四角い傷跡


(撮影:末山孝如)
__ 
末山さんは小売店の店長でもあると同時に、写真家であり劇作家・演出家でもあるんですよね。お店としては大丈夫なんですか?
末山 
ありがたいことに、意外と大丈夫です。写真は大体、休みの日とかに撮っています。仕事に差し支えない範囲でやっています。忙しいと、中々稽古場には行けないんですが。
__ 
写真はいつから撮り始めたのでしょうか。
末山 
学生劇団時代にチラシを作ったりしていて。何かを作るのっていいなあと思って。それから、結婚式場の撮影を担当する部署に就いたんです。ただ、一眼も触った事がない状態だったうえに激務で、すぐ辞めてしまって。でも、何だか悔しいというか情けない気がして。その延長で、写真を趣味で撮り始めました。
__ 
なるほど。
末山 
今は、演劇のチラシ写真の撮影とデザインも手がけています。資料を持って来ました。
__ 
ありがとうございます!(受け取る)あ、何色何番のプラスチック・ガールや、宗岡さんのチラシがありますね。
末山 
出ましたね。
__ 
宗岡さんのこのチラシ、撮影の時のUstream見ました。年末に。面白かったです。末山さんは、人物を撮る時にどういう事に気を配っていますか?
末山 
まずは明かりと、なるべく作りすぎない感じの表情が撮れたらいいなと思います。ポーズは細かく指定するんですけど。
__ 
細かい指定・・・例えばこの十中連合の「濡れると、乾く」は。
末山 
水浸しの世界で、身を寄せてこじんまりと生きていこうという雰囲気が出たらいいなあと。人物を撮る時は、この人のこの表情はあんまり見いひんやろう、とか、実はこの角度いいよね、みたいな。意外な感じが見えてそれがいい表情だと、いいなあと思っています。
__ 
意外な面。
末山 
ピンク地底人2号さんとか、四方香菜さんとか。
__ 
あ、分かると思います。全然知らない人に見えますよね。寂しそうな表情が見事でした。写真を見た人に、どう思ってもらいたいですか?
末山 
場合によりますけど、女の子の写真を撮る時は「意外と可愛いやん」と思ってもらいたいですね。
何色何番
京都の片隅にてお芝居の活動をしています。(主に京都市内の北側にて)たかつかな と 村井春也。(むらいはるな)の二人で構成されています。よく「女の子らしい芝居だ」と評されるのですが、二人とも女の子なのでそりゃあそうだろうなと思います。等身大の生活(外世界)と自分(内世界)を、基本的に地味に、時々派手に創り上げます。毎公演ごとに色(テーマ)を決めて企画を練り、御馴染さんやその色に合った方を招いて、ユニット形式で公演を打っています。年に2回程の公演を心がけています。(公式サイトより)
十中連合
2009年大谷大学演劇部劇団蒲団座を母体に旗揚げ。京都を中心に現在5名で活動中。渡邉のSF(少し不思議)な脚本を元に、悲しいことも楽しいことも全て「茶番劇」に作り変えてしまう。(公式サイトより)

タグ: 「異なる角度から」 何色何番 舞台撮影について Ustreamの話題 意外にも・・・


えっちな事は、いけないことじゃなくて

__ 
さて、何色何番の前回公演「不可解な国のアリス」大変面白かったです。西さんは脚本でしたね。あれはどういう流れで企画されたのですか?
西  
たかつさんとは、僕がWillBeの第二回公演の時に色々アドバイスをしてもらったんですよ。上演が近いのにしっちゃかめっちゃかだった作品に、「こうした方がいいよ」とかアドバイスをして下さって。それから親しくさせて頂いています。それから、何か一緒にやりたいねって。
__ 
なるほど。あの作品では完結はありませんでしたが、元はどのような。
西  
僕がリツゲイでやった作品なんですが、元は3時間くらいあったんですよ。結末も、主人公が殺人を認めて、でもそれは彼の世界と幻想の住人達全てを守る為の決断だったという少年ジャンプ的なものでした。
__ 
西さん演じる主人公は美を愛する系の絵描きロリコンでしたが、ご自身もロリコンなんですか?
西  
それはどうなんでしょうね・・・ロリ系も、熟女も好きです。
__ 
私はエロ漫画が好きなのですが、実はユニークな作風の作家により魅力を覚えるんですよ。ロリ系だと「うさくん」とか、「ゴージャス宝田」とか。
西  
ゴージャス宝田先生ですか! 僕も大好きです。
__ 
いいですよね。
西  
ゴージャス先生はどこかのインタビューで、「自分は12歳の少女の肉体精神の不安定さを描きたいんだ」みたいな事を言われていたんです。それをエロ漫画という、世間的には評価されない世界で頑張ってるのかと思うと、僕らも狭い範囲で芝居をしていて不安になる事も多いですが、その度にゴージャス先生の事を思い出して頑張っています。
__ 
そうそう。「キャノン先生トばし過ぎ!」の作中で、主人公の売れないエロ漫画アシスタント・ルンペン貧太が「エロ漫画家になるのが夢だった」と言った時、が海乃みるく先生が「嘘ぉ!?」って言ったじゃないですか。あのシーンが好きなんですよね。
西  
あそこはいいですよね。ラストで作品を仕上げる見開きのコマも燃えました。「えっちな事は、いけないことじゃなくて、隠してはいるけどとても大切な事だって。
__ 
言葉では全て説明されないんですけど、絵から伝わる表現でしたよね、あれは。
何色何番 色色(イロイロ)企画『不可解な国のアリス』
公演時期:2011/9/17~19。会場:アトリエ劇研。

タグ: ジャンプ!についてのイシュー 何色何番


緊張感

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村井さんがお芝居を始めたのは何故なのでしょうか。
村井
小学生の頃から、声優になりたいというのがあって。というのも、音読が好きだったんですね。
__
ああ、分かります。
村井
本読みが上手だと言われたから好きになったんだと思います。んで中学校入って、演劇部がなかったので作って、高校で演劇部に入って、大学の演劇部が合わなかったので自分で作って。
__
円劇飴色ですね。
村井
で、その延長線上で何色何番に。今は、もうダメだと思うまで演劇を続けて、限界になったら就職しようと。それで今まで、うっかり続けています。
__
うっかり。
村井
うっかり。
__
それでは、村井さんの趣味について伺いたいと思います。
村井
趣味。こういうお芝居が好きとか。
__
いえ、お芝居作りにおいての村井さんのスタンスですね。作るにあたって大事にしたい事ですとか。たかつさんからはとてもストイックなやり方をされると伺っていますけれども。
村井
あ、ホントですか。ストイックって響きがかっこいいですよね。
__
そうですね。
村井
・・・緊張感。
__
それは、演技をする上での。
村井
演技をする上で、ですかね。ダラダラするんだったらしない方がいいと思っているので。今は稽古期間が休み中で、本番まで時間が無いんですが、そういう意味ではもの凄い緊張感がありますね。
__
緊張感というのは、稽古時間中の話ですか?
村井
芝居をするなら、いつでも「殺される」と思っていないとなあ。という。わかんないですね。
__
いえ、ええと。緊張感そのものが重要という事なのかなあと思うんですが。芝居の内容ももちろん重要なのですが、それとは別で、舞台上で集中している人、というのが大事なんですかね。
村井
あ、そうですね。緊張感が好きです。
__
いいですね。それは。
村井
いえ、私から出てるかは知らないですよ(笑う)。
__
いえいえ。集中している人の姿というのは、演劇でしか見られないですもんね。
村井
ショッキングな場面というのは、現場に行けば見れるものかもしれませんが、それは見世物と言っていいものかどうか。事件現場であったり、抗議活動のさ中であったり、劇的だし、非日常的だし、凄いあてられるものがあるのですが、それは見世物とは違う。
__
マスコミの取り巻く中で殺されたりね。
村井
そういうのは見世物とは違うけれど、人はそういうものをうっかり見てしまいたくなるものだと思うんですね。人倫的な事はともかく。舞台上で役が傷つくのは、それに応えられるものになるなあ、と思っていて。まあ、重たい人には重たいと思うんですが。
__
劇場に行けば、失敗したら終わりの本番が見れますね。まあ、現場ですよね。
村井
ある記事に取り上げてもらった事があって、そこで言った事なのですが・・・。演技をしているというのは、舞台上でちゃんと生きて死にたいという。
__
生きて死ぬ?
村井
あたりまえの事なんですが、役者はその人の人生の断片を表現するんですね。役は本番という時間でしか息が出来ない。だから自分の持てる限りのものをめいっぱい費やして、ちゃんと死なせたい。一日に本番が3回あったとしても、二度とやれないじゃないですか。
__
では、村井さんにとっていい役者というのは、舞台でちゃんと生きて死ぬ事が出来る人なんですね。
村井
そうですね。私は、本番に入った途端生き生きする人が好きです。お客さん、小屋、本番の時間が好きな人ですね。そういう役者を見ると、脅かされます。やべっと思います。いい緊張感、刺激になります。

タグ: 声優になりたかった 非日常の演出 何色何番 見世物


「濃色企画」

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今日は、宜しくお願いします。
村井
宜しくお願いします。
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最近は、何色何番の「濃色企画」の稽古ですね。
村井
そうですね。
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いかがですか。
村井
先週まで別の本番があった人達を客演に呼んでいて、その人達の稽古参加が一昨日になったので・・・。
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一昨日ですか。
村井
稽古期間が一週間しかないので、かなり。
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大変ですね。
村井
大変ですね・・・。
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今回は、チラシが面白いですね。ハッタリのきいた感じの。
村井
大学の時の友達が少女マンガ家で、今回お願いしました。
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絵柄がりぼん系ですよね。
何色何番
たかつかな・村井春也。の二名による演劇ユニット。各公演に~~色と題して、全くテイストの異なる公演を行う。
何色何番濃色企画「少女戦隊!ドキレンジャーツー(2)~ドキレンジャー対DEATHメガネ~(仮)」
公演時期:2008年01月13~14日。会場:スタジオ人間座。

タグ: 何色何番 稽古期間が短いピンチ


前回出演公演について

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最近はいかがですか。
イシゲ
忙しいですね。僕のバイト先が京都駅で、ファミレスみたいなところなんですけど。そこが忙しいのと、9月の熱海殺人事件の稽古と、次はナントカ世代さんにお邪魔するので。色々掛け持っていて、最近大変ですね。
___
こないだの何色何番にも、出演されましたね。
イシゲ
はい。いかがでしたか。
___
いや、もう。自然な会話というか、その上手さが。何て言うんですかね。自然な演技って一概には言えないじゃないですか。目的のある自然な演技と、日常を表現する為の自然な演技と。あれは、なんていうのか。ボールがどういう風に転がっていってもいいような生活感覚が、観客席と共有されていて、乗って行きやすかったですね。ご自身は演じていてどうでしたか。
イシゲ
初めはたかつの方法論的なものに戸惑っていた所もあったんですけど、楽しかったですね。後半までこれでいいのだろうかと思っていたのもあったんですが。
___
何か、問題意識が。
イシゲ
台本に、囚われるなという事を言われていて。その囚われなさっぷりが幅広くて。自由すぎてちょっと困った部分がありました。今まで台本ありきな作品をやってきたので、作品に対するよりも、自分に対する不安が出てきて。
___
はい。
イシゲ
俺、これでちゃんと出来てるのかと。でも蓋を開けると大変好評で、好意的な意見を下さって。これは、たかつの一人勝ちだなあと。
___
一人勝ち。
イシゲ
作品性の高さが、強かった気がするんですね。言いたい事がはっきりしているとか、そういう感想を頂いています。
___
そうですね、雰囲気の演出も、作品の存在性というか、そういうものを含めたコンセプトが明確で。
イシゲ
で、ちゃんとそれに合った演出だったなあと今にして思いますね。
nono&lili.
京都を拠点に活動する劇団。
ナントカ世代
「正確な日本語」と嘯く特異な言語感覚に支配された規律(ルール)と、したたかな美意識によって用意する絵本のような突き放した風景描写(マナー)により織り成す、独特としか言えない割には中庸な世界観が身上。(公式サイトより)
何色何番
たかつかな・村井春也。の二名による演劇ユニット。各公演に~~色と題して、全くテイストの異なる公演を行う。

タグ: 何色何番


前回公演

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今日は宜しくお願いします。
たかつ
宜しくお願いします。
___
何色何番の前回公演、拝見しました。
たかつ
あ、ありがとうございます。
___
非常に面白かったです。ご自身の手ごたえはいかがでしたか。
たかつ
そうですね。台風も重なってて、お客さん来ないかなと思ってたんですが。思ったより来て頂いて。反応も良かったので。半分以上、分からない人が出るかと思ってたので、それは凄い良かったと思いました。
___
分からない、と仰いますのは。
たかつ
理解出来ないとか、嫌悪感とか。あるかもしれないなあ、と。結局どっちが好きだったん?とか。アンケートを読むと、ぱらぱらとそういう人はいたみたいで。主人公が男の方を好きだと思っていて、何で最後まで行かなかったのか分からなかった、とか。
何色何番
たかつかな・村井春也。の二名による演劇ユニット。各公演に~~色と題して、全くテイストの異なる公演を行う。

タグ: 何色何番


地味

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今後、何色何番としてはどのような展開をされていくのでしょうか。年に1、2回のペースで公演されるとの事ですが。
たかつ
地味にやりたいんですよ。何か、そう言うと皆笑うんですけど。
___
地味に。
たかつ
自分のペースを守っていく事が大事だなと。特に大それたことは考えていないので。出来れば、ずっと好きでいられたらいいなと思います。回りの期待に応えていかないと、とかもあるんですけど。むしろ、期待されているのかというのもありますが。でも、面白いとお客さんが言ってくれるのであれば半年に一回はやりたいと思うし。ずっと続けていくには、あまり見栄を張らないで行こうと(少し笑う)。多分、今までとおり私と村井さんがやりたい事を続けていくと思います。

タグ: 何色何番


村井さん

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私はその、何色何番さんがどういう経歴を持っているのか知りませんでして。
たかつ
大学が精華大だったんですけど、私は1、2回までフリーで役者をやっていて。で、村井が円劇飴色というサークルを作っていて。2回の時に観たものがキッカケで、一緒にやろうと。大学で演劇をやる場も欲しかったので、ちょうどいいやと思って。でもたまたま、村井さんはその時に演劇をやめるつもりだったらしいんですよ。でも、一回だけやったら面白かったんですよ。で、まあ、二人でやっていこうとなって。4回の時に、円劇飴色から何色何番になって、大学を卒業しても続けていく事になりました。それから、年に一回か二回公演してます。
___
いつも、前回公演のような、ナチュラルな会話と差し挟まれる奇妙さ、みたいな芝居をされるんですか?
たかつ
どうなんですかね。いつも、色を決めていて。こないだのは「残色企画(のこりいろきかく)」。あれは、初めて恋の話を書こうと思って。それが何故か切なくなっちゃって、で「残り色」になったんですけど。でもめっちゃアホな奴もあります。
___
確か、アンケートにそれらしいタイトルが。
たかつ
恋色企画『美少女戦隊!ドキレンジャー』というのがあって。あれはですね。演劇における笑いは主に男の人が取っていくじゃないですか。それを、女の子でも力技で取れないかと。セーラームーンのパロディをやりつつ、女の子だって変態だぜっていう感じでやってたんですよ。
___
素晴らしい。毎回毎回、違うんですね。
たかつ
でも、根底に流れているのは同じだって言われた事はあります。
___
そうでしょうね。
たかつ
でも、それは私には分からない。
___
それは重要な事ですよね。自分の物が分かんないというのは。
恋色企画『美少女戦隊!ドキレンジャー』
その後、再演した。公演時期:2008年1月13~14日。会場:人間座スタジオ 。

タグ: 何色何番 奇妙さへの礼賛