役者、野村

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演劇を始めた経緯を教えて下さい。
野村 
中学までは野球部だったんですけど、高校からは帰宅部でした。何もやることがない僕を心配して親が芸能事務所を勧めてくれたのがキッカケです。TVに出れたらいいなぐらいのミーハーな感じでした。
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役者をやってこられて、身につける事に出来た最大のものはなんですか?
野村 
これは作演をやっているからかもしれないんですけど、例えば嫌な事があって、「これは面白いから覚えておこう」と俯瞰で見れるようになった事です。悩むよりは、もしかしたらこれが芝居に役立つかもしれないとネガティブな方向に行かないマインドを手に入れたんですね。このシチュエーション、逆に面白いって感じれるようになったのかも。人生をちょっと楽しめるようになった気はします。
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凄いなあ。状況の中にあって、それを一度とらえ直すみたいな。
野村 
現実逃避するのに近いかもしれないですけど、逆に鮮明に覚えていて、振り返るんですね。まあその時はその時で真剣に悩んでいるんですけど。

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あかりのなかへ

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近はツォウさんはどんな感じでしょうか。
ツォウ 
最近は、照明会社の契約社員として働きつつ、劇団の照明として活動していますね。
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あ、そうなんですね。
ツォウ 
実は会社では演劇の照明はあまりやらないんですけどね。でも、会社で得た経験を劇団にフィードバックする事が出来たら、またその逆も出来たらと思います。
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仕事で照明をやるって、きっと相当好きなんだろうなと思うんですよ。どういう経緯があるのでしょうか。
ツォウ 
高校で和太鼓の部活に入ってたんですよ。その最後のステージで、僕がアドリブで動いちゃった時にですね、照明の方が光を当ててくれたんです。それが嬉しくて、照明って凄いなと。学びたくなって造形大に入って。ドキドキぼーいずに入ったのがキッカケですね。新潟でデビュー公演をしたいと。照明もやってくれないかとも言われて。それが5年前ですね。
ドキドキぼーいず
2013年、代表である本間広大の学生卒業を機に再旗揚げ。京都を拠点に活動する若手演劇チーム。虚構性の強い演劇を目指し、『リアル過ぎる嘘っぱち』の創作に挑んでいる。生み出されていく衝撃を、時に優しく、時に激しく、作品として観客に提示することで、人間の本質を描き出す。いつまでも青臭い、カワイイ奴らでいたい。(公式サイトより)

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分岐点

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いつか、どんな演技が出来たらいいと思いますか?
片桐 
作品の内容には関係なく、見た人が元気になって帰ってくれるような演技がしたいです。
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それはどんな演技ですか?
片桐 
元気って言うと雑過ぎるかもしれないんですけど・・・悲しい、暗い話でも元気になる事は可能だと思うんです。人にダメージを与えるんじゃなくて、自分自身に対して、元々あるのに見えない部分に訴えるというのかな。そこが一つでもあったら、目が冴えるような体験になるんじゃないか。その次の瞬間から、世界を見る目が変わるんじゃないか。それは自分だけかもしれないけど、他人にも何らかの影響は与えられるんじゃないかと。
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その、分岐点を作れたら、という事ですね。
片桐 
だから、誰かにとってどこかのポイントを付いた演技をしたら、それが舞台上の私にもフィードバックするんじゃないか?と思うんです。その時、私はお客さんのその変化を頭では分かっていないけれど、皮膚では分かっている筈なんですよ。
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「お客さんに何かが起こっている状態」と、それがフィードバックされている事。
片桐 
それが、私だけじゃなくて劇場の全ての人の間で起こっていると思うと、それはとても面白い事だと思うんですよね。そういう舞台がやりたいです。

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vol.288 片桐 慎和子

フリー・その他。

2013/春
この人のインタビューページへ
片桐

「9」

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レトルト内閣の作演出である、三名さんは最近はどんな感じでしょうか。
三名 
オフ期間なので、実験的な企画や新たな音楽や、短いテキストを作ったりして、本公演にフィードバック出来るように挑戦しています。直近ではnu things(阿波座)というクラブでイベントを企画しています。即興音楽家とパフォーマーのコラボ作品でインスタ的な作品にする予定です。レトルト内閣は「安定志向というお笑いユニットや「白色テロルというシアターバンドといった多方面の表現を追求するユニットを抱えています。今回も本公演では出来ない尖った表現に挑戦したいと思っています。
劇団レトルト内閣
劇団レトルト内閣の舞台はエンターテインメントでありながら「振り切った暴走アート」とも評される。無駄のないストーリー構成に、 エレガンスロックと呼ばれる劇中歌、 B級レビューと銘打つショーシーンが作品を彩る。豊かなセリフ表現や、多彩なキャラクター、唐突なナンセンスギャグ、めまぐるしいほどにスピーディーな展開も近年の作品の特徴。華やかなのにダーク、B級なのに耽美という独自路線を開拓し続ける。(公式サイトより)
「9」
開催日時:2012/10/21。会場:nu things(阿波座)
安定志向
お笑いで市民サービスを!大阪の公務員二人が、ありあまる市民サービス向上意欲を満たすため結成した漫才コンビ、安定志向。公務員らしい地味で細かい着眼点で漫才・コントを展開。(公式サイトより)
白色テロル
2006年10月結成エレガンスロックバンド。(公式BLOGより)

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「闇光る」

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今まで、大熊さんが参加されたお芝居で、大きな転機となった公演はありますか?
大熊 
大きなものから小さなものまでありますが・・・。一番大きなものは、一昨年再演した「闇光る」というオリジナル作品がありまして。
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どんな作品だったのでしょうか。
大熊 
舞台は1970年代の大阪府南部の山間の町でした。離婚して何年ぶりかに帰ってきた女が、過去の思い出の名残が残る洞窟の中で、昔好きだった男や自分に片思いをしていた男などと再会するんですね。一幕ものの会話劇で、隠された過去などが見え隠れするという芝居でした。
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ありがとうございます。大熊さんは、どのような役柄だったのでしょうか。
大熊 
私は、24歳バツイチ子持ちで地元に帰ってきた女の役でした。離婚した女に対する理解が浅いというか、今ほど女の地位が高くなくて、離婚なんかして帰ってきて恥ずかしい、みたいな村意識がある時代で。
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なるほど。では、大熊さんにとって、その作品はどんな転機だったのでしょうか。
大熊 
まず、それまでのスタイルとは全く違うお芝居の作り方だったんです。小空間の中で、登場人物4人のリアルな感情で紡いでいくという。緊迫感の中で、お互いの吐息やニュアンスが芝居の流れにそのまま直結する作品だったんですね。
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細かい芝居だったんですね。
大熊 
そういう演技に初めて挑戦したんですね。自分には物凄くハードルが高くって思い悩みました。そういう意味で転機になりましたね。自分の芝居が、リアルに自分にフィードバックしてくるんです。そういうのを初めて体感したのがこのお芝居でした。のちのち、この戯曲が仙台で賞を頂いたというのもあって、劇団としても新たな始まりになりましたね。

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