風が吹いている

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最近の、芝居を作る上での気づきがあれば教えてください。
作道 
舞台の上手と下手で、どれだけのバランスでコトを起こすといい流れが起こるか、という事の重大さに気づきました。やはり風みたいなものが下手から上手に吹いていて、それを舞台上でどうかき乱すのかを考えるのが脚本家の仕事なんじゃないかと思うぐらい。あとは役者さんが、稽古場でその起こし方を獲得すると、とりあえず面白いものが出来るという重大さ、ですね。
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ありがとうございます。いつか、こんな作品が作りたいというのはありますか。
作道 
昔の映画なんですけど、「素晴らしき哉、人生!」という映画がありまして。僕はあれが泣いてしまうぐらい好きなんですけど、舞台を現代に置き換えてやってしまうと凄く嘘っぽいんですよ、きっと。さんざんやり尽くされている手法ばかりになってしまうんです。だから何らかの方法を考案して、誰にも気づかれないぐらい現代版として洗練された「素晴らしき哉、人生!」をやるのが夢ですね。

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いつかよぎる景色

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山本さんはコトリ会議の脚本家・演出をされていますが、お客さんにどんな気持ちになって帰ってもらいたいですか?
山本 
やっぱり、どこかほっとした気持ちになってもらいたいですね。エンターテイメントを求める心が僕の中にはあって、観てたくさん笑った後にずっと考えさせられる。劇場を離れて時間が経って、例えば誰かと話している時、TVを見ている時、お茶を飲んでいるような時にふと再来する、そんないいシーンを生み出したいというのはありますね。作品の解釈なんて結構どうでもいいというのはあって、でも、印象に残るシーンを作りたいですね。
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これまで作られた作品の中で、それはありますか?
山本 
あまり見られてはいないんですが、3回目の公演の「右はじの、映らなかった人」という作品。夕暮れの中で一人の女性が男の写真を映す、その情景であるとか。「サリリャンカララワールド」のラストもそうですね。
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というと。
山本 
暗い倉庫の中生きている女の子が自分の中でストーリーと生活を作り上げるという話で、最後に光が差し込んで、抒情的なセリフが続いて、「母は思い出すよ」というセリフがあるんです。
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ちょっと鳥肌が立ちました。
山本 
でも中々上手く行かなくて、あまり受け入れられなかったんです。
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勇気を持って表現する劇団の芝居が好きなので、やってもらえると嬉しいし、やらなければ何も始まらないですけどね。だから私は、どんな作品の面白さも拾わなければならないと思っています。
山本 
ありがたいお客さんやなあと。ありがとうございます。
コトリ会議 演劇公演 5回め「サリリャンカ・ララ・ワールド」
公演時期:2010/4/17~18。会場:in→dependent theatre 1st。

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