kame4emak / 歪

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カメハウスに出演される役者に、どんな姿勢を期待しますか?
亀井 
こんな言い方をすると失礼かもしれないんですけど、プロフェッショナルであってほしくないんですよね。カメハウスはそういう場ではなくて、実験したいんです。素人性というか処女性というか、そういう成熟していないもので作品を作り上げたいんです。重要な見せ場では安定した人を置いてるんですけど。でも僕は、方法論が確立した・自分一人で立てる人ばかりでやりたいとは思わないです。僕も仲間も、一人で作り上げる訳じゃないし。そういう不安定なところでできあがっていく、歪なんだけど崩れずに積みあがっている。一瞬だけ凄く綺麗なものが出来上がったらと思うんです。その後は崩れてもいいんです。そういう座組で出来たらいいなと思っていますね。

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ぬすみ聞きするような会話劇?

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松永さんがfuturismoを立ち上げた経緯と、意気込みを伺ってもよろしいでしょうか?
松永 
この1年、舞台からちょっと離れていたんですが、やっぱり自分は舞台が好きなんだなと改めて自覚しまして。私は今まで、同年代よりも年上の方とお芝居をさせていただくことが圧倒的に多かったんです。その先輩方のおかげでお芝居の面白さだったり技術だったりを学んで、すごく感謝をしています。私は先輩方に芝居の面白さを教えて頂いたし、面白い芝居もたくさん見せて頂いてきたし、ここで私の方からも発信出来ないかと。先輩方から受け継いだ事を、今度は私たちの世代から。
__ 
なるほど。座組はほとんど20代半ばですね。
松永 
同年代とは言ってもみんな経験している事が違うので、このメンバーだから出来る事をやって、これからの稽古で互いに切磋琢磨していけたらと思います。欲を言えば、お芝居を普段見ない方に見てもらえたらと思うんです。
__ 
そこが重要ですよね。
松永 
もっと欲を言えば、この芝居をきっかけに演劇を好きになってもらえれば一番嬉しいです。でも各回お席が少ないので、お早めに申し込んで頂けたら・・・
__ 
限定20席ですもんね。3週間ぐらいで満席になったら凄いな。
松永 
なってほしいですね。来ていただいた方には濃密な演劇をお見せして、損をさせない公演にしたいなと思います。
__ 
#1となっていますが、今後の展開も期待しています。
松永 
はい。今後に繋がるようにしたいと思います。

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朋恵さんがピンときたら

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こまち日和を立ち上げた経緯を教えて下さい。
西村 
わたし、今までどこの劇団にも所属したことが無くて。フリーだったんですよ。フリーは声を掛けてもらうのを待つしかないんですけど、それじゃ駄目だなと。何か発信していかなきゃと思ったのがキッカケですね。あと、色々企画をするのが嫌いじゃないので。
__ 
好きなんですね。
西村 
こういう事をやったら面白いなと思い始めたらどんどんアイデアが湧いてくるんです。やってみよう、という思いを何かの打ち上げでチャーハン・ラモーンさんに話したら「じゃあ、俺書くよ」とポロッと言ってくれて。
__ 
なるほど。
西村 
それからしばらくして本当に書いてもらえる事になって。それまでコントの脚本は書いていたけれど、お芝居の脚本と演出は初めてだったんです。なのにあんな素敵な作品を書いて下さって。立ち上げから一緒につきあって下さってチャーハンさんがいなかったらこまち日和は無かったと思います。
__ 
つまり、チャーハンさんが恩人という訳なんですね。毎回、どんな経緯で企画していくんですか?例えば今回の宮川サキさんは。
西村 
今回は、サキさんにお願いしたい!という気持ちがあったんです。普段お話ししていて、サキさんは作・演出できる人だって感じていて。wake.3が終わった頃からサキさんにお話していたんですよね。作・演出の方の存在が最初なのかな。サキさんは一人芝居の作品は創られていますが、大人数の脚本と演出は初めてなんです。関わって下さる方みんなが、普段とは違う姿をこまち日和で見せて欲しいなという所もすごくあって。会場も含めて、「初めて」が好きなのかもしれないです。
__ 
確かに。
西村 
まず、作演出の方ありきで、一緒に出演者も決めて行って、会場を決めて。普通とは違うぐらい、がっつり組んで頂くんです。
__ 
この人に書いてもらいたいと思う、そのセンサーはどこから?
西村 
私、とにかくひらめき型というか。ピンって来るんです。竜崎さんの時も、wake.2が終わってしばらく休もうかなと思ってたところに「あ、竜崎さんだ」って思って、帰りの車の中で話したんです。一緒にやってください、って。メンバーが集まった時もいい座組になるって見える?ピンってくるんです。言葉ではうまく言えないですけど。
__ 
その勘はどこで培われたんでしょうか。
西村 
昔から、あまり大胆な事はしないように見えて変な所大胆なんです。一人で海外に行ったり、留学したり。その時も多分、ピンって来てるんです。
__ 
その行動力、羨ましいですね。
西村 
私、名前が朋恵って言うんですけど。「友達に恵まれますように」って願いが込められてて。旅行先でもいい人に出会えて、普通の旅なら行けない場所や食べられないモノに出会わせてもらえたり。こまち日和に関しても、本当にいい人達に巡り会えていて。周りの方達に恵まれているというか。この名前を付けてくれた両親に感謝です。

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Hauptbahnhof Gleis5『The Exception and the Rule ありえないこと、ふつうのこと』

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近、金田一さんはどんな感じでしょうか。
金田一 
4月の頭にやる公演の準備ですね。このチラシなんだけど。
___ 
いいチラシですよね。
金田一 
そうでしょ。以前からお世話になっているサカイシヤスシ(LaNta)さんにデザインしてもらいました。僕が「最近、こんな事を考えているんです」って話をしたら、「こんな感じでしょ」って出してくれて。「まさにこのイメージなんです」って思わず言ってしまった。
___ 
なるほど。楽しみです。現在は稽古中でしょうか?
金田一 
そうですね。稽古は一ヶ月間なんだけど。いやあもう試行錯誤ってこういう事なのかなって感じなんです。本読みから立ち稽古になったところで、ちょっと壁にぶつかって。
___ 
壁?
金田一 
ブレヒトの芝居って本読みの方が面白かったりするんですよ。「ここは砂漠です」っていう台詞があって、能とか狂言のように、自分の状況や思っている事を説明するセリフなんです。本読みの段階でそれが凄く面白くて、これは出来るだけシンプルにしようと思ってたんだけど。
___ 
ええ。
金田一 
それが読みから立ち稽古になるとトーンダウンしちゃったように思ったんですよ。本読の時はバッと頭の中に広がっていた風景が、立つとそこになるんです。立ち稽古になると風景がその場所に決まっちゃうんですよ。稽古場ももちろん無限の可能性を秘めている空間なんだけど、でも俳優が身体を使って演じると、どうも、一人一人のお客さんが見ている風景の可能性がどんどん狭ばまっちゃって。それはどうもいかんなと。しかも、登場人物が自分の考えている事を全部お客さんに説明しちゃうし。だから、読みの時の面白さを舞台に持っていくにはどうすればいいか?を考えていますね。
___ 
座組が面白いですね。
金田一 
今回、役者さんがすごくいい人が集まってくれて。高杉さんに藤原さん。今回主役をやってくれる阿形くんが面白いし動けるし。それから笑の内閣の由良君が別の芸名で出てくれるんだけど、面白いんですよ。声が小さいのに存在感があるの。あの人は面白いわ。
___ 
どんな特徴の作品になるんでしょうか。
金田一 
今回は囲み舞台です。お客さんの隣に役者がいて台詞を言うんですよ。これは結構、毎回好評で。劇場公演もやるんですけど、カフェでの公演はそういう形式です。
___ 
そういうシチュエーションで、登場人物が考えている事を話しかけてくるって凄く面白そうに思えますね。
金田一 
いやあ、もう・・・。囲み舞台でお客さんの周りをウロウロするというのは決まっているから、その面白さはあると思うけど。
___ 
小声で話しかけて来られたらゾクゾクするかもしれない。
金田一 
あはは、小声はなかなかないかもしれないけれど。市川タロ君に今回出てもらうんですけど、「小声で話しかけてみて」とお願いしたらホントいボソボソした声で。面白いんだけど、でもお客さん全員に聞こえるようにしないといけないからね(笑う)。
Hauptbahnhof/ハウプトバンホフ(略称Hbf.)
Hauptbahhof(ハウプトバンホフ)は、金田一央紀によって2010年末に結成されたパフォーマンス団体です。読みにくいのと書きにくいので、「Hbf」と呼んでいただいてもかまいません。Hauptbahnhofはドイツ語で「中央駅」という意味。見知らぬ町にやってきても「中央駅」にとりあえず行けば町の大まかな形は見えてきます。そんな駅のような存在が演劇にもあっていい。演劇といってもどんなものを見ていいのかわかんないという人たち、演劇とは全く縁のないところにいた人たちや、これまでもこれからも演劇に携わっていく人たちにとって、とりあえず集まって自分の位置を確認したり、自分の活動の拠点にしたりする場所を作ろう、という気概で設立されました。「Gleis(グライス)」はドイツ語でプラットフォームのことですが、Hauptbahnhofでは一つの公演作品をGleisで数えていきます。第一回公演は「Hauptbahnhof Gleis1」となります。現在は演技のワークショップを開催したり、小さなカフェや小規模の劇場などで金田一央紀の演出する作品を発表しています。演劇のジャンルを問わずに劇空間のグルーヴを求めて演劇作品を作り続けていきます。(公式サイトより)
Hauptbahnhof Gleis5『The Exception and the Rule ありえないこと、ふつうのこと』
公演時期:2014/4/4~6。会場:人間座スタジオ。

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群舞を作る

村本 
来年2月、TPAMのショーケースにて、BankART studio NYKで新作を上演します。大人数で一つの作品を作ります。実は去年9月、「不本意ラウラ」という作品を作ったのですが、それは白神ももこさんが私に出演者を選ばせない、不本意をテーマにした企画だったんです。私が群舞の作品を役者・ダンサーで作りました。そのクリエイションがとても楽しかったんです。
__ 
なるほど。
村本 
その流れの先にある作品になると思います。ただ、役者さんだけでダンスをやるというのに限界を感じていて。いっその事、大々的にやろうと思っているんですが、およそ20人の出演者のうち、男声の役者と女性のダンサーで作品を作ろうと動いています。素敵な役者さん達も集まりました。楽しみにしています。

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いいチームなんじゃないか

__ 
ピンク地底人第十回公演「明日を落としても」の大阪公演が終わりましたね。いかがでしたでしょうか。
6号 
もう怒濤のように始まって、巻き込まれたように終わりましたね。私は主人公へのレポーター役だったんですけど、途中から立ち位置が不安定なんです。これ、何でなんだろうって自分でもよく分からなくなっていました。本番を迎える前まで全体が見えなくて。でも、公演中、こんな感じなんだって自分で分かるようになって。
__ 
見ている側としては、そういう疑問込みで面白かったですよ。
6号 
東京公演では意識的にその役になれるといいなと。そう、ピンク地底人は3号さんの作品の「感じ」をみんなで実現しようぜって意識で一致してるんです。地底人達はもちろん、今回は客演さんたちも色々意見を出してくださって。「明日を落としても」はすごくいい座組だと思います。
__ 
劇作家の世界観を理解しているんですね。それはきっと、劇団員の一番重要な仕事だと思います。
6号 
そういう信頼感はあるので、いいチームなんじゃないかと思います。
ピンク地底人暴虐の第10回公演「明日を落としても」
公演時期:2012/6/30~7/1(大阪)、2012/8/17~8/19(東京)。会場:インディペンデントシアター2nd(大阪)、王子小劇場(東京)。

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向き合う時間

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今回の公演に参加されたキッカケとは。
北川 
それが、僕も良く分からないんです(笑う)。悪い芝居さんは前から、カラフルなチラシがすごく気になっていたんですよね。それからサイトを見ていたんですよ。ある日、出演者募集という文字をたまたま見て、年末空いてるし、オーディション受けよう、と。
__ 
なるほど。
北川 
大阪・京都でやってみたいというのはもちろんあったんですよ。ビビビときましたと言うしか。
__ 
稽古は、いかがでしたか。
北川 
何でしょうね、ひたすら自分との戦いでした。キャストも多くて、若い人もたくさんだったので。でも、山崎さんはこの座組じゃないと出来ない作品を作りたいとおっしゃっていて。
__ 
確かに、ほとんどのキャストが外部からの出演でしたね。
北川 
これまで、大した実力もないくせに、ある程度実力がある人たちと組んでやることが多かったんです。だから、慢心する恐れがあるかもって。そういう意味で、京都というのは良かったかもしれません。自分がどこにいるかというのをとらえ直す、ある意味キツい、でも清々しい作業になりました。おれ、こんなんやったで、みたいな。自分とじっくり向き合う時間を頂きました。
__ 
楽しい稽古場になっていったと、大川原さんから伺っています。
北川 
お芝居の常識ですけど、共演者とお芝居を作っていく中で、たくさん愛を渡したらその分返ってくるんですよね。当たり前の事ですけど、それを心の底から思いました。そういうのってやっぱりどこか、ちょっと年を取ってくると打算だったり見返りを期待したり、ごちゃごちゃしたものが入ってくると思うんですけど。今回は一切そういうのを抜きで、作品に当たる事が出来ました。
大川原 瑞穂
悪い芝居。女優。

タグ: この座組は凄い 混成軍的な座組 「悪い芝居」の存在


壁ノ花団「アルカリ」

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ちょっと前になりますが、壁ノ花団「アルカリ」ご出演、お疲れ様でした。
亀井 
ありがとうございます。ご覧になってくださったんですよね。いかがでしたか?
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面白かったです。亀井さんは男性か女性かもわからない役どころだったと思うんですが、謎めいていながらチャーミングな印象がありました。
亀井 
男性か女性かわからなかったですか・・・それも面白いですね。最初はいろいろ戸惑ったんですけど、刺激の多い舞台でした。
__ 
「アルカリ」は作品全体が謎めいていたものだったので、そのせいもあるかもしれませんが。戸惑われたというのは。
亀井 
やったことのない感じの芝居でしたし、稽古の仕方とか、作品の持ってる可能性の広がりですね。
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そういえば、今でも分からないことばかりの作品でしたね。想像の材料がたくさん引き渡されたような。それからまた、座組が豪華でしたね。
亀井 
私、あのチームが凄く好きだったんですよ。
__ 
金替さんに。
亀井 
ホントに良く入れて貰えたなと思いますね(笑う)。内田さんは初めてお会いしたんですけれど、本当素敵な方で。カッコいいし、優しいし、女性としても憧れます。
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可愛いですしね。何か我々、さっきから褒めまくってますが。
亀井 
はい(笑う)。
壁ノ花団第四回公演『アルカリ』
十三夜会奨励賞受賞。演出・水沼健。京都・東京にて公演。初演:2008年11月20~24日(京都)。
金替康博さん
MONO所属俳優。
ファックジャパンさん
劇団衛星所属俳優。
内田淳子さん
女優。ユマニテ所属。

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