京都学生演劇祭2014

__ 
さて、京都学生演劇祭について。沢さんが第一回から立ち上げ・企画・プロデューサーをされていますね。今年八月には、四回目となる京都学生演劇祭2014を開催されるという事で。まずは、現在の所感を頂けますでしょうか。
沢  
そうですね。四年目にして、やっと目指すべきところが見えてきたかなと。プロデューサーとして、京都以外にも活動の幅を広げようと全国の学生演劇に携わる方々と交流を行っておりまして。来年にはついに、学生演劇祭の全国バージョンを企画しようと考えています。第一回は2016年の三月あたり。
__ 
素晴らしい。事業になりつつあるんですね。
沢  
その1年前の2015年3月に、準備として、第0回を開催しようと考えています。全国の学生演劇のメンバーと、どういう企画にするのか話し合おうと画策しています。具体的には、各地によって上演スタイルが違うので、例えばどんな上演形態にするのか・賞の設定をするのか・参加資格にするのか、とかを話し合おうと思っていますね。
京都学生演劇祭2014
4回目を迎える京都学生演劇祭。総勢15の学生劇団が、元・立誠小学校に集結。上映時間45分のリレー形式で公演を行います。参加団体の頂点となる「京都学生演劇祭賞」は観客投票で決定され、選出された劇団には10万円の賞金が贈られます。ジャンルを問わず繰り広げられる学生の熱演。夏の京都をさらに熱くします! 公演時期:2014/8/30~9/5。会場:元・立誠小学校。
全国学生演劇祭(仮称)
地方文化の発展、青少年期の主体性の獲得、そして全国的な学生演劇のネットワーク構築を目的とする、全国規模の学生演劇祭。2015年3月に「第0回全国学生演劇祭」を実施し、各地域毎の推薦団体の上演と討論会によって、2016年から開始する全国学生演劇祭(仮称)をどのようなものにするかを決定していく。(公式サイトより)

タグ: 京都の学生演劇 学生劇団と私


個性がめまぐるしく飛び交う、そんな日

__ 
学生演劇祭を通して、ご自身が一番好きな時間はいつですか?
沢  
それはやっぱり、学生の作品を一番最初に見れる時ですね。なんじゃこりゃ、というものもありますけど、でも、お客さんより大分感動しているとは思います。
__ 
なんじゃこりゃ、という作品もありますよね。
沢  
そうですね、面白いものもつまらないものも個性があって、自分の個性を好きなようにつぎ込める。それが許される。それは京都という土地柄の大きな魅力、懐の深さかなと。雑多な感じですね。小屋入りしてからはそういう個性がめまぐるしく飛び交っていて、面白いです。
__ 
楽しみですね。どんなお客さんに見てもらいたいですか?
沢  
やっぱり、同世代の学生には見てもらいたいです。演劇に近い文化系のサークルの人と、ジャンルを越えた交流が生まれたらいいなと。お互いに刺激しあって化学変化が起きたら。
__ 
反対に、演劇祭に来ないであろう方々に一言。
沢  
演劇というジャンルの、それも学生の作品。演劇というジャンルで声を上げようとしている(社会に対してか、同世代に対してか、それとも自分自身に対してかは分からないですけど)。それが最も凝縮して集まっている企画だと思います。是非、複数団体見て頂けたらと思います。
__ 
当日の現場の空気を感じてもらいたいです。きっと、普通の演劇とは違うし、もしかしたら他のどんな演劇祭よりも濃い熱量があるかもしれない。さらに、学生演劇を始めようと思っている方に一言頂けますか。
沢  
中高校招待枠を去年から用意しています。今年も早速申し込みがあったんです。是非、利用してもらいたいです。
__ 
学生演劇を辞めた方々に一言。
沢  
そうですね。学生時代の思い出って沢山あると思うんですけど、僕の場合は一つ上の先輩がいわゆる黄金世代。今でも忘年会を開いてくれるんです。後に続いている後輩が、今も母校で演劇をやっているんですよね。演劇をですね、是非趣味の一つとして。今住んでいる土地の演劇を見ていただきたいですね。

タグ: 後輩たちへ 京都の学生演劇 土地の力 俳優を通して何かを見る


湿った街

__ 
では今後、どんな感じで攻めていかれますか?
向坂 
そうですね。ちょっと年末くらいに色々考えていたんですけど、ちょっと色々、他の可能性を探る為に今出来ている話を白紙に戻したんですよ。そういう話を池浦君にしたら「バカヤロー」って言われて。「頑張ります」って答えました。
__ 
なるほど。
向坂 
僕はこれからも京都を拠点にやっていくつもりなんですが、やっぱりもっと評価されたいですね。そういう事を考えていくと、やっぱり京都は湿っているように思います。「東京に行ったら売れるし」とかいうのはネタやと思っていたんですけど、やっぱり行ったら何かあるんですよ。基本冷たいんですけど、火が点いたらすぐ燃え広がるんです。では僕は10年も、湿った京都で何をしていたんだろうと。このままではカビてしまうと。
__ 
なるほど。
向坂 
ただまあ、東京に行って売れたら何とかなるというのは僕の好みではないんですよ。だから、湿った京都の環境に対してアプローチ出来たらいいなあと思っていますね。
__ 
京都の湿った環境。確かに、観客席にアグレッシブさはないかも知れませんね。
向坂 
京都で演劇を観る客層って、ほぼ大学生か大学出身者なんですよ。そこは学生の街だからなんですけど、きっと他の地域よりコアなんですよ。悪く言えば学生ノリで広い内輪ノリなんです。もちろん東京にもその傾向はあるんですけど。
__ 
なるほど。
向坂 
東京の人はもうちょっと、素直な方も多いんですよ。ストライクゾーンが広い。観劇を趣味と言い切れるようなバイタリティもあるんでしょうね。何にせよ、京都の客層に関しては非常に特殊なんじゃないかと思いますね。
__ 
もっと客層に広がりがあれば、というよりは、色んな種の人に対してアプローチする企画公演があるべきかも知れませんね。
向坂 
そうですね。コンビニの前で屯している高校生が、演劇観に行ってほしいですね。本当は。

タグ: 内輪ウケの・・・ 京都の学生演劇 創造環境としての京都 今後の攻め方 時間停止都市としての京都