母性が爆発

___ 
作家に必要な孤独を、家族の存在によって埋められた。それは、たみおさんにとっては喜ばしい事?悲しむべき事?
たみお 
ユリイカ百貨店は、2001年からずっとやってきて。必ずハッピーエンドにするという事で作品を作ってきています。いい景色が見たいという願いは最初から変わらないですね。舞台美術がキレイという事は、見ている景色がキレイという事だから。私が見たかったんです、その景色を。
___ 
なるほど。
たみお 
何かが欠落していたんでしょうね。
___ 
欠落があったから、風景を見たかった。
たみお 
それはあるかもしれない。ずっと何かが孤独で、現実って辛い事が多いな、って思ってたんです。せめて劇場に夢を求めていたんですが、年を経て好きな人と結婚して、子供が出来て、その子供が育っていく過程で、想像していなかったぐらいの母性の爆発があったんですよ。
___ 
母性の爆発。
たみお 
そうなんです、母性の爆発。産まなければ爆発しなかったと思うんですけど。子供が笑うともう、それでいいかと思ってしまう。凄く幸せな反面、ずっとモノ作りをしていた自分との葛藤があって。何か作りたいという思いと母性とで。実は3年間、それほど穏やかな毎日でもなくて、子供が寝た後に家出したり・・・
___ 
そうなんですか。
たみお 
そんなに穏やかに子育てしてた訳でもなくて、葛藤してたんです。

タグ: 母になる 子供についてのイシュー ハッピーエンドについての考え方 家出についてのイシュー 会場を使いこなす


劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。小刀さんは最近、どんな感じでしょうか。
小刀 
最近は稽古の日々ですね。この間、人生で初めてインフルエンザに掛かったんです。あんなに悪化するとは思ってなかったです。
__ 
大変でしたね。今は回復して、『Lumiere Dungeon』の稽古中ですよね。
小刀 
そうですね。13時から稽古です。ホールが使えるのは22時までなので。
__ 
その後公園稽古?
小刀 
劇団員のみで。客演さんは帰っていただいて。
__ 
今日、全てが決まったらいいですね。小刀さんは、今回、ダンジョンに迷い込んでしまう姉妹という事で。あのヤッケが似合いますよね。脱出出来るんでしょうか。
小刀 
うーん、言えませんけどでもハッピーエンドにはなるんじゃないかと思います。
壱劇屋
2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)
劇団壱劇屋 第22回公演『Lumiere Dungeon』
公演時期:2014/1/22~24。会場:門真市民文化会館 ルミエールホール 大ホール。

タグ: ハッピーエンドについての考え方


ナカゴー「レジェンド・オブ・チェアー」

__ 
明日から始まるナカゴーの「レジェンド・オブ・チェアー」。とても楽しみです。
川面 
ありがとうございます。ホントにナカゴー、面白いんですよ。知らない人は知らないけど、知っている人は「いま一番面白い」って言うんですよ。
__ 
興味深いです。出来れば、川面さんがナカゴーに出るようになった経緯を教えて下さい。
川面 
大学在学中に、コメディユニット磯川家と一緒に東京でシェアハウス生活してまして。その滞在中にMrs.Fictionsの15 minutes maidのお手伝いに入ったんですが、そこでナカゴーを初めて見たんです。もうダントツに面白くて、子どもたちが突っ立っておしゃべりしたり缶蹴りしてるだけの作品なんですけど。変ぶってる感じじゃなく頭おかしい。人を惹きつけるクレイジーさが最高だったんです。俳優もみんな上手で、びっくりしちゃいました。
__ 
おお。
川面 
2年前にサンプルの出演が決まって、そのタイミングで東京に越して来たんですが、ナイロン100℃の菊池明明ちゃんと仲良くなったんですけど、彼女もナカゴー知ってて。めっちゃ面白いよねって。ちなみに、ハンバーガーを武器に戦う芝居だったそうです。そこでサイトを見たら出演者募集ってあったので、応募しました。それから度々出ています。
__ 
面白そうですね。
川面 
今回はかなり冒険していて。英語劇なんです。ストーリー自体はハッピーエンドで終わるような普通の感じなんですけど、ネタや演技のディテールが全部決められていて、奥行きがあるんです。それが誰にもマネ出来ないんですよ。例えば笑う演技一つも、目ん玉の動かし方や首の筋肉の角度と力加減とタイミングが指示されるんですよ。それはお客さんの目には届かないんですけど、奥行きが出るんです。
__ 
それは、ますます楽しみです。川面さんは、ナカゴーのどういう部分が好きですか?
川面 
面白いと思うものを素直にやっている所です。「人間とは」とかそういうテーマが入っている作品って、どうしても多いと思うんですけど、そういうメッセージは一つもなくて。
__ 
尖ってますね。
ナカゴー
東京の劇団。
ナカゴープレゼンツ マット・デイモンズ 「レジェンド・オブ・チェアー」
公演時期:2013/9/27~29。会場:Brick-One。

タグ: ハッピーエンドについての考え方 尖った事をやりたい 焦点を絞った作品づくり


二つの幸せ

__ 
月面クロワッサンの魅力を教えて下さい。
丸山 
いい意味で、敷居が低いところです。敷居を上げたい人も多いと思うんですけど、敷居みたいなものを取っ払って、取っ付き易い感じにしたいです。それがうまいことできれば魅力だと思います。作道君とは作家としては考え方が違うんですけど、方向とかについては共感していて。一緒にやっていきたいと思っていますね。
__ 
「オレンジのハイウェイ」。個人的にはとても、月面クロワッサンの作品なんだなあと思うものでした。この作品はきっと、彼らにしか作れないだろうなあと思ったんですよ。もし、丸山さんが作家だとしたらどういう事がやりたいですか?
丸山 
ああ、もうそれはですね、西村さんにひどく不幸になってもらいたいですね、地獄を味あわせたいと思います。それを基軸に、結構暗い話をしたいです。意外性があるんじゃないかと思うんですけど。
__ 
彼らの生にリアルさを与えられるかもしれない?
丸山 
そうですね。最終的にはハッピーエンドになるんですけど、それは西村さんが嬉しそうな顔して風俗で働いているというような、そんな幕引きにしてしまうと思います。実際それは幸せな事だと思うんですが、観客は「そんな事ないやろう」と突っ込みたい。でも、実際には幸せだと。不幸な人だってそれなりに幸せな瞬間はあるんですよ。橋の下に住んでいる人の幸せとビルゲイツの幸せは、同じぐらい楽しいと思うんです。僕の根底には、その二つの幸せって同じなんじゃないかという思いがあるんですね。

タグ: ハッピーエンドについての考え方 私の劇団について 成長拒否


ハッピーエンドは不要

__ 
お芝居を始めたキッカケを教えて下さい。
有北 
高校の頃、友達に誘われて入りました。その友だちは演劇部に好きな子がいるから入ったんですけど、一人で入るのは下心が見え見えなので僕を誘ったみたいです。そいつすぐ辞めました。
__ 
かのうとおっさんの公演について。脚本を書いているのはどなたなのでしょうか。
有北 
僕と嘉納さんの二人です。そうした書き方は変わってるなとよく言われます。
__ 
かのうとおっさんに出てくる、目先の事に振り回されるダメな人物像をどう呼べばいいのかでしょうか。
有北 
そうですね、自分に正直な人間と言えるのでは。良くも悪くも隠さず、行動に移してしまう。
__ 
そうした人々が繰り広げるモラルハザードを何故描きたいのでしょうか。
有北 
(笑う)やっぱり、僕らが楽しみたいからでしょうね。最近気付いたのですが、昔は嘉納さんの方がひどい人間だと思っていたんですが本当は僕の方が酷いんじゃないかって。もしかしたら、酷くなっているのかもしれない。嘉納さんは、あれでもまだハッピーエンドにしようとしているんです。
__ 
そうでしょうか。
有北 
あはは。
__ 
嘉納さんをgate#extraで拝見した時に、小悪党なんだなあと思ったんですよね。
有北 
それ、最近も言われたと思います。大阪BABYLONで、嘉納さんがインサイダー取引で大儲けしたシーンの彼女の顔が「小物すぎる」と言われてました。

タグ: 登場人物が好きになれない ハッピーエンドについての考え方 自分は何で演劇を


その日までは生きてる

__ 
私がZTONで初めて拝見したのは「沙羅双樹のハムレット」でした。政治闘争がテーマで、エンタメなのにハッピーエンドじゃなかったんですよね。悪役に負けて終わったんですよね。
土肥 
最後をお客さんに委ねた作品は多いですね。でも、バッドエンドの時でも救いは少し残すみたいな。
__ 
そう、自己解決でまとめようとしていない。二人ぐらいしか生き残らなくて、それぞれの旅路に着くみたいな。あるいは革命が為されてしまって都が転覆してしまって、みたいな。収まらない予感を感じさせてくれるというか。大団円もありますけどね。土肥さんは、ZTONの芝居を見たお客さんにどう思ってもらいたいですか?
土肥 
最近、周りでは思考を促す芝居は多いんですよね。気付きをもたらそうとしている。それは僕は素敵だと思うんですけど、僕がやりたいのはちょっと違うんです。お客さんの明日につながるような活力を与えられる日にしたいですね。本番のある日を。好きなバンドのライブがある日までは頑張ろう、みたいな。それの邪魔になるような事は、あまりしたくなくて。
__ 
邪魔になることとは。
土肥 
「何やったんやろうな」とか、モヤモヤする事は残したくないですね。来てよかったなと思えるものにしたいです。
沙羅双樹のハムレット
劇団ZTON vol.3「沙羅双樹のハムレット」公演時期:2008.3.6~9、会場:東山青少年活動センター 創造活動室。

タグ: バッドエンド 大団円 ハッピーエンドについての考え方 どう思ってもらいたいか?


ハッピーエンドにはならない

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ともにょ企画の鈴木さんにお話を伺います。今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近はどんな感じなのでしょうか。
鈴木 
最近は、来週に迫ったシアターカフェnyan!でのクリスマスの演劇イベントで上演する作品の稽古をしています。無料の客席限定イベントなんですが、この機会でしかやれない事をやっています。
__ 
どんな作品になりますでしょうか。
鈴木 
クリスマスっぽいメルヘンな作品ですが、ハッピーエンドにはならないと思います。
__ 
ともにょ企画。いつもはハッピーエンドにはしないとの事ですね。
鈴木 
不幸って、いつもくっついてくる訳じゃないですか。それを描こうとすると、不幸を書きたいのかと周りからは言われるんですけどね。
ともにょ企画
XXXX。(公式サイトより)
act for friends vol.2
公演時期:2012/12/23~24。会場:シアターカフェnyan!

タグ: ハッピーエンドについての考え方 イベントの立ち上げ


恋愛

__ 
監督作品の「あばうとあがーる」拝見しました。面白かったです。
角田 
ありがとうございます。
__ 
あれを拝見して思ったのですが、男の性欲青春モノなのに、救いがないのが珍しいなと。バッドエンドでも、少し成長するとか恋愛を笑うとか、そういう陽性を帯びるのがセオリーだと思っていたんですが、全然ない。むしろ、恋愛に対する怨嗟が感じられて。望んでも何も手に入れられない、全ての弱い人間のための物語なんじゃないかなと。
角田 
あれ、原作は男肉duSoleilの吉田みるくさんで、脚本は僕なんですね。ラストについては吉田さんと話していて、ハッピーエンドにはしたくないなと。2年後3年後はそれは立ち直ってるかもしれませんけど、高校生にとって恋愛って全てですから。
__ 
まあ、必ず中心には来るでしょうね。
角田 
そういう嘘は、映画の中ではつきたくないんです。もちろんお話なので嘘をついてもいいんですけど、あの作品の恋愛の終わりで無理矢理なハッピーエンドは悪い嘘だと。
__ 
悪い嘘。
角田 
当時流行っていた恋愛映画で、レイプされた女の子がすぐに次に進む決意をして新しい男とセックスする展開があったんです。そんなんは、悪い嘘だと思うんです。観た人に無責任な悪い影響を与えるんじゃないかって。

タグ: バッドエンド 映画の話題 優しい嘘 ハッピーエンドについての考え方 性欲 恋愛至上主義


アンテナは何も残さない・小嶋さん編

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小嶋さんにとって、イッパイアンテナとはどんな劇団なのでしょうか。
小嶋 
僕はやる方も見る方も楽しいコメディが好きなんですけど・・・基本、見終わった後に何も残らないのが理想だと思っています。劇団としてもそういうコンセプトですね。そこはある種、短所としてメッセージ性が無いと言われるんですが、別に何かを訴えるつもりもないんです。ただ見に来てもらって「面白かった」と思ってもらえればと。次の日に何も覚えていない、でいいと思うんですよ。
__ 
なるほど。この10年、「終わった後に何も残らない」性については様々な劇団が理想としてきた境地だと思いますが、いかがでしょうか?
小嶋 
うちは、やっぱりハッピーエンドに近づける為にそういうコンセプトを掲げていますね。ネガティブな表現に対して、例えば人が死んだりとか、お客さんにそういう感情を覚えてもらってどうするんだ、という思いは個人的にはありますね。

タグ: 覚えてもらう ハッピーエンドについての考え方


ハッピーエンドになりきらない

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しかし、女子が沢山出てくるんですね、サリngROCKさんの作品って。好きなんですか?モチーフとして。
サリng 
そうですね。笑える滑稽な女子が好きですね。女子がバカな事をしているのが、男子のそれより好きなんですよ。
___ 
滑稽な女子ですか。
サリng 
バカであってほしいですね。思いっきり笑ったり泣いたりしてほしいんです。あと、女性作家は男子の事が上手く書けないとか言うじゃないですか。そういうのもあるかも知れません。良く分からないから書くことがあまりないというか。
___ 
王様ニキビ」は男子が主人公でしたね。
サリng 
はい。ですが、女子を書くのとそう変わらず書けたと思います。男性のお客さんから見たらどうなのか分からないんですけど、どうだったんでしょうか。女々しいというか。
___ 
いえ、彼の気持ちは良く分かりました。目の前に嫌なことがあったら逃避してしまう描写とか。「お嬢マン」という言葉が最近言われてますよね。仕事や恋にあんまりガツガツいかない男性の事を言うらしいですけど。
サリng 
「オトメン」みたいな感じですか?
___ 
そうです。「王様ニキビ」のツタヒコはまさにそれで、というか全登場人物中、彼だけがそこから成長することなく終ってしまうという。結構身につまされた人も多いんじゃないかなと思いました。後半のシーンで、ツタヒコの分身であるライオンが彼に代わって同窓会行ったり辞めたバイト先に行ったりしますよね。
サリng 
行きますね。
___ 
そこでは彼の存在はほとんど無かった事にされていたかのようにスルーされて、という。現実逃避しまくってたら世界そのものに置いてかれた、という事なのかなと思いました。
サリng 
あれはどう説明すればいいんでしょうねえ。難しいですね。私は、あのライオンがツタヒコの分身とまでは思っていなかったです。人間ではない生き物が「僕ツタヒコ」って自己紹介して、「あ、そうだったん」って言われるぐらいツタヒコの存在が小さかったという描写がしたかったんです。
___ 
キツイですね。彼自身が思っているほど、他の人には重要ではなかったと。
サリng 
自分がいないところで攻撃されていると思いこんでいたけど、実際周りは見てないし何ヶ月間かいなくなってたらどんな姿をしていたか忘れられてる、っていうのを誇張した感じですね。
___ 
やっと起きたツタヒコが、何故かアウトドア趣味に目覚めて虫取り網を持って部屋を出ていきましたね。今さら少年帰りをするツタヒコと、置いていかれるライオンとの温度差が劇的でした。
サリng 
あまりハッピーエンドになりきらない終わりが好きで。ツタヒコ自身はすがすがしい感じで部屋を出ていくけど実は忘れられていますみたいな。
___ 
忘れられるのは嫌ですね。
サリng 
そうですね。自分から変わっていかなきゃ、という事ですね。

タグ: ハッピーエンドについての考え方 ライオンの話題


「世界はハッピーエンドで終わるんだ」

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沙羅双樹のハムレット」。この作品も大変面白かったです。一番驚いたのが、何の希望もない、まさしくバッドエンドで終わったという事なんですよね。大筋としては、主人公が死んだ父親にとり憑かれ、その狂気が為政者に利用されるというものでした。主人公が正気に戻る訳でもなく、かつての仲間たちを黒幕の思惑どおりに斬り捨て、自らも死に、悪役がほくそ笑んで終わりという。思いきった作品だなあと。蜜さんにインタビューさせて頂いたときもバッドエンドが多いと伺いましたが、バッドエンドが好きなんですか?
河瀬 
はい。実は、僕は元々漫画家になりたかったんですよ。中学からジャンプに投稿していたんです。その時はハッピーエンドが好きというか、当然だと思っていて、ある時、ある漫画に出会ったんですよね。主人公とヒロインの女の子が出てきて、いい感じになるのかな?と思ったらキャラがボコボコ死ぬという。
__ 
タイトルは。
河瀬 
EDEN」です。ちゃんと、綿密なストーリーがあるんですよ。主人公はどんどん薬に溺れて行くんですが。あれを中学の時に読んでしまったのが運の尽きで。ジャンプの漫画を読んで育ち、「世界はハッピーエンドで終わるんだ」と思っていたのが、「これはいかん」と。のうのうと過ごしていては、と。そこからバッドエンドの方向に進んでいったんですね。
__ 
最後に世界の厳しさを叩きつけて終わる、みたいな。
河瀬 
そのニュアンスは大いにありますね。でも、バッドエンドの方が未来があると思うんですよ。辛いけど、どうしようもないけど、だからこそどうするかという問いかけなんですよね。そこに気付かないのが一番良くないと。
__ 
なるほど。特に「沙羅双樹のハムレット」は、一片の希望もなかったですね。
河瀬 
原作も僕ではなかったですし。いい意味で投げて書けたと思います。「月黄泉ノ唄」みたいに、無理矢理、希望が残るように書く事もあるんですけどね。

タグ: ジャンプ!についてのイシュー バッドエンド ハッピーエンドについての考え方


とりあえずバッドな感じ

__ 
なぜあのラストが生まれたのでしょうか。
3号 
直前までウェルメイドの芝居をやって、でもそのまま終わらせずに全部ぶっ壊したかったんですね。昔、演劇集団Qでイオネスコの「禿げの女たち」という作品をやったんですよ。あれも、そんな感じだったんですよ。言語が崩壊しているという。それを、妊婦でやりたかったんですね。
__ 
妊婦。確か4人出ていましたね。崩壊ですか。
3号 
とりあえずバッドな感じで。
__ 
確かに、バッドでしたね。
3号 
あんまりハッピーエンドにはしたくなかったんですね。
__ 
一番最初のシーンは、空港から逃げる主人公のモノローグでしたが、それが最後のシーンとは結びつかないのですが、そういう矛盾が面白いですね。
3号 
結びつける事は出来たと思うんですが、あえてしなかったですね。最後のシーンも含めた芝居を通して、想像力を喚起してもらえればと思います。

タグ: ハッピーエンドについての考え方 ウェルメイドという価値観


ニュータイプ

__
作品の作り方について、お伺いして行きたいと思います。どうやって作ったのか全く分からない振り付けがあるんですが。終着駅(ピリオド)で、T.a.t.uのAll things She Saidに合わせて男子が横に並んだり縦に並んだりする振り付けがあったんですが。
池浦
はい。
__
あの曲中ずっと、中央の男子がこういう振り付け(両手を水平に水かきのように回す)をしながら、始終不安な表情を見せながら持ち上げられたりしていたんですが、あの振りはどうやって作ったんですか?
池浦
あれはガンダムに乗ってるんですよ。ニュータイプとして戦ってくれと言われて。最終的にやられちゃうんですけど。ずっと脅えているのは、敵が物凄いいっぱいいるから脅えてるんですよ。
__
そうだったんですか、あー。
池浦
何故ガンダムに乗ったのかは僕も分からないんですけどね。
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終着駅(ピリオド)はダンスレビューの構成でしたね。
池浦
シルクドソレイユをパクったんですけどね。男肉 du Soleilは、それの一発限りのパクりみたいな感じで。前に、友達からシルクドソレイユのDVDを借りて見たんですけど、話がめっちゃ下らないんですよ。少女が自分探しの旅に出たりとか。でもそこに訳の分からないものが出てきたりするんですよ。で結果完結しちゃうんですけどね。何て素晴らしいんだろうと。何の関係もない中国軍とか、すごい技とかが出てきて。どーでもいいなーと。
__
ええ。
池浦
でも、為しえていると。こういう事がしたいなと思って。話自体はどうでもいいんですけど、最終的に底抜けのハッピーエンドになるという。で、作り始めたんですね。前回のは只のお話になっちゃったんですが、アートコンプレックスでやった作品のテイストとうまい事融合出来たらなと思っていまして。終着駅(ピリオド)も、僕らがやりたかった事ではあるんですけど、やり切れていなかったんですね。
__
全然ですか。
池浦
全然ブチ上がってはいなかったんで。質量ともに。アングラも色んなフォーンマンスもバラバラに入り混じったお祭りで、最後に話が完結した、みたいな。一個一個の質が弱っちいなと。次回は、自分達にとっては勝負どころですね。

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