質問 鳴海 康平さんから 倉田 翠さんへ

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次なんですが、第七劇場の鳴海さんからの質問です。「最近泣いた時のエピソードは何ですか?」
倉田 
言える奴で・・・微妙なんですけど、展示の時。パフォーマンスの時に村川さんに演出をお願いするパフォーマンスがあったんです。村川さんの思う、倉田らしいと思うことを私に演出して下さい、そんで最終的には絶対泣かせてください、と。で、「昔やっていた事があるバレエを踊って下さい、と。きちんとお客さんを意識して。その後、お母さんとの思い出を喋る。」という演出が付けられて。そりゃ泣きますよ。めっちゃ泣きましたね。泣けという指示をしている事も分かりながら、さすが村川さんと思いながら泣いてました。何故か分かりませんが、悲しくて泣いたんです。お母さんはね、ケーキを焼くんですよ。差し入れに持ってきてくれて。私一時期食べれんくなった時があって。その時もでっかいシフォンケーキを焼いてきてくれて。その話をしてたら超泣きました。

タグ: バレエやってた めっちゃ泣いた・号泣した 差し入れ


vol.405 倉田 翠

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2015/春
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倉田

何をしたいか考えたら演技だった

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演劇を始めた経緯を教えて頂いてもよろしいでしょうか。
伊藤 
めっちゃ最初から話していいですか。
__ 
もちろんです。
伊藤 
子供の頃からミュージカルが好きだったんです。おやこ劇場に月一回連れていって貰ったりして。母親も好きだったんでしょうね。(ちなみに、絵の教室にも行ってました。)学校の演劇鑑賞会で劇団四季を観てミュージカルが好きになって、でも高校は演劇部は敬遠してて。宝塚とかは好きで、ずっと見に行ってたりしてたんです。
__ 
なるほど。
伊藤 
高校は進学校だったので大学に進むのが当然だったんですけど、私のいた国際教養科は熱い人が多くて、将来は何になりたいとかを語り合ってたんです。その中で一人の子が「私、みんなに黙ってたんだけど、今まで新聞記者になりたいとか言ってたんだけど、本当は歌手になりたいねん」って。そんなきらびやかな芸能生活を送りたいとか言う人なんて入学時からいてなかったし、でも当時ASAYANが流行ってたのもあるし、私も「ああ、自分のやりたい事をやってもいいんや」ってなって。高校3年ぐらいの時から劇団ひまわりの養成所に入りました。
__ 
なるほど。
伊藤 
じゃあ大学行かなくてもいいや、となって。就職しながら週3のレッスンに通って歌とかダンスとかを習う生活を2年続けていました。
__ 
二十歳ぐらいですね。
伊藤 
その時に永津とも出会いました。でも子供の頃からバレエをやっている子を目の当たりにすると能力の差が歴然で。歌もダンスもいっぺんにしようと思ったら私空回りしてる、ってなってしまって。私は一番、何をしたいか考えたら演技だったんですよ。2年続けていた会社を辞めて演技専攻クラスに入りました。その編入も永津が一緒でした。
__ 
なるほど。
伊藤 
その課程を1年間、修了公演みたいなのもあって。ひまわりの劇団員になって、しばらくしてAripeを結成したんです。

タグ: 演劇研修所 その人に出会ってしまった バレエやってた 二十歳のわたし プロの仕事 ロックな生き方


PUNK

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モモンガ・コンプレックスについて。私は京都で上演された「とりあえず、あなたまかせ」と、大阪でのTACT/FESTでの「小さな一日」を拝見しました。モモンガコンプレックスの第一印象についてなんですが、おちゃらけているというのを自分たちで肯定しているという魅力があるのかなと思いまして。
白神 
はい。
__ 
粗とかも含めて面白さにしてしまう。それが非常に魅力的に思うんです。そんな事が出来るという、見事なカンパニー作りだなと。
白神 
PUNKにいきたいなあと。
__ 
PUNK。
白神 
そうですね、これは次回公演の「大失敗」にも繋がってくるんですけど。モモンガコンプレックスを立ち上げた当初から、生きる強さみたいなのが好きで。しかも、直球の強さというよりは酔拳的な、、、とんちや変化球を使って生きて行くというか。車をぶつけて止めるみたいな荒さが好きです。ブレーキなんか使わない、丁度止まれたからいいや気にしない、みたいなハチャメチャ感が。
__ 
凄くよく分かります。私はどちらかというとあえて失敗しに行く人間なんです。人間、失敗したい欲ってあるんじゃないかなと思うんですよ。
白神 
ありますね。なんか、失敗しちゃいけないというのにとらわれすぎて、いざ失敗すると大打撃になるみたいな。私はクラシックバレエをやってたんですけど、失敗が出来ないという思いにとらわれてしまって。今は、失敗をあえて見せてしまうのに惹かれています。失敗した時の人が凄く面白いんです。
__ 
分かります。
白神 
失敗してる人が好きですね。「ああ車ぶつけちゃったよこの人」みたいな。人の失敗を笑いますね、普通に。
__ 
PUNKですね。
白神 
これは性格悪いと言われるんですけど、あえて失敗するように仕向たりとか。失敗が巧いといいなあ。
__ 
それはもう、一つの芸能ですね。
白神 
モモコンでは、失敗に強くなるみたいなのをやってました。ちょっとした失敗を繰り返すみたいな。大失敗してみたらいいなあと思って。
__ 
次回の全国ツアー「大失敗」。意気込みを教えて頂けますでしょうか。
白神 
ビビってます。ビビりなんです。いや本当にビビりなんで。でも大胆に行きたいなと思います。ビビりながらも。でもすぐビビるんですよ。
__ 
ビビっていたら失敗するのでは?
白神 
いやあ、ビビっているから成功しようとするんですよ。失敗しないようにしてたら小さくまとまってしまって、ショボい結果に終わるみたいな事が多くて。だから、どっちかというと大胆に失敗出来ればいいなと思っています。

タグ: バレエやってた ネガティブ志向 成長拒否


トゥシューズ

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村本さんがダンスを始めたのはどのようなキッカケがあるのでしょうか。
村本 
これもすっごいつまんない話になるんですけど。母がバレエ教室に連れられて、小学校に上がるまで入っていたんです。小3の時に、バレエ教室にもう一度入ったんです。そこが物凄く厳しくて。トゥシューズにクッションを入れてはいけない、スタジオの中では決して痛いと言ってはいけない、と。私は経験者だったからその分早くトゥシューズを履かせて貰えたんですが、やっぱり最初なので、足の爪と肉がグチャグチャになって、外してお風呂に入ると泣き喚いているんですよ。それを両親が聞いていて、バレエ教室の先生に電話してくれたみたいで。そしたら先生が私に「約束を破ったからトゥシューズ返しなさい」って言われしまって。私はモヤモヤしてたんでしょうね。そこで踊るのが楽しくなくなってしまって。ただ、トゥシューズへの憧れはあったんでしょうね。中学は運動部、高校は何もしていなくて。「何もしていないと太っちゃう!」という焦りから、ダンスを始めたというのがキッカケです。だから、ダイエットがキッカケです(笑う)。

タグ: バレエやってた ダイエットについての話題


非日常

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関さんが舞台に立つ上で、ご自分にしか出来ない事はなんだと思われますか?
関  
オリジナリティという事ですよね。まず身体が自分の個性かなあと思っています。そんなに器用という訳では全くなく、他の人の振り覚えも遅いので、素材として使うのは結構厄介な存在なんじゃないかなと。自分で作る振付はそうでもないんですけど。
__ 
振付家としては。
関  
最近の傾向のひとつとして、テクニックから離れていきつつあって、例えばダンスらしくないダンスが新しいとされていたり。
__ 
それは、ウミ下着がそうですね。
関  
それも素敵だと思うんです。でも、私自身がお客さんとして見る時は、身体なり、動きだったり、テクニックや特別な肉体を見たいんですよね。私も、そういうものを提供出来たらなと思っています。
__ 
そういうもの?
関  
非日常という事ですね、きっと。特別なものを見たいし、見せたいですね。それを表現するために、例えばバレエは客席と舞台が全く分離した、違う世界として扱うんですね。それにも惹かれるんですけど、受動的に鑑賞しているだけではなくて、本能的に、身体的に共感するような交流が舞台と客席の間で出来ればなと志向してきました。例えばサーカスは、映像で見るのとテントで見るのとはまるで違いますよね。映像は視聴覚的な情報だけで、身体に訴えかけるような感覚は伝わらないんです。
__ 
共有感覚ですね。相手の感覚がこちらで想像出来る。
関  
そうですね。追体験みたいな。それはもしかしたら痛さであるかもしれないし、笑いかもしれない。
__ 
そうした、特別なものを共有したいという思いはどこが出発点なのでしょうか。
関  
元々はバレエをやっていたんですが、高校入りたての時に続けていいのかどうか迷っていたんですね。もちろんダンスを仕事にしたいんですけど、バレリーナにはとてもなれないのではないか。それにはちょっと故障があったりとか、そもそも素質的に、バレリーナは無理だわと。
__ 
そうでしたか。
関  
それ以前に、バレエの演技に疑問を感じてしまったんですね。バレリーナは役柄になりきって踊るんですけど、もっと、自分として踊りたいと思っていたんです。自分として、お客さんに向き合いたいと。一年半ほど踊ることを休んでいました。ダンスを嫌いになった訳じゃないんですが。
__ 
休んでいたのですね。
関  
その間は舞台を見に行っていました。コンテンポラリーダンスとか演劇とか、色んな表現を見て、そうした思いはさらに強くなりました。もちろんバレエも特別な事は起きますけど、スタイルとして・様式として追求するものが予想を裏切らないように思ったんです。そこを裏切っていくものを見たいし、やりたいなと。
__ 
それはきっと、革命とか変革とかとはちょっと違うんですよね。関さんのような、クラシックとは違う方向を目指す人がいる事に、むしろ全体の意思を感じます。

タグ: 器用さ・不器用さ 非日常の演出 バレエやってた SeizeTheDay


vol.246 関 典子

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2012/春
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関

気持ちを動かせる役者に

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今、渡辺さんがイッパイアンテナを続けている理由とは。
渡辺 
自分と劇団に満足していないからです。もっと面白くなれると思います。
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今後どんな感じで攻めていかれますか?
渡辺 
共演者もお客さんもワクワクさせられるような、気持ちを動かせる役者になりたいですね。子供の頃からバレエをやっていて。先生からは、舞台に立つときは常にお客さんの為にやれと教えられてきたんです。今は演劇ですが、お客さんに見られている時にどういう風に見えているか、まずは身体がどういう風に見えているかを意識して、さらに共演者にもそれが伝わるような表現が出来る体を作りたいです。
__ 
次回公演の「討ち上げベイベー」。初の東京公演ですね。
渡辺 
はい。どういう反応なんだろうなあー。京都公演から1ヶ月以上空くので、色々整理して考えながらの稽古になると思ってます。その稽古は、すごく有意義なものになると思います。
イッパイアンテナ12th session「討ち上げベイベー」
公演時期:2011/11/24~27(京都)、2012/1/13~15(東京)。会場:ART COMPLEX 1928(京都)、王子小劇場(東京)。

タグ: バレエやってた 今後の攻め方 東京公演前夜 見られている事を意識する 自分は何で演劇を


ストリップ

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歌って踊れるストリッパーが新良さんの夢だそうですが。
新良
はい。
__
それは一体どういうビジョンのことなんでしょうか。
新良
なんていうか、あれは・・・エロの方向が好きなので。派手で、エロでみたいな。一回、ストリップのショーを見に行ったんですね。凄くキレイだったんですよ。何かね、やりたいなと思っちゃったんですね。でも、私は踊りがそんなに得意じゃないんですよ。で、一応バレエは3歳の頃からやっていて、体が柔らかいというのはあるんですけど、体にキレがないというか。クネクネする踊りが好きなんですよ。それと、一番得意なのが歌というのと、あと乳を出していかないとね、ていう感じですね。
__
なるほど。
新良
それが一番合ってるんじゃないかというだけです。やってないんですけどね。
__
ストリップかあ。一度行ってみたいですね。
新良
面白いですよ。何かね、昔らしい感じのもあれば、今っぽいアメリカ的なものもあれば。

タグ: バレエやってた 色気なるものの謎


混合

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今日は宜しくお願いします。最近はいかがですか。
砂連尾
最近はねえ。先週、東京で初めてのソロを。今は、11月5日に京都造形大で上演する、ジャン・ジュネっていう思想家のテキストをもとにした作品を作ってます。それとじゃれみさでの「踊りに行くぜ!」の製作をしています。
___
ありがとうございます。ダンスの稽古って、どんな・・・。何か、芝居の稽古とはまったく違うものだと思うんですけど、ある方向性を見つけて、それを磨いて行ったりとか、追求していくことだと思うんですが。どんな感じですかね。稽古に対する姿勢というか。
砂連尾
多分それは、演劇の場合も同じだと思うんですけど、まず基本練習があって、それはバレエでいえば、バーレッスンとかの型みたいな体系立てられた稽古を日々繰り返します。
___
はい。
砂連尾
それ以外にも、例えば僕はいま合気道を始めたんだけど、まあ、自分なりに色々なメソードをミックスさせて体の鍛錬を日々行って。で、創作活動としてはあるテーマ、コンセプトに基づいて、新たな身体言語を開発していきます。もしかすると、その作業は作家さんが文章を書くような、新たなストーリーや言い回しを発見して文章化するような、そんな作業を体を通して行なっていくみたいな感じですかね。
___
なるほど・・・。
砂連尾
そういうことを、チマチマチマチマチマチマと、やらざるを得ないというか。
___
ああ・・・。
砂連尾
やっぱ、自分自身の体を同時には見れないじゃないですか。ビデオに撮って見れたとしても、同時に、詳細に見ることは出来ない。もちろん、訓練によってもう一つの自分の眼っていうのを作っていったりするんですけど、でもやっぱり、そういう事をするまでの鍛錬の時間は必要で、やっぱり、ノートやビデオに記録して鏡代わりにしては、生み出していった振りを作っては壊し作っては壊しを繰り返していくんですね。
___
本番に向けて練習の期間を取っている訳ですが、シーンごとの追求のし終わりっていうのはどこになるんでしょうか。
砂連尾
これは、本当にこんなやり方で良いのか分からないのですが、今のところ本番までの期間をリミットにしていますね。きっと、もっと探せば探すほど追求出来るのだとは思うのですが、設定されている期間で「とりあえずはここまで」としていますね。
___
なるほど。
砂連尾
うん。
___
うーん。
砂連尾
・・・ところで、ダンスは、どういうところから見始めたんですか?
___
あー、最初はしげやんのを見てから、ですかね。
砂連尾
じゃれみさは。
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あー、6回ぐらい見てると思います。そうですね。テーマ性・・・テーマ性?ていうか。独特の暗さというか、うん。暗いのかな。
砂連尾
軽さと重さが混合しているみたいなね。
___
それが、一つのシーンに混じっている部分と、分かれている、マーブルな感じが面白いですね。
砂連尾
マーブルってのは、色んな感じが混じっているっていう事ですか。マーブルチョコってありますよね。
___
色の薄い所と濃い所が混じっていたり、そういう所ですかね。
砂連尾
いやいや、そういうところって色々聞いてみたいですよね。どんな風に見てるか、とかはね。
___
ええ、不思議な気分で毎回拝見してます。
踊りに行くぜ!
全国のコンテンポラリーダンサーを支援するNPO・JCDNが主催するダンス巡回公演プロジェクト。2009年現在、10週年を迎える。コンテンポラリーダンサーに別の土地での発表の機会与えている。

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