ピンク地底人3号との一人芝居「暗闇から手をのばせ!」

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先日、細見美術館でピンク地底人3号さんとの一人芝居「暗闇から手をのばせ!」がありましたね。見たかったです。
楠  
嬉しいです。ありがとうございます。
__ 
どんな経験でしたか。
楠  
一番大切で、大事な作品になりました。初めての一人芝居で。
__ 
見たかったですね。
楠  
3号さんは今回が初めましてとういわけではなかったのですが、作品を一緒に作るのは初めてでした。けんかもいっぱいしました。
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あ、喧嘩してたんですか。
楠  
はい笑。言い争いとかにはならないのですが、沈黙のけんかというか、、私もしょっちゅう泣いてました。内容は、一人の女の子と納棺士の話です。この金髪も作品の為に染めました。会場での声の聞こえ方や見え方の問題もあったし、私自身の技量の問題もあったのですが、嬉しいことも嫌なことも沢山言われました。
__ 
反響があったという事ですよね。良かったじゃないですか。ご自身としてはどんな経験になりましたか。
楠  
一つあげるとしたら、私は本当に取り繕って生きていたんだなあ、と、そういう事に気付きました。
__ 
というと?
楠  
稽古の間中、ずっと3号さんに「取り繕わないで」と言われてたんです。「もっと、普段の喋っている時・喧嘩しているときみたいにしてほしい」と。「演技で怒っている時よりも、今みたいに喧嘩して泣いている時の方が切実で、それをやってほしい」、って。それなりに演劇をやってきて「演技しているモード」みたいなものは私には無いと思ってたんですけど、やっぱりあったんですね。いつの間にか勝手に身に付いていた。それに普段誰かと喋る時においても、多かれ少なかれ取り繕っているんですよ。
ピンク地底人3号 × Quiet.Quiet 真夏の合同公演
公演時期:2014/8/27~29。会場:細見美術館内 CAFE CUBE。

タグ: めっちゃ泣いた・号泣した 一人芝居 ピンク地底人


vol.381 楠 海緒

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2014/春
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楠

ピンク地底人「散歩する侵略者」

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諸江さんは最近、どんな感じでしょうか。
諸江 
次の舞台の稽古が始まっています。ピンク地底人の「ココロに花を」ですね。
__ 
東京・福岡の公演ですね。
諸江 
そうですね。残念ながら関西では今回見れないんですけど・・・実は台本が2/3くらい出来ている状態です。演出の3号本人も演出に力を入れたいみたいです。
__ 
見れないかもしれませんが、各地で楽しまれたらいいですね。諸江さんが初めてピンク地底人に出たのはどの作品でしたか?
諸江 
去年の8月の公演「明日を落としても」でした。ここ最近の地底人の作り方に興味があったんです。雑踏を役者達全員がマイクで表現する「マリコシステム」と言ってる演出なんですけど。出来るまで、超しんどいんですよ。それに、出来てからじゃないと雰囲気を出すのは難しいし。
__ 
意気込みを教えてください。
諸江 
やっぱり、それなりに傷跡を残したいというのはありますね。作品が出来てくると欲が出てきて、もっともっと深めていきたいんですね。それには適したバランスがあるはずなんです。物語と雑踏の間に、ギリギリのラインがあるんですよ。音楽的なたとえでいうと、バンドだって、なんぼボーカルが気合い入れて歌ってもバックがうるさかったら気が散ってしまうので。
__ 
そこが、「散歩する侵略者」ではいかがでしたか。
諸江 
今回はずっと僕、散歩してたんですよ。上手く行くときもあればいかない時もあって、それは肌で感じていました。
__ 
雰囲気の演出としては上手くいっていましたね。最後に片桐さんが演じる妻役とのシーンで雑踏が消えますが、そこが非常に、キレイなシーンが描き出されていたように思いました。
諸江 
ありがとうございます。そこに到る事が出来れば。用意した演出が、全て必要なものとして意味があるんだと受け止められれば、という事なんですよね。
ピンク地底人
京都の地下は墨染に生まれた貧乏な三兄弟。日々の孤独と戦うため、ときおり地上にあらわれては演劇活動をしている。夢は関西一円を征服することと、自分たちを捨てた母への復讐。最近は仲間も増え、京都を中心に大阪にも出没中。(公式サイトより)
ピンク地底人策略と陰謀の第11回公演 「散歩する侵略者」
公演時期:2013/2/15~18。会場:アトリエ劇研。第8回アトリエ劇研舞台芸術祭参加作品。
ピンク地底人 大噴火の第12回公演「ココロに花を」
公演時期:2013/5/5(福岡)、2013/5/31~6/2(東京)。会場:王子小劇場。
ピンク地底人暴虐の第10回公演「明日を落としても」
公演時期:2012/6/30~7/1(大阪)、2012/8/17~8/19(東京)。会場:インディペンデントシアター2nd(大阪)、王子小劇場(東京)。

タグ: 王子小劇場 ピンク地底人 深めていきたい 残したいという気持ち


vol.287 諸江 翔大朗

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2013/春
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諸江

おはぎと6号の一人芝居

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。6号さんは最近はいかがでしょうか。
6号 
ピンク地底人の大阪公演が終わって、その後に一人芝居をINDEPENDENTとエキチカヘブンで上演して。武者修行的でしたね。
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一人芝居。
6号 
私、プロジェクト俺の穴という一人ユニットでもあるんです。そこで作ったお話なんですよ。戦後のイナゴ売りの少女が、イナゴの息子に恋をして振られるという話でした。
ピンク地底人
京都の地下は墨染に生まれた貧乏な三兄弟。日々の孤独と戦うため、ときおり地上にあらわれては演劇活動をしている。夢は関西一円を征服することと、自分たちを捨てた母への復讐。最近は仲間も増え、京都を中心に大阪にも出没中。(公式サイトより)

タグ: ピンク地底人


「マリコのために」

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おはぎさんは結局、何者なのでしょうか。
6号 
造形大出身なんです。その知り合い関係で芝居してて、大阪に移ってからはしばらく松竹芸能に入ってました。そこから劇団に入ったり辞めたり、プロジェクト俺の穴を立ち上げたりして、結局そこでも一人になって。ピンク地底人には、「マリコのために」に出演した後に入りました。
__ 
6番目に入ったから6号ですね。
6号 
実は、好きな数字を選んでいいよと言われて。でも8号は既に使われていたので6を選びました。私、6月生まれだし。
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地底人に入った理由は。
6号 
C.T.T大阪で、俺の穴と地底人が一緒だったのでそこで知り合いました。「ある光」がすごくサイケデリックな作品で面白くて。その後、4号さん(竹子)に誘われて「マリコのために」に出ました。したら、意外と違和感が無かったんです。別にそんな、気を使ったり使われたりする事もなく。
__ 
私も「ある光」におはぎさんが出てると思ってましたからね。
6号 
ホンマですか、出てないです。マリコからです。
__ 
昔から出てるような感覚ありますけどね。
6号 
自分でも違和感なくスッと入れて。でも、まだ入って日が浅いので、3号さん・2号さん・竹子さんのコンビネーションにまだ入りきれていない気はします。
__ 
それはきっと、時間が解決してくれそうですけどね。堂々としていたらいいと思います。
ピンク地底人空前の第8回公演「ある光」
公演時期:2012/7/8~10。会場:シアトリカル應典院。
C.T.T大阪
C.T.T.とはContemporary Theater Trainingの略で「現代演劇の訓練」を意味する。1995年に京都のアトリエ劇研で発足し、70回以上の上演会を行う。現状、3カ月毎の上演会を予定。(公式サイトより)

タグ: ピンク地底人


音として聞いていても楽しめる作品

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ピンク地底人に入ったのは、どのような理由があるのでしょうか。
5号 
当時、大失敗してへこんでたんですけど、そのときに「その指で」を見たんです。そこからでした。訳の分からない言葉をしゃべってるしキチガイかと思ってたんですけど、終わった時に演劇に対する意識がごっそり変えられました。衝撃的でした。自分がやれるならやってみたいと思って、次の公演から参加しました。
__ 
どういう部分が衝撃的でしたか?
5号 
まず、共演者全員で作るという意識の強い作品だったんです。会話劇だと自分達でキャラクターを作ってしまえる・逆に言うと他の共演者は必ずしも必要じゃないんです。きっと。
__ 
そういえば、ここ2、3年のピンク地底人はチームプレイが主ですね。
5号 
全員で一人の役を表現したり、一つのシーンに一人として存在したり。しかも、セリフがまるで音楽のように配置されているんです。目を閉じても、音楽のように。役者としてもいろんな攻め方が出来るんです。でも、それって一人よがりではけして出来ないんですよ。周りを強く意識させられるんですね。全員で作るという意識は強いと思います。竹子さんもインタビューで言っていたように、バラバラにやってきた人たちが、作品の上で一つになる瞬間が面白いですね。僕だけじゃなく、共演者全員が感じているんじゃないかなと。
__ 
音楽として聞ける。
5号 
そうなんです。最近はハイテンポで台詞をまわす演出はないんですけど、稽古場では「テンポを崩さないで」とか「考える間を作らないで」とか。見るのはもちろん、音として聞いていても楽しめる作品になっていると思います。「その指で」を見た時は訳の分からない言葉をしゃべってるしキチガイかと思ってたんですけど、終わった時に演劇に対する意識がごっそり変えられました。衝撃的でした。自分がやれるならやってみたいと思って、次の公演から参加しました。

タグ: ピンク地底人


彼の世界

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みんなで作る。それはどのような良さを生むのでしょうか。
5号 
もしかしたら勘違いかもしれないですけど、一つのものを共有している感じなのかなあ。人ってそれぞれに見ているものが違うのに、繋がっている感じがします。それが明確に見えるというのが重要なポイントかもしれないです。
__ 
共有とは。
5号 
絵とか情景とか。つまりイメージなんです。風景もそうですね。
__ 
それは、どういう部分が他の劇団と違いますか?
5号 
やっぱり、3号を支えるスタイルが違うと思います。代表の3号が、訴えたいものを毎回伝えてくれるんですよね。それを、他の地底人や客演の方々で、3号の世界を作る事に集中するんですね。
__ 
3号の世界とは。
5号 
作品をご覧になると分かるように、家族愛が根底にあるんですよ。誰でも身内はあるわけで、そういう身近な愛情を持ってくるんですよね。そこは僕も毎回共感しています。毎回、妊婦が出てきたり。
__ 
ピンク地底人は集団で家族愛を表現する。

タグ: 愛情表現 ピンク地底人


ピンク地底人暴虐の第10回公演「明日を落としても」

__ 
暴虐の第十回公演「明日を落としても」ですね。
2号 
はい。暴れ、虐げる。
__ 
第8回が「空前」、第9回が「反逆」でしたね。インパクトとしては、今回が最大ですね。
2号 
それはいつも私が付けてるんですけど、おりゃーという言葉が無くなりつつあります。
__ 
地上を侵略するには大変なエネルギーを要すると思うのですが、それが表れているようですね。
2号 
でも、地底人はムチャクチャ気が弱いので。ちょっと、逆にそういう言葉を使っています。暴れ虐げるなんてとんでもないですけど、その言葉を使う事で、元気を貰えるんじゃないかなと。
__ 
自分に言い聞かせるみたいなね。初の関東公演ですね。
2号 
前から誘っては頂いていたんですけど、何か、ピンク地底人が大きくなったからいくんだぜという感じじゃないんですよ。実は。やってほしいと言って下さった方がいて。関東でやる価値があると仰って下さったんです。それだけで、モチベーションが120まであがります。
__ 
なるほど。3号さんは東京でいまウケている芝居に影響されてはいないと言っていたと思うんですが、その上で、向こうの離れた場所にいる人に見いだされた訳ですね。
2号 
それが凄くうれしいですね。
ピンク地底人暴虐の第10回公演「明日を落としても」
公演時期:2012/6/30~7/1(大阪)、2012/8/17~8/19(東京)。会場:インディペンデントシアター2nd(大阪)、王子小劇場(東京)。
ピンク地底人空前の第8回公演「ある光」
公演時期:2012/7/8~10。会場:シアトリカル應典院。
ピンク地底人反逆の第9回公演「マリコのために」
公演時期:2011/12/15~18。会場:東山青少年活動センター。

タグ: ピンク地底人


導かれるタイミングを見逃さない

__ 
ピンク地底人の魅力を教えて下さい。
2号 
うちの魅力は、出来る限り誠実にやる事です。何か、偶然の現象に返答を返しているんですね。社会とか、世界とか。そういうものに対して。
__ 
社会派ですね。
2号 
この間、3号に「チラシに社会派って入れてくれ」と言われたんですね。でも、そこに縛られたくないと悩んでましたけど。
__ 
なるほど。今後、どんな感じで攻めていかれますか?
2号 
多分、今は私達が一番元気じゃないといけない時期だと思っているんです。いつも稽古場で言ってるんですけど、セッションする事、タイミングに合わせる事、導かれているかどうかを意識するんです。そういう事でファーッとなるんで。俳優として修業の場にはならないんですよね。今持っているものをどう出せるか。私にとってはそういう場所です。
__ 
なるほど。
2号 
それで成立するのは竹子が音頭を取ってくれているからなんですけど。これからも、この環境で経験を積んでいきたいと思っています。今、そんな感じで燃えています。例えば、INDEPENDENTに一人芝居でエントリーする話もあるんです。コトリ会議の山本さんに脚本を書いてもらって。
__ 
なるほど。
2号 
一人芝居、6号と対決するというコンセプトでした。「ちょっといま、戦いたい気分なんだよ」とか言って。今、頑張りたいんです。いや、うーん、これまで頑張るという事が、その・・・。出来れば頑張らずに、汗一つかかずに全てをクールにこなしたいなと思っていたんですけど。
__ 
頑張る事自体は恥ずかしい事でも隠す事ではないと思います。頑張りの証として汗や血を流すのを気持ち良く感じてそれが目的になってしまう事を恐れるべきであって。
2号 
頑張りたい時は頑張ったらいいんですよね。それに見返りを求めるのはおかしいぜと。頑張ったから出来るというのはおかしい。
__ 
それはきっと、導かれてきた者だからこそ言えるせりふかもしれませんね。
2号 
そうですかね。でも、導かれるタイミングを見逃さない努力はいります。
コトリ会議
2007年結成。一生懸命になりすぎてなんだか変なことになっちゃった人たちの生活を部屋のすみっこだったり銀河に浮かぶ惑星だったり所かまわず描いています。おもしろいものが好きな劇団です。2010年にspace×drama2010という演劇祭で優秀劇団に選んでいただきました。ますますこの劇団の作品はおもしろくなるなと心密かに確信しながら毎日動きつづける劇団です。(公式サイトより)

タグ: ピンク地底人 今後の攻め方


ピンク地底人「マリコのために」

__ 
ピンク地底人「マリコのために」大変面白かったです。印象的だったのが雑音の表現。全員がマイクを使って口から出すのがいいですね。
三鬼 
ちゃんと聞こえました?
__ 
雑音というか、環境音。地下鉄の空気感が、音だけで伝わるんですよ。普通は地下鉄のホームの音って、電車が到着する音やレールが軋む音、アナウンスの音声ぐらいしか思い浮かばないと思うんですけど、人の脳があえてフィルターで消している高音とか低音を表現しているのがいいですね。だから、具象的なシーンを強烈に意識しました。そういう意味で映画的だったと思います。その上、心理的な効果音も出来るし、なんかたまに、誰かのつぶやきも混ざっていて。演劇的でしたよね。
三鬼 
三号さんは、演劇でしか出来ない事をやりたいと言っていて。でも、結構映像的な感じだと思っています。今回は何だかフランス映画っぽいなと。
__ 
あ、わかります。
三鬼 
退屈さと面白さの際どい点を行っていて。これを家で見たらいつの間にか眠っていて、目を覚ましたらまた同じシーンをやってる、みたいな。アンケートも賛否両論でした。
__ 
その喩えは的確かもしれませんね。その内、物語に引き込まれていって。長く感じるという感想は確かにありましたが、そういうやり方をする劇団はなかなか無いので、面白いなと思います。
三鬼 
私はもっと、長くても良かったなと。長い芝居を見てると、自分で考えている時間になっている事があるんですけど、そういうものでもいいのかなって。
__ 
今回は、何を考えていましたか?
三鬼 
この作品も結構ギリギリになって出来たので、余裕はあまり無かったんです。でも、自分が今いい芝居が出来てるなと思った時、客席からの視点が浮かぶんですよ。いまのシーンがこういう風に見えていて、全体と自分が見えているような。でも、今回は会話はあまり無く、シーン運びが意図的にバラバラになっていたので、切り替えの繰り返しでしたね。
ピンク地底人
京都の地下は墨染に生まれた貧乏な三兄弟。日々の孤独と戦うため、ときおり地上にあらわれては演劇活動をしている。夢は関西一円を征服することと、自分たちを捨てた母への復讐。最近は仲間も増え、京都を中心に大阪にも出没中。(公式サイトより)
ピンク地底人反逆の第9回公演「マリコのために」
公演時期:2011/12/15~18。会場:東山青少年活動センター。

タグ: ピンク地底人 賛否両論


vol.203 三鬼 春奈

フリー・その他。

2012/春
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三鬼

夏の日のピンク地底人

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。しかし暑いですね。
PNK2
暑い・・・。夏ですね。完全に。完全に夏ですね。

タグ: ピンク地底人


ホントは、どエンタメ。

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今回の公演は、本当にしっかりした作品だったと思うんですよ。プロデュースに気を配られたと仰っていましたが、確かに、企画としてもまとまりのある公演だったんじゃないかと思いました。
PNK2
どのあたりがですか?自分では全然分からなかったので、外から見ての感想が欲しいです。
__ 
というのは、まず、前回公演「Ex.人間」が非常に前衛的だったという事があるんですよ。会話劇で登場人物が舞台の上にいて、やりとりは繰り広げられているのにセリフは全て一人のモノローグ。それも、1シーンにつき必ず1人だけという。
PNK2
うん。
__ 
新機軸でした。で、今回はそういった前衛性を迂回するように、後半は分かりやすい物語性の強い演劇に回帰していったと。でも実験精神はそのままだったんですよ。
PNK2
作演出をやっている3号としては前衛という認識はそれほどないらしいです。「Ex.人間」の時も「これ、どエンタメやで」って。私も、ベタ、好きなんですよ。でも同時に、ベタだけを作ってもなって思うんです。
__ 
ベタと前衛のバランスが取れてて、刺激的だったのかも。最初はコンテンポラリーな雰囲気が強くて、チラシの内容と全然違うように思えたのがだんだんとチラシに載っているストーリーが寄り添う。
PNK2
あれ、チラシを作った時とは全然違う台本だったんです。
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あ、そうなんですか。
PNK2
最初はシンプルな物語で、エンタメ色が強かったんですけどね。でも脚本のピンク地底人3号が「やりたい事あるから」って。じゃあ、そっちのほうがいいよねという形で新しく書き下ろしました。稽古の後半になったら台本が全部書き換わるというのは割と毎回あるんですよ。よくやるよなと思いますね、自分達のことながら。
__ 
なるほど。前半と後半で結構、温度の違う作品だったように思います。ポップな作品だという評価がありましたが、確かに。
ピンク地底人饒舌の第五回公演「EX.人間」
公演時期:2009/10/17~18。会場:ロクソドンタブラック。

タグ: ピンク地底人


ありえないシーン

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この間の、東山青少年活動センターで上演された「サリィ・シナモン」。お話の筋としては、バーのマスターが女性関係で混乱して、最後には今までのお話の筋全部が壊れて滅茶苦茶になったシーンで幕を閉じるという。あの展開は凄く面白かったです。ご自身としてはいかがでしたか。
3号 
回によって出来はバラ付きがあったんですけど、良かったと思います。ピンク地底人はこれまで3作公演をして、1・2作目は訳が分からなかったという声があったので、今回は意識して分かりやすく書きました。ラストの意味が分からないという人も何人かいましたが、あんまり意味を考えなくても、想像力にお任せしたいというのはあります。
__ 
何かこう、滅茶苦茶になって終わるというのは私は好きなんですよ。これまでストレートプレイをしていたのが、盛り上がりと共に突然音響・照明が激しくなりマスターや他の登場人物がそれまでの役の演技をかなぐり捨てて激しく踊るという。
3号 
そのシーンが作品作りの最初にあって、物語は後から作ったという感じですね。ラストが最初に決まってました。
__ 
毎公演、ああいったテイストなんでしょうか。
3号 
基本的に、現実的なお芝居ではないですね。前回は、会話劇の現実的な空気から、ありえないシーンに持っていきました。
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そういう持っていき方が、とても刺激的でした。

タグ: ピンク地底人