ピリピリの時間

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舞台上で、どんな事を考えていますか?
西村 
あんまり何も考えていないですね。稽古でやってきたことをやってるつもりです。集中しています。最近ようやく、舞台照明や音響の演技プランと一緒に芝居することに注意しようとしはじめました。
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全体のキッカケというか呼吸とか、いまの光や音を感じながらやっているんですね。
西村 
そうですね、そういう状況の事をやっと考えるようになって。全体を把握して動く、みたいな。そこからお客さんの調子とか状態とかにも意識が向き始めていますね。
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今まで一番集中した舞台は?
西村 
象牙の空港の『トブトリ・トレナイカ』でした。あの作品は一人で1ページくらいセリフを喋ったりしていて、すごくのめり込んでました。
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見てました。面白かったです。ちょっと不条理な作品でした。
西村 
ありがとうございます!
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集中している時は、どんな感じがしますか?
西村 
ピリピリしてますね。役に集中した時の恍惚感とかはなくて。何だろう、高校の頃は気持ち良くはあったんですけど、こっちに来てからはそういうのはなくなりました。
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いつか、そういう気分になる事があるのかもしれませんね。
西村 
そうかもしれないですね。
象牙の空港
京都大学学生の伊藤元晴が自身の作・演出作品を上演する個人ユニットとして設立。(公式サイトより)
象牙の空港#1「トブトリ、トレナイカ」
公演時期:2012/3/8~11。会場:思文閣美術館地下一階CAVE。

タグ: 今の作品に集中する 舞台全体を見渡せる感覚 音効照明との息合わせ


丁寧だよね

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照明のオペレーターをやる時の勘どころがあるんですよね。役者さんとお客さんの意識を感じながら変えていくとか。
ツォウ 
オペレーターは、やっぱり本番でかなり神経を削る役なんですよね。役者さんとなるべく呼吸を合わせるようにしています。大学一回生の時、岩村原太さんの現場を手伝わせて貰ったんです。二つの作品を上演する公演があって、その内片方を任されたんです。マジかよと思って、しかもその芝居が外人さんがずっと出ている、前編ほとんど英語の作品で、もう呼吸を見るしかないんですね。初めての他の人のプランで、経験も多くないし、もう緊張してましたね。でも上手に出来た時は、腑に落ちて。それからは他の現場でオペをさせていただいた時も、「丁寧だよね」と言ってもらえるようになりました。
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照明オペの実作業。
ツォウ 
フェイダーを下げると暗くなる、「これをしたからこうなる」、そしてシーンが動いた。別のシーンになったから、ここは見せなくても良い。
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作品と息を通わせた操作が大事なんですね。
ツォウ 
そうですね、なるべく意識はしますね。やっぱりキッカケのシートをずっと見ている人も多いんですけど、いや僕も見てしまうんですけど、向こう(舞台)で起きている事に集中しないといけないんです。

タグ: 音効照明との息合わせ


デ・4「名づけえぬもの、断片的な記憶」

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。川北さんは、最近はどんな感じでしょうか。
川北 
最近はバイトして稽古しての毎日で、忙しいですね。「デ」の「名づけえぬもの、断片的な記憶」に出演するんですけど、その稽古です。でも、ものすごく面白いんですよ。
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おお。
川北 
まず台本が、今まで見たことがない感じで。ほとんど小説みたいで・・・
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え、見せてもらっていいですか?あ、本当だ。演技を全部文章にしてるんですね。
川北 
こういうふうに台詞のカギ括弧がほとんどなくてト書きなんですよね。
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というか、ほぼ小説なんですね。ところで、今回の「デ」に出演するきっかけをお聞きしてもよろしいでしょうか。
川北 
2、3年前に出演しました烏丸ストロークロックさんの作品で、私を見ていただいてたみたいで、今回この出演が叶いました。
「デ」
2011年、市川タロの個人ユニットとして活動開始。場所と記憶を俳優の身体を通しながら見つめ直すことを模索する。過去の活動に2011年10月『ルーペ/私のための小さな・・・・・・』。(公式サイトより)
デ・4「名づけえぬもの、断片的な記憶」
公演時期:2013/2/12(京都)、2013/3/12~13(横浜)。会場:UrbANGUILD(京都)、横浜STスポット(横浜)。
烏丸ストロークロック
1999年、当時、近畿大学演劇・芸能専攻に在学中だった柳沼昭徳(劇作・演出)を中心とするメンバーによって設立。以降、京都を中心に、大阪・東京で公演活動を行う。叙情的なセリフと繊細な演出で、現代人とその社会が抱える暗部をモチーフに舞台化する。(公式サイトより)

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質問 榊菜津美さんから 川北 唯さんへ

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前回インタビューさせて頂いた、東京で俳優をしている榊菜津美さんから質問です。「テクニカルでの経験が俳優の仕事に生きる事はありますか?」
川北 
最近、俳優をやっていて分かったんですけど。声とか、身体の動き一つで表現の結果が変化する事に改めて気づいて、凄い事だなと驚いています。演技を加減する事と、オペで微妙な変化を調整する事って、似ている気がするんですよね。
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ええ。
川北 
本当に感覚的な話なんですけど。照明のフェイドとカットで操作する時、俳優として舞台に立つのと同じぐらい疲れる時があるんです。一つのシーンを暗転させて、「ああ、一緒に演技してたんだな」という感覚があるんですよ。

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