飛ぶ
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- いつか、こういう演技が出来るようになりたい、というのはありますか。
- 小沢
- 実は未来の目標が具体的にはないんです。というよりは、今目の前にある舞台に対して、確実に面白いものを届けるんだ、という責任と覚悟を背負っていけるように努力したいと思います。
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- 今後、一緒に作品を作ってみたい方はいますか?
- 小沢
- たくさんいます!野田秀樹さんも好きだし、三谷幸喜さんも、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんも本谷有希子さんも好きだし。色んな方とまだ出会っていないので。たくさん出会っていきたいです。
ホントに嬉しい
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- 劇団、本谷有希子の「クレイジーハニー」に出演されていましたね。あの時、出演者に北川さんの名前を見つけて、すげえと思いました。
- 北川
- ありがとうございます。ワークショップオーディションという形で一週間、日々与えられる課題が面白くって楽しくてしょうがなかったです。気がついたら受かってたという。
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- どんな役でしたか?
- 北川
- 元作家のファンという設定で、その中で、メインキャストの吉本菜穂子さんの役と仲が良い、幸の薄い女の子という役でした。長澤まさみさんが演じる作家に励まされて自殺を辞めるという。
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- 稽古・本番と通して、どのような体験でしたでしょうか。
- 北川
- 厳しい現場だと伺っていたんですけど、楽しくって。演出としては「あまり演技をせずに、生き生きとその場にいてくれ」とずっと言われていて。いかに舞台上で自分でいられるかという事を意識していました。かと言って、小劇場でよくある、ぶつぶつ喋るというのではなく。
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- 見てもらう、という事ですね。
- 北川
- そうですね。一ヶ月パルコ劇場で上演して、全国ツアーもあって。凄くいい経験をさせて頂きました。
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- その時の共演された方に、何かメッセージがあれば。
- 北川
- アンサンブルのみんなそれぞれ、終わっても精力的に活動している人たちが多いんです。私も負けじと頑張んなきゃなと。いつかまた、本谷さんの元で出来たらホントに、ホントに嬉しいです。
演劇を見始めたキッカケ
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- 今日は宜しくお願い致します。
- ニガツ
- 宜しくお願いします。しかし、なんで私なんでしょうか。
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- Tokyoscape※のチケットの件で、ブログにいろいろ書いておられましたよね。それを読んで、問題意識を持って観ている人だと思いましたので。最初に、ニガツさんが演劇を観始めたキッカケをお聞きしたいのですが。
- ニガツ
- 中学生の頃に、劇団四季の「cats」が大阪に来たんですよ。そこで夢中になって、3回も観に行ってしまいました。そもそも、親がそういうのが好きでホイホイお金を出す人だったんです。
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- なるほど、中学からだったんですね。
- ニガツ
- はい。で、大学で演劇映像専修という学科に入って、月に一・二度は観ていました。
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- 大学というのは、どちらでしょうか。
- ニガツ
- 東京の方です。
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- という事は、下北沢とかで。
- ニガツ
- 色々です。下北沢でやるのはちゃんとした劇団ですね。松尾スズキとか、拙者ムニエルとか。私はよく早稲田どらま館というスペースで、学生劇団の公演を観てました。質も高くて、最低でも1800円くらいとるの。京都は600~800円くらいですよね。
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- 東京はたくさん劇場があると伺っています。
- ニガツ
- はい、新宿とか駒場とか中野とか王子とか。まだ有名でないころの本谷有希子は、大塚で観ました。で、京都に来てびっくりしましたね。
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- 数箇所しかないですからね。しかも散らばっていて。
- ニガツ
- アトリエ劇研※に初めて行った時も、歩いても歩いても着かないから途中で不安になったりしました。
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- 東京6劇団を京都に招聘し、各地で公演を行うイベント。公演時期:2006年7月26日(水)~8月6日(日)。会場:アトリエ劇研/人間座スタジオ/ART COMPLEX 1928/須佐命舎。
- ※アトリエ劇研
- 京都・下鴨にある客席数80程度の小劇場。1984年に設立し96年に「アトリエ劇研」に改称、2003年11月にはその運営主体がNPO法人となった。(公式サイトより)