KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』

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笑の内閣「福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』」、拝見しました。面白かったです。滋賀県の中学校を舞台に、修学旅行に福島を選ぶ教員達の政治抗争劇。そろそろ東京公演が・・・
横山 
ありがとうございます。そうですね。京都と東京では、原発含め東日本大震災の影響や捉え方が違うだろうし、福島の方が観劇にいらっしゃる可能性もずっと高いので、緊張していますね。
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理想的には、福島の人も東京の人も笑ってくれるのがいいんだと思いますけどね。
横山 
はい。とても難しい事とは思うのですが、頑張りたいです。それが福島に関心を持って頂けるきっかけになってくれるようであれば本当に嬉しいです。僕の役柄は旅行代理店の社員で、本筋に絡むというよりは賑やかしが中心なので、コメディリリーフとしての役目を果たせたらと思っています。
笑の内閣
笑の内閣の特徴としてプロレス芝居というものをしています。プロレス芝居とは、その名の通り、芝居中にプロレスを挟んだ芝居です。「芝居っぽいプロレス」をするプロレス団体はあっても、プロレスをする劇団は無い点に着目し、ぜひ京都演劇界内でのプロレス芝居というジャンルを確立したパイオニアになりたいと、06年8月に西部講堂で行われた第4次笑の内閣「白いマットのジャングルに、今日も嵐が吹き荒れる(仮)」を上演しました。会場に実際にリングを組んで、大阪学院大学プロレス研究会さんに指導をしていただいたプロレスを披露し、観客からレスラーに声援拍手が沸き起こり大反響を呼びました。(公式サイトより)(公式サイトより)
KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』
公演時期:2014/10/16~21(京都)、2014/12/4~7(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。

タグ: 超天晴!福島旅行 政治とパーティー


「ダークツーリズム」

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さて、笑の内閣の次回公演は、「福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』」ですね。どんな作品になりそうでしょうか。
高間 
今まで内閣は「危ない事ばかりしている」と言われてきましたが全然危なくないんですよ。こんな安全な、例えばアニメマンガ規制とか、風営法とか、民族差別は良くないですとか。でもそんなの全然危なくない。少なくとも、演劇を見る人間から嫌われる意見ではないので。でも今回の「福島に観光に行きましょう」というのは不謹慎だ。という声はあります。
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ですね。
高間 
だから今までのお客さんを手放すかもしれないんです。そういう意味では危険ですね。
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確かに。
高間 
今まで、風営法とかネトウヨ問題は、「よくぞ芝居にしてくれた」と言ってくれた人が多かったんですよ。支持者がいたし、僕も彼らの力になりたいという気持ちはありました。売名したい気持ちももちろんありましたし、何より笑えるネタだったからです。でも、今回の作品の為に福島に取材に行った時はね、そういう風に、笑いという手段での表現が理解されなかったんですよ。当たり前ですけど、これまでもバカにしたりとか揶揄したりとかはしなかったです。でも、とにかく通用しなかったというのは、それは本当に悔しかったですね。
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今回ばかりはそうですね。では、笑の内閣が今回、福島を取り上げる意義ってどこにあるんでしょうか。
高間 
福島の観光について、僕らが何かの糸口を掴めたらなと思っているんです。今回の作品は、東浩紀さんが提唱されている「福島第一原発観光地化計画」にインスパイアを受けたんです。凄く、僕の考えを肯定してくれたなと。震災後、実はこれまで興味本位で福島に行ってたんですけど、それで良いんや、と。僕個人としては福島は楽しい所なんですよ、あそこは観光地になっていい。それをダークツーリズムという言い方で広めてしまえば良いと。
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「ダークツーリズム」ってつまり、怖いもの満たさという事?
高間 
要するに、死や悲しみのある場所に行く観光を肯定するという事ですね。災害遺跡、戦争遺跡に行く。言うたら原爆ドームもひめゆりの塔もそういう事になるのかなと。
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そうですね、そういえばそうか。
高間 
要は、地元の人と軋轢を起こさないかどうかという事もあります。でも西成ツアーも行ってうまくいってますしね、大丈夫でしょう。そして、この芝居は「原発の是非を云々という芝居」じゃないです。それはもう、色んな諸先輩が既にやってくれているので、もう必要ないだろう。

タグ: 超天晴!福島旅行


KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』

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次回は笑の内閣、ですね。どんな作品になりそうでしょうか?
楠  
面白くなると思います。今回の作品に参加するメンバーは、この夏に本当に福島旅行に行ってきました。私はみんなと一緒には行けなかったのですが、5月に高間さんたちと少人数で行っています。
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そうでしたね。
楠  
難しい状況にも直面しましたし、一方でわかっていたことも沢山ありました。原発についても、ゼロにするとかしないとか、問題はそこではないんだと尚更思いました。どちらか一つということはないんです。私は原発がゼロの世の中よりも、原発に賛成とか反対とか、いろんな人が自由に意見を言える世の中がいいと思っています。
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手応えがあるんですね。
楠  
一言で言うと福島をネタに公演をうつことなるのですから(そういうわけではないのですが)、いろんな気持ちになる人がいるのは当たり前です。特に内閣は、実際の中身よりも宣伝などの外面がチャラいですし。だから福島に行って「これはだめだ」と思ったら出演しないでおこうと思っていました。自分の良心と相談して。福島に行ったとき、コメディをやると言ったら「絶対笑えないから不可能」と言われたこともあります。私は、笑えないものから笑いを生むことはアーティストができることのうちの一つだと思っていて、高間さんはそれができる人だと思っています。だから参加を決めました。
笑の内閣
笑の内閣の特徴としてプロレス芝居というものをしています。プロレス芝居とは、その名の通り、芝居中にプロレスを挟んだ芝居です。「芝居っぽいプロレス」をするプロレス団体はあっても、プロレスをする劇団は無い点に着目し、ぜひ京都演劇界内でのプロレス芝居というジャンルを確立したパイオニアになりたいと、06年8月に西部講堂で行われた第4次笑の内閣「白いマットのジャングルに、今日も嵐が吹き荒れる(仮)」を上演しました。会場に実際にリングを組んで、大阪学院大学プロレス研究会さんに指導をしていただいたプロレスを披露し、観客からレスラーに声援拍手が沸き起こり大反響を呼びました。(公式サイトより)(公式サイトより)
KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』
公演時期:2014/10/16~21(京都)、2014/12/4~7(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。

タグ: 超天晴!福島旅行 生き方と世の中の為に動く


vol.381 楠 海緒

フリー・その他。

2014/春
この人のインタビューページへ
楠

KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』

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次の内閣、「福島~」ですね。今は稽古中ですね。
髭だ 
稽古真っ最中です。
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どんな作品になりそうですか。
髭だ 
とにかく、いまの福島の事がもっと分かる作品になると思います。毎回、扱う題材について高間さんが異常な量まで調べてくるんです。そこに支えられた演劇に笑いも仕込むので、二つの意味で満足出来ると思うんですが、今回はいつもの内閣と違うなあという部分があるんですよ。
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というと。
髭だ 
のるてとかツレウヨとか、規制や排除の流れに逆らった意見を持つ人をピックアップして取材して、という形だったんですけど。でも今回だけは、これがネタ的に面白いからやろうというスタンスじゃなくて。
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つまり、高間さんとしての、福島原発事故への意見があると。
髭だ 
というより、ちょっと違った方面からの意見というか。言うて「笑の内閣」、名前は売れているし、お客さんが入るんだったらもっと見た目に派手なテーマはあるんです。だから、いま福島を取り上げる事はないだろうと思うんですよ。でもあえて取り上げている。
笑の内閣
笑の内閣の特徴としてプロレス芝居というものをしています。プロレス芝居とは、その名の通り、芝居中にプロレスを挟んだ芝居です。「芝居っぽいプロレス」をするプロレス団体はあっても、プロレスをする劇団は無い点に着目し、ぜひ京都演劇界内でのプロレス芝居というジャンルを確立したパイオニアになりたいと、06年8月に西部講堂で行われた第4次笑の内閣「白いマットのジャングルに、今日も嵐が吹き荒れる(仮)」を上演しました。会場に実際にリングを組んで、大阪学院大学プロレス研究会さんに指導をしていただいたプロレスを披露し、観客からレスラーに声援拍手が沸き起こり大反響を呼びました。(公式サイトより)(公式サイトより)
KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画 黎明編 『超天晴!福島旅行』
公演時期:2014/10/16?21(京都)、2014/12/4?7(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。

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KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』

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笑の内閣の次回公演は、「福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』」ですね。どんな作品になりそうですか?
由良 
福島を題材にするために、実際に現地への取材もしながら、でもいつもの通りの笑の内閣ですね。
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内閣は社会問題を扱った作品を多く発表されていますね。演劇界ではともかく、マスコミ・ネットからかなり多くの反応を得ています。由良さん個人は、どんな感慨がありますか。
由良 
このままでいいんだろうかと思います。
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ええ!?
由良 
話題が盛り上がっているのは分かるんですけど、中身がそれにつりあっているんだろうかと思いますね。内閣の致命的な部分として、芝居が下手というのがあるんです。表現の技術が未熟というか、遊び心がない。
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正直、私もそこは庇いようがないですけどね。
由良 
ちゃんと、お芝居としていつか、良いものを作らないといけないと。台本は読んでみると割と面白いんですけど、演劇的な工夫がないというか、それを形にするのがほんとに下手なんです。台本の面白さを確実に舞台に持ち込んで、いろんなものがうまく組合わさった面白さが出来れば。内閣の芝居は頭には訴え掛けてくるんですけど、感覚的に訴えかける要素が貧しいんです。見せ方が平板で芝居としての厚みがない役者の演技だけでなく、もっと劇場という空間の使い方を工夫できないかなと。
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逆に、内閣の芝居にしかありえない感覚がウケている可能性もありますけどね。
KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』
公演時期:2014/10/16~21(京都)、2014/12/4~7(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。

タグ: 超天晴!福島旅行 いつか、こんな演技が出来たら


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末山さんの脚本。「ビリビリ直子ちゃん」、とても面白かったです。ある高校の文化祭を舞台に、原発問題と表現の自由を描く野心作。書く時に、どのような事を考えましたか?
末山 
あの時、社会的な気分だったんですよ。原発に関して、あんなにいっぱい反対する人がいて、でも預かり知らぬ所で物事が決まっていって。そんなのでいいのか。黙っていていいのか?という疑問があって。しかし、とはいえ、僕が反対運動に参加する訳じゃなし。
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ええ。
末山 
大飯原発再稼働の時、会社の研修で東京に行っていて。滞在していたホテルの部屋で、デモのUstream中継を見たんです。僕は原発を信じていないし、あっさりと再稼働するのはおかしいと思っていまして。でも、反対派の人たちの騒ぎもどうかと思うんですよ。太鼓で音を鳴らしたり、神輿を担いだり。この人の中には、消費税増税反対派の人々もいるに違いないと。
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そうでしょうね。
末山 
身の回りの事を切り分けずに、色んな問題をいっしょくたにしてるんじゃないか。もっと、細かく切り分けて考えた方がいいと思うんですよ。それとこれとは話が違う。僕の中には、そういう考え方が根づいていたんです。
KAIKA劇団 会華*開可「ビリビリ直子ちゃん」
公演時期:2012/11/23~25。会場:KAIKA。

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