振付を踊ること

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中間さんのダンスについて、もう少し詳しく。まず、ご自身と振付との関係についてどんな事を思われますか?
中間 
そうですね、バレエを辞めてからは決められた振付以外の事を踊るというのが意外で。神戸に出てきて参加してきた作品を思い返してみても、決められた振り付けを踊る作品は少なかったな、と。即興的な事だったり、ダンサーの中から出てきたものを材料に作る作品がほとんどでした。個人的には、それが物足りないと思う時期もありました。やっていても、見ていても。
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そうなんですね。
中間 
やっぱり、バレエという既製の振り付けを踊るやり方をずっとやってきたので。自慢でもなんでもなく、振りを覚えるのが凄く得意なんです。しかしそれで個性を出せるかというとそうではないですしね。今ではどっちも好きですけどね。

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瞬発力。

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河原さんにとって、優れた演技者とは何ですか。
河原 
うーん。やっぱり、僕にない部分を持っている人は羨ましいですね。瞬発力を持っている人や、インプロが上手い人。すぐキャラ付けが出来る人は羨ましいです。
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瞬発力。
河原 
インプロをめっちゃやってるとそういう力は付くんじゃないですかね。
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トランク企画の木村さんによると、この瞬間に集中する事、失敗を恐れない事が重要だそうですよ。
河原 
僕は集中力というよりは、段取りを重視して、正確にやる事が好きな方なんです。理論じゃないですけど、「これはこういう事だからこう言うことが起きる」、というのを綿密に積むのが好きですね。

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上も下もないんです、舞台には

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インプロをご覧になったお客さんに、どう思ってもらいたいですか?
木村 
家に帰って思い出し笑いしてもらいたいですね。プププって。何かずっと思いに残るものを持ち帰ってもらいたいですね。その場で終わりじゃなくて。
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なるほど。
木村 
これはランディが言っていたんですけど、お客さんはお話を見に来るんじゃなくて、自分のことを語りに来る。自分の物語を体験しているように感じるのが一番いいんだ、って。
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個人史を語りに来る。そうですね、それが共感なんですね。
木村 
即興はお客さんと一緒に作るものでもあるので。だから、一緒に感じてもらえたらなと。客席と舞台の間の境界線が無くなったらいいのに、と思いますね。初めて絹川友梨さんに連れられてシアトルに行った時に、お客として舞台に上がったことがあって。
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お客さんを舞台に上げる?
木村 
そうなんです。一緒に舞台をお客さんとつくるんですけれど。私も「行ってきなよ」って背中を押されて。客席から舞台に上がると、そこはきっと空気が違うんだろうと予想してたんですが、いざ舞台に上がったら何も変わらなかったんです。素人だから余計に感じるのか。全然空気が変わらない。これがインプロなのかって。舞台の上も下もないんです。素敵ですよね。

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本当に素敵なショーだったんです

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トランク企画の前回のセッション、「LIFE」を拝見していて凄く楽しかったのが、演技が噛み合った瞬間なんです。同時に、きっと難しい事なんだろうなと思っていました。高杉さんと内田さんと真野さんのやった、捕まったゴキブリの話はとても良かったですね。
木村 
そう!本当に素敵でしたね。いいシーン、家に帰ってもプププって笑えるのがいいインプロだと思います。お互いすっごい協力して、周りのみんなもいつも協力しようとしていて。なちゅほ(浜田)さんが最後に言ったセリフもすごい良かったですよね。人間が彼らを見つけてしまって、彼らが上を見上げて終わる、みたいな。
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素晴らしかったですよね。何だか、そう作られた演劇のように思えたんです。最後の山口茜さんの実家話から始まるショーなんて、本当にあの台本で数ヶ月稽古したもののように見えました。実家の町で乗っていた自転車が宇宙船と交信を始め、そこから、思い出というあやふや記録の情景が、インプロなのに調和をもって紡ぎだされて、他の俳優達の町の思い出も混ざり合いながら、引っ越しの日を迎えるという明確な物語がある稀有なショーでした。UrBANGUILDの店員さんも凄い拍手してましたよ。
木村 
ええっ、それは嬉しい。
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即興でしか生まれない空気感があるんですよね、確かに。

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自由さを感じると、何でも出来そうな気分になりますよね

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まず、インプロショーの定義について伺えればと思うんですが。
木村 
インプロというのは即興のことなんですけど、わたしのやっているインプロは即興のお芝居です。インプロショーでは、即興で芝居を作ります。基本的には内容によって、楽しんでいただけるように、いろいろなルールを付けるんですが、何のルールもない場合もあります。
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そう、つまりアドリブというか、台本が何もない状態での演劇なんですよね。先月のトランク企画 vol.11「LIFE」ももちろんインプロでした。とても面白かったです。
木村 
ありがとうございます!
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ブログで拝見したんですが、インプロも稽古ってあるんですね。即興劇の稽古って、何をするんでしょうか。
木村 
訓練、に近いですね。言ってみれば。稽古を通して一番大事なのは、みんなが自由さを感じられるようになる事なんです。
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自由さを感じる。
木村 
自由さがあれば、割となんでも出来るんです。その為に稽古ではゲームしたり、あとは本当に技術的な稽古もします。
trunkkikaku vol.11 『LIFE』
公演時期:2013/12/5~6。会場:Urbanguild。

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アイデアを生かした演技がしたい

藤本 
その反面、俳優としての僕は全部システマチックなんですよ。演技の全てに理由があって、僕はそれが嫌なんです。
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あ、嫌なんですね。
藤本 
こういう風に見えているだろうなと思うのが嫌ですね。憧れとしては、無計画でいたいですね。サッカーのように、その場その場で生まれてくるアイデアを生かした演技がしたいです。インプロビゼーションではなくて。
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状況に動かされているという感じ?
藤本 
あるシステムの役どころに、自分をはめていくというか。その上で成立している演技をしている事に嫌だなあと思っています。
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そこから脱したい?
藤本 
はい。
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藤本さんに振られる役が、ご自身と似つかわしすぎて、労力がいらないから、かも・・・?
藤本 
そうですね、全然違う芝居の役どころに当たったら、そこで全く通用しないから、違うやり方に触れるかもしれません。

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