質問 福井 俊哉さんから 呉城 久美さんへ

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前回インタビューさせて頂きました、福井さんから質問を頂いてきております。「なぜ、女子高に男子が入学してはいけないのでしょうか。」
呉城 
(笑う)知らんわ。どういう事ですか?あ、女の子になりたかった?
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いや、本人曰く、性的な嗜好とかではなく、純粋な、入学という意思だそうです。福井さんは中学卒業時に、女子高への願書を間違えたフリをして提出したんだそうです。その時は担任の先生に怒られて止められたそうなんですが。
呉城 
それは、女の子に会いたいからという理由で?
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分かりません。そこは全く語ってくれなくて。でも本人によると、別に女の子に行き過ぎた興味があるとかではなくて、ただ入りたかったと。
呉城 
入りたかったら行ったらええやん。
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でも、先生に止められましたから。担任の女の先生に。その人もきっと分かっていたんでしょうね。
呉城 
本気で行きたかったんかな。
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願書を用意するぐらいですから。
呉城 
でも・・・ねえ。あ、私も男子校に行った女子ですよ。私の入学年から共学になったんです。
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ああ、そうすればいいのか。どうでしたか?
呉城 
みんな優しかったですね。でもだからといってか、逆に男子とは喋らんかったかな。大学入ってもクラスの女子は八分の一程度だったし。そうだ、看護学校を狙ったら良かったんじゃないですかね。
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そっちか。仰る通りです。

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変やけど変やないよ

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辻企画にも出演されてましたね。タイトルが「私、秘密知ってるの」
楠  
凄い、凄い経験でした。司辻さんにはたくさん影響を受けています。一緒にC.T.T.に参加した宮階さんにも。
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なるほど。
楠  
司辻さんはよく、「どっちでもええんやで」と言ってくれます。私も何かある度に、自分に「どっちでもええんやで」と言ってあげます。そして他人に対してもそういう風に接する。それはとても、いろんな可能性を増やす事だと思うんです。他にも司辻さんは、私に「海緒ちゃんは変やけど、変やないよ」と言ってくれました。それが私は生きてきた中で一番しっくりきた言葉で。私、高校生ぐらいまでよく変な子扱いを受けていて、楽しくなかったんですよ。でも、自分が変だという認識はあるんです。だから「変じゃないよ」と言われると(そんな事ない、変や)って思う。でも「変やで」と言われると、それはそれでものすごく傷つくんですね。「変やけど変やないよ」は、一番ホッとしました。私はこの言葉にすごく救われています。
辻企画
2002年に旗揚げ。主宰・司辻有香。全ての作・演出を司辻有香が務める。京都を拠点に活動。主な作品に、「I love you(In the bed)」(第2回京都芸術センター舞台芸術賞佳作受賞)、「世界」(京都芸術センターセレクションvol.25参加作品・第14回OMS戯曲賞最終選考ノミネート)、「不埒なまぐろ」(第8回アトリエ劇研舞台芸術祭招聘作品)等がある。根本的に描く「愛」と「生」に特化される世界は、過剰さと激しさを持ち、「皮膚感覚的」とも称される。
辻企画『私、秘密知ってるの。』
C.T.T.参加作品。公演期間:2014/07/29~30(C.T.T.京都)、2014/08/13~14(C.T.T.大阪)、2014/08/27~28(C.T.T.名古屋)。会場:アトリエ劇研(C.T.T.京都)、ウィングフィールド(C.T.T.大阪)、ナンジャーレ(C.T.T.名古屋)。

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vol.381 楠 海緒

フリー・その他。

2014/春
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楠

倫理VS本能

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圧倒的虚業。非日常を社会にぶち込む所業、という言葉がチラシにありました。本来、劇場は舞台と客席の二つの集団で構成されています。舞台側が(稽古によって共有された)歴史をもって、可能性を客席側に投げかける構造がある。その時客席側は未読の領域をワクワクしながら切り拓いて進んでいる訳ですが、・・・そのオープニング、そんなに驚きというなら、いきなり奇想天外で、でも説得力のある風景が出てきそうですね。
畑中 
おお、そうなのかな。でも、テーマとして掲げられている「倫理VS本能」。イタズラ心ってありますよね。この静かな喫茶店でいきなり大声で歌い出したらどうなるのかな、とか。何か、目の前の人の頭をぶっ叩いたらどうなるかなとか、学校や会社に向かうのとは反対の電車に乗ってしまったら、とか。それが本能だと思うんですけど、そこを倫理で押さえて社会になじんでいる。でも、彼らは本能に従っている集団なんですね。虚業をぶちこもうと、本能に従って面白い事をしたい、それだけしかない、という感じなんです。まずは、どんな人達が出てくるか楽しみにしていただけたら。

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サービス精神を持とう

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これは仮説なんですけど、玉一さんは観客を味方にするタイプの役者なんじゃないかなと思うんですよ。そういう役者はいると思っていて。玉一さんは、お客さんに対して、何か思ったりする事はありますか?
玉一 
そうですね、悪い気持ちとかは抱かないですね。そもそもお芝居って、楽しんで何かを得ていただく場だと思っているので。お客さんがいないと成り立たないのが演劇だと思います。サービス業についているのですが私はサービス精神だけはあると思っていて、奉仕してナンボだと思うんですよ。演劇も楽しませてナンボだと思っています。基本的には、どんなお話をやっていたとしてもお客さんに対してウェルカムである事は間違いないです。感謝しかないですからね。時間を作って、お金を払って来てくださっている訳ですから、もう感謝しかないですね。
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そのサービス精神が現れていないチラシがね。
玉一 
そうなんですよね~(笑う)私、白塗り大好きなんです。いい写真が撮れたと思います。お店に貼ってもらったりしたんですが、後日伺うとトイレの壁とかに貼ってあるんですよ。これ、知らずにトイレ使ったお客さん怖いかなあと。
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「ニホンノカビ」非白塗りバージョンは見てみたいですけどね。
玉一 
あー、それは逆に、白塗りによって支えられているところもあるんですよね。私達の中で仮面に近いものがあるので、あれを外されるとこっちの心が折れるかもしれない。
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白塗り、必要ですね。
玉一 
でもそればかりやってたら他のお仕事も来なくなっちゃうかなあ。

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もっと僕がクソになれたら

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今後、どんな風に攻めていかれますか?
佐々木 
今年旗揚げして、ありがたい事に音響としての仕事も頂いてきて。努力クラブとしては、もっと僕がクソになれたらなと思っています。
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クソとは、ナンセンスという事でしょうか?
佐々木 
そう言えるかもしれません。
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例えば前回公演「牛らしさ」の時に、数字を数えるシステムのコントがあったと思うんですが、あれはナンセンスでしたね。
佐々木 
あれ、合田さんのインタビューの時に「時間の無駄でした」って言われてて、本当に「ああ、よかった」と思って。嬉しかったです。良い人やって。
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ああ、良かった。あれは本当に見るだけ無駄でしたね。全然意味ないし。
佐々木 
そうですね。生産性が全くない作品で。
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無価値な物って、この世にはなかなか無いと思うんですよね。空気でさえ価値があるし、ゴミでもなんでも燃やしたら暖かくなる。つまらない芝居だったら、次の誰かの芝居の肥やしになるかもしれない。でも、無駄な芝居はマイナスですよね。人を集めて何週間も稽古してあまつさえお金を取って、見せるのは0でもマイナスでもない、''。空白文字。リソースを無駄に使う。
佐々木 
確かにそうですね。
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そんな馬鹿馬鹿しいから騒ぎが、実際楽しかったんですよ。
佐々木 
どうやったらよりマイナスなものを作れるか、計算出来るようになりたいです。

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