悲惨さについて

早川 
それはあるかも。ちなみに僕はウディ・アレンが好きなんですけど、シニカルだとか、ペーソスだとか。ここ数年は僕もちょっとそっちに傾倒している部分があります。ああいう芝居って、演劇にはあんまりないかなと。
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そうかもしれませんね。そういえば。
早川 
辛い事と笑いって表裏の関係にあると思うんです。その、針の穴を通すようなとこをやりたいなと思っています。
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ある程度悲惨さがないと、笑いはせり上がってこない気はしますよね。
早川 
そうなんですよ、でもそのさじ加減は本当に難しくて。自分は悲惨の方に寄ってしまう癖があって、そこが課題なのかなと。
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針を通した傑作。笑うというのは、確かに人間が持つ最高の感情かもしれない。
早川 
うーん、僕はその、笑いが崇高なものだという言葉はあまり言いたくないですけどね。例えば「笑い」と「お笑い」は違うとか言うじゃないですか。僕は笑いもお笑いも同じじゃないかと思うんです。「お」が付いたらお下劣とか言うけど、どっちも同じじゃないかなあ。
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早川さんは、お客さんに笑って貰う事で、どんな気持ちになってもらいたいですか?
早川 
とにかく笑ってもらう事が一番大事ですね。面白いと思って、笑ってもらえたら。それで人生を変えてほしいとかは思わないですし、影響を与えるつもりはないですね・・・その瞬間笑ってもらえれば、それでいいのかもしれません。

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