舞台の上で生きる、動く

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壱劇屋以外で、一緒に作品を作ってみたい人はいますか?
安達 
会話劇をちゃんと取り組みたいですね。今でも一年に一回くらい客演はしているんですけど。違う畑の人と一緒にやってみたい。
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安達さんにとって、優れた俳優とは?
安達 
それになりたい訳じゃないですけど、自分達が演じるという事に真っ正面から向き合ってやれる人なのかなと思います。その役がどんな時に感情を震わせるのかを感性ではなく考えて表現出来る人は、どんな舞台でも必要とされるんじゃないかと思います。
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なるほど。
安達 
自分がそれを出来るかというと、それはやれないと思う。この役はこういう人物だから、こういう行動は出来ないみたいな人を見てきたんですよ。ありえない行動は出来ない、みたいな。でも、演劇の上での人物ってありえへん行動を起こすものじゃないですか。納得出来ないけどやる事になる。そこを嫌がらずに、執着せずに出来るのが自分の良さなんじゃないかなと思います。
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なるほど。執着も大事ですけどね。
安達 
そうですね。でも、演出が決める劇場において、自分の執着一つで出っ張るというのは違うんじゃないの、と。まあ、舞台上の結果が全てなので、そういうこだわりとかは見えない部分なんですけど。一般的には上手い事が全てなんでしょうけど。

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質問 危口 統之さんから 廣瀬 信輔さんへ

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前回インタビューさせて頂きました、悪魔のしるしの危口統之さんから質問を頂いてきております。「自分の作品は、何年前まで通用すると思いますか?」
廣瀬 
どうでしょうね。僕は、現代で普及しているデバイスを前提にして書いているので。下手したら5年前ですら無理かもしれませんね。演出とか役者で限ったら、何時の時代でも受け入れられるものもあるんじゃないかなとは思いますけどね。そういう表現方法が、その過去の時代にあったら、ですけど。
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今の時代の音楽や漫画や演劇や映画を100年後に持って行っても十分通用するような気がしてならないですよ。もちろん、これから100年後の作品をいま見ても理解出来るような気がする。
廣瀬 
江戸時代に現代口語演劇を持って行ったらどうするでしょうね。どっちかというと、見世物とか技術を見せられる気分になるような気はしますね。話全然関係ないですけど、僕、平賀源内が生まれた村を町にした議員の玄孫なんです。だから平賀源内には結構リスペクトしていて。
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ああ、平賀源内。生き方がロックですよね。
廣瀬 
平賀源内、獄中死してますからね。勘違いで刀振り回して二人殺しちゃって投獄されて。破傷風に罹って。――ッククク・・・
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・・・ッッ・・・アッハッハハハ・・・(爆笑する)

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自分らしくきちっと

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さて、澤村さんは今度どんな感じで攻めていかれますか?
澤村 
やり始めた頃は、こういう役がやりたいとかこんな役者になりたいとかばかり思っていて、苦しんでいたんですけど・・・でも最近は割とそういうのは無くなってきたんですよ。自分らしくきちっとやれればと思います。例えばごまのはえや客演に呼んで下さった演出の方が、僕にその役を振ってくれた理由をちゃんと考えて作品作りに当たりたいですね。
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自分に期待されていることを把握すると。
澤村 
演出の望むものと、さらに期待以上のものを持っていけるようになりたいと思います。それが今のところの目標ですね。まあ、そういうことをキチンとしていけばどんどん仕事は繋がっていくだろうと思っているので。
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素晴らしい。
澤村 
まあ・・・売れたいですよね(笑う)。あと、こないだ自主映画のお仕事に行ったんですけど、映像の現場はやっぱり違いますよね。瞬発力が求められるんですよ。当日台本を渡されてはい作って下さいって。ヒリヒリするような緊張感がありました。楽しかったです。また、映像の仕事が貰えればいいなと。だから最終目標は銀幕ですね(笑い)。

タグ: 感性ではなく考えて表現出来る人 映像の現場 今後の攻め方


逃げたくない

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この間のユニット美人は、いかがでしたか。
大熊 
何か、久々に新鮮な空気を吸ったような気がして。伸び伸びとやらせていただきました。
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そこで伺いたいのですが、大熊さんは沢山の客演経験をお持ちですが、今後どんなお芝居をやっていきたいとか、そういうものはありますか?
大熊 
うーん。人の気持ちとか、体とか。その営みを通して見えてくるものからは離れたくないなと思っています。
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はい。
大熊 
コミュニケーションそのものから逃げたくないんですね。自分と自分との、または他人を介してのコミュニケーションで、素直な心と体の流れであるとか、そこに自分と相手が立っている事をちゃんと考えたいっていうか。あー、漠然としている。
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いえ、結構明確だと思います。
大熊 
本当に? 何か、そこからは離れたくないなあと。
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考える姿勢を持ち続ける、という事でしょうか。
大熊 
そうですね・・・。きっと、一生離れられないと思うんですね、人と接っするという事とは。その自分自身の経験を、表現として舞台に持っていけたらなと思います。良い部分も、嫌な部分も、きっちり考える事から逃げたくない。自分も受け止められるし、表現も出来るようになりたいなと思います。辛い事に直面しても、それが表現に繋がったりすると、前向きになれますね。
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わかりました。それでは今後、どんな感じで攻めていかれますか。
大熊 
まあ、地道に、切実に、鍛錬を怠らず、真摯にがんばります。
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割と地道系ですね。
大熊 
もう地道しかないので(笑う)。精進します。
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頑張って下さい。
大熊 
ありがとうございます。
ユニット美人
劇団衛星所属俳優の黒木陽子と紙本明子で2003年11月に結成。あまりに人気がない自分達が嫌になり「絶対モテモテになってやる!」とやけくそになって制作に福原加奈氏を迎え正式に結成。「女性が考える女性の強さ・美しさ・笑い」をテーマに日々精進中。(公式サイトより)

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