ホテルの雰囲気

__ 
ホテルとラグビーが、THE ROB CARLTONの構成要素だそうですね。個人的な話、私もホテルでアルバイトしていた事があったんですよ。ドアマンと受付をやっていました。
ボブ 
そうなんですね。楽しいですよね、ホテルで働くという事は。ホテルは非日常だと思うんですよ。
__ 
そうですね。
ボブ 
日常のようなホテルなんて、ちょっとがっかりするじゃないですか。まあホテルマンというのは演出するんですよ。出来るだけ胡散臭い格好や言葉遣いをしよう、とか。フランクなホテルマンもいらっしゃいますが、その対極にあるような、たとえば髪をガシガシに固めてピシピシ動くようなホテルマンがいたら嬉しいと思うんです。お客様は。芝居も同じように、お客様の理想像をしっかり具現化したいなと考えています。
__ 
それはまさに役作りですね。
ボブ 
そこはやっぱり、しっかり演じてほしいところだと思うんですよ。だらっとされたら嫌なので。嘘でもいいから過剰にしてほしいですね。お芝居も、お客様を迎えてほしいんですよ。そこに見合った、それを越えた満足をしてほしいですから。しょうもないホテルには二度と行きたくないものですよ。
__ 
そこが一番見えるところですからね。インテリアやタリフよりも。
ボブ 
そういう事ですね。もう一つの要素であるラグビーは、全員が高校のラグビー部だったからです。ラグビーって面白いんだよという事を、芝居を通して一人でも多くの人に伝えたいです。
__ 
「トーストマスターズ」のラスト、ボブさんの正装で出てくるんですが、その衣裳がラグビーの・・・
ボブ 
ラグビージャージの(笑う)。あれはラガーマンの最高の正装ですから。
__ 
最後に出てきた時、何故短パンになっていたのかと思いましたが、そういう事だったんですね。

タグ: ホテルの話 役作り=役割の分析 B級の美学 「変身願望」 優しい嘘 おふざけ あの公演の衣裳はこだわった 衣裳・ユニフォーム系


セクシャルについて

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いつか、こういうパフォーマンスが出来るようになりたいとかはありますか?
宮階 
特に思い浮かばないです。自分にないものは今は無いんです。今、自分にごまかしている部分はあると思うんですけど、今以上にごまかさないで生き続けたい。いや、ごまかすしウソも付くんですけど、ずっとアホな事をし続けたい。整合性を付かせたくない。ハシゴを外し続けたいですね。「どやこう思ったやろえいっ」って。
__ 
革命をし続けるという事ですね。
宮階 
外し続けたい。
__ 
変な派閥争いとか、守るべきものみたいな幻想とか、そういうのは持たない方がいいですね。
宮階 
たまに言われるんです、「守るものがないんですよね」って。いやそんな事はなくて、自分大事守りたいですね。とも思いますが私の守り方は手離すことみたいです。
__ 
その人にとっては、守る事=ハダカなんじゃないですか?
宮階 
ハダカになる事への抵抗・・・私にとってはハダカは衣裳で、それが一番しっくりくるなら。ちなみに、私の裸はセクシャルなイメージには着地させないようにコントロールします。そう見ている人がいる可能性は別として、自分の体の使い方はそういう意識でいます。私の舞台上での裸が独特に見られやすいのは、医学的にもジェンダー的なメジャーイメージからも造作が変わってる部分もあるのですが、セックスワーカーとしての経験からセクシャルな意識への見せ方や植え付け方はわかるし、簡単なので、わざわざ自分の作品でする意味もないと今は思ってます。うーん、意識や身体をコントロールしようとしている訳じゃないんですけどね。何といったらいいのかな。
__ 
最高の風俗嬢は男性にリアクションを返す事が出来る存在だと考えています。男性は寂しい魂を曝け出しにくる。彼らの核心を等しく愛撫するには、磨き上げられた心技体が間違いなく必要で、さらに言うならその場での判断もいるしハートもいる。優秀な風俗嬢は優れたアーティストであり、クリエイティブな仕事だと考えています。
宮階 
その通りです。が、自分の仕事が創造的だと思えること自体奇跡的な仕事でもありますけどね。私は、自分の体をよりダイレクトに使う仕事として、限られた時間と空間で自分を作らざるをえませんでした。私はその作業が大好きで、お店に在籍していた頃はBLOG等でも演じ続けてました。物凄い勉強になりましたね。会って1・2分で、どういうのを求めているか、自分をどう出せば良いのかを考えないといけない。だから、大体のWS嫌いなんですよ。お金を払って眠たいことを言われなければならないのか。
__ 
そうですよね。難しい仕事なんですよね。
宮階 
でも、私にはとっても楽しいんです。アミューズメント系セックスワーカーだったんです、私。

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vol.333 gay makimaki

カウパー団。

2014/春
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gay

私の好きな

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玉一さんにとって、京都ロマンポップはどんな集団ですか?
玉一 
何だろう。どんな集団か。多分、こんな集団は他には絶対ないとだけは言えると思います。そもそも何でこのメンバーが集まったのか分からないですし。高田さんは大学時代からの向坂さんのお知り合いだから分かるんですけど。少なからず、向坂さんの思考の面白さや魅力はあると思うんです。
__ 
なるほど。よりふじゆきさんの戯曲による作品も面白いですよね。一番好きなのは「幼稚園演義」でした。設定も衣装も凄かった。
玉一 
私もです。再演したいんですよね。設定が面白いですし。衣装、実は私が担当したんです。
__ 
え、そうなんですか。
玉一 
服好きなんですよ。服をコーディネートするのが好きだったので、衣装をやってました。あの頃は一人でお針子やってて。当初はああいう、鎧みたいなプランは考えられていなかったんですが。あれ上手くいってましたよね。自分で言うのもなんですけど(笑う)。

タグ: 幼稚さについて あの公演の衣裳はこだわった


「TACT/FEST2013」での悪魔のしるし

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悪魔のしるしの作品を、ロクソドンタの「TACT/FEST2013」で拝見しました。それは子供をテーマにしたもので、もちろんお子さんがたくさん来ていて。なのに、悪魔のしるしの作品だけ、会場の子供が何人も泣き出すような作品でした。子供番組のお姉さんが出てきて、みんなと一緒にトトロを呼ぶ。「トトローっ」て呼んだら菓子袋の寄せ集めにくるまれた怪物や、真っ赤な妖怪が出てくるという。
危口 
ええ。
__ 
今考えると狼少年の逸話を借りた啓蒙作品だったのかもしれないし、期待したものが出てくるとは限らないという、社会の厳しさを教えるものだったのかもしれない。とても面白かったです。どのような意図があったんでしょうか?
危口 
そうですね、あれは最初にイベントの企画担当の方からお話を頂いて、とても面白そうだ、でも何をしよう?と考えたんです。どうしても我々は、やるのは大人、観るのは子供、そんな二項対立で考えてしまいがちですが、もう少し細かく、自分の子供時代も振り返りつつ考えてみれば、3歳・5歳・7歳・9歳と、成長するに従って興味の対象ってどんどん変わっていきますよね。だから、結論として、全年齢の子供を単一の理由で面白がらせる作品は不可能だと。本当は大人だって、年齢層や生活習慣が違ったら面白いと思うポイントは違うんですから。でも、最終的に作る作品は一つでしかない。だったら、それぞれの年齢層の子が面白がる理由を個別に用意した方がいいんだろうなと。例えばちょっと物心がついた小学校3年くらいだったら、呼んでも呼んでもトトロが出てこないズッコケ感は楽しめるだろうなとか、幼稚園ぐらいの子だったら、おねえさんが出てきてコールアンドレスポンスするだけで面白いだろうなとか。
__ 
お子さんを不気味がらせるという演出意図だと思っていたんですが。
危口 
怖がらせる危険性はあると思ってましたけど、まあそれはしょうがないと。狙っている訳じゃなかったです。役者が悪ノリしていた部分はありましたけどね。真っ赤な着ぐるみを着た、どぎついメイクの化け物が出てきて、泣き出す子もいるけど、一方で笑う子もいるんですよ。かといって、どちらかを選ぶことはできない。否定的な反応が出ることは、ある程度は覚悟してましたけどね。という訳で、最初に考えるのは複数化です。「子供向け」という条件だったら、「子供」を複数に分類しつつ、何歳以上、或いは以下の子はこのネタ通じないだろうな、ごめんなさい、と判断しながら、各年齢層へ届くであろう要素を個別に設計していく。児童向け作品に限らず、他の作品を考えるにしても同様です。
__ 
大人もびっくりしてましたよ。悪魔のしるしにものすごい興味をそそられました。
TACT/FEST2013
大阪 国際児童青少年アートフェスティバル2013。公演時期:2013/7/29~8/11。会場:大阪府阿倍野区各会場。

タグ: 必殺メイク術 子供についてのイシュー どう思ってもらいたいか? イベントの立ち上げ 印象に残るシーンを作りたい 言葉以前のものを手がかりに 児童演劇の難しさ あの公演の衣裳はこだわった 会場を使いこなす


眼帯のQ

___ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。佐々木さんは最近、どんな感じでしょうか?
佐々木 
きのう、髪を切りました。このところはレポートと試験の準備に追われています。普通に大学生生活を送っています。
___ 
どんなレポートですか?
佐々木 
一番最近書いたのは、表現活動についてをテーマにするもので、この間出演した舞台「眼帯のQ」について書きました。
___ 
それはいいですね。「眼帯のQ」。残念ながら拝見出来なかったのですが、どんな作品でしたか?
佐々木 
レトルト内閣の三名刺繍さんが脚本で、銀幕レプリカントの佐藤香聲さんが演出されたんです。エロスについての作品で、凄く勉強になりましたね。
___ 
というと。
佐々木 
エロスを身体表現と演劇の融合で視覚化するという試みだったそうで、でも「二十歳そこそこの女の子にはエロスは分からないかなぁ」と。
___ 
なるほど。
佐々木 
でも、勉強になりました。
___ 
大学生活以外では?
佐々木 
プライベートとしては何をするのでもなく家に引きこもっています。今日は久しぶりに家を出ました。
眼帯のQ
公演時期:2013/7/26~28。会場:藝術中心・カナリヤ条約。

タグ: エロスについて 自分を変えた、あの舞台 非日常の演出 最近どう? 二十歳のわたし あの公演の衣裳はこだわった


vol.315 佐々木 ヤス子

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2013/春
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佐々木

ぶんげいマスターピース工房「三人姉妹」

__ 
さて、ぶんげいマスターピース工房の「三人姉妹」。9月の末にありましたね。ものすごい大人数のお芝居でしたが、稽古はどんな感じで進んでいきましたか?
長沼 
他に公演を抱えている方もいたので、最初のうちは代役をたてたり、その日いるメンバーでできるシーンから作っていきました。結構長い稽古期間だったんですけど、全員揃ってからの盛り上がりは高速で、その後はあっという間でした。
__ 
 なるほど。
長沼 
あと、今回は初共演の皆さんもたくさんいらしたので、さぐりさぐりな距離感が面白かったです。
__ 
たくさん役者がいる訳ですから、本番まではやりがいのある期間だったでしょうね。
長沼 
そうですね、どの芝居でもそうなんですけど、稽古の初期段階では全体を平等に見ていられるのに、稽古が進んでいくと自分の役を中心に作品を見てしまう傾向があって、で、そんな時に、ふと自分の出番じゃない時とかに、別の俳優さんが、自分の想像を超えるような解釈というか、役の成長を遂げられてるのを目の当たりにすると興奮しますね。そういう部分でも、初共演の方々からは目が離せませんでした。
__ 
なるほど。本番はいかがでしたか?
長沼 
メイク・衣裳に照れましたね。
__ 
照れるというのは?
長沼 
いつもは普段着でナチュラルメイクで芝居をしているので、単純に照れました。メイクつけての稽古もほとんどなかったので、相手役の顔に慣れるのが大変でしたね。ものすごいメイクしてるのに真剣に芝居してるのがお互いおかしくて、笑いそうになって。
__ 
ああ、確かに派手で、宇宙人っぽい感じでしたよね。
長沼 
どうだろう、その、芝居との違和感みたいなものは感じませんでしたか?
__ 
観ている側としては、そのギャップが面白いというのはありましたよ。というか、SFモノみたいな刷り込みがあったのでメイクはすんなりと受け入れられましたね。かつ、演技がちゃんと内面が分かるように作られていたので、それほど違和感というのはありませんでしたが。
長沼 
あ、いいお客さんですね。
ぶんげいマスターピース工房「三人姉妹」
公演時期:2008年8月30~31日。会場:京都府立文化芸術会館。

タグ: 必殺メイク術 舞台全体を見渡せる感覚 あの公演の衣裳はこだわった


vol.104 長沼 久美子

フリー・その他。

2008/春
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長沼