劇場へ

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演劇を始めた経緯を教えて頂けますでしょうか。
末山 
高校の時に演劇部に入ったのがきっかけです。何か部活に入ろうと思って、でも運動神経がないので運動部じゃないし、めぼしい文化部もないし。何をしたらいいのかと迷っていたら、小学校の頃の学芸会が楽しかったので、それを思い出して。それと、模型を作るのが趣味だったんですが、小道具を作ってみたら面白いんじゃないかなと思って。高校を卒業後、京都府立大学でも演劇部に入りました。
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演劇実験場下鴨劇場ですね。「メガネ大使La・Gun」という作品がありましてですね、それが最高に面白かったんですよ。
末山 
ああ、伝説の。中野貴雄さんの作品ですね。僕ら後輩の間でも「La・Gunの頃が下劇のピークだったよね」と言われているぐらいです。僕らの代からまたちょっと方向性が変わっているみたいです。しょうもないアホな事を、たらたらやる、みたいなのを僕らの代が初めたんですよ。
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下劇、またゆっくり時間を取って見に行きたいですね。ところで、大学の演劇部時代で見た衝撃作を教えてください。
末山 
電視游戲科学舘の惑星組曲と、ショウダウンの「僕らの二日間戦争(改)」でした。京都に来るまで小劇場を見たことがなくって本当に凄かったです。役者さんもすごいし、美術もすごいし。
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懐かしいですね!
末山 
僕が大学に入った時なので、2004年ですね。あと、実は高校の頃に青年団が地元に上演しにきていて。「冒険王」という。子供向けの演劇とか以外で演劇を見たのはあれが初めてです。

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わたしの登竜門

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九鬼さんが俳優として参加した作品、努力クラブ弱男ユニット「夕凪アナキズム」を拝見しました。どれも大変面白かったです。演劇を始めたのはどのような経緯があったのでしょうか。
九鬼 
高校演劇から始めて、龍谷大学時代に劇団未踏座に入りました。でも、未踏座時代に得た事を全然生かせてないんですよね。
__ 
というと。
九鬼 
未踏座から努力クラブの旗揚げにひょいっと呼ばれて、だから大学時代と隔絶していると思います。後輩に見に来てって言えないですね。
__ 
大学時代はどのような作品を。
九鬼 
皆やりたいものを持ち寄ってだったので、色々でした。団員の創作脚本だったり、古城十忍とか、鴻上尚史とか、キャラメルボックスとか、ですかね。あと、三回生の時に初めて演出をさせてもらったんです。漫画原作の、「鈴木先生」っていう。
__ 
あ、ドラマ化された?
九鬼 
そうなんですよ。ドラマ化されて映画化されたので・・・
__ 
凄いですね。始めて実写化したのは我々だと。
九鬼 
いえそこまではおこがましくて言えないんですけど(笑)。今でも原作者の方とは交流があります。
__ 
おお・・・
九鬼 
先生、優しい人なんですよ。私は六巻の内容をメインに舞台用に再構成しました。でも長編ですから、四巻からの伏線が六巻で昇華されたりしていて。なんとか、そこの辻褄が合うように、何人かのキャラクターを一人の人物にまとめたり、メインキャラクターを思い切ってカットしたり。今思うとかなり乱暴なことをしてしまいました。原作者の方に本番をご覧頂けて、「自分も六巻だけを読み切りで描くならば、こういうやり方をしたかもしれないね」と言ってもらったんですよ。先生、優しいからお世辞かもしれないですけど。それが凄くありがたかったです。
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パロディというか、茶化しましたか?
九鬼 
茶化したつもりはないですね。その時なりに、真剣だったかも。未踏座時代は、卒業してからも演劇を続けようという気持ちは無かったんです。未踏座の活動でストレスがたまると漫画を買って発散するような日々で。だから、普通に、働いて、みたいな、そういう生き方をしようとしていたんですけど、「鈴木先生」をやって、こんなに楽しい思いが出来るなら、またしたいなって。でも、学生劇団時代、最後の最後で私は卒業公演には出られなかったんですよ。悔しかったです。
__ 
悔しかった。
九鬼 
卒業公演は演出補に回りました。演出補って難しいですね。私の話なんて聞いてくれない役者もいましたし。役者落ちした人の話なんて聞かないですもんね。役者に、「それは違うんじゃないの」って逆ダメ出しされたりしましたね。今思うと、落ちた理由もなんとなく想像つくっていうか、納得できるんですけど。あの時はただただ、後輩に対して恥ずかしかった。卒業公演で役に立つって、卒業しても続けててもいい最低条件みたいなものじゃないですかね。いつか演出をする為の修行として、役者がしたいなと思っていた所に合田君が声を掛けてくれて。それ以降、努力クラブには旗揚げから参加しています。舞台上で緊張したり、集中できてなかったりすることを、むしろ良いって言ってくれる、大事な劇団です。
「夕凪アナキズム」
公演時期:2013/1/25~28。会場:元・立誠小学校 音楽室。
未踏座
龍谷大学の公認サークル劇団。
「鈴木先生」
漫画作品を原作に未踏座にて演劇化。原作者の方による当時の観劇感想はこちら

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関西の方とやってみたいです

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今後、一緒にお芝居してみたい方はいますか?
榊  
私ここのところ関西に来て関西の方の面白さにびっくりしていて。関西の方とやってみたいです。こんなに面白い人たちと一緒になにかしたら私も面白くなれるかなと。関西のみならず、全国でお芝居を上演する事が増えて、これからも色んな地方で演劇を作れたらと思います。
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素晴らしい。
榊  
東京でいうと、国分寺大人倶楽部が好きです。
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国分寺大人倶楽部、面白いですよね!私も一度拝見しましたが、面白かったです。あの最後のおまけ公演が気になってしょうがないんですよ。
榊  
あの茶番、面白いですよね。あとは、体も効くようになりたいです。京都に来て地点を見たんですけど、この人達よう体が動くなーって。全然普通の喋り方してないのに、ものすごく伝わるんですよね。

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vol.283 榊 菜津美

フリー・その他。

2013/春
この人のインタビューページへ
榊

自分専用神話をつくろう

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もう本当に、面白いシーンを上げるとキリがないのですが・・・。国生み神話をモチーフにした冒頭から非常に面白かったです。あの二人の掛け合いが、色々な見立てが重なっていて。例えば松下幸之助や京阪電車が擬人化の上に神格化されて、痴話喧嘩の末に二社が交わって枚方市が出来るという。庶民的なウソ神話から始まる広がる壮大な箱庭感を感じました。
ごま 
いやー、やっぱり神話っていいよね。みんな一人ひとり、適当に自分専用の伝説なり神話なりを持ったらいいのに。
__ 
というと。
ごま 
色んな事が相対化されて無価値になればいいのにって願いはあります。例えば「ピラカタ・ノート」には天皇家になぞらえた松下電器の総務部長一家でてくるんだよ。
__ 
幸之助松下ノ神の系譜ですからね(笑う)。
ごま 
あのニセ天皇は相対化を超えて、ほぼ嫌がらせなんだけど(笑う)。

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もっと情報を取りに行こうよ!

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そうですか、東京とは作品の仕上がりが違いますか・・・。そう、私先月、東京に行って芝居を沢山観てきたんですよ。本当に不思議なんですが、京都と東京では俳優の身体性がまるっきりと言っていいほど違うように感じます。いや、単なる「感じ」としかいいようがないものですが。
杉原 
違いますよね。僕も東京の方で木ノ下歌舞伎『勧進帳』や、キレなかった14才りたーんず『14歳の国』など演出をさせて頂いたなかで感じたのは、リズム感が違う気がします。
__ 
リズム感。どのような。
杉原 
東京は16ビートのエンドレス、京都は裏打ち4拍みたいな。この半年東京で演出していたので、京都のリズムを取り戻すのに少し時間が掛かりましたね(笑)。
__ 
面白い!そういうのがあるんですね。ちょっとだけですが分かります。東京の俳優の身体は非常によくコントロールされていて、凄く見やすいように感じました。反面、京都は俳優の内面から出る味を重視しているような気がする。1ヶ月、劇研でそういう興味深い体験が出来るでしょうね。
杉原 
そういう面からもHAPPLAYは面白いと思います。というか、この面子が揃うなんて考えられないですよ。2年後とかには絶対伝説になる企画だと思います。よくこの団体が同じ劇場で1ヶ月も!って。
__ 
見逃したらもう、惜しいですよね。わざわざ東京に行かなくてはならない。
杉原 
悲しい事に、僕の周りで東京からのHAPPLAY参加団体を知っている人が本当に少ないんですよ。僕は東京と関西を行ったり来たりしているからかもしれませんけど、芝居をやっていく上で、同世代の評価されている団体を知らないってどうかなと思います。ぜんぜん違う面白い事を考えて実験して、広く評価されていて。
__ 
ロロとかね。
杉原 
もっと情報を取りに行こうよ!って思います。同世代が何をしているか、何で盛り上がっているかを知るともっと面白いアイデアが生まれるって絶対。そういう勉強をしないで「大きくなりたい」と言ってても、ふーんって思っちゃいますね。もったいない。25歳以下限定の通し券も余ってるんです(2010/10/24時点)。本当に、若い人に経験してもらいたいから限定なんですけどね・・・。
木ノ下歌舞伎
歴史的な文脈を踏まえた上で現行の歌舞伎にとらわれず新たな切り口から歌舞伎の演目を上演し、歌舞伎と同時代の舞台芸術を取り巻くムーブメントの惹起を企図する。あらゆる角度から歌舞伎にアプローチするため、主宰・木ノ下裕一が指針を示しながら、さまざまな演出家による作品を上演するという体制で、京都を中心に2006年より活動を展開している。(公式サイトより)
劇団ロロ
2009年結成。主宰・三浦直之氏。脚本・演出をつとめる三浦直之が第一回作品『家族のこと、その他のたくさんのこと』で王子小劇場「筆に覚えあり戯曲募集」“史上初”の受賞を果たし、結成。物語への愛情と敬意を込めつつ、演劇で遊びまくる。(公式サイトより)

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伝説のユニット美人旗揚げコント「ブルマ人間ブル子」

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これは触れるべきかどうか迷っているんですけど、トレードマークのブルマについてです。これは、どんなきっかけで?
黒木 
一番最初は、劇団衛星の2軍、劇団星衛(ホシマモル)の公演です。「千年王国の避難訓練」男女逆転バージョンの上演でした。紙本さんが初めて衛星に入っての公演で、そこで女子の出演者全員のユニフォームをブルマにしたのが始まりなんですよ。
__ 
その案はどなたが?
黒木 
誰だったんだろう・・・ちょっとはっきりしませんね。ユーコさんかな?その頃、女性は笑いを取れないという考えが主流だったんですよ。女性は裸になれないという理由で。
__ 
確かに。
黒木 
でもやりようによっては何とかなると考えたんです。周りの評価以上に、自分達が面白かったんですよね。滑稽だ、アッハハァ~って。そのあたりで紙本さんがユニット美人をしようと言い出して。
__ 
創設者だそうですね。
黒木 
一番最初にコントを作ったんです。そのタイトルが、「ブルマ人間ブル子」。
__ 
あ、あのライブハウスでやった。どんな話だったんですか?
黒木 
ブル子が武留山にブルマ人間の秘密を探るべく向かう。そこでドウブツの着ぐるみに襲われるんですが、中に入っていたのは姉のブル美だったという。謎が謎を呼ぶストーリーでした。解決はされないんですけど(笑う)。
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それ、凄く見たかったです。

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ナンセンス


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紙本さんはこれからどんな感じで。
紙本
テレビにいっぱい出るひとみたいになりたい。というのはな、もうちょっと見る価値のある人にならなあかんと思う。舞台踏んで経験するのもいいけど、人に見てもらうための小技とか研究しないとあかんなあと。あと制作ももう少しがんばりたい。
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うん。
紙本
悩んでんねん。
__
そうか・・・。僕としては、京都の小劇場が今は盛り上がってるんで、それが長引けばいいなと。その手伝いが出来ればいいと思ってます。
紙本
そうやね。
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もうね、ブームがくるくると言われてて、来てるんですけどね。
紙本
何か、勢いが下がってない?私が劇団とか見出した時と比べて。
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ああー。伝説的な公演が沢山あったからね。その頃とは比べてということ?
紙本
若手がいないと思うねん。昔、今30歳になってる人らが盛り上げてたんと比べて、あんまり元気ないやん。
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いや、ブームが落ち着いてきたら、また野望を持つ人が盛り上げてくれるとおもうんだけどなあ。それが楽しみなんだけど。
紙本
そやねえ。
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大丈夫だと思うんだけどなあ。
紙本
・・・あとね。バンドやるねん。発表会の日も決まってるし。発表会っていうとアレだけど。七月に。
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ああ、あれやるんだね。
紙本
バンド物語という芝居と共に。衛星メンバーで。
バンド物語
後に、「バンドやりたいぜ!」という公演になった。

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