいけないんです。中国拳法の世界でもそうですけど、手が出るのはラスト。今日で人生がちょっと変わってもしゃあないな、という覚悟が出来た時だけなんですね。空手はとても危ない事を学ぶんです。だからこそ、正しい心を持たないといけないんです。

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