変えてみても同じ

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大内さんがお芝居を始めた経緯を教えて頂けますでしょうか。
大内 
大学の演劇サークルに入ったのがキッカケです。特に、芝居をやろうなんて思ってなかったんですけど、4月くらいにクラスの友達と一緒に説明会に行って。そこからですね。
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脚本を書き始めたのは。
大内 
4回生くらいです。それまで役者で出たり、舞台セットを作ったりしてるなかで、ふと本を書いてみたいと思ったんです。それからずっと書いてますね。一念発起したとかは全然ないです。
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ご自身の脚本の書き方が変わったといえるポイントはありますか?
大内 
意図的に変えようとした事は何度かあります。傍から見たらウェルメイドと呼ばれる作品を作っているんですね。でも、そうじゃないものに憧れた事はありますよ。でもやってみたら、いつもと同じなんですよ。

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中崎町ミュージアムスクエア、一旦の完了。

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二年半にわたった中崎町ミュージアムスクエアが終わりましたね。お疲れさまでした。2010年5月から始まり、それぞれ別の脚本家による10本の書き下ろし作品をほぼ隔月で大阪・中崎町のコモンカフェで上演し、最後にはNMSグレイテスト・ヒッツとして東京・大阪でほぼ全ての作品を上演するという企画。もう、大変でしたね。
石原 
いえいえ。やっぱり、やってる最中は大変だなんて思わないものなんです。それはどんな公演でも同じで、登る山が高いか低いかの違いで。大変じゃない芝居は、まず無いんですね。
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私は何作かしか拝見出来なかったのですが、確かに、大変そうだというより先に「楽しそう」だという印象を受けました。東京公演の時も明らかに過密スケジュールなのに、まるで楽しそうな。
石原 
そうですね。東京公演の時も、スタッフさんがいてくださって、俳優と演出に集中出来たんですよ。コモンカフェでの上演みたいに、自分であれもこれもやっていたら大変だったかもしれないですね。
石原正一
演劇人。石原正一ショー主宰。1989年、演劇活動開始。1995年、"石原正一ショー"旗揚げ。脚本演出を担当、漫画を基にサブカル風ドタバタ演劇を呈示。関西演劇界の年末恒例行事として尽力する。自称”80年代小劇場演劇の継承者”。外部出演も多数。肉声肉体を酷使し漫画の世界を自身で表現する"漫画朗読"の元祖。"振付"もできるし、”イシハラバヤシ”で歌も唄う。(公式BLOG『石原正一ショールーム』より)
中崎町ミュージアムスクエア
関西演劇界の異端児“石原正一ショー”の石原正一が2010年5月から始めた2人芝居シリーズ『中崎町ミュージアムスクエア』。コメディあり、シリアスあり、ウェルメイドあり、上質の作品を多数公演し、今年1月の公演で10作品目を公演。この春、東京はアゴラ劇場で10作品をまとめて一挙に再演。大阪ではHEP HALLにて選抜4作品の凱旋公演が決定!石原正一は全作品に出演。(公式BLOGより)

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仕切り直しのイッパイアンテナ

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今日はどうぞ、宜しくお願い致します。
大崎 
はい。宜しくお願い致します。
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最近はいかがでしょうか。
大崎 
新入団員が入ったり、面子も変わったり。仕切り直しって感じですね。これまでやってきた積み重ねと、これからやっていきたい事の為に。
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ありがとうございます。次回公演のタイトルが「サマースクイズマウンテン」ですね。田舎と農業を題材にしたコメディだそうですが。
大崎 
そうですね。都会から離れた山の中でのコメディです。
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アウトドアなんですね。どんな面白さを狙っているのでしょうか。
大崎 
基本的にはシチュエーションコメディです。好きなんですよ。でもそれは、どうしてもマジョリティに伝わる演技というのを要求されるんですね。
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アメリカから来たというのもあるでしょうね。
大崎 
そういう形式を、たとえばマジョリティそのものである都会から離脱した田舎の人にあてはめてみたら面白いんじゃないかと。それが一番の趣旨ですね。
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たしか、前回公演の舞台は町でしたね。
大崎 
そういう意味でいえば、今回は田舎・農業への原点回帰ですね。現代の人にとって、魅力的なテーマだと思います。そこで、この間山に行ったんですよ。
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どうでしたか。
大崎 
それが不安でしょうがなかったんですよね(笑う)。取り残されている感覚があって。都会人が持つ、山でゆっくりするというのは幻想に過ぎないんです。とはいえ、都会あるいは日本の文化も実は迷子になりつつある。だからこそ、あえて原点回帰しようと思います。2世代・3世代前の世界に。
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意気込みを聞かせて下さい。
大崎 
今までやってきて、イッパイアンテナの方向性はそろそろ固まってきたと思うんです。これからに向けて、新しいスタートラインを切る作品になります。京都という町に発信するお芝居を作っていますので、是非ご覧になって頂きたいと思います。
イッパイアンテナ
京都を中心に活動する劇団。シチュエーションコメディを得意とする。明るい作風だが、単純な笑いだけではない。
イッパイアンテナ6thsession「サマースクイズマウンテン」
日時:2009年7月10日~12日。会場:京都大学吉田寮食堂。

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とりあえずバッドな感じ

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なぜあのラストが生まれたのでしょうか。
3号 
直前までウェルメイドの芝居をやって、でもそのまま終わらせずに全部ぶっ壊したかったんですね。昔、演劇集団Qでイオネスコの「禿げの女たち」という作品をやったんですよ。あれも、そんな感じだったんですよ。言語が崩壊しているという。それを、妊婦でやりたかったんですね。
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妊婦。確か4人出ていましたね。崩壊ですか。
3号 
とりあえずバッドな感じで。
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確かに、バッドでしたね。
3号 
あんまりハッピーエンドにはしたくなかったんですね。
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一番最初のシーンは、空港から逃げる主人公のモノローグでしたが、それが最後のシーンとは結びつかないのですが、そういう矛盾が面白いですね。
3号 
結びつける事は出来たと思うんですが、あえてしなかったですね。最後のシーンも含めた芝居を通して、想像力を喚起してもらえればと思います。

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