マイムとの出会いと、母性について

__ 
黒木さんがマイムを始めた経緯を教えてください。
黒木 
昔から結構、親に連れられて劇場に行ってたんですよ。学校にまわってくるような劇団が多かったんですけど、その流れで高校生の時に芝居のショーケースイベントの手伝いをする事になって。そこで、今は師であるいいむろなおきさんも参加されていて。その時に純粋に感動したんですね。
__ 
おお。
黒木 
それまでに色々見ていたから、身構えていたんですけど、いいむろさんの表現は、何もない舞台なのにとても現実味があって。それがマイムとの出会いでした。そこから別に何かを始めようというのは無かったんですけど。高校の頃は、何故かミュージカルにはまりはじめて。で、音大を目指し始めて。でも高3で目指し始めたものだから中々すぐには受かるはずもなくて、浪人をしたんです。二浪しても受からなくて、三年目に、受験勉強以外もしよう、劇場でバイトしたい、と芸術創造館のホームページを検索してみたら、ど真ん中にいいむろさんの写真と「人は3ヶ月でマイムの舞台にたてるのか?」とありまして。それに応募したのが、マイムをし始めたキッカケですね。今も、日曜日にいいむろさんが開かれているラボセカンドに参加しています。マイムを本格的に学び初めて八年目ですね。
__ 
なるほど。黒木さんは女性マイマーですが、マイムにおける女性男性の違いってありますか?
黒木 
見ている側からの印象の違いはもちろんあると思います。やっぱりわたしはいいむろさんからの影響を大いに受けているので、表現の中に男性的なものはあるかもしれません。でも、作風に関しては女性的だと思います。演劇と同じで、女性作家がいるように。
__ 
黒木さんにとっての女性らしさって?
黒木 
最近、面白いなあと思っているのは母性です。何というか、母にしか出せない何か得体のしれないもの。他にない感じがしていて。
__ 
黒木 
あと、男性と作品を作る時に、母性を求められる事があって。ウソやんと思った事はあります。
__ 
母性を得たいと思いますか?
黒木 
得たいですね。まだ無理な気はしますが。
__ 
あなたの身体はいま、どんな状況にありますか?
黒木 
いま、ですか。今わたし自身は、ちょっと変やけど外から見ています。今、自分自身がどういう視線を送っているかとかどんな体勢にあるのか、とか。外から見ている感覚ですね。子供の頃からそういう見方をしていたんですが、マイムをしてからそういう傾向が強くなりましたね。
__ 
凄いですね。客観的、なんですね。自分には難しい。
黒木 
だから、友達と喋っていても、話題が自分自身の事なのに取りこぼす事もあって。「自分の事やで」って言われたり。ハッと思って自分に戻る事がありますね。

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水色の出会いと別れ

__ 
さて、Dance Fanfare Kyotoですね。元・立誠小学校を中心に一つのダンスショーケースであり、中にはトーク企画も用意されていますね。このインタビューもまた一つの対話になるかもしれませんね。さて、Dance Fanfare Kyotoの呼びかけ人、きたまりさんに伺いたいのですが、発起の経緯を教えて頂けますでしょうか。
きた 
2012年に「We dance」という企画を京都で開催する事になって。私がプログラムを組んだんですよ。演劇の演出家は多田淳之介、筒井潤、相模友士郎の三者にダンサーを演出してもらいました。それに関西の若い振付家にも声を掛けて開催したんです。そしたらすっごく反響が良くって。私自身も面白かったんですよ。実は私、ちょうどその時期ダンス面白くないなーって思ってて。そんな時にそういう企画に携わったことで、ダンスの面白さを再確認したし、こういう企画は続けなきゃいけないんだなと思って。「We dance」は母体が横浜なので、京都では新しく「Dance Fanfare Kyoto」を立ち上げたんです。
__ 
反応が良かったんですね。
きた 
お客さんもそうだし、関西のダンサーも、「全然こんな作品の作り方は知らなかった」と。前のめりで作品作りに挑んでくれて。あとその前後の時期に私が演劇の人と仕事をしていたというのもあって、演劇の人をダンサーに出会わせたかった、繋げたかったというのもあったんですね。
__ 
「繋げる」。確かに、1回目からそうした試みの企画はあったと思いますね。「ねほりはほり」とか。
きた 
「ねほりはほり」をディレクションしてくれた和田ながらさんは「We dance 京都 2012」を手伝ってくれて、その後に京都で新しくそういうものを立ち上げようと相談したら「振付家の言語性の無さが一番の問題だと思います」と言ってくれて。振付家にとにかく作品の話をさせるという企画が立ち上がったんですよね。
__ 
さすが。Dance Fanfare Kyotoはコミュニケーションをプロデュースするところがあるのかな。
きた 
やっぱり人って対話しないと出会えないじゃないですか。作品を見るだけでも出会えるかもしれないですけど、本当に出会うってお互いを知る事だと思うんですよ。相手の事を知って私の事も知ってほしい。コミュニケーションってそういう事だなあと思っています。作品を作って発表するだけだとそういう事って少ないじゃないですか。どっちも一方的な関係性(こう思ったからこう作った、作ったものを見てこう思った)でしかない。もうすこしそこは、違う形があるのではないか。そう思ってトーク企画は重要視しています。

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僕らの恩返しってなんだろう

__ 
「部室さんとBOXくん」中津vi-codeですね。どんなイベントにしたいですか?
木下 
実はこのイベント、3年半振りに開催するんですよ。その時以降、僕らとしては波に乗れた感じなんですね。「サクゴエラボラトリー」というイベントも開催出来たり。
__ 
「サクゴエラボラトリー」は私も拝見しました。決勝戦を見ました。面白かったです。
木下 
ありがとうございます。短冊ストライプとして、社会人になってからのすぼみ方がヤバかったんでそう言ってもらえると嬉しいです。僕らがその、学生劇団に凄く世話になっていて、あの時が一番楽しかったと思い込んでいるんですね。じゃあ、逆に恩返し出来るのってなんだろうと。
__ 
ええ。
木下 
その後僕らも色んなイベントとかに出たりしているんですが、広がった人脈をもう一度生かして、最後に恩返しする事が出来ないか、と。そういう事で、僕らは遠距離で離れているけど、今回のこのイベントをやろうやと。
__ 
なるほど。
木下 
そこに学生が来たら、「こんな先輩がおるんや」、「僕も頑張って演劇を続けよう」と思ってくれるかもしれないし、反対のことを思うかもしれないし。OBの方々に対しては、「あの頃は楽しかったな」、「こんな尖った若手おるんか」とか思ってもらいたい。なによりその日を楽しんでもらえたらいいなと思ってます。前回は講演会みたいになってしまったんですけど、今回は部室の雰囲気を作りたいなと。しゃべり場みたいな雰囲気が作れたらいいよねという話をしています。とは言っても、前回はきちっとしたイベントだったんですけど、今回は下らない事を真剣にしよう、という話をしていますね。

タグ: 人脈を繋げる イベントの立ち上げ


いつか瑞々しく

__ 
ダンス・ファンファーレでの高嶋さんとの対談を拝読しました。その時からは変わっているかもしれないんですけど、高木さんがダンスを踊る理由というのは?
高木 
確かにあの時とはまた少し違ってきていて。段々自分に対してストイックじゃなくなってきた。それは自分にとってはポジティブな変化で。動く事を純粋に楽しむという事をやりたいなと思っているんです。自分の中にある澱みたいなのは消えないんでしょうけど、そうじゃない部分を拾い上げられるようになってきたんじゃないかと思います。瞬間、瞬間、自分にオープンになれるという事を楽しむようでありたい。
__ 
突然ですが、私は高校演劇をやっていてですね。役者でした。
高木 
えー!
__ 
夏にですね、静岡の高校の演劇部が集まって東京のプロの劇団と一緒に作品を作るんですよ。そこで自分、ウケました。
高木 
へー!
__ 
多分、そこには違った意味での瑞々しさがあったと思う。内輪イベントとは違う、同世代・演劇部、という共通項の連帯感があって、そこで「本番」という共有する創作物があったからだろうと思うんです。我々はあそこへは二度と行けない。しかし、手放された瑞々しいその振り付けは我々をもう一度遠い夏に連れて行く事も出来るだろう。ただし観客にも相応の姿勢が求められるんでしょうが。
高木 
うーん。
__ 
指先から星が出る的な、ジャニーズがやってるみたいな。
高木 
そうですね。
__ 
この間見た、jazz Danceの時のしげやん(北村茂美)みたいな。
高木 
私は拝見出来なかったんですけど、分かります。居方みたいなもの、ね。
__ 
あれは凄いですよね。
高木 
そう、何がどうなってるのか分からないけど。
__ 
あれこそ、トレーニング出来ない能力なのかもしれない。
高木 
そうですね、うんうん。
interview 高木喜久恵作品 ねほりはほり
高嶋慈→高木貴久恵 インタビュー。

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ドラキュラに狙われちまったあの子を救うために白井宏幸が出来る唯一の方法

__ 
さて、エリーの晩餐会という集まりがあるそうですが、これは。
Arry 
簡単に言うと宴会なんです。「出会わなければ演劇人は始まらない」というコンセプトの元、とりあえず飲もう!と。
__ 
あ、そのままなんですね。
Arry 
数年前は東京で不定期に開催していたんですが、昨年は大阪を中心に開催しました。LINX'S TOKYOに参加したこともあって、ステージタイガーさんとか劇団ZTONさんとかとも仲良くしていただけて…。関西の演劇関係者ともそれなりに飲み会を重ねることが出来ました。結果、そんな大阪のエリーの晩餐会から派生して生まれたのが、先日のindependentの一人芝居フェスの白井さんの作品です。
__ 
あれについても伺いたいです。
Arry 
自分の本拠地、つまり劇団エリザベスですね、そこでは絶対にやらないものをやりましょうというコンセプトで創りました。とても楽しかったです。
__ 
相手の女の子の事など一切考えず、恋と性欲のままに突っ走る作品でしたね。プロレスして出血もするし、久しぶりに勢いのあるお祭り騒ぎ芝居を拝見しました。
Arry 
(笑う)
__ 
私が拝見した回は他にコロさん・隈本さんの、自分の道に殉じる男がテーマの作品でした。3連続で見ると壮観でしたね。
Arry 
エリザベスの作品は基本的にはラブストーリーだったり、女の子のお芝居だったりするので、あんな下ネタまじりの作品は書いたことがありませんでした。なので、そういった自分の道に殉じる男が描けていたと思って下さるのはありがたいです。
__ 
劇団エリザベスでは、これまでやってこなかったし、今後も絶対にやらない、そんな作品。
Arry 
そうですね、絶対にやらない、やれない作品です。脚本を劇団員に見せたときに、面白いですけどエリザベスではやらないでください、と言われてしまいましたしね。…あの脚本についてですが、開き直って言うと、何も考えてないです。あのイベントは俳優のフェスティバルだと思うんですよね。白井さんにしかなりえない、白井さんがやってこそ輝くもの。あの作品が観客投票で一位になったのは、白井さんの事をみんな好きになったからだと思うんです。あんだけ変態な事をやっておいて人気が出るのは白井さんだからなんじゃないかな。あと、タイトルが長いのも、見ている側が入り込みやすいものは何か考えた結果ですね。タイトルに意味深なこと書いちゃって、お客さんに余計なこと考えて欲しくない。
__ 
なるほど。最初に手の内を晒されたという感覚は確かにありましたね。しかも開始6分あたりで、女の子に謝罪し始めるじゃないですか。あれが素晴らしかったです。観客の機先を征するかのように「警察は勘弁してください」「もうストーカーはやめます」とか言い始めて。これは一筋縄ではいかない脚本だなと思いましたね。
最強の一人芝居フェスティバル“INDEPENDENT:14”
公演時期:2014/11/27~30。会場:in→dependent theatre 2nd。

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和田くん

__ 
これまでに自分を変えた舞台とか出来事ってありますか?別に演劇関係じゃなくても大丈夫です。
和田 
そうですね。僕の場合は演劇じゃないですが、トマト祭りを日本でやろうと学生団体を立ち上げた事があって。
二人 
(笑う)。
和田 
日本でトマティーナをやろう、みたいな。大学では起業家精神育成ゼミという団体に入っていたり。でも、メンバー内部の状態があんまりよくなかったり、実際スペインに行ってトマティーナを体験したら、何かちょっと違うなと。
__ 
というと。
和田 
1万人2万人がいてトマトを投げ合って盛り上がる祭りだと思ってたんですが、日本人という事であんまり輪に入れてもらえなかったり・・・あとはその、風土の問題というか。スペインでやるから良いものだったんですよね。日本でしか出来ないイベントがあるんじゃないかと思って、「マンオブザラストサムライ」というイベントとか考えついたんですがそれも頓挫して。まあそれはいいとして。
__ 
伊藤 
マンオブザラストサムライ」気になる。(笑う)何するんかちょっと教えて。
飯嶋 
まあその、日本人て刀を差した時の燃え上がる大和魂というのはハンパないんで、腰に刀差して(安全な奴です)、腹とか急所に風船をくくりつけて、甲冑を付けて全員で切り合いをして、最後まで残っていた男がその年の日本男児や、みたいな。福男みたいな。これは僕の夢なのでいつかやりたいと思ってるんですけど。
飯嶋 
(笑う)
__ 
それは是非やってほしいです。
和田 
そんな企画も落ちた時に、これから僕はどうすればいいんだろうと。いつもお世話になっている人に相談したら、「お前はいつも、頑張ったら手の届きそうな事にしか挑戦せえへん。自分が怖いなと思うような事には挑戦せえへん。やったらスゴイ思われるような事ばかりやっとる」と。本当に自分が気になっている事、つまり俳優ですね。自分が行ける気はしなかったんですけど。トマティーナも「マンオブザラストサムライ」も頓挫したのをキッカケに、俳優への挑戦を始めたという感じですね。
__ 
ありがとうございます。いや、マンオブザは気になります。舞台上でやってほしいです。
飯嶋 
(笑う)やりましょう。
__ 
伊藤さんは。
伊藤 
2年前『Justice Anco』という、演劇部時代に飯嶋が脚本演出した作品です。そのときたまたま、PEOPLE PUPLEの宇田さんが見にいらしてて、僕に目を付けて頂いて。そこから出させて頂くようになって。自分が、ちゃんと俳優というものに意識し始めたのはそれが最初でした。飯嶋には頭があがらないですね。
__ 
ありがとうございます。俳優という、95%が地味な作業で占められる仕事。その上で求められる仕事の成果は、やったらやっただけ出来る性質のものではなくて複雑な上、責任もあくまで個人で背負わなければならないという酷な役割でもあって、そこに踏み出しただけで賞賛に値します。飯嶋さんは?
飯嶋 
僕はですね、東京セレソンデラックスの「夕」という作品の深夜放送を高校の頃に見た事ですね。演劇作品を見て、初めてボロ泣きしてしまって。ここまで人の感情を動かせるものなんや、と。そこから取り組み方がガラッと変わりました。感動して涙が止まらなくて。和田くんの言ってたみたいに、ふわっと軽くなって「あ、今日なんかいい一日や」と思えたんです。これが芝居かと。今までやってた芝居ってなんやったんやと。僕も、人にそういう影響を与える芝居をやりたいですね。
__ 
なるほど。そういえば私は何に感動したかな・・・そうだ、最近、ようやく青年座の作品を拝見したんですよ。実は新劇を見るのが初めてで、もう偉く感動して。一つのシステムに体系付けられた演技の学問を、俳優全員がそれぞれ深めて進化し続けているというのを印象じゃなくて体感したんですよね。
飯嶋 
最近、奇を衒ったみたいな作品が多いという印象を受けてまして。「俺らのやってるのは違うぜ」というのじゃなくて、「僕らは皆さんがやっているのと同じ事をしっかりやりました、さあどうぞ」と提示したいですね。いかんせん、このメンバーは突出した才能がある訳でもないフツーの人たちなんですよ。どう攻めるべきか?だったら、王道を一歩一歩歩んでいこうと。ただちょっと、2月の公演くらいは遊びを入れようとは思います。でも基本的には王道を歩んで行きたいですね。まあ僕らまだ若いんでこれが演劇だみたいに決めたくはないですけど。社会の中で誠実に演劇を作っていきたいなと思っています。

タグ: イベントの立ち上げ めっちゃ泣いた・号泣した ターニング・ポイント


旗揚げのキッカケは「・・・やるか!」って感じ、と勢い

__ 
KING&HEAVY結成の経緯を教えて下さい。
伊藤 
僕らの代の学生劇団の卒業公演に石田1967さんが見に来て下さってて。客出しの時に進路を聞かれたんです。僕らは既に、芝居を続ける事は決まっていて。だから「いつか一緒にやりたいとは思っているんですけど」って言ったら「いや、その気持ちのまま終わるのはもったいないですよ」って言って下さって。石田1967さんに炊きつけられた感じですね。
__ 
なるほど。
伊藤 
それから、縁あってシアターOMのショーケースのイベントに紹介で出させて貰って。20分ショーケースイベント、ランクアップシアターというイベントだったんですけど、春の陣を優勝させてもらって。決勝は敗けたんですけど、LINX'Sに出演する事になりました。だから僕ら、20分程度の作品しかやってこなかったんですよ。次の本公演「・・・やるか!」みたいな勢いがあります。
__ 
今後、何をしていきたいと思いますか?
和田 
KING&HEAVYとしては、演劇が好きな層だけでなく、演劇を知らない層も観て楽しめる作品をやっていきたいと思っています。ストレートな作品で誰でも楽しめながらも、僕らの個性から生まれるちょっと変わっている部分を出せればいいなと思います。小劇場の、尊敬するたくさんの先輩や同時代の方々と交流を大事にしつつ、誰もが落ち着ける場所としてやっていけたら。いずれは全員有名になれるように頑張りたいです。個人としては、二人に追いつけるようになりたいですね。まずは、普通にTVに出たいです。
__ 
素晴らしい。伊藤さんは。
伊藤 
個人としては、演劇以外にもやりたい事がいっぱいある邪念のある3人なので。いまちょっと進行中なんですが、Youtubeに企画動画をUPしたりとか、映像作品に出演したりとか。そんな事をしつつも、本公演をバーンと打てたらいいなと思います。
飯嶋 
3人それぞれがこれだけで食っていけるというのが、まずは目標ですね。今は全員バイトしているんですけど、演劇するためにバイトしてるのに、バイトに追われて演劇の時間が持てないというのは本末転倒なんで。どうすべきかと言うと、演劇でメシが食えるようになればいいんですよね。東京に出たいなと思います。個人個人としては、究極的には古田さんとか生瀬さんとかみたいに、僕ら主催のイベントを開催して「あの3人が集まるんだ!行こう!!」みたいな感じになれたらいいですね。ゆくゆくは服のブランドを立ち上げよう。
伊藤 
あはは。
和田 
(笑う)服?
飯嶋 
物販で売っていたTシャツが人気が出て。演劇だけじゃなくて、色んなアプローチから訴えていければと思います。
__ 
素晴らしい。これからも色んな事を好きになってほしいですね。

タグ: 続ける事が大事 イベントの立ち上げ とにかく出演していこう


ク・ビレ邸”で「青蛾の夜會」

__ 
わたしがせんのさんに初めてお会いしたのは、「青蛾の夜會」でした。毎月、ここク・ビレ邸で開催されるダンス・演劇・演奏等々のLIVEで、アバンギャルドな顔ぶれが印象的です。ク・ビレ邸の雰囲気もあってか、とても成熟したイベントというイメージがあるんです。
せん 
ク・ビレ邸は築40~50年の長屋をリフォームした空間なんですよね。ここ、北加賀屋は50年代から70年代あたりまで、造船業が盛んで栄えていたんです。でも時代が流れて、段々と廃れて行って。ご老人が多く、空家も多くなる。景気も悪くなってしまって、だから誰も使っていない建物が増えていったんです。
__ 
そうですね。
せん 
町を再生するのだったら、普通は古いものを壊して新しいものを作るのかもしれません。でも、それでいいのか。もっと面白い有効活用はないのか。そこで、北加賀屋の土地をもっている千島土地という不動産会社が、アートのチカラで町を再生しようというプロジェクト「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ(KCV)構想」を立ち上げたんです。空家や廃工場なんかをリノベーションして、アーティストの活動拠点に変えて行く、たとえばギャラリーとかアートスペース、カフェやアトリエなどです。その中でク・ビレ邸は、LIVEバーという形を取りながらも、KCV構想の中でのインフォメーションセンターを担う場所でも実はあって。
__ 
なるほど。
せん 
色んな事をしている人がそこらにいるので、ここに来れば誰が何をしているのかが分かる、という場所なんですね。まあ、このあたりに住んでいる人たちはみんな、千島土地から土地を借りてますので、貸し手と借り手の関係にありますから、そういい関係とは言えませんよね。極端に言えば、「アートなんかに金を使うんだったら、土地代を安くしろ」みたいな感じ。そういった声に対して、ク・ビレ邸では、「若いアーティストが北加賀屋で作品を創ったり、発表したりすることで、町が生まれ変わるかもしれませんよ。一緒にやりませんか」って話したりしてるんです。だから近所の方々とアーティストとの架け橋と言うべき場所になっています。もちろん、ここでって、表現活動も行うので直接の交流もありますし。
__ 
ここでのイベントに何回か来た事がありますが、観客の年齢層が高いのって、もしかして近所の方が。
せん 
はい、近所のおじいちゃんも見えていますね。もちろん出演者のファンもいますけども。この間のイベントで大衆演劇の役者さん、青山郁彦さんが参加されたんですけど、やっぱりウケてましたね。大衆演劇が大好きみたいで。
ク・ビレ邸
「ク・ビレ邸」は、北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想のインフォメーション・センターとして、2010年10月、アートプロジェクト集団「鞦韆舘」のプロデュースのもとオープン。北加賀屋エリア(大阪市住之江区)の空き家や廃工場をセルフ・リノベーションするアーティストやクリエイターが増える中、同構想の詳細を紹介し、最新情報を発信していく拠点として注目を集めています。(公式サイトより)
「青蛾の夜會」
第一回の公演時期:2014/1。会場:ク・ビレ邸。

タグ: 観客への思い 「おじさん」について イベントの立ち上げ 町とアートと私の企画 土地の力 観客との関係性


「TACT/FEST2013」での悪魔のしるし

__ 
悪魔のしるしの作品を、ロクソドンタの「TACT/FEST2013」で拝見しました。それは子供をテーマにしたもので、もちろんお子さんがたくさん来ていて。なのに、悪魔のしるしの作品だけ、会場の子供が何人も泣き出すような作品でした。子供番組のお姉さんが出てきて、みんなと一緒にトトロを呼ぶ。「トトローっ」て呼んだら菓子袋の寄せ集めにくるまれた怪物や、真っ赤な妖怪が出てくるという。
危口 
ええ。
__ 
今考えると狼少年の逸話を借りた啓蒙作品だったのかもしれないし、期待したものが出てくるとは限らないという、社会の厳しさを教えるものだったのかもしれない。とても面白かったです。どのような意図があったんでしょうか?
危口 
そうですね、あれは最初にイベントの企画担当の方からお話を頂いて、とても面白そうだ、でも何をしよう?と考えたんです。どうしても我々は、やるのは大人、観るのは子供、そんな二項対立で考えてしまいがちですが、もう少し細かく、自分の子供時代も振り返りつつ考えてみれば、3歳・5歳・7歳・9歳と、成長するに従って興味の対象ってどんどん変わっていきますよね。だから、結論として、全年齢の子供を単一の理由で面白がらせる作品は不可能だと。本当は大人だって、年齢層や生活習慣が違ったら面白いと思うポイントは違うんですから。でも、最終的に作る作品は一つでしかない。だったら、それぞれの年齢層の子が面白がる理由を個別に用意した方がいいんだろうなと。例えばちょっと物心がついた小学校3年くらいだったら、呼んでも呼んでもトトロが出てこないズッコケ感は楽しめるだろうなとか、幼稚園ぐらいの子だったら、おねえさんが出てきてコールアンドレスポンスするだけで面白いだろうなとか。
__ 
お子さんを不気味がらせるという演出意図だと思っていたんですが。
危口 
怖がらせる危険性はあると思ってましたけど、まあそれはしょうがないと。狙っている訳じゃなかったです。役者が悪ノリしていた部分はありましたけどね。真っ赤な着ぐるみを着た、どぎついメイクの化け物が出てきて、泣き出す子もいるけど、一方で笑う子もいるんですよ。かといって、どちらかを選ぶことはできない。否定的な反応が出ることは、ある程度は覚悟してましたけどね。という訳で、最初に考えるのは複数化です。「子供向け」という条件だったら、「子供」を複数に分類しつつ、何歳以上、或いは以下の子はこのネタ通じないだろうな、ごめんなさい、と判断しながら、各年齢層へ届くであろう要素を個別に設計していく。児童向け作品に限らず、他の作品を考えるにしても同様です。
__ 
大人もびっくりしてましたよ。悪魔のしるしにものすごい興味をそそられました。
TACT/FEST2013
大阪 国際児童青少年アートフェスティバル2013。公演時期:2013/7/29~8/11。会場:大阪府阿倍野区各会場。

タグ: 必殺メイク術 子供についてのイシュー どう思ってもらいたいか? イベントの立ち上げ 印象に残るシーンを作りたい 言葉以前のものを手がかりに 児童演劇の難しさ あの公演の衣裳はこだわった 会場を使いこなす


画家の生

___ 
今日は、2013年7月7日~19日にNEW OSAKA HOTEL心斎橋で個展「vita-rhythm」を開催中のアーティスト、silsilさんにお話を伺います。実は10年ぐらい前から私と知り合いなんですよね。どうぞ、よろしくお願い致します。最近、silsilさんはどんな感じでしょうか。
silsil 
そうですね、ここ一年ぐらい前からライブペイントの活動が活性化してきていて。絵の製作以外にもライブアートという形で色んな場所に出させてもらっています。去年も年間で2~30本程行っています。
___ 
それは凄い。ひと月に2回強もライブペイントを。
silsil 
月に一本以上は、何かのイベントに出させてもらいました。絵を展示して販売してという絵描きから、アーティストという形態になってきているのかなと。
___ 
私も6月に拝見しましたが、大変良かったです。私はてっきり、バンド全ての演奏が終わって一つの絵が完成するものだと思っていたんですが、そうじゃないんですね。一つ一つのバンドの出番が終わって、それを区切りとして一つの絵が完成していて、最後に、経過の全てを結んだ絵が現れる。それが凄く新鮮でした。最初は蓮の花があって、女性の姿が現れつつあって・・・。
silsil 
ありがとうございます。
___ 
ライブペイントについてはまた後ほど伺うとして、お仕事以外のプライベートとしてはいかがでしょうか。
silsil 
いま、生活という感じは一切なくって。絵ばっかり描いてるんですよ。個展があったりイベントがあったりで、プライベートと言えるような時間はないんですね。もちろん遊びに行ったりはするんですけど、絵関係での繋がりだとか、ご飯行ったり飲みに行ったりの全てが絵に集約されるカンジです。旅行でも何でも。
___ 
それは完全に画家の生活ですね。
silsil 
こういう生活に憧れていたので。だから、部屋にはテレビも無いんですよ。
___ 
社会と切り離されている?
silsil 
そうそう、だから、世論と自分の考え方が明らかに食い違う時があるんです。それが面白い時もあります(笑う)。
silsil exhibition「vita-rhythm」(バイタリズム)
開催時期:2013/7/7~19。会場:NEW OSAKA HOTEL心斎橋。
silsil LIVE PAINT SHOW
開催時期:2013/6/16。会場:kiten2。

タグ: イベントの立ち上げ アーティストの生活


vol.311 silsil

フリー・その他。

2013/春
この人のインタビューページへ
silsil

MCを置いたワケ

__ 
一番最初に、イベントとしてのリンクスをされる事になったのはどのような経緯が。
石田 
カン劇cock-pitの松本大志郎さんがイベントをやりたいと仰っていて、「どこか劇団を紹介してほしい」と言われました。当時年間200本ぐらい観てたし、僕もこんな調子だから知り合いはいたので。どんなイベントをしようか?という話になったんです。リンクスというネーミングもその時出しました。で、最初に漠然とした音楽のブッキングイベントの演劇版というものに辿り着き、気がつけば続々とそうそうたる劇団さんが出演を引き受けて下さいました。カン劇cock-pitさん、超人予備校さん、ego-rockさん、コメディユニット磯川家さん、えるきゅーぶさん。それになんと、ステージタイガーさん(元 特攻舞台Baku-団)の旗揚げ公演もそのイベントに出てくれたんですよ。
__ 
そうした経緯があったんですね。
石田 
松本さんも作品を作らないといけないので、実質動いているのは僕だけという状態になって。もう何も分からない状態でした。周りの方に沢山教えて頂いてようやく開催できたんです。
__ 
それは石田さんの人徳でしょうね。そして、だからこそ他のショーケースイベントとはノリが違う。
石田 
実は、それまで他の演劇のショーケースを知らなかったんですよ。でも実は東京には昔から長く続けられているものがあったり、大阪にもあったり。もちろん見に行ったんですが、実はもうひとつ・・・だったんですね。というのは、始まる前にブザーが鳴って、団体の名前が出て、上演されて、またブザーが鳴ってという繰り返しで、作品は面白かったのに、僕は退屈を感じたんです。
__ 
分かります。
石田 
LINX'Sは間にMCを置いていました。それはそれで空気を壊すと不評の声もあります。ただ僕は、さっきまで上演されていた作品を消化する時間を共有出来ないかと思ったんです。どんな思いで作ったの?とか、シーンの意味とか、作品をもっと深く知ってもらう為の時間を持ちたかったんですよね。

タグ: イベントの立ち上げ ショーケース 舞台が始まる直前の緊張感


リンクしてクロスする

__ 
これまでリンクスを何度も開催して、色んな思いがあると思いますが・・・。
石田 
2009年の11月から8回のイベントを開催しました。今はイベント活動は出来ていませんが、僕は今もリンクスを続けているんですよ。
__ 
?というと。
石田 
その名の通り、リンクしてクロスする、という事で、人と人を紹介する事をさせて頂いているんです。これまでの繋がりから色んなところに顔を出していて、例えば劇団さんからこれこれこういう役者を探している、だったり。または、客演したい俳優がいるんだけど何か知らないか、だったり。全部が全部うまく行くとは限らないんですが。
__ 
もしこの世が事務所や劇団だけだったら難しいですよね、新しく個人同志の繋がりを作るのって。石田さんならではの仕事かもしれませんね。
石田 
面白かったのは、independentの一人芝居フェスでの中嶋久美子さんの作品。その時中嶋さんはムーンビームマシン所属だったので、Sarahさんに脚本をお願いしたかったそうなんですが、本公演の準備で忙しかったらしくて、僕に声を掛けて頂いたんです。正統派ヒロインの役回りが多い中嶋さんがは実は、ピュアな天然ボケの人だと僕は知っていたんですよ。なので、はちブラ(はちきれることのないブラウスの会)の二朗松田さんの脚本が良いんじゃないかと。で、演出は誰がするのが良いかと言ったら、泉寛介さんが自分の感覚に合うんじゃないかと。二朗さんが言われ、そこで会える段取りをしたらお互いの気持ちも一致し、トライアルを通す事に。あれよあれよという間に、トライアルでは見事一位になって、本戦でも出場、またその評判がすこぶる良く、その後はその作品で全国ツアーに巡られていて・・・。そういう出世魚のような作品に少しでも関われました。
__ 
石田さんのそうした活動を私は単純にリスペクトしています。
石田 
ありがとうございます。でも、たまたまです。もちろんリンクスのイベントや、他のイベントでの出会いを通して新しいユニットが出来ていって。そういう機会を提供出来たというのは僕の誇りです。

タグ: ボーダレス・横断 人脈を繋げる イベントの立ち上げ


その周りを取り囲んでいるもの

__ 
つまり、鳥井さんは管理と広報活動を行なっているという事だと思うんですが、それを始めたキッカケを教えて頂けますか。
鳥井 
最初は全然関係ない仕事をしていたんです。そこに、ある人とイベントを開く事があったんですね。最初は全然分からなくて。でもイベントの実行を通して、現場の裏方が好きだったんだと自覚したんです。元々好きだったんですね、きっと。そこで、制作という仕事に自分のやりたい事を見つけられました。「名前はまだなゐ」というユニットと活動をするようになってから、管理運営の仕事になっていきました。
__ 
イベントの制作。宣伝というのもありますね。それを一番最初に行ったと。
鳥井 
宣伝する時は、友達に声を掛けるというのが一番簡単で基本的な方法なんですけど、それが意外と難しいんですよ。友達だからと言っても、面白いと思ってもらわないと来てもらえないんですね。どうしたら面白いと思ってもらえるか。私が関わっているというだけじゃ、中々。自分だったらどうだろうと考えても、やっぱりそうなんです。
__ 
どうしたら、イベントに来てもらえるか。友達が来てくれるとは限らない。面白いと思わなければ来てくれない。鳥井さんは、そういう状況になった時、どういった手法があると思いますか?
鳥井 
作品の内容はもちろん紹介するんですが、その周りを取り囲んでいるもの、例えば舞台とか衣装とか。そうした周辺に目を向けた宣伝をしたりしますね。自分自身も専門的な目を持っている訳ではないので、自分の勘が大事です。
__ 
その周りを囲んでいるものに興味を感じる?
鳥井 
私は作品の内容にはもちろん興味がありますけど。私も演劇だけを専門にやっていきたい訳ではないので、美術・衣装・音楽と、そういう部分が好き。それぞれの作家さんたちとも、一緒にやっていければと思います。

タグ: イベントの立ち上げ


横断的な、あるいはアメーバ状になった感触

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大橋さんがツイッターで書かれた事の中にですね、以下の一文があって。「ジャンルを超えたアートイベントをやろうとしたら、その着地点がまさに『ジャンルを超えたアート』というジャンルに着地してしまう」という一文があったんですよ。これ、凄く分かるんです。
大橋 
そうなんですよ。「あ、その枠ね」って。そういうジャンル。同じ人とやってると飽きてくるじゃないですか。だから超えようとするんですけど、いつの間にか舞踏的な表現してるみたいな。
__ 
自分の領分を越えようとするからじゃないですかね?私がカラフルの閉幕後に、ある予感を感じたんですね。かつてここに、いくつものオリジナルの劇団が一堂に会していて、一日を分けあっていたという事実が迫ってきて。自分達の世界観を失わずに、同時代でお互いがパフォーマンスを発揮しながら接触したり離れたりを繰り返すというのに立ち会うというのがとても必要だと思うんです。カラフルは「ジャンルを超えたアート」ではないけれども、「垣根を越えよう」という思想を実現したんじゃないかと思うんです。
大橋 
横断的な、あるいはアメーバ状になった感触がね。でも僕が今考えているのはボーダーを超えたアートなんですよ。そんな事が出来るのか?本当に。

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vol.280 大橋 敦史

フリー・その他。

2013/春
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大橋

ハッピーエンドにはならない

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ともにょ企画の鈴木さんにお話を伺います。今日はどうぞ、よろしくお願いします。最近はどんな感じなのでしょうか。
鈴木 
最近は、来週に迫ったシアターカフェnyan!でのクリスマスの演劇イベントで上演する作品の稽古をしています。無料の客席限定イベントなんですが、この機会でしかやれない事をやっています。
__ 
どんな作品になりますでしょうか。
鈴木 
クリスマスっぽいメルヘンな作品ですが、ハッピーエンドにはならないと思います。
__ 
ともにょ企画。いつもはハッピーエンドにはしないとの事ですね。
鈴木 
不幸って、いつもくっついてくる訳じゃないですか。それを描こうとすると、不幸を書きたいのかと周りからは言われるんですけどね。
ともにょ企画
XXXX。(公式サイトより)
act for friends vol.2
公演時期:2012/12/23~24。会場:シアターカフェnyan!

タグ: ハッピーエンドについての考え方 イベントの立ち上げ


単純に、彼らを好きだから

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築地さんはプロデュースについて学んで行きたいという事ですが、今、具体的に方向性を見出していたりしますか?
築地 
うーん。でも、フェスティバルなどのプロデュースにはまだ目を向けられていないです。それよりは、応援したい劇団さんの制作として、公演や盛り上がりに力添えしたいなと思っています。今は努力クラブと、市川の「デ」ですね。
__ 
例えば、ショーケースの企画ではないのですね。
築地 
イベント的なものは、お客さんとして参加したいですね。自分でやるのは、やっぱりまだいまは劇団ですね。団体じゃなくても、オルタナ・アートセレクションなどの公演につくのも好きですけど。
__ 
劇団と公演にこだわる。
築地 
基本的に、対象の人たちへの愛情が主だからじゃないですかね。別にイベントが嫌いという訳じゃないんです。イベントを企画するより、特定の彼らをプロデュースする方が、私は多分嬉しいです。
__ 
単純に、彼らを好きだから。
築地 
そうですね。
__ 
築地さんが好きになるのは、どういう人ですか?
築地 
作風かな・・・。内容的に好みというのが前提ですね。例えば努力クラブと市川タロは、彼らの書くものが好きで、どうか彼らが有名になってほしいからで。
__ 
仮説なんですが、応援したくなる劇団というのがこれからのキーワードなんじゃないかなと思うんです。「面白い劇団」というだけではなくて、存在としての魅力が常に発信される時代だからこそ。
築地 
確かに、私にとっても、彼らは応援したくなる愛らしさというか・・・を感じますね。私にとって応援したい劇団は、作品が好みなのは大前提でその上ムリしてない団体かな。「売れたい!」っていうのは、いいことなんですけど、そんなんじゃ保たないんじゃないかなって心配になるので。自分たちのペースでいってほしいです。努力クラブのロゴの説明でチラシに、「潰れまいとすることが大事だと言わんばかりに。」という言葉があって。
__ 
あ、クラブだから蟹か。
築地 
潰れないように、ゆっくりと。
__ 
お客さんに媚びるじゃないですけど、応援したいと思わせる。
築地 
努力クラブには中年のファンが多いんですよ。何故かおじさんおばさんに支持されてるんです。
__ 
彼らにしか出来ない存在感があるんですね。
築地 
他の団体さんとはまた違った愛らしさがあるんですよね。
__ 
という事は、劇団によって応援したいと思わせるポイントは違い、なおかつ受け手が思う応援したいポイントは違うのか。
築地 
そうですね、違いますね。これから私が力を付けられたら、応援したい範疇は広がるかもしれません。でも、私自身もムリしない範囲で少しづつスキルアップしたいです。
__ 
彼らが演劇をやっている物語が理解出来るような宣伝が出来たら、親しみが誰にも感じられるようになるのかなと

タグ: イベントの立ち上げ


分岐した

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今日はどうぞ、宜しくお願い致します。10月!そろそろ秋ですね。
木下 
そうですね、なんか、秋っぽさというもの無いですよね。昔はもっと秋が充実していた気がするけど、最近は短いような。これは良くない傾向やわ。
__ 
そうかもしれませんね。今は、ウォーリーさんはどんな感じでしょうか。
木下 
最近は次回公演「グルリルの稽古と執筆が始まっていまして、それが頭の八割を占めています。後は、神戸の三宮のフラワーロードでパフォーマンスイベントがありました。ハプニング系のパフォーマンスが10箇所以上で同時に起こるイベントで。
__ 
見に行きたかったです。ご多忙のようですが、例えばどのような時にしんどさを感じますか?
木下 
一番しんどいのは本を書く時ですね。イベント演出の時はたくさんの人と顔を合わせて打ち合わせするんですが、実はそれはあまりしんどくないですね。でもそれは、30代の頃に変わったんです。
__ 
というと。
木下 
それまでは一人で家で本を書くのが楽しくてしゃあなかったんですけど、今は、他人と打ち合わせする方が楽しいですね。でも基本は、しんどいという事自体あまり思わないです。失礼な言い方かもしれないけど、周りがどんどん動いてくれるような仕組みを作る仕事なので。だから、ウォーリーの現場はしんどいとよく言われるんです。たぶん、自分がいかに動かないで済むようにするか、という。うん、僕は・・・仕組みを作るのが好きなのかもしれない。
sunday
大阪を拠点に活動する劇団。第二期・劇団☆世界一団。作・演出はウォーリー木下氏。
THE ORIGINAL TEMPO
2002 年に演出家ウォーリー木下を中心として設立されたThe original tempo(TOT)は、海外での作品発表を目標とし、台詞を一切使わないパフォーマンスグループとして活動しています。TOT では、国内で評判のよい作品を海外で発表するのではなく、はじめから海外で発表することを目的として、ポータビリティや言葉の問題などを意識し、作品に反映させていくことを活動の主題としています。(公式サイトより)
グルリル
公演時期:2012/11/9~11(大阪)、2013/1/11~12(東京)。会場:ABCホール(大阪)、パルテノン多摩 小ホール(東京)。

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「今から焼肉行かない?団長が呼んでるんだよ」

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高阪さんはどういうところからお芝居を始められたのでしょうか。
高阪 
高校演劇からです。近大でも演劇をしていて、そこで男肉に出会いました。
__ 
大学教育で演劇をやっていながら男肉という、傍から見ると矛盾した流れにも見えますね。何故、男肉に入ったのでしょうか。
高阪 
2回生の時、男肉のメンバーの方から「今から焼肉行かない?団長が呼んでるんだよ」って電話が掛かってきて。えっえっ今からですか。今はちょっと、って言ったんですけど、来なよ!って。自主公演があるので一度断ったんですけど、その企画もポシャって。しばらくして団長達とすれ違った時、「今日稽古あるから」って言われたんです(笑う)。まあ、そこからですね。いつの間にか入ってました。
__ 
初期の男肉。大学内でのイベントで上演していたそうですね。
高阪 
近大時代の男肉は、学内では賛否両論の団体で。何かすると「ああ、また男肉か」みたいな言われ方をしていたんですよ。まあ、僕らもめちゃくちゃをやっていたんですけど。男肉に入って、「変わった」って言われた事があります。暴言を吐くようになった、って女子に言われて。
__ 
男肉に入ると変わる。
高阪 
やっぱり、男肉は異端児的扱いだったみたいですね。
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それから数年を経て、タイトルに名前が出るという。
高阪 
そうですね。ありがたいですね。

タグ: イベントの立ち上げ 賛否両論


質問 吉川 莉早さんから 石原 正一さんへ

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前回インタビューさせていただきました、吉川莉早さんから質問を頂いてきております。「ジェンガ、楽しいですか?」
石原 
知ってくれてるんや! コモンカフェでやってる、ジェンガ一武道会というイベントなんですけど。気にしてくれてるんや(笑う)。ジェンガ楽しいですよ。いいむろさんだったり川下さんだったり色んな人とやったんですけど、誰とやっても楽しいです。お客さんにも意外に楽しんでもらえて。
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面白そうですね。
石原 
シンプルで分かりやすいんですよね。ゲームの佳境になるとスリルも出てくるし。
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ジェンガにした理由は。
石原 
たまたまなんですよ、別に昔から好きだったわけではなく(笑う)。以前使った小道具が出てきて、「あ、これ何か使えるな。イベントにしたら面白いかも」って。思いつきなんですけど、やってみたらウケて。お客さんと一緒に遊ぶ「ふれあいジェンガ」もあります。
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一度行きたいです。
石原 
ぜひぜひ。秋以降くらいにやれたなと。

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