いつも

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いつか、どんな演技が出来たらいいと思われますか?
衣笠 
あんまり、お手本にしている俳優さんとかはいなくて。どんな方を見ても凄いな、この人はこんな演技も出来るんやと思って見ていて。最終的に、この人の芝居は何やってもこんな感じ、というんじゃなくて、色んな役に挑戦していきたいです。そうした中で、自分の引き出しが増えればいいなと思っています。最終的にこうなりたい、というよりかは、どんどん違う方向に進んでいきたいと思っています。こんな役もやれるんや、と思われたいですね。
__ 
ご自身の演技を見てもらった方に、こう思ってもらいたいとかはありますか?
衣笠 
小学校以来会っていなかった友達が舞台を見に来てくれた時、「自分やと分からんかった」って言われた事があります。
__ 
おおー。
衣笠 
それは十何年と会っていなかったから、そりゃ分からんやろうという話で終わったんですけど。今後、色んな人に顔を覚えてもらって、作品を見てもらった後に「君やと思わんかった」と言ってもらえたらなと思います。
__ 
「いつも同じ」と思われたくない。
衣笠 
そうですね、僕は結構、変な役ばかりやりたがるんですよ。

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ざわつく

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為房さんがお芝居を始められた経緯を教えて下さい。
為房 
高校の演劇部からですね。運動部で体育会系という訳でもなく、文化部でもなく。でも、二つを兼ね備えた感じが真新しかったんでしょうね。それで演劇部に入ったのが始まりで、そこでの経験が楽しかったのが今に繋がっているんだろうなと思います。
__ 
いつか、どんな演技がしたいですか?
為房 
そうですね。僕の演技で拍手がしたくなるような、そんな演技がしたいです。BASARAの舞台に出させてもらったとき、カーテンコールで拍手をもらうんですよ。お客さんみんなが立ち上がりそうなほど感動していて、拍手をしていて。ただ、これは僕へじゃないな、という感じがすごくして。公演が終わって「成功だねえ~」というムードなんですけど、僕は悔しくて。落ち着かない気持ちになりました。それを出来ればZTONで、あわよくば僕に拍手がしたくなるような演技がしたいです。もちろん演技だって好き好きですからね。笑いが好きな人もいれば感動させる演技が大事だという人もいるし。
__ 
なるほど。
為房 
どこに残っても良いので、心を打って、感動して拍手したくなるような演技がしたいです。
__ 
分かりました。観客が特定の役者に拍手したくなる時ってどういう事だろう・・・?きっとそれは、周りに合わせた拍手ではなくて、単に面白い演技を見せてくれたから、でもないんじゃないかと思うんですよ。
為房 
はい。そうですね。
__ 
きっと、その役者から何かを受け取ったら、それでようやくその役者に返す拍手になるんじゃないかと思うんです。それはもう、役の演技でも何でも。だから、役者がお客さんに渡すものをきちんと持って行かないと駄目なんだろうなと思うんですよ。何か持っていければいいですよね。小さな役でも関係なく。
為房 
さっきの立ち回りの話じゃないですけど、どこかで目に止まればいいなと。目に止まった上で心に止まらないと、拍手したいという気持ちにならないというか。
__ 
そうですね。
為房 
初見のお客さんは、僕らの名前なんて分からないですしね。役の名前でしか認識出来ないんです。何だったら、役の名前すら覚えてないかもしれない。それでも見せ場でお客さんが感動するのは、台本上のプロセスを一つ一つ大事に押さえてこれたからなんですよね。与えられたストーリーを消化して、舞台上の時間で押さえていくというのがいい役者だと思うので。伝える事、表現力の強さを磨いていきたいと思います。
__ 
台本を一つ一つ押さえるから、それは物語になる。物語に登場する人物は、いつか重みをもって舞台の上に存在する。
為房 
何だったら、もうじき読み終わる小説のページをめくるときのあの「もう終わってしまう」という焦りと興奮感。それをお客さんに持って帰って貰いたいですね。

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九鬼そねみ

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今後、どんな感じで攻めていかれますか?
九鬼 
バイトでチラシを四条河原町で配ってるんですけど、前回公演を見て下さった方が「努力クラブで踊ってた人が配ってた」ってtwitterで書いてくれて。「踊ってた人」じゃなくて、名前を覚えてもらえるようになったら嬉しいですね。
__ 
「そねみ」という言葉は、どういう意味なんでしょうか。
九鬼 
九鬼は本名なんですけど、名字のインパクトが強すぎるのでバランスをとろうと思って。それと「ねたみそねみちゃん」というキャラクターを金平守人さんの漫画だったかな、見た気がするんですが、そこからも。・・・羨ましいんですよね。
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嫉妬心が深い?
九鬼 
まぁ・・・。
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嫉妬心が深い事を公言する人はなかなかいないですね。
九鬼 
羨ましいです。何もかもが。羨ましい。悔しいです。

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アンテナは何も残さない・小嶋さん編

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小嶋さんにとって、イッパイアンテナとはどんな劇団なのでしょうか。
小嶋 
僕はやる方も見る方も楽しいコメディが好きなんですけど・・・基本、見終わった後に何も残らないのが理想だと思っています。劇団としてもそういうコンセプトですね。そこはある種、短所としてメッセージ性が無いと言われるんですが、別に何かを訴えるつもりもないんです。ただ見に来てもらって「面白かった」と思ってもらえればと。次の日に何も覚えていない、でいいと思うんですよ。
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なるほど。この10年、「終わった後に何も残らない」性については様々な劇団が理想としてきた境地だと思いますが、いかがでしょうか?
小嶋 
うちは、やっぱりハッピーエンドに近づける為にそういうコンセプトを掲げていますね。ネガティブな表現に対して、例えば人が死んだりとか、お客さんにそういう感情を覚えてもらってどうするんだ、という思いは個人的にはありますね。

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