まさに異文化交流

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UNIQUE NESS」では、まさに異文化でしたね。戸惑った事等はありますか。
早川 
初日の読み合わせで文化の違いを感じて帰りたくなった事かな。緊張していたというのもありますけど。
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というと。
早川 
オールキャスト・オールスタッフで、社長さんを始め制作の方もいらして。突然大阪から連れて来られた僕が一人。とりあえず読んでみましょうと読み合わせが始まって、コメディなので「ここは笑えるだろうな」と思っていた箇所で誰も笑わなかったんですよ。普段の読み合わせだと笑ったりしてくれるんですけど、それがほぼ無いお通夜みたいな。ショックでしたね。
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ああ・・・
早川 
どっちかというと自分を恨んでましたね。僕はなんという本を書いてしまったんだろうと。後ろの席で舞台監督の方だけが一人クスクス笑って下さったので「この人の為に頑張ろう」と思いました。後で伺ったらみなさん緊張していた部分もあったみたいです。初めての世界観で、本当に異文化交流でしたね。「この作品の舞台はイギリスですので、僕はみなさんの事をイギリス人だと思うようにします。みなさんも僕の事をイギリス人だと思って下さい。そうすればお互いイギリス人として繋がって、いつか分かり合えると思います」ってツカミのつもりで言ったら、それすらウケなかったんですよ。
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ええー!
早川 
これをずっと前日の新幹線の中で考えてたのに、冒頭で言ったら笑ってくれるかなと思ってたのに。
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稽古はいかがでしたか。
早川 
台詞の解釈についての質問や疑問をきっちりとみなさんが持っていて、僕は割と、脚本を理詰めで書いているつもりだったんですけど、これはつもりだったな、と反省しました。笑いの間などコメディの技術的なことに関しても皆さん勘が良くて、「そういう事ね、よし分かった」って掴むともの凄く早いんです。

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イエティ「さらばゴールドマウンテン」

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古藤さんの最近の出演作、努力クラブとイエティと壁ノ花団と衛星と、どれも拝見しています。
古藤 
ほんまにありがとうございます。
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最近の中で特に印象深かったのは。
古藤 
去年から本格的に演劇に入って、毎回違う方達とやらせてもらっていまして。毎回その、違うんですよ。これが良かったなというよりは、毎回違う事をやっている感じですね。
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毎回全然違う。
古藤 
その中でも今年の頭に出させてもらったイエティと努力クラブは僕の中では特別に印象が強いです。変な意味じゃなくて、真逆だったんですよ。現場とか、経験が。イエティは先輩ばっかりで僕が一番下、努力クラブは僕が上の年代だったり。まあ、努力クラブもキャリアとかは皆さんが先輩だったんですけどね。
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なるほど。
古藤 
イエティでは先輩に必死に食いついて、努力クラブでは今まで出来なかった事とかを出来るようにして。でも、どちらもまだまだ出来る事はあって、反省も残っています。
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というと。
古藤 
台本を頂いてから本番までに、やっぱり段階があるんだと思うんですよ。イエティの方でそれを再認識しました。セリフを覚える段階、噛まずに言える段階、セリフが染みこんでくる段階と、その段階のスピードが早かったりして。もちろんそれは誰でもバラバラなんですけど。でもイエティでは、ある時ギューンと、周りがさらに上の段階に成った時があったんです。
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へえ!
古藤 
僕がいなかった稽古があったのかなと思うぐらい。実は最初の方でエチュードをしていて、いい意味で抜けた雰囲気でやっていて、割とこういう感じで進んでいくのかと思っていたら、稽古期間の最後の方で急に物凄く伸びたというか。どういう思考でやってはるのかなと。
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そのイエティの作品「さらばゴールドマウンテン」では最後の方にドタバタがありましたね。それが凄く面白かったんですけど、そこを舞台上で生でやる事に照準を合わせて稽古を進めていった、という感じなのかもしれませんね。
古藤 
狙いに合わせて、それまでのシーンのディテールとか、態勢を稽古で色々決めていった、のかも。
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何より、彼らの役者としての、その「ギラギラしている」という言葉を使っていいのか分からないですけど、そういう熱い部分が伝わってくるようですね。
古藤 
弱男の村上さんと舞台が終わった後に話させてもらって。世界観を崩さない為に、ウソになってしまうようなコミカルすぎる演技じゃあ、なかった、ってなって。僕は最初、コントに近い作品だと思って稽古に臨んでいったんですが、舞台を作り込んだり戯曲を読み込んでいったりする内に、あの世界観に入れていった感じでした。その感覚を汲んでもらったんですね。嬉しかったです。「~~風のコントじゃなくて、ちゃんと演じている役の人物を考え、その上での感情を込めた演技をしたいよね」と、競演させていただいた土佐さんには言われました。同じ事かもしれません。それは僕の課題なのかもしれないですね。次の努力クラブに、その意識で行けました。
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努力クラブ必見コント集ですね。
古藤 
まずは、居場所を見つけるところからでした(笑う)とけ込めばいいのか、ケレン味をもっと出せばいいのか探りながらですね。あんだけのメンバーなので。楽しみながら迷ってました。
イエティ
大歳倫弘氏作・演出のヨーロッパ企画のプロデュース公演。
イエティ「さらばゴールドマウンテン」
公演時期:2013/2/14~18(京都)、2013/2/22~25(東京)、2013/3/1~3(大阪)。会場:元・立誠小学校 音楽室(京都)、駅前劇場(東京)、インディペンデントシアター2nd(大阪)。
努力クラブ
元劇団紫の合田団地と元劇団西一風の佐々木峻一を中心に結成。上の人たちに加えて、斉藤千尋という女の人が制作担当として加入したので、今現在、構成メンバーは3人。今後、増えていったり減っていったりするかどうかはわからない。未来のことは全くわからない。未来のことをわかったようなふりするのは格好悪いとも思うしつまらないとも思う。だから、僕らは未来のことをわかったようなふりをするのはしない。できるだけしない。できるだけしないように努力している。未来のことをわかったふりをしている人がいたら、「それは格好悪いしつまらないことなのですよ」と言ってあげるように努力している。(公式サイトより)
壁ノ花団
MONO所属俳優、水沼健氏が作・演出を務める劇団。独特な手法を用いて豊穣なユーモアの世界を紡ぎだす。
劇団衛星
京都の劇団。代表・演出は蓮行氏。既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く実施している。

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劇団ZTON vol.9「天狼ノ星」

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。土肥さんは最近、どんな感じでしょうか。
土肥 
よろしくお願いします!最近はZTONの「天狼ノ星」の稽古ですね!
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大変ですね。2作品あるんですよね。二つとも、別の作品。
土肥 
続けて見ると二つともリンクしてるんですけど、違うものを2本。覚える量も2本ですね。それに今回は、いつもとちょっと違うやり方で演技を作っているんです。
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というと。
土肥 
最近ZTONでは「エンタメストライクシリーズ」がメインだったので、なんて言うか、行間にある情緒的な部分を省いて、見せ方をより追求していたんです。でも今回は久しぶりのvol.シリーズ作品という事で、もう少し人を見せようやないか、という事で演技の見直しをしているんです。「ああー、自分サボってたな」という所に気付く事が多いですね。
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なるほど。
土肥 
例えば僕とかめっちゃいい加減で、他人の台詞の時はぼーっと突っ立ってたり(笑う)。そうじゃなく、ちゃんと聞こうやと。
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すばらしい。
劇団ZTON
2006年11月立命館大学在学中の河瀬仁誌を中心に結成。和を主軸としたエンターテイメント性の高い作品を展開し、殺陣・ダンスなどのエネルギッシュな身体表現、歴史と現代を折衷させる斬新な発想と構成により独自の世界観を劇場に作りあげ、新たなスタイルの「活劇」を提供している。(公式サイトより)
劇団ZTON「天狼ノ星」
公演時期:2013/5/9~12。会場:京都府立文化芸術会館 。

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高校演劇部時代

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糸井さんがお芝居を始めたのはどのような経緯があるのでしょうか。
糸井 
凄く前なんですが、高校の演劇部から始めました。中学は帰宅部で、明るい学生生活が送れなかった反省があって。何となく演劇部に見学に行ったら、先輩達が装置を作ってまして。その内の一人の先輩が金髪で長髪で(校則に反していたんですが、役作りという事で免除だったそうです)。ロック好きの元・中学生としては、そんな人がジョン・レノンとか掛けながら大工仕事をしているのに惹かれたんですね。これは面白いんじゃないかと思って。それが間違いの始まりだったんですね(笑う)。
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なるほど。ほぼ偶然だったんですね。
糸井 
それまで人前で演技するとか、演劇に興味があるわけでは全然無かったんです。
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高校演劇部時代。どのような部活動でしたか。
糸井 
老舗の厳しい演劇部だという事が入部後に後々判明しまして。新劇や不条理演劇の既成台本を、超厳しい顧問に竹刀で小突かれながら稽古する日々でした。
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体育会系だったんですね。
糸井 
とにかく先生が恐ろしかったですね。でも、やっている内にその、演劇の魅力に気づくようになりました。
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初舞台は緊張しましたか。
糸井 
いや顧問がとにかく恐ろしくって、顧問に止められない本番というものが凄く楽だったという記憶があります(笑う)。
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その後大学でも演劇を学んだとの事ですが。
糸井 
高校の演劇部で深井さんと同期だったんです。大学に入っても同期でした。実は深井さん唐組が大好きになっちゃって。僕は怖くてとても入れなくって・・・。学生劇団も作ったんですが、卒業と共に離れていって・・・僕も一旦辞めて、改めてという事で深井さんが主宰で羽衣をやり始めたという流れです。それから、大体6、7年ですね。

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