アピ力

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同じアーティストでも、作品を深める事に集中する人もいれば、作品を社会にコミットさせたい人もいると思います。もちろん、例えの上での大別ですが。KUNIOはまさに後者でしょうか。
小林 
確かに、杉原はそういう面には長けているとは思います。プロデュース能力でしょうか。自分の作品をどう観てほしいか、この作品をどのような経緯や視点で製作を始めて、こういうところを見て欲しいと言える。「観てもらったら分かるんですよ」とかじゃなくて。そういう部分は秀でている。小劇場の中ではちょっと珍しいかもしれません。
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それはそうですね。何によらず、アピールする力は本当に重要ですね。きっと、プロデューサーはもちろん俳優も磨いていくべき分野かもしれません。
小林 
俳優さんとなると、きっと照れがあるかもしれません。それに舞台はナマモノなので、観てもらってなんぼ。でも一年の内、そう何度もやっている訳じゃない。そう考えたらもっと、ワンチャンスをもっと大事にしないといけないですね。
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オーディションというのもありますけどね。ネットの動画とかで充分に伝わればいいんですけどね。
小林 
やっぱり、自分がどういう思いで今の作品に関わっているかとか、好みの話に戻りますけど、自分の趣味や考え方をちゃんと表現してみたらいいんじゃないかなと思いますね。そういう人、少なくないですか。
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そう考えてみれば、あまりいないですね。
小林 
好きな事や思想でもいいですけど、それを通した、その人の感性が分かればいいのかな。
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アピールしたい人自身が持っている批評を通して、問題意識が分かればいいんですよね。
小林 
その人がその作品を通してどう考えたかを読めたら、その人自身への興味は湧くと思うんですね。さらに、その人がどういう人に影響を受けたかというのは、結構大事な情報なんじゃないかと思います。観に行くものを選ぶための。
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文学でもその辺りの情報ははっきりしていますね。それが大きな潮流になっていくんでしょうね。そして、それが裏切られない作品が作られれば。

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ここでしか感じられないもの

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佐藤佐吉演劇祭。京都から2団体いきますね。かましていきたいという事ですが。
山崎 
まあ、ポーズとしてね(笑う)。かましていきたいとは言いました。うーん、何か・・・「俺らは、京都でお芝居に出会って、京都で作ってきたんだ!」というこだわりはすごくあるんですよ。これは特に思うんですが、僕達がこっちにいるからこそ考えられる事がすごく大事だなと。時代的にも。まあ京都はまだ都会ですけど、いま地方の人間が考えている事に目を向けてもらっている。意識としては地方だ東京だとかはそんなにないんですが、自分達の拠点というものを、ここでしか感じられないものを作品に載せるところが大事なんじゃないかと。
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なるほど。
山崎 
東京でかます、というよりは、僕達がいま考えている事を、場所が変わろうがしっかり伝えていきたいですね。
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なるほど。別の地域からやってきた芝居は常にワクワクしますよね。私は、地域によって俳優の身体の味が全然違うと思っています。京都の俳優の身体は結構マジで違うと思うんですよ。
山崎 
ですよね。
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京都の俳優の身体は「謎を服に隠している感じ」がしますね。街の感じとか、生き方とか、終電がないから時間の流れが遅いことが影響しているんじゃないかと最近思います。
山崎 
僕も、やっぱり好きなのはこっちの人たちが作っているもんなんですよ。どっちが優れているかとかじゃなくて。地元で食べる飯が美味いのと同じで、やっぱり、関西の芝居の面白さは感じますね。もちろん、別の土地の人からは逆の感想が出るかもしれませんが。それが腐らない内に、なるべく新鮮なまま届けたいですね。
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まあどこでも、ユニークな俳優であろうと思ったら自分に合ったカンパニーに出会えるか作れるかが鍵ですよね。
山崎 
こっちにいるのは、有利なんですよきっと。ネガティブな意味じゃなくて、こちらで得られる感覚を大事にしたいですね。
佐藤佐吉演劇祭2012(劇視力5.0)
王子小劇場が自信をもってお薦めする、より多くの観客に観ていただきたい作品が集まる演劇の祭典。王子小劇場では注目すべき作品・才能が集う時にのみ、佐藤佐吉演劇祭を開催する。(公式サイトより)

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