目に見えぬもののために

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せんのさんは作品作りの時、例えば何からインスパイアを受けるんでしょうか。
せん 
私の場合は目に見えないものを大事にしたいという気持ちがありまして。現代の人は何というか、目に見えるものだけに執着にしているような気がして。それは良くないなあと。普遍的にあるけれど目に見えないもの。それに気づくのが生まれてきた意味なんじゃないかと思っているんです。
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なるほど。
せん 
それを説教のようにするのではなく、形にして、感じ取ってもらうべきなんじゃないかなと思っています。個人で活動していた時から、そういう事を思っていました。今でも勉強しているんですけど。
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目に見えないもの。
せん 
そうしたエネルギーですね。そう言う意味では香聲さんのやっている音楽も、目に見えない力を形にするような事をやっているので、近いのかなと思っています。
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見えないものを、感じ取った事はありますか。
せん 
あります。宙に浮きそうな感覚を覚えた事があったり。それから、縁の力を感じますね。私、一人だけで生きている訳じゃないんだなと。ご先祖さんがいて、その人たちが縁を作ってくれる。蔑ろには出来ないなと思いますね。
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なるほど。
せん 
私、年に一回伊勢神宮に行くんです。お伊勢さんの奥のカーテンがふうーっと開く事があるんです。それによく遭遇するんです。
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風とかではなく。
せん 
そうです。ふーっと。おかえりって言ってくれているんやなと思います。
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せんのさんが持っている縁も含めて言ってくれているのかもしれませんね。
せん 
はい。目に見えない力や、縁・・・いくら本を読んだりしても分からないものは分からないと思うんです。アートって、ビビッとくる感覚が結局大事だと思うんです。そういうキッカケをいっぱい作るのが私の役目なのかなと思います。

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