平日は地方。土日は東京で演劇。

__ 
演出を降りて、脚本に集中してかったという事でしょうか。
Arry 
実は僕、いま関西よりもさらに西のほうに住んでいるんです。
__ 
えっ!
Arry 
だから2012年の頃とかは金曜日の深夜バスで東京に行って、土日の間に稽古して、また深夜バスで戻って。 それを毎週続けていたんです。体力的にも精神的にも金銭的にもきつくて、それでもやってました。そこへ、2013年は三都市ツアーをやると。
__ 
それは凄いですね。
Arry 
皆からは「実は東京に住んでいるんじゃないか」と言われてました。毎月の交通費が10万を越えてしまって、もうアホですよね。
__ 
東京に住んだらいいのに。
Arry 
きつかったですけど、よくやっていたなと思います。年に4本くらい公演してましたしね。
__ 
京都の人間としては信じられないですね。京都は創作環境が都合良く整いすぎているんですよ。例えば終電がないとか。
Arry 
えっ!
__ 
京都市内に住んでいる人に限られますけどね。稽古後に飲みに行ったりとかも時間を気にしなくて良かったりするので。
Arry 
凄いっすね。
__ 
そういう場所で演劇をやっていた人間としては、エリーさんの移動についてはちょっとこう、傾いてるなと思いましたね。
Arry 
(笑う)そういう無茶苦茶な活動をしているんですが、僕の活動を気に入ってくれた人も中にはいて。それが深寅芥さんという演出家であり俳優さんなんですけど。彼にエリザベスのツアー公演で出演して頂いて、ご迷惑を沢山お掛けしてしまったのにも関わらず。それでも舞台ドリームクラブの脚本書かないかということで、お声掛け下さって昨年の8月に上演しました。僕が脚本、深寅さんが演出で。
__ 
なるほど。
Arry 
僕は脚本に集中して、東京での稽古参加は見送ってました。それを経ての本番を見たんですが・・・脚本をですね、一字一句変えていなかったんですよ。
__ 
ああ、それは凄いですね。
Arry 
大概、よくある話で脚本との方向が違う演出になったり、台詞が書き変わったりなんて事もあるのに、彼は何も変えなかったんです。それが、僕にとってはとても有り難かったんです。新しい経験でした。そして演出家としての彼を信頼できる契機になりました。すげー年上なんで、僕が何をほざくかという感じもしますけど…。そんなことを経て、とりあえずエリザベスの番外公演の演出をお願い出来ないかと依頼したところ、引き受けて下さって。
__ 
それが「マザー4」なんですね。
Arry 
はい。東京公演がですね、評判が良かったんですよ。アンケートにもネガティブな事が何一つ書かれていなくて、しかも「脚本が良い」と書かれていて。きっと彼が脚本を信じてくれた結果なんだと思っています。そういう演出家と出会えたこともあって、僕は今、脚本を書く事に集中出来ています。
__ 
意気込みを教えて下さいますでしょうか。
Arry 
そうですね、ごくごく普通なんですが、面白いので観てほしいです。本当に面白い作品。役者と脚本と演出、全部自信があります。実はオリジナルの作品は久しぶりなのでやっぱり不安はあったんですけど。

タグ: 創造環境としての京都 アンケートについての話題


あの状況で西村さんが感じたこと

__ 
今年は西村さん、gateに2連続で出演されましたね。gateリターンズではブルーエゴナクでは男性の下心VS西村さん、みたいな作品だったんじゃないかと。
西村 
そうでしたね、ブルーエゴナクの穴迫さんが東京から帰ってきて、そこから4日間で作りました。ほとんどエチュードで組み立てられた作品でしたが、やっぱりエチュードの難しさを思い知りました。
__ 
あの役、やっていてどんな気持ちになりましたか。
西村 
(こういう人、いるなあ)と思いながらも、自分もこういう風に見られていたのかもしれないなあと。
__ 
そう、強かさというかね。
西村 
男性の中で上手いことやっていこうという・・・アンケートでも、私演じる「西村さん」が悪いという意見もあって。
__ 
確かにそうですね、西村さんも悪いかもしれませんね。いや西村さん以外も悪いとは思いますけど。最後の最後には「穴迫さん」が自滅するんですけどね。そして次のgate#12での参加作品が、劇団しようよ『こんな気持ちになるなんて』でしたね。
西村 
ありがとうございます。
__ 
ハンバーグとして焼かれる運命にある牛肉を演じていましたね。
西村 
あの作品もエチュードによる創作でした。演出にはもっと弾けて欲しいって言われたんです。流れを押さえた演技をすると全然面白くなくなってしまうので、その塩梅が凄く難しくて。
ブルーエゴナク
2012年、福岡県北九州市にて旗揚げ。2013年1月に団体名から「劇団」を取り、現在の名称になる。同年5月、第五回公演「サヴァリーナトロメイド」では九州の二県三都市を巡る初めてのツアー公演を行い450人を動員した。2014年、第8回福岡演劇フェスティバルの公募枠作品として、「交互に光る動物」を西鉄ホールで発表。その後、枝光本町商店街アイアンシアターにて公演。2014年8月 初の関東圏での公演を開催。日常と事件の狭間でただひたすらに生きることを諦めない作風が特徴。(公式サイトより)
gateリターンズ
公演時期:2014/8/7~10。会場:KAIKA。
gate#12
公演時期:2014/10/2~5。会場:KAIKA。

タグ: はじまりのエチュード 今年のわたし アンケートについての話題


いまでもどう受け止めていいのか分からないあの出来事

__ 
さて、笑の内閣の「福島~」について。京都公演がひと月前に終わりました。どんな反響がありましたか。
横山 
アンケートを見ると「福島に実際に行ってみようと思った」とか、純粋に興味を持ってくださった方が多くて。「福島に対して何も考えていないじゃないか」という感情的な否定意見はほとんど無かったように思えます。距離が離れているからこそ、そういう引いたところからの意見が多かったのかもしれませんが。
__ 
ご自身としては、福島に対してどんな意見を持つようになりましたか。
横山 
稽古に入る前に今回の座組の方たちと福島に行ってきて、かなり認識が変わりました。放射能による被爆や津波の怖さが、自分の中で凄くリアルになって。町や駅が流されてしまった光景や立ち入り禁止のゲートや誰もいない住宅街。津波や地震の被害と原子力事故による放射能漏れが与えた被害は当たり前だけども違うんだなとか。被災にあった人もそれぞれ違う意識を持ってるだろうし、ましてや被災にあわれた方と僕らとでは、と考えると。
__ 
そうですね。現地にいた人たちとの意識の違いは大きいですよね。
横山 
震災のあったその時間、僕は京都で演劇公演の総括をするミーティングをやっていまして。後輩が携帯で「これちょっと見て下さいよ、こんな事が起こってるらしいですよ」って見せてくれて。現実感が無かったんですよね。どう受け止めたら良いのか分からなくて。その日家に帰ってTVを付けたら砂嵐で、でもネット上からはどんどん情報が入ってきて。悲惨なことが起こっていて。けども、自分の周りが劇的に変わることはなくて。本当によくわからなかったんですよね。でも3年以上経って、実際に現地に行ってみて、自分の中の震災の衝撃や問題意識が形になったというか。
__ 
この間、作演出の高間さんがNHKのラジオに出演されましたよね。その時のtwitterの感想に、「観光地化計画」という副題がどうしても傷ついてしまうという意見がありました。正直それはそうだろうなと思ってしまいますよね。
横山 
ただ、高間さんもラジオで言っていた通り、強い言葉を使う事で興味を引くという。それは手段としてはあると言っていて。
__ 
果たして、被災地としての福島に興味本位で遊びに行っていいのか?という問い。でも、少なくとも、これを演劇で問うのはやっぱり意義があると思うんですよね。ダークツーリズムが今回のテーマですが、理不尽に傷付いた人間に対して、どのように相対するべきなのか。実際にコンタクトして、どんな作用が生まれて、誰が救われたり、あるいは誰かが傷付いてしまうのか? そこは演劇こそが特権的に考えられる領域なんだと思う。直接のコンタクトを主体にしたメディアだから。
横山 
僕自身も今回初めて笑の内閣さんの芝居に出させてもらって、高間さんの考えに触れて。高間さんが最終的にどういう作品にしたいのか、僕もすべて掴んではいないかもしれませんが、今回、この役で呼ばれた役割を果たしたいですね。自分が出ることで、このお芝居がより見やすいものになればと思っています。

タグ: 震災 ウェブ上の感想 生きている実感 アンケートについての話題 大・大・理不尽


何でもいい、のかもしれない

__ 
高田さんが、かなり前にアートコンプレックス1928でされた演技が頭にこびりついて離れないんですよ。ふんどし一丁で白塗りで、女性の上に乗って腰を振って最後は顔射する演技。あれは素晴らしかったです。
高田 
確かに、人前で裸に近い格好になるのはなかなかいいものでしたね。ああ、僕は何でもいいんだ、何もないんだ。情けなくも清々しいと思ったんです。
__ 
というと。
高田 
似非悟りなんですけど、何でもいいんだなあって・・・今まで自分は格好付けてたんだなあ、って思いますね。そのとき、ふわっと心が軽くなったと思います。最初はちょっと恥ずかしいなと思ってた部分はあるんですね、まんぐり返しのポーズになって、肛門の間際まで見せてしまうとすがすがしい気持ちにはなりましたね。お客さんも何故わざわざお金を払ってそんな汚いものを見なければならないのか、後で申し訳なく思いましたね。でもアンケートでは何故か評判は良くって。お芝居の空間はやっぱりちょっと違うんですかね。
__ 
承認されたという事ですね。
高田 
一言で言うとそうですね。承認欲求がありますね、僕は。たぶん。

タグ: 俳優の承認欲求 アートコンプレックス1928 恥ずかしいコト アンケートについての話題


素朴をまとう

__ 
鈴木さんは、ご自身が演技をするときにはどのような意識があるのでしょうか。
鈴木 
高間さんには「普通の役が出来る奴は中々いない」とか、アンケートに「絶対悪い人じゃないんだろう」とか書いてもらう事が多いです。どんなに役作りしてもそういう見え方をするみたいです。高校まで田舎で過ごしてきた芋っぽい自分のままで作りたいという気持ちが強いです。強い人を演じる時には、引き出しがないので苦労はしますね。
__ 
素朴な人柄。
鈴木 
京都に来て結構経つんですけど、全然慣れなくてまだ挙動不審なんです。でも、その辺は大事にしていきたいですね。

タグ: 2013/キックベース アンケートについての話題 自分は何で演劇を


vol.318 鈴木 ちひろ

フリー・その他。

2013/春
この人のインタビューページへ
鈴木

dracom Gala公演 ウイングフィールド提携公演 たんじょうかい

筒井 
一般の人たちは演劇をどう捉えているんだろうと思って、Gala公演「たんじょうかい」という企画が生まれたんです。大勢の方に面白いと言ってもらえましたが、一方、dracomの祭典をいつも面白いと言ってくれるコアなお客さんは物足りないと。
__ 
dracomには珍しいストレートプレイでしたからね。
筒井 
実はこの公演には狙いがあったんです。大阪のお客さんは、一体何に興味があって劇場に足を運ぶのか?という事です。戯曲か、俳優か、演出か?そういうリサーチの意味もあったんです、実は。上演後にお客さんに書いてもらったアンケートの結果と、公演後の声から総合したら面白い事が分かったんですよ。
__ 
というと。
筒井 
アンケートに「今日劇場に来た理由は何ですか?」という項目を設けたんです。僕は「見たことがない劇作家の作品を見てみたかった」が多いと思っていたんですね。その結果が出ていれば、お客さんは知らない劇作家の、過去の名作に興味がある。つまり、戯曲への興味が大きいという事になる。
__ 
そうですね。
筒井 
しかし、「dracomを観てみたかった」という答えが意外と多かったんです。みんな割と演出に興味があるという事が分かったんです。dracomを見に来る時点で少数派であることは否めないですけど。で、じゃあ、世に言われる大阪戯曲至上主義の正体とは?それは、ある作家の新作が、作家自身によって演出された戯曲に最も忠実な上演を見に劇場に来る事を指しているのかもしれません。であれば、お客さんが横に流れていかない。実際に「たんじょうかい」のアンケートでは、すでにある作家のファンの人で、未見の他の作家の作品を観てみたかった、という回答をした人はたった一人でしたから。戯曲至上主義というよりは作家個人至上主義と呼べるのかな。すると横の流れがより狭くなってしまって、広がりがなさそうな気がしてくるんだけれども。
__ 
作家に人が付いていっているという事かもしれませんね。
筒井 
作家という、保証なんですよ、きっと。演出が作家自身によるものが「本物」であって、その「本物」じゃない公演には足を運ばない、ということになっているのかもしれないですね。もっと多くの劇団や作家が「たんじょうかい」のように積極的に働きかけたらそれなりの成果が得られるのに。
dracom Gala公演 ウイングフィールド提携公演 たんじょうかい
公演時期:2013/6/22~23。会場:ウイングフィールド。

タグ: 社会の中で演劇の果たすべき役割 町とアートと私の企画 アンケートについての話題 演劇村についての考察


分かりやすい面白さと芸術的な面白さの中間

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願い致します。大熊さんは最近、どんな感じでしょうか。
大熊 
焦っていますね。来年でアラサーなんで、生活的な事が気になる年齢になってしまいました。周りの演劇人たちは一体どうやって生活してるんだろうと。
__ 
頑張って下さいとしか言いようが無いんですが、もっと多くの人々が大熊さんに注目したらいいですよね。
大熊 
ありがとうございます。ここ最近、演劇の感想が以前と違うんですよね。昔は何を見ても面白かったんですが、今は自分の作品に結びつけて、純粋に楽しめなくなっているんです。面白いと思っても心の奥底では・・・。
__ 
一人の人でも、色んな感想を持つものですからね。
大熊 
そうですね。Web上に面白くないという感想を書く人もいる。反面、つまらないと思った作品の面白い点をキャッチ出来ている自分もいる訳で。そういう芝居を見た後に自分のとこを省みると、ウチはエンタメだからなあ、楽しませられなかったら終わりやからなあ、楽しめなかったらごめんなさいだなあって思うんです。今年の2月はとくにはっちゃけた作品を作ったり、そうかと思えばコンテンポラリーのパフォーマンス作品もやるし、ウチもやっぱり色々方向性が違う作品を作ってるんですよね。
__ 
「突撃!八百八町!!」は完全にエンタメ系でしたね。
大熊 
そうですね、とにかく、カッコよかったり面白かったりを感じてもらえなかったら終わりやなあと思って作ってます。中間を狙いたいんですよ、こんな言い方をすると怒る人がいるかもしれないんですけど。
__ 
大丈夫だと思います。
大熊 
エンタメ系とアート系の中間、分かりやすい面白さと芸術的な面白さの中間で、いい感じでバランスを取れているような、受け口の広い作品。そういう意味での大衆性がある作品を目指しています。
壱劇屋
2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)
劇団壱劇屋第19回公演「突撃!八百八町!!~人斬りピエロ軍団vsタケミツナリタ~」
公演時期:2013/2/23~24。会場:中津芸術文化村ピエロハーバー。

タグ: アラサーになってしまった ウェブ上の感想 感想がトシと共に変化していく 分かりやすい面白さと芸術的な面白さの中間 パントマイムの話題 アンケートについての話題 自分は何で演劇を


透明な沈黙

__ 
ナントカ世代の劇世界について伺いたいと思います。大体の作品には共通するシーンがありますよね。女がスズキスズオ(又はヤマダヤマオ)を名乗る男に対して「あなたは本当にスズキスズオなのか」という哲学的問いを投げかけるという。
北島 
名前をめぐるやり取りはたしかに多いです。有り体に言えば、やり口はデカルトの懐疑論なんです。舞台上から疑わしいものをどんどん剥ぎとっていけばどうなるか?という試験の取っ掛かりにしています。これが最も極端に振れたのは「鉛の夜 世界の樹」でしたね。最終的にヤマダヤマオ演じる首藤くんは、名前はおろかセリフすら剥ぎとられて、うめき声のような言葉にならない音以外は出せなくなってしまいました。
__ 
「鉛の夜」、あのラストですね。移動バーに置き去りにされる首藤くんは、確かに見応えがありましたね。絵がとても美しかったです。
北島 
主観とか実存の古典的な主題を舞台で試すことはよくあります。他にもよくあるのは、ラブストーリーであったり、辺境や行き詰まりを描く設定なんかでしょうか。
__ 
複数の軸を使って、何を見せたいのでしょうか?
北島 
まず、見せたい絵がぽんとあって、じゃあその絵にどうやって行き着くか、という作業から脚本を始めるんですね。ですから、共通するものがあるのは、美術や照明なんかと同じように目的にたどり着くためのオプションとして捉えているからだと思います。
__ 
確かに、最後にはラブストーリーになる作品もありますね。
北島 
うちの大きな特徴としては、どちらかと言うと方法論なんですけどね。稽古場では「台詞を盗む」とか言ってまして、ま、特徴とか言いながら、アンケートとかでもほとんど書かれたことはないんですが。
__ 
あ、「台詞を盗む」。あれ、面白いですよね。二人が会話していたら、別の俳優がセリフの一部を代弁?というか、代わりに言ってしまう。他は何事もないように続けるという。
北島 
あれには一応、ルールがあるんです。
__ 
そうなんですか!どんなルールですか?
北島 
所有権の多寡によってセリフが言えるかどうかが決まるんです。所有権が少ない言葉は盗まれる。例えば「あなたはバカだ」というセリフを受けて、反論する際に「先ほどあなた、私をバカだとおっしゃいましたが~」と返す時に、“バカだ”の部分は元々相手が言ったセリフだから所有権の主張としては弱い。だから盗まれるんですよ。盗まれても仕方がない。
__ 
引用符に囲まれた場合は盗まれて、別のキャラクターに取られるんですね。
北島 
音響として色んな現場に入っていた時に気づいたんですけど、お芝居のセリフって伝聞と揚げ足取りが多いんですよね。それをひっペがしたら、結構、喋る事は無くなっていくんじゃないかと思ったんです。
__ 
それも、剥ぎとるという事なんですね。
ナントカ世代11「鉛の夜 世界の樹」
公演時期:2011年12月2日(金)~4日。会場:アトリエ劇研。

タグ: ラブストーリー アンケートについての話題


__ 
私はここ3年ほど、一年に一回は必ず東京に来て演劇をみる旅行をしています。やはり、東京で作った作品にしか宿らないスピード感は感じるんです。これは気のせいではなく。京都はその環境から、宿命的に一つの作品や劇団に長い時間を掛けて向き合う事が出来る、というかそうせざるを得ない。それはきっと、東京にはない特性だと思っています。芝居のテーマが難しすぎて公演中止したケースが何件かあるぐらいです。
藤原 
へー。東京だとちょっと考えられないですね・・・・・・。
__ 
演劇人口が少ないという事が時間の流れの遅さに直結している。では、翻って東京は本当に向き合う時間なるものが短いのでしょうか?
藤原 
んー、観客も次々作品を消費して、「あー、これってこういう感じね? ○×に似てる」って確認するような作業に陥ってないかなあと。それと逆に作り手が焦っているということもあると思います。「失敗出来ない」と思ってる人が多いんじゃないかな。
__ 
失敗が出来ない世界。なるほど。
藤原 
公演の感想にしても、紙のアンケートであれば、手書きの痕跡が残ってしまうこともあって、作り手への最低限の敬意は払われていたと思うんですよ。ところがtwitterだと、リスペクトを欠いたまま適当に書きなぐったような感想まで含めてすべてが可視化されてしまう。あるいは空虚な賛辞ばかりが並ぶ。それはアーティストにとってはキツイ環境ですよね。気狂いますよ。ある意味、感性を摩滅させないとスルーできない。
__ 
検索すれば一瞬で出てきますからね。
藤原 
このままの環境だと、みんな保たないと思います。特に東京は異常。そういう状況からはまずは撤退ですな。
__ 
きっと、東京に演劇人口が異常に多く、それが流行とか、シーンが伝わって消費?されるスピードを上げているのかなと思うんです。いくつかの劇団や一つの作品のみを意識するというのは、環境からしてとても難しいであろうと。
藤原 
東京では毎週末、イベントがあちこちで勃発していて、観客は膨大な情報からの取捨選択を常に迫られている。これだけでも多大なストレスだと思います。やっぱ人間、そんなにたくさんの情報は受け取れないと思うんですよね。一定量を超えるとシャッターを降ろしちゃう。未知のものへの好奇心を失ってしまう。それは世の中をつまらなくしてしまうんで。最近編集者として考えているのは、その情報量やノイズをいかに的確に縮減するか、そしてそこからどんなアクロバティックな回路をつくるか、ということです。
__ 
藤原さんのように、物理的にその量をコントロール出来る立場は理想なのかもしれませんね。

タグ: 生き方と世の中の為に動く 時間停止都市としての京都 アンケートについての話題


MVPたち

__ 
その笑の内閣。東京公演から始まっていかがでしょうか?
小林 
ツアーは楽しいですね。
__ 
各地公演でキャストがどんどん変わっていっていますね。焼酎ステラさんが気になりますね。
小林 
そうなんですよ。もうホントに毎回ウケてて。アンケートのMVP、私も気にしてるんですけど、ステラさんが結構かっさらっていて。やっぱり、精度が高いんですよね。
__ 
小林さんの先生役もいいですね。
小林 
ありがとうございます。初演の中谷和代さん、私すごく尊敬していて。意識していました。でも、演出の方法も違う感じで持って行ってもらえて。今は、ありがたい役を貰ったなって思います。
__ 
お気に入りのシーンはありますか?
小林 
登場人物の中に腐女子がいるんですけど、彼女の心のなかを描写するシーンが面白いですね。幕の後ろで笑っています。

タグ: アンケートについての話題


全力で振り切れ

__ 
とはいえ、男肉もずっとそのままではいられない。肉体的な衰えというものがあります。
高阪 
(笑う)
__ 
それをどうクリアしていくか、だったり、どう良さに変えていくか、であったり。色々なお考えがあるとは思いますが、今後男肉はどうなっていくのでしょうか。
高阪 
そうですね。僕らもほぼ全員20代後半に突入して。稽古している時も肉体的なキツさを感じる事はあります。でも、それと反比例する形でダンスのシーンは増えていき。
__ 
そういえば、かなり多くなりましたね。作品の最初の方と最後の方に集中するようになりました。
高阪 
昔はもっとバラついていたんですけどね。僕らは一切キレイに踊れないので、上演中に疲弊していく体を見せたいのかな。団長の狙いはそこにあるのかもしれません。
__ 
疲弊する身体。確かにあれはとても面白いです。
高阪 
話はそれますが、たまに、音に合ってないとか振りが揃ってないとかアンケートには書かれるんですけどね。申し訳ないなとは思いますけど・・・。
__ 
無視すればいいと思いますよ。マジで。男肉はそれを切り捨てる事で新しい魅力を発見したと思っていますので。
高阪 
そうですね、稽古でも、揃える事よりも全力で振り切っているかどうかを重視しているので。
__ 
ええ。それに、出来ますしね。MEAT COMPLEX 1928の時とかにそういうダンスありましたしね。
高阪 
ただ10年後、同じような事をやれているかどうかというのはちょっと分かりません。このまま、作品からダンスシーンも少なくなっていって、コント集団に近くなっていくのかな?と。でも、僕らがそれをやっても絶対面白くないですしね。
__ 
そんな事はないと思いますけどね。でも、男肉の最高の魅力とは冴えだと思うんです。昔、陰核が「モンキーマジック」に合わせて斜めってるダンスを披露してたと思うんですが、あれは客席で気分が悪くなるくらい爆笑しました。あの冴えは、本当にどこに行ってもないと思うんです。あの冴えは30歳代までに消えてしまうものではないんですよきっと。作品が不定形である事によって生まれる柔らかさが、その土台になっていると思う。
MEAT COMPLEX 1928
公演時期:2009/05/01~3。会場:ART COMPLEX 1928。

タグ: アンケートについての話題 X年後のあなた


ガチャガコ!

__ 
「明日を落としても」でのおはぎさんの台詞というか、効果音を声で出すのがあったと思うんですが。
6号 
はい。
__ 
その中で一つすごく面白いのがあって、自動車の運転の効果音の「ガチャガコ」って。あれはえらく面白かったです。
6号 
実は、竹子さんとそこばっかり練習していました。周りからも「そんなにいいから」って(笑う)。
__ 
いいですよね。それを何とか、インタビュー記事で伝わるようにしたい。
6号 
「ガチャガコ」!
__ 
そうそう、それですね。
6号 
この音、第9回公演「マリコのために」から引き継いでいる音で。
__ 
あ、そういえばそうですね。何かを開けるような音を、そんなに6号さんのギャグとして独立しているようなイントネーションで。それが出てくるのは中盤の、作品がひっくり返るシーン。ギャグとして成立した瞬間、劇空間を打ち開いたような気がしました。あれでお芝居の感覚が変わったように思います。
6号 
やったやった。
__ 
いいアクセントとして凄く機能していました。単なる擬音なのに、おはぎさんのキャラクター性が色濃く出てきたのがいいですね。
6号 
アンケートにもいくつか、書いてくださってましたね。劇中劇のシーンは本番直前までおとなしめだったんです。
__ 
あ、そうなんですか。
6号 
本番が迫ってから「皆もう、そこははっちゃけてやっていいよ」って。突然だったので意図は分からなかったんですけど、劇中劇なんだと自分達でも自覚出来て。ボイスパフォーマンスについても最初は探り探りだったんですよ。楽日はみんな、勝手が分かったのか好き放題でしたね。
ピンク地底人反逆の第9回公演「マリコのために」
公演時期:2011/12/15~18。会場:東山青少年活動センター。

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僕と東京のお客さんと

石原 
アゴラ劇場で上演出来たのは大きかったですね。NMSはどの作品もまるで違うので、それを東京で見てもらうのは凄く楽しみでした。ショーケースではないですが、関西ではこういう人たちがいるんだと形で示せたんじゃないかなと思います。お客さんの反応でも、大阪にこういう人がいるんだとか、知っている人の新しい側面が見れたとか、そういう声を頂いて。
__ 
そう、客演の人の別の表情。確かにそれは石原正一ショーの特長ですよね。ワクワクします。
石原 
それは正一ショーのルーツですね。僕が知った、面白いものを広めるというか。
__ 
NMS東京公演は、私も拝見しました。めちゃくちゃウケてましたね。妙な言い方ですが、「ああ、面白く見てくれるんだ」と嬉しくなりました。
石原 
僕、東京でやるの好きなんですよ。劇団時代に何回か東京公演は行っていて、正一ショーでも三回行ったんですが、お客さんがしっかり見てくれるんですね。
__ 
シーンをしっかり見てくれるんですよね。笑いに対して固いという印象を私も持っていましたが、それは少し違う。大阪のお客さんと明確に違う部分があるとすれば、それは目の前で演技している俳優との付き合い方の違いかもしれない。
石原 
そうなんですよ。お客さんが10人ぐらいしかいない回もあったんですけど、上演中やアンケートでの反応が、思ったよりもリアルなんですね。僕らがちゃんと笑かしたり泣かしたりしたら、感動してくれる。お客さんの空気が変わるんです。贅沢でしたね。それを大阪でも凱旋公演出来て・・・、この旅は贅沢でしたね。
__ 
贅沢な旅。
石原 
だから、一番楽しかったのは僕だったんです。

タグ: 泣く観客 アンケートについての話題


何やってんだよ

__ 
さて、石原正一ショーについて。本公演の最新作は「ハリーポタ子」でしたね。
石原 
このTシャツ、ポタ子なんですよ。これ。
__ 
あ、可愛いですよね。石原正一作品の特色は70~80年代のキャラクターが多数登場しているという点ですが、どういう理由があるのでしょうか。
石原 
僕が中学高校という一番多感な時期に好きだったテレビとか漫画とか音楽。これらが染み着いているんですね。それをアウトプットするとどうしてもそうなっていくんだと思います。
__ 
なるほど。
石原 
今の若い子らの面白いもの体験していないので出せないんですよ。まずゲーム世代ではないんです。アーケードゲームはさんざんやったんですけど。もし家庭用ゲームを持ったら、ずっとやり続けて仕事しないんじゃないかな。
__ 
あの時代に好きだったものを舞台に出す。それは例えばジャンプの表紙が一面に張られた舞台だったり。
石原 
そうですね。
__ 
しかし、分からないネタの時に客席が凍り付く現象がありますよね。
石原 
ありますね。
__ 
私、あの瞬間が結構好きなんですよ。全然気まずいとかではなく。何でだろう。
石原 
分かります。アンケートにもよく、「分からないところも多かったけど面白かったです」って。それはしゃあない、と思いながら書きます。ガンダムや石ノ森章太郎の世界も、今の子は分からんやろうなと思っても、書くしかないんですよね。飛躍しますけど、タランティーノが自分の好きなものを詰め込んだ映画を作るのと同じで、オマージュとパロディは全力でやるんですよ。ガンダムが分からなくても、その芸が面白ければいいんですよ。そういう開き直りで作っています。
__ 
ポタ子も、不条理なシーンの方が多いですしね。
石原 
尾崎とコンサートしたりね。
__ 
あ、出てきてましたね。
石原 
何やってんだよと笑ってくれれば嬉しいですね。
第24回石原正一ショー『ハリーポタ子』
公演時期:2011/9/13~20(大阪)。2011/9/23~26(東京)。会場:in→dependent theatre 1st(大阪)。下北沢シアター711(東京)。

タグ: ジャンプ!についてのイシュー ガンダム アンケートについての話題


ふるえるくちびる

__ 
ウミ下着はこれまで、どのような作品を作ってこられたのでしょうか。
中西 
結構長い間、自分自身の事を描いていたと思います。自分の性の事や、自分の生活について。ずっとそれを描いていたんですが、去年の震災を境に変わったと思います。
__ 
というと。
中西 
震災が起こった日、私、誕生日だったんですよ。それで誰も祝ってくれなくなったのがちょっと引っかかって。私すごく、自分の事ばっかりだったんだなと気付かされました。誰かに何かをしたいとか、寄付したいとか。そういう気持ちが素直に出てこなかったんです。それはどういう事なのかな、みんなどう思っているんだろう。そう考え始めてから、作品の作り方は変わったと思います。
__ 
どのように変わりましたか?
中西 
言葉または身体を使った対話ですね。さらに、それらを通して自分の考え方が揺らいでいくのが面白いなと思っています。
__ 
揺らぐとは。ご自身の考え方によっても、相手との関係性が変わる事もある?
中西 
自分が翻弄されたり、迷ったりすると、観客も一緒に考えてくれるようになるんです。多分、意見したくなると思うんですよね。私と一緒に悩んでくれるようになるんです。
__ 
例えば。
中西 
この間作った「ふるえるくちびる」という、震災と大阪に住んでいる私たちについてのドキュメンタリーみたいな作品。私たちの震災後の過ごし方を紹介したんですね。ゲストも呼んで、強い意見を言われたりしたらどうしようとか思っていたんですけど。それで実際、アンケートにも不快だったと書かれた方もいらっしゃったし、逆に、私たちと同じようにどうしたらいいのか分からなくなって戸惑っているという人たちもいたんです。いろんな意見があってそれが面白かった。それから、お客さんの方から発信したくなるような舞台が作りたいなと考えるようになりました。完成された舞台芸術じゃなくて、お客さんも巻き込んだ作品が作りたいですね。
__ 
ダンス作品でそれをやるというのは珍しいかもしれないですね。
中西 
ダンス関係の人からはダンスじゃないとよく言われ、演劇系の人からはコンテンポラリーダンスだねと言われます(笑う)。どっちでもないんだなと。どっちでもいいんだなと思います。

タグ: ドキュメンタリー ユニークな作品あります その題材を通して描きたい 俳優を通して何かを見る アンケートについての話題


「期待は裏切らないが、予想は裏切る」

__ 
今の悪い芝居はそうなんですね。お客さんが求めている事と、悪い芝居がやりたい事。ニーズとニーズをマッチングさせるという事ですか?
山崎 
人それぞれ好きなものが違うんですが、今時代の流れ的に求めているものがあると思うんです。僕は「次は何をしてくるんだろう」という期待には照準を合わせたいですね。昔と比べて、アンケートだけじゃなくネットでも反応が返ってくるようになって。僕はそれにアンテナを張る事はしています。もちろん、やりたい事からそれる、という事ではなくて。
__ 
宮下さんが仰っていたんですが「期待は裏切らないが、予想は裏切る」という事ですね。
山崎 
ああ、そうかもしれませんね。どちらかと言うと、予想を裏切る事に重点を置いているかもしれません。極論を言うと、興行的にコケてもいいんですよ。大事なのはお芝居を見てもらう事であって。
__ 
おお・・・。
山崎 
希望としてはお客さんがもっと入って欲しいし、成功したいという気持ちはあります(隠すことではないですしね)。でも、だからと言ってお客さんが入るようニーズだけに合わせるようなものを作るよりは、次以降も見たいなと思わせる、そういう作品を作りたいです。すごく広い希望を言うと、僕らを見る事でもっと演劇が広く見られればいいなと。
__ 
悪い芝居を見る事で、演劇そのものに目が向く?
山崎 
何故かと言うと、目の前で行われる奇跡的な瞬間を、お芝居は持っていると思うんです。僕らは、よい作品を上演する公演を打つというよりも、上演時間内でいかに魔法のような時間を作るかを意識しています。それを見て、「うわあ、演劇ってこういう事が起きるんだ」って知ってもらいたくて。それで僕らを見続けてくれてもいいし、他の芝居を探してくれるでもいいし。
__ 
なるほど。
山崎 
となると、いまこの世にないものを作ろうとするのは自然な流れだと思います。お客さんも見た事がない、未知のものですね。一番最初は目立とうと思って新しい事をやろうと思っていたんですが、いまはその動機がすっきりしてきた感じですかね。こういう姿勢になったのは、自信が付いたからかもしれないですけど。

タグ: 夜の公園で アンケートについての話題 悪いけど、芝居させてください


ひとを思う時間

平松 
このツアーをやっていても、たまにいるんですよ。舞台が終わって、受付辺りに近づいてきて「本当に来て良かったです」って仰ってくれる方が、必ず一人ぐらいは。
__ 
ええ。
平松 
演劇作品は興業としての面も持ちますけど、やっぱり芸術なんだから、個人にとってのかけがえのない体験になりうるんですよね。10万人が泣いたとかじゃなくて、「今ここで、私がこう思った」という機会にしたいと思います。それに関われる職業についたのは嬉しいです。
__ 
量より質という表現になるでしょうか。
平松 
そうですね。料金で例えると、でっかいホールの場合は舞台に近いところは1万円、3階奥は2000円とか出来るんです。やっぱり、近くで見た方が面白いし。でも、150人くらいしか入れない小劇場ではそれは出来ない。じゃあ一律1万円に出来るかというと、現実的にはそうはいかない。だからといって150人が特別な体験を出来る小さな芝居が必要ないという事もないんです。だから小劇場の狭い世界だけでは、この特別な鑑賞体験の再生産は維持出来ないんですよね。昔は貴族が責任を持ってパトロンをしていたのですが、今は社会全体でまかなって貰いたいところなんです。
__ 
その必要性とは。
平松 
うりんこ劇場で「クリスマス・トイボックス」をやったとき、僕も客席で見たんです。家族劇でした。シーンが進むに連れ、思考が自分以外の他者を思うように変わっていったんです。家族とか友達、知り合いとか。アンケートを読むと僕だけじゃなくて、お客さんみんながそうだったみたいです。その上、演出家や俳優もそういう思いで作っていたんです。だから、作品を上演しているその時間、自分の事だけを考えている人がその空間にいなかったんですよ。社会性があったんです。
__ 
なるほど。
平松 
自分の為に芝居に関わっていないんです。お客さん自身が1万円出して楽しみを受け取るのはショーとして成立します。それを否定する訳ではありません。でも、今言ったように他者にベクトルを向ける人たちが集まった場所・時間で1万円をペイするのは難しいと思うんですよね。お客さんの中で完結していないから。家族の事を考えて、ケーキを買って帰るお客さんもいるかもしれません。チケット代は高く出来ないけど、他人の為に行動するようになるジャンルが小演劇かもしれない。そう考えています。
__ 
他者の事を考える時間。作品によって違うとは思いますが、私も結構、そういう気持ちになります。
平松 
年末に紅白歌合戦を見たんですけど、松任谷由実が歌ってたんです。震災があって、それに向けた祈りを込めた歌、という事だったと思います。僕はモニター越しにそれを見ていたんですけど、全く伝わらなかったんですよ。
__ 
何故でしょうね。
平松 
やっぱり相対しないと、祈りであるとか、他者を想起させるような事は起こらないのかもしれませんね。マスに向けた中継だと、本当の意味では伝わらないのかもしれない。

タグ: アンケートについての話題


視覚的な面白さ

__ 
BABさんはどんなキッカケで芝居を始められたのでしょうか?
BAB  
思い起こせば、よくこども劇場に連れられて行ってたんですよね。その時に、オズの魔法使いかな、舞台で女の人が大きなパンをみるみるうちに食べていくシーンがあって。それが面白かったんですよね。
__ 
なるほど。
BAB  
中学校の新入生歓迎のときに演劇部の人たちが身体ひとつでシーンをクルクル変えていったのが面白く感じて、それで中学の演劇部に入部しました。高校・大学では演劇部に入らなかったです。大学時代はバンドやってました。
__ 
どのパートですか?
BAB  
ドラムです。
__ 
ドラム!? 意外ですね。
BAB  
背が低すぎて、ドラムに隠れちゃってました。
__ 
いわゆる、ステルスドラムですね。
BAB  
見えないのに音がするという。面白いのが好きなんでしょうね。それからポコペンに遊びに行くようになって、益山に会って。劇団が子供鉅人に改名するぐらいの時期に入りました。
__ 
最初は、ポコペンのお客さんだったんですね。
BAB  
そうですね。友達がポコペンで展示していて、それを観に行ってからかな。益山の芝居を見たのは、月眠ギャラリーでの出展作品を見たのが最初でした。実は、もっと面白く出来るんじゃないかとその時思って、アンケートに色々書いたのが最初だったのかな。
__ 
物足りなかった?
BAB  
役者の動きとか、もっと演出できるだろうと思って。不完全燃焼だったんじゃないかな。

タグ: 学校の新入生歓迎 子供鉅人 アンケートについての話題


二人とも、見せたいものが違うんです

__ 
さて、ミジンコターボには脚本家が2人いますよね。竜崎さんと片岡百萬両さん。しかも二人の作品はそれぞれ、似通っているようで全然違う。同じ劇団なのに、タイトルを聞いただけで違うって分かるんですよね。
竜崎 
そうなんですよ。全然違ってるんです。初期は私が脚本を引き受けていたんですが、途中から片岡も書くようになって。実は最初に片岡の脚本でやった時、大丈夫かなってなりはしました。
__ 
ええ。
竜崎 
ずっとファンタジーやってたのに会話劇やん! その時のアンケートに、「この方向で行くのなら、もう見ません」ってのがあって。
__ 
ああ・・・。
竜崎 
でも、見分けてくれたらいいのかな、と思ったんです。本公演とショートショートと。逆に、ショートの方しか見たくないという人もいると思うんですよね。片岡とは、好みが違う事からめっちゃ喧嘩するんですよ。
__ 
えっ、そうなんですか。
竜崎 
男女ですし。見せたいものが違うんです。でも、その二人が喧嘩しながら融合して作品作りをするのが、ミジンコターボの良い所なのかなと思っています。
__ 
でも、ミジンコターボの良さをそれぞれ100%引き出していて。

タグ: ファンタジー アンケートについての話題


どん亀

__
今日は宜しくお願いします。
紙本
高橋君いつ引越し?
__
ああ、もう再来週に。
紙本
寂しくなるね。
__
そう。
紙本
え、休みはあるの?
__
うん、週休二日制。
紙本
そっかそっか。
__
どん亀お疲れ様です。
紙本
あ、ありがとうございます。
__
アンケートでバシバシ、可愛いとか書かれてそうな。
紙本
いやそんなことなかったよ。
__
あそう?何か、すごく目立ってたような。お疲れ様でした。
紙本
ああ、ありがとうございます。・・・セリフで、ごまさんがただ趣味で言わせたいだけのセリフがあって。それは気付いた?
__
気付かなかった。何?
紙本
センパイ、勃起収まりました?とか、必要の無いセリフ。
__
ひどいな。
紙本
ひどかった。まあでも、面白かった。
__
うん。いやあ、見てて元気の出る芝居だった。どん亀は。なんか、苦労とかはどうでした?ゲネが毎日あったと聞いてたけど。
紙本
初日迎えたら次の日千秋楽とか、場当たり終わったら千秋楽とか。
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公演生活とかは。
紙本
家帰ってきたら一時ぐらいで、ごちゃごちゃしてたら3時ぐらい、朝家を出るのが八時とか。ギリギリでした。
__
今はその忙しさから離れつつある。
紙本
いや、やっぱり忙しいね。制作仕事が。
__
多忙な日々を。
紙本
多忙ですよーもう。でもやっぱ、ちゃんと生きなあかんと思う。自分で時間を規制しなきゃあかんと思う。勤めてるわけやしさ。それがしんどい。
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なるほどね。俺も大変になるなー。
どん亀
ニットキャップシアター 精華演劇祭 vol.3 参加作品「どん亀演劇祭V3」。紙本さんは客演で参加。
どん亀シリーズとはニットキャップシアターのコメディシリーズ。不幸の申し子どん亀の不器用な生き方は観客に共感を与え、笑いと涙を同時に誘う。

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