脱臼/村のアホウ者

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風営法について。東京都の条例で、夜12時以降のクラブで客のダンスが違反になりましたね。その他にもタバコや風俗など、社会から遊びの部分がどんどん排除されていく、とてもヒステリックな世の中だと考えておりまして。それは公的な機関による圧力から、次は民意―大衆の暴力に移行していくだろうと。当然、表現の方にもそうした圧は及んでいくと危ぶんでいるのですが、宮階さんはどう思われますか?
宮階 
絶対良くないと思います。だってそれは、いまいる者を殺していく事でしょう。人殺しとほぼ一緒なんですよ。
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そうですね。
宮階 
何によっての殺人かというと、動機は嫉妬、そして寂しさだと思っているんです。
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寂しさ?
宮階 
例えば、今晩は大阪のヘイトスピーチのカウンターデモに行ったんですが、彼らは誰一人として強そうな人はいなかったんです。てっきり、怖そうな人がオラオラ叫んでいるかと思っていたら、なんかショボショボっとした人ばかりで。拡声器があるからようやく大きな声で「死ね」と言える。外に出てきたネトウヨを見ていて、なんか怒るというよりは、哀れだと思ったんです。彼らも、本当はしんどいんじゃないかと。そのしんどさの理由は韓国人や中国人や在日等の存在なんかじゃなくて、彼らの主張が「違うよ」と言ってもらえる人間関係がない事なんじゃないか。それはとても寂しい事で。親でも兄弟でも友達でも。
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本当に宮階さんにお話を聞けて良かった。
宮階 
いえいえ(笑う)
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私も少し前までネトウヨが嫌いだったんですよ。一見、頭ごなしのバカなポジショントークのように見えて、実は幼稚な感情論が底にあるところが。でもそれって、カウンターデモ側にも同じ状況があるんじゃないか?ネトウヨを攻撃する事で得られる達成感は、ネトウヨのそれとどう違うんだ?と。
宮階 
カウンターが発する罵声というのは、声の大きさや言葉にもよりますが、暴力性とはまた文脈も意味合いも違うと私は思っています。でも、私は個人的に怒鳴ったりは出来ないんですね。私はヘイトスピーチ側にもカウンター側にも、もちろん意思はカウンターですが、存在としては離れ小島や、村のアホウ者でいたいと思っています。
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離れ小島。
宮階 
ヘイトの中にいるけれども「もう嫌だ、ここから出たい」と思ったら、意固地にならずに逃げていいと揺らいでいいと思える例として。そんな離れ小島。現場では、ヘイトとカウンターは対立する形で離れているんですね。間に警察がいて、カウンター側を睨んでいる。どちらも怒鳴っている。
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ヘイト側もカウンター側も、どちらも相手を倒すために来ている訳ですからね。お互いを人間だと思えないぐらいの勢いで。
宮階 
私はそこで奇襲作戦を取るんですよたまに。
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おお。それは。
宮階 
ある時のヘイトスピーチの現場では、人が沢山いるなかで、生け垣だけ誰もいない。そこで2リットルの水を撒いて水を差すというパフォーマンスをやったら警察に引きずり降ろされそうになって、すぐ引き上げました。大阪では、ヘイトスピーチ側では彼らの子供が壁になってたんですよ。サッカーのフリーキックみたいに。そんなの、もの凄く悲惨でしょう。私は怒鳴っている人たちの間で、ずっと道に迷ったフリをしていました。電話しているフリをしながら。みんな、ポカーンとして見ていて。
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なるほど。
宮階 
私は脱臼させに行くんです。今日も大阪でやってきました。ヘイトスピーチ側が拍手して盛り上がっている時に風船を割ったんです。パーンって。警察に「ビックリするやろ」って言われて、「出て行けとか言われた在日の人たちの気持ち考えた事あんの?びっくりどころやないでしょう?」って言ったら「まあ、まあ」って。
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なんかいいですね。というか、「水を差す」ところから回を重ねる毎に面白くなっていっていますね。
宮階 
遊び場なんです、私にとっては。乱暴に言ってしまうと。差別のような醜悪なものに、どの生命も削らせたくない。私にとっての怒りの変換です。有効な電波障害をしようと。
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というより、そうなるべきなんです。あんなバカバカしい場だからこそ芸能が何かの役割を持ちうるでしょうね。
宮階 
彼らヘイトスピーチが掲げているスローガンは醜悪で、聞くに耐えない。当事者に矢面に立たせたくない。ばかばかしさをもってヘイト側に反射したるねん、て思います。出来るかわからないですけど。

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vol.333 gay makimaki

カウパー団。

2014/春
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EPOCH MAN〈エポックマン〉

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EPOCH MAN〈エポックマン〉。どんな作品を作られるのでしょうか。
小沢 
まだ一回しか公演をやっていないのですが、前回のは70分から80分の作品で、女性4人の芝居と、男女の二人芝居の二つの短編をくっつけた作品でした。僕自身が好きなのは、人の醜い部分だったりするんですね。女性の嫉妬心や執着心などのドロドロした部分。それが笑いになってしまいながら、心が痛くなるような。リアリティは大切につくるのですが、ひとりの役者がコロコロと役を変えたりと、基本的には生の演劇ならではのものは目指しています。自分自身が、何だかんだエンターテイメントが好きなので。
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面白そうですね。拝見したいです。
小沢 
ただの、リアルな生活を見せるようなお芝居はあまり好きじゃないんですね。視覚的にも楽しみたいし、音楽も大切にしています。ただ、まだはっきりとは、こういう作風です、こういう色です、というのは見つけていないのでこれから探していこうといろいろ挑戦していきます。
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彫刻で言うと、石の中から人物を取り出せていない感じ。
小沢 
まさにそうですね。その状態を楽しんではいるんですけど。映像も好きだし、落語も絵本も歌とかにも興味があるんですよね、最近。もしかしたら、毎回観にくる度に全く違う雰囲気の演劇になってるかもしれません(笑)とにかく今は、来年2月の公演に向けて次回作を書いています。
EPOCH MAN
虚構の劇団に所属する小沢道成が2013年より始める演劇プロジェクト。俳優として活動をしながら、劇団の自主企画公演で発表した数本の作品が好評を得る。人(特に女性の心の中をえぐり出すような作風と、繊細かつ粘り気がありながらスピード感ある演出が特徴のひとつ。問題を抱えた人物が前進しようとした時に生まれる障害や苦悩を丁寧に描きつつも、演劇ならではの手法で会場を笑いに誘う。(公式サイトより)

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質問 九鬼 そねみさんから 渡辺 ひろこさんへ

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前回インタビューさせていただきました、努力クラブの九鬼そねみさんから質問です。
渡辺 
「そねみ」?
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はい。
渡辺 
嫉妬心が強いのは、いい女ですよね。
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そうですね。「本番前に緊張してしまった時はどうしますか?」
渡辺 
私も物凄い緊張しいなんです。でも、自分を俯瞰するとほぐれるみたいです。私の場合、自分を斜め上から見下ろしてるつもりで緊張している自分を自覚すると笑えてきちゃって。「あはは~緊張しとる」って。その時はもう緊張してないですね。

タグ: 嫉妬心 九鬼そねみ


九鬼そねみ

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今後、どんな感じで攻めていかれますか?
九鬼 
バイトでチラシを四条河原町で配ってるんですけど、前回公演を見て下さった方が「努力クラブで踊ってた人が配ってた」ってtwitterで書いてくれて。「踊ってた人」じゃなくて、名前を覚えてもらえるようになったら嬉しいですね。
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「そねみ」という言葉は、どういう意味なんでしょうか。
九鬼 
九鬼は本名なんですけど、名字のインパクトが強すぎるのでバランスをとろうと思って。それと「ねたみそねみちゃん」というキャラクターを金平守人さんの漫画だったかな、見た気がするんですが、そこからも。・・・羨ましいんですよね。
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嫉妬心が深い?
九鬼 
まぁ・・・。
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嫉妬心が深い事を公言する人はなかなかいないですね。
九鬼 
羨ましいです。何もかもが。羨ましい。悔しいです。

タグ: 覚えてもらう 嫉妬心 九鬼そねみ 今後の攻め方


ギューンてなった

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「カナヅチ女」。客演さんが弾けてましたよね。
吉川 
ねー!大塚君村上さん渡邉君。金髪、メガネ、若人。素敵メンズは特徴も一発です。魅力的で嫉妬します。チーム悪い芝居は、ほぼ初対面だったなぁ。
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そう。吉川さんがいない間にね。
吉川 
びっくりしましたー。でも皆、変わってて優しくて、お近づきになれて嬉しい人ばっかりです。あ、でも、あれだ私、やっぱり大川原さんと一緒にやれるの嬉しいーって思いました。
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そうそう。最初の方のシーンね。大川原さんが爆発してましたね。
吉川 
そうですか。良かった!二人の所をいい感じだねって言われると嬉しいです。それ大川原さんに言ったら「私もだよ」って。その後、当然、変な感じになりました。
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一緒に芝居するの何年ぶりって感じですもんね。
吉川 
ほんとですね。でも別に2年ってたいした日数じゃないのにな。稽古してる時が、大変大変あわわ・・・ってなった分、舞台に立った時すっきりしてて、ギューンてなったの覚えてます。
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吉川さんにとって、劇団を辞めてからの2年間はどのような時間でしたか?
吉川 
孤独!しかし、素敵な演出家さん、役者さん、スタッフさんとの出会いがありました。最高です。一緒にお仕事させて貰えた人も、一方的に焦がれてる人も含めて。

タグ: 嫉妬心 孤独と演劇


vol.247 吉川 莉早

フリー・その他。

2012/春
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吉川