質問 夢子オンデマンドさんから 松下 あゆみさんへ

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前回インタビューさせていただいた、夢子オンデマンドさんから質問です。「演技する上で心がけている事はなんですか?」
松下 
えー。なんでしょう。月並みな事しか言えないかも。
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たしか公式HPには、松下さんはスタニスラフスキー信者だと書いてますね。
松下 
あれ勝手に書いてるんですよ、もうー。スタニスラフスキーは高校の頃から勉強していて。でも毎日やってる訳じゃないんで信者とか言われても。
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例えば、「おしゃれな炎上」の時は肉屋の娘役でしたね。実父にレイプされて家出する・・・
松下 
「おしゃれな炎上」は反省点が多くて。まず、私と父役の子は家族になれてたのかなと。そういう部分をきちんと自分の中で考えておくのはもちろん大事なんですけど、それは舞台上では忘れないといけないのかなと。舞台上で役の設定を考えてしまうと、見られているという自意識みたいなものが、役である事に影響を与えてしまうのかなと。
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忘れた方がいい?
松下 
そうですね、私・松下あゆみという役があるとしたら、私を演じる役者さんはその役(22歳女)の全ての蓄積を意識するとは思えないんですよね。これまでに過ごしてきた蓄積や時間によって仕草や言葉が生まれるんですけど、でも、そういう仕草や言葉を、例じゃない私松下あゆみが意識しているかというとそうじゃないんです。でも私を演じる役者さんは意識しないといけないんですけど、舞台にあがった時にまで意識しているかというと、していたとしてもそれはその役者さんの蓄積や意識なんですよ。
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役者本体と役者の役作りは漸近するけれど条件的に重ならない、ということ?
松下 
役作りした上で、それぞれの意識を深く見れるようにしたいんですよ。どうしたらいいですか?
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スタニスラフスキーはどういうアプローチをしたんですか?
松下 
善人を演じるには、その人物の悪人の部分を見つけろ、って書いてて。でも、簡単に結論を急ごうとは思ってません。スタニスラフスキーは膨大なシステムなんですけど、長い時間に渡って考えが変わっていった部分もあるんです。私、勉強が終わるまでは結論を出さないようにしておこうと思います。

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壱劇屋の作り方

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今回の反省点を教えてください。
西分 
ホールが大きくて、最初に客席を見たときにすごい沢山やりたい事が出てきて。舞台上もセリと緞帳を使っていいと言って頂けて。その大きいものと戦う準備期間が、もっとあったらなと思いますね。結構、削ったネタもあるんですよ。その中でも、大ホールじゃないと出来ないネタもあって。
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というと。
西分 
全員で、色んな乗り物でレースするというのがあるんです。自転車、キックボード、ローラーブレード、一輪車、缶ポックリや三輪車とかで。もう、上演時間の関係で削らざるを得ませんでしたね。
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なるほど。
西分 
そういうのも含めて、もうちょっと推考する時間もあったらなと。大きければ大きいほどやりたい事も制限も増えるので。
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稽古期間がなくなりつつあり、しかも台本が上がってない、なのに削るネタがあったというのは驚きですね。
西分 
ウチの作り方でしょうね。とにかくパフォーマンスを先に作るんですよ。本がたとえ進んでなくてもとりあえずストックをいっぱい作って、大熊さんの本にはめていくという感じなんです。
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なるほど。
西分 
だから消えるネタもあるんです。順番が逆なんですけど。文章が先じゃなく、動きが先にあって、それを大熊さんが横目で見ながら台本を書くんですね。ただ、客演さんにはそれは不安だったでしょうね。その点はめっちゃ申し訳なかったです。
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一度、時間を掛けて作品を作る壱劇屋を見てみたいですね。
西分 
それはホンマそう思いますね。そういう意味では、次の6月公演は。期間があるし、HEPやし、みんな気合い入ってると思うんですね。変な言い方、小劇場すごろくの一個目の階段なので。予定を2ヶ月あけて、じっくりと全員で向き合って作る作品になりそうです。

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水槽事件

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さて、水槽事件について。というか、そう呼んでもいいですか?
三國 
はい、いいですよ。
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実は私はこの件についてはどちらにも肩入れするつもりはないんです。もちろん事件は良くないですが・・・。
三國 
前科も悪意もない、という事で不起訴になりました。留置所には2日入れられましたけど。実名も団体名も報道され、社会的制裁を受けたと思っています。が、色々と思う事はあります。
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というと。
三國 
もちろん、事件を起こしてしまったことについては一同反省しておりますが、僕らの団体名がサワガレじゃなかったら、報道にも載らなかったんじゃないかなと思うんですよね。
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「劇団HAPPYS」とかだったらまた話は別でしょうね。
三國 
多少、いじりがいがある団体名と劇団のコンセプトなので、取り上げられた上に記事の方でもオチまでつけていただいて・・・。
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「あいめまいみめい」での成果かもしれませんね。
三國 
はい、逆に(笑う)。今までメディア関係の方に資料をお送りしてもあまり反応は無かったんですが、一夜にして・・・。
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今はサワガレのサイトのTOP、水槽にアイコンが沈んでいますね。面白いと思います。
三國 
あれは賛否両論ありますね。でも、ずっと粛々と謝っているだけでは何も生み出せないだろうなと。これに屈して潰れていくのでは、何だか全然意味がないんじゃないかと。来年春まで活動を自粛する予定ですが、その間、各自着々とできることをやろうと思っています。

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「人は死んだら木になるの」

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こないだの山口茜さんの台本を使った「人は死んだら木になるの」に参加されましたよね。とても面白かったです。まるでMacのCMみたいな、アーバンな感じで台本を紹介する、という。先の2グループのものと全然違った切り口だったので新鮮に感じました。例えば、冒頭のAVに出ることになってしまったアイドルのモノローグを浅井さんさわやかに語ったりとか。
犬飼 
あれはよくやれたな、と思いますね。でも、半分演出放棄みたいになっちゃっていて、個人的には反省点が多いです。前の肥田さん改造計画の時同様になってしまったというか。
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オリジナルの台本で上演する時は、お二人が普通に会話をするというものらしいですが。
犬飼 
こじんまりとした感じでやってます。一番最初に芝居を作り始めた時は最初は浅井に台本を書いてもらってたんですが、これなら普通にいつもの会話を再現した方が面白いんじゃないかなと思ったんですね。
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会話を録音して、台本に起こすと。
犬飼 
だから、エチュードで作ったということになるんでしょうね。それを何回も再現できるようにやって出来たというのが当初の作品でした。
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それだけで成立するぐらい面白かった。
犬飼 
脚本を用意するより面白かったと思います。お題を決めて話したら、まあまあいいんじゃないの、っていう出来になったんです。中心は浅井のネタ話なんですけどね。
人は死んだら木になるの
欄干スタイルプロデュース公演。山口茜さんの同名戯曲を3団体が演出し、上演する。わっしょいハウスほか、欄干スタイル・このしたやみが参加。会場:アトリエ劇研。公演時期:2009年2月11~15日。
山口茜さん
主に京都を拠点に活動する劇作家。トリコ・Aプロデュース主宰。現在、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてフィンランドに滞在中。
肥田知浩改造計画
欄干スタイルプロデュース公演。劇団hakoの劇作家・演出家の肥田知浩さんの脚本「犬の眼、石の耳」を3団体が演出し上演。会場:アトリエ劇研。公演時期:2008年4月18~20日。

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サークル仲間というよりは仕事仲間

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学生劇団そのものについて、もう少しお話をさせて頂きたいと思います。まず、劇団活動というのは捉えようによっては非常に仕事的だなと感じておりまして。自分たちで成果物を準備して、宣伝して、お客さんにお金を払って貰って、様々な段取りをして、終わらせるという。次回公演があれば反省して、もっと良い方向を探るなりしますね。例えば趣味でやっているにしても「お仕事」としての側面が強いのが演劇だと思うんです。それを学生の内から体験するというのは、実はその後の社会生活にも良い影響があるのではないかと考えているんですよ。
四葉 
そうですね。サークル気分で入った子が一番最初に辞めちゃうのが劇団月光斜なんですよ。まず部署がはっきり分かれていて、参加するごとに自分が何をすればより良い作品になるのか、という事が分かるようになるんですね。1回生でも、「俺やってやるぜ」っていう意識を持った人がどんどん伸びていきますね。みんな目の色が変わっていくんですよ。自分がそうしたいと思っていって、例えば他の劇団を見に行ったりして勉強すると、技術的にも成長するんです。それは、他の世界についても同じだと思います。厳しい話ですけど、劇団月光斜はそういうところですね。
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ええ。
四葉 
本当に、自分の役割を意識する場なので、人生においてとても重要な事を学んでいると思いますね。3年間やっているとそう思います。後輩を見ていても、最初は頼りなかった子が、今は頼りがいのあるメンバーになっているんですよ。私的には、サークル仲間というよりは仕事仲間ですね。そういう意識は、他の部活とは違うと思います。
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そうした中で、成功する公演のカギとはどのようなものですか?
四葉 
大きく二つあると思うんですよ。作品のクオリティの高さと、公演期間中のチームの調和性です。作品のクオリティが高くても、ムードが悪い場合もありますし、その逆もあります。私は、そのどちらも必要だと思っています。特に、今回の卒公はそうですね。ただ、集団なので、クオリティを重視する人もいれば、仲良くやりたい人もいるんです。そういう人たちを取りまとめるのがめっちゃ難しいんですよ。
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演出ということで、そういうマネージャー的な仕事もあるんですね。
四葉 
正直悩みどころですね。それはどんなサークルも同じだと思うんですが。でも、みんないい公演にしようというのは変わらない筈だから。頑張ろうと思います。

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