「今あなたがわたしと指差した方向の行く先を探すこと」

__ 
倉田さんの個展作品「今あなたがわたしと指差した方向の行く先を探すこと」について。こちらは数年前から何度も上演されていて、独特の形式(会場内で過ごしている出演者たちと観客が交じり合う)が特徴ですね。この作品は、雑談の時間がとても重要な要素を占めているんじゃないかと思うんです。出演者とお客さん、あるいは出演者同士だったりの。
倉田 
こういう風に普通に話したり、ですね。
__ 
普通、「作品」って一定の時間にまとめるのが大事じゃないですか。でも「今あなたが~」はお客さんが見れない時間が大量にあり、それどころかパフォーマンスが行われていない時間も相当ある。いきおい60%ぐらいがそんな時間で、結構みんな雑談したりぼーっとしてたりする。でもその「あそび」は実はもの凄く重要な部分として存在している。
倉田 
あれはね、雑談はすごく大事なポイントで。あの展示で、お客さんが入ってきたからといって話すのを放棄すると、これは舞台と一緒なんですよ。客が見る人で、こっちが見られる対象として安定している、みたいな事は別にやりたくなくて。造形大のgraduates under 30 selectedで浅田彰さんが「倉田翠の作品もいいんだけど、裸で立ってるとかそういう事しろよ」って言われたんですけど私はそういう事をしたいんでは全くなくて。いやそれは舞台人なら誰でも出来るし客をびっくりさせるようなのは舞台で出来ちゃうしそこでやればいいんです。私がアホみたいに展示をやり続けているのは、現実に起こるヤバい出来事(パチンコを元気の象徴だと言う人に出会ったり、死ぬと思ってたお姉ちゃんが死なんかったり)とかの衝撃に劇場は勝てへんのじゃないかと思っててて。
__ 
ええ。
倉田 
なるべく、現実の事と、見る・見られるが曖昧になるような作品を、身体表現としてしたいなと思っているんですよね。
「今あなたがわたしと指差した方向の行く先を探すこと」
出演者(展示物)が会期中展示場に居続け、そこで生じる人と人との関係を作品とする身体展示。(公式サイトより)

タグ: 観客との関係性 自分は何で演劇を


vol.405 倉田 翠

フリー・その他。

2015/春
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倉田

ドラキュラに狙われちまったあの子を救うために白井宏幸が出来る唯一の方法

__ 
さて、エリーの晩餐会という集まりがあるそうですが、これは。
Arry 
簡単に言うと宴会なんです。「出会わなければ演劇人は始まらない」というコンセプトの元、とりあえず飲もう!と。
__ 
あ、そのままなんですね。
Arry 
数年前は東京で不定期に開催していたんですが、昨年は大阪を中心に開催しました。LINX'S TOKYOに参加したこともあって、ステージタイガーさんとか劇団ZTONさんとかとも仲良くしていただけて…。関西の演劇関係者ともそれなりに飲み会を重ねることが出来ました。結果、そんな大阪のエリーの晩餐会から派生して生まれたのが、先日のindependentの一人芝居フェスの白井さんの作品です。
__ 
あれについても伺いたいです。
Arry 
自分の本拠地、つまり劇団エリザベスですね、そこでは絶対にやらないものをやりましょうというコンセプトで創りました。とても楽しかったです。
__ 
相手の女の子の事など一切考えず、恋と性欲のままに突っ走る作品でしたね。プロレスして出血もするし、久しぶりに勢いのあるお祭り騒ぎ芝居を拝見しました。
Arry 
(笑う)
__ 
私が拝見した回は他にコロさん・隈本さんの、自分の道に殉じる男がテーマの作品でした。3連続で見ると壮観でしたね。
Arry 
エリザベスの作品は基本的にはラブストーリーだったり、女の子のお芝居だったりするので、あんな下ネタまじりの作品は書いたことがありませんでした。なので、そういった自分の道に殉じる男が描けていたと思って下さるのはありがたいです。
__ 
劇団エリザベスでは、これまでやってこなかったし、今後も絶対にやらない、そんな作品。
Arry 
そうですね、絶対にやらない、やれない作品です。脚本を劇団員に見せたときに、面白いですけどエリザベスではやらないでください、と言われてしまいましたしね。…あの脚本についてですが、開き直って言うと、何も考えてないです。あのイベントは俳優のフェスティバルだと思うんですよね。白井さんにしかなりえない、白井さんがやってこそ輝くもの。あの作品が観客投票で一位になったのは、白井さんの事をみんな好きになったからだと思うんです。あんだけ変態な事をやっておいて人気が出るのは白井さんだからなんじゃないかな。あと、タイトルが長いのも、見ている側が入り込みやすいものは何か考えた結果ですね。タイトルに意味深なこと書いちゃって、お客さんに余計なこと考えて欲しくない。
__ 
なるほど。最初に手の内を晒されたという感覚は確かにありましたね。しかも開始6分あたりで、女の子に謝罪し始めるじゃないですか。あれが素晴らしかったです。観客の機先を征するかのように「警察は勘弁してください」「もうストーカーはやめます」とか言い始めて。これは一筋縄ではいかない脚本だなと思いましたね。
最強の一人芝居フェスティバル“INDEPENDENT:14”
公演時期:2014/11/27~30。会場:in→dependent theatre 2nd。

タグ: イベントの立ち上げ 孤独と演劇 ラブストーリー 一人芝居 タイトルの秘密 飲み会結成 自分は何で演劇を 女性と下ネタ


これからも必要とされるように

__ 
吉本さんが芝居を始めたのはどんな経緯があったんでしょうか。
吉本 
元々声の仕事がしたくて、ナレーションの専門学校に行こうと思っていたんですが親に反対されて。近畿大学の舞台芸術専攻を受けたら受かったんです。じゃあ、ここから芝居をする生活が始まるんだなとふわーと入っていったんです。だから、最初から「芝居するぞ」みたいな感じでは始まってないんですよね。
__ 
今はどうですか?芝居をするスタンス?
吉本 
今でも、私は一生これから芝居をやっていくぞと決めた訳じゃなくて。縁と運で、福谷さんに声を掛けて頂いて。だから続けている、というのが大きいです。
__ 
なるほど。
吉本 
私は匿名劇壇が好きなので、これからも必要とされるように面白くあり続けたいです。面白く思われなかったら終わりなので。飽きられないように頑張ろうと思っています。

タグ: 自分は何で演劇を


芝居と結婚

__ 
是常さんがお芝居を始めたのは、どんな経緯があったのでしょうか。
是常 
演劇を始めたのは高校からなんですけど、中学の頃に宝塚にハマってたんです。中学の時にTVで天海祐希さんを見て、ハッとなりまして。いとこも偶然宝塚が好きだったので、天海さんが出演されている作品のビデオを借りて、何回も見返しました。でも、思い返してみたら元から芝居には興味があったみたいで。小一の頃に、親子旅行で宝塚ファミリーランドに行ったんですが、雨が降ってきて。遊園地の代わりに入った宝塚の舞台を食い入るように見ていたそうです。
__ 
なぜ、舞台に引かれていたんでしょうね?
是常 
変身願望が強かったのはあるかもしれません。これは関係あるかどうか分からないんですが、上に二人姉がいるんですが両親は男の子が欲しかったそうで、産み分けのためのサプリメントを飲んでいたそうなんです。
__ 
えっ、そんな事が出来るんですか。
是常 
当時信じられていたんでしょうね。子供心に「男の子に変わらないと」という刷り込みがもしかしたらあったのかもしれない。昔は妄想癖がすごくて、本とかを大量に読んでいて。宝塚は身長が足りないので諦めて、憧れの天海祐希さんが高校時代演劇部だったこともあって、演劇部に入りました。
__ 
なるほど。失礼しました。そこから、大学でも演劇部に?
是常 
いえ、実はそこを区切りにして芝居をやめようとしていたんです。男役も出来ないし、演劇が好きかどうかというと、その演劇部が好きだっただけなんだろうと思って。大学では合気道部に入ってたんですけど、一年後のある夜、寝てたらいきなり「芝居がしたい!」と突然思ったんです。自分でもびっくりしました。私、芝居が好きだったんだ。
__ 
おお、ある種の回路が結びついたんですかね。
是常 
結局二回生から演劇部に入ったんです。卒業後もいくつか出演したり舞台も見ていたんですけど、ある公演がすごくしんどい事があったんです。そこでまた「芝居はもういいかな」と。
__ 
そこでも区切りを迎えようとしていた。
是常 
こんなんやってられへんという状態になって。でも、同じ出演者の方に誘っていただいた舞台を経験して、それからまた出演し続けているんです。
__ 
それはつまり、辞めるに辞められない状態?
是常 
うーん、何て言うのか。元々自分は外に出るのも億劫な人間で、でも芝居に関われるなら外に出れるというのがあって。芝居に出られるんなら仕事も出来るし。芝居が、自分の行動の動機付けになっていたのかもしれません。敬愛する作演出家のひとりであるGRAVITY VANISHEDの村田絵美さんに、「いい役者ってどうやったらなれるんかな」って相談した事があって。そしたら、「いい人間になるしかないんじゃない?」って。ごもっともだな、と。
__ 
確かに。
是常 
いい役者でいるために、いい人間になりたいと思ってます。ただの趣味として何かをやろうというのは私にはピンとこない。芝居をするというのが、自分の活動の動機付けになっていて・・・こんなんでええんやろうか、と自分の中ではコンプレックスなんですけどね。でも、昔ある人と話していたんですけど。芝居が大好きな人いうんは芝居を恋人にしていて、是ちゃんは、芝居と結婚したんじゃないの?って。芝居という存在にいてもらわないと困るんちゃう?って。
__ 
リビドーじゃなくて、自分の体重が乗っているって感じなのかもしれない。だから、きっと、次のこまち日和の芝居には合ってるんじゃないですか?
是常 
どうですかね、でも、その場所に、無理せずに楽にいる事を心がけてからは、だいぶ楽しくなりました。

タグ: 結婚について 「変身願望」 SeizeTheDay 妄想 自分は何で演劇を


「おしゃべり」を思う

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願い致します。最近、高田さんはどんな感じでしょうか。
高田 
僕は最近、ある学校に行きはじめまして。それが今年で一番の変化でした。言語聴覚士という、医療系の資格を取る専門学校なんですけど。
__ 
ええと、コミュニケーションに関する障害のリハビリをする資格でしょうか?
高田 
そうですね。いいんですか?こんな、お芝居と関係のない・・・
__ 
いえ、もちろんです。ざっくりとで結構ですので、その学校に入られたキッカケを教えて頂けないでしょうか。
高田 
これまでずっと病院でバイトしていてですね。で長年続けていると責任が重くなってきて。これはお芝居続けていられへんなという感じになってきて。でも、お世話になっている理学療法士の先生方に、こういう資格があるから、いっそ取ってみたら?と薦めて頂きまして。
__ 
その専門に、興味はあるのですね。
高田 
勉強を進めていく内に、お芝居のワークショップと被るところがあると気付いていて。親近感を感じています。
__ 
会話が困難な状態の人の回復を手助けする技術。そういう分野の勉強をされているのですね。
高田 
色んな病気とかでコミュニケーションに障害を持つと、普段「何となく伝わるやろう」ぐらいに考えていた意思疎通がほとんど出来なくなる訳ですからね。
__ 
人間が関わり合う上で共通した前提としてある手段。それが崩れてしまう。
高田 
原因としては生まれつきの障害という場合もあるし、後天性の場合もあるし。先天性の場合、口がうまい事動かないとか、口に奇形があるとかがあって。口唇裂、口蓋裂とかあるんですけど。また後天的な場合は脳出血などで障害が残って、聞こえているのに理解出来なかったり、しゃべろうと思うのに喋れない、そんな場合なんかもありますね。
__ 
何故、そこに興味を持ったのでしょうか。
高田 
そうですね・・・いまやっていていいな、と思うのは人と喋れるという事、ですね。黙りこくっているというのが性格的に得意じゃなくて。おしゃべりが好きなんですよ、一見大人しそうだと言われるんですけど(笑う)。結局、楽しく喋れている時間を持てるというのが一番重要なんじゃないかなと感じますね。
__ 
ダベるのは幸せですもんね。
京都ロマンポップ
「物語は幸せへの通り道」京都ロマンポップは、2005年京都を拠点として旗揚げしました。作品は、よりふじゆきによる脚本:本公演と、向坂達矢による脚本:さかあがりハリケーンの二本を支柱としています。現在は、向坂達矢による脚本:さかあがりハリケーンを主に発表しています。本公演の舞台設定は、古代ローマ、中世ドイツ、昭和初期日本、そして現代と多岐にわたっていますが、一貫して描かれているのは普遍的な人間の悲しさや苦悩であり、そこから私たちの「生」を見つめなおす作品です。哲学的な言葉を駆使しながらも、役者の熱や身体性を重視する、ストレートプレイ。「ロマンポップ」の名前の通り、エンターテイメント的な要素も取り入れながら物語を紡ぎます。さかあがりハリケーンは、短編作品集です。その作品群は「コント」ではなく「グランギニョール」ただ笑える作品ではなく、どこか屈折した退廃的な空気が作品に漂います。歌やダンス、身体表現を最大限に取り入れていますが、対峙するは「現代の演劇手法」です。(公式サイトより)

タグ: 一人では何も出来ない 最近どう? 有機的に関わりあう 資格を取ろう 自分は何で演劇を


それを追いかけ続けている

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。shelfの矢野さんにお話を伺います。最近、矢野さんはどんな感じでしょうか。
矢野 
公私ともにとても充実してますね。何というか、遣りがいのある仕事を持って、それを今、まっすぐに追いかけています。追われるというより、追いかけ続けている、という感じが楽しいです。
__ 
なるほど。
矢野 
今年の9月に開催される国際イプセンフェスティバルに正式に招聘され、shelfの初の海外公演が決まったから、というのもあるんだとは思いますけど、最近、それほど人の評価が気にならなくなってきたというか。
shelf
"shelf"はbook shelf(本棚)の意。沢山のテキストが堆積・混在する書架をモチーフに活動を展開。俳優の「語り」に力点をおきつつ、古典、近代戯曲を主な題材として舞台作品を制作し続けている。演劇や舞台芸術一般を、すべて個人とコミュニティとの接点で起こる事象(コミュニケーション)であり、と同時にそのコミュニケーションの様態を追求し、関わり方を検証し続けてきたメディアであると考えて活動を展開。主な活動の拠点は東京と名古屋。所属俳優 3名。(2014年2月現在)2008年8月『Little Eyolf ―ちいさなエイヨルフ―』(作/ヘンリック・イプセン )利賀公演にて、所属俳優の川渕優子が、利賀演劇人コンクール2008<最優秀演劇人賞>を受賞。同年、同作品名古屋公演(会場・七ツ寺共同スタジオ)にて<名古屋市民芸術祭2008<審査委員特別賞>受賞。2011年10月、『構成・イプセン― Composition / Ibsen(『幽霊』より)』(会場:七ツ寺共同スタジオ)にて、名古屋市民芸術祭2011<名古屋市民芸術祭賞>受賞。(公式サイトより)

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未知の価値を探しにきてください

__ 
これまでの学生演劇祭の開催の中で、印象に残った出来事を教えて下さい。
沢  
ホントに、色んな人に叱られながらもやってきた演劇祭だなあという印象が強いですね。それまで役者しかやってきてないので、企画書の書き方がなってないと劇団員に叱られ、実行委員会を作ったもののどう動かしていいか分からず学生に叱られ。足りない部分を色んな人に補ってもらいながら続けているなあと。
__ 
それでも、今でも続いているという事は進歩しているという事だと思います。
沢  
そうですね、ちょっとずつでも規模を拡大しているので、自分のキャパを強引に広げているような。それから、印象的な事と言えば・・・第一回の演劇祭に丸山交通公園が、京都産業大学の劇団ACTから参加してきてくれたんです。普段の集客は少なく、彼らの知名度もそこまでなかったんではないかと思うのですが、彼と劇団ACTの才能を、京都の中心で沢山のお客さんに見てもらえた事は大きいと思います。200人以上のお客さんに、彼がすごくウケて話題になって。彼らの、演劇を続ける理由にもなれたのではないかと。それはもちろん、劇団テフノロGも、僕の出身の劇団月光斜TeamBKCもそうだし。
__ 
地理的な条件で出会えなかった劇団とお客さんを結びつけたという功績ですね。
沢  
はい、学生演劇祭の価値としては少しばかりはあったのかと。今年も未知の劇団が多いので、そこを楽しみにして頂ければと思います。
__ 
楽しみです。参加した学生達の存在感がありますね。
沢  
学生演劇祭は賞レースなんですが、観客賞と審査員賞の二つの評価軸があるんです。その観客賞で一年目は最下位だった劇団があったんですけど、劇団の中の一人がその打ち上げで「情けないっす」と深く沈んだ表情で言っていて。それが二年目は大躍進して、観客賞は三位・審査員から団体賞をもらったんです。演劇の勉強はしてないけれど、でもだからこそ大きく成長するというのもあるんですよ。そういう部分のドラマもあるのかなと。

タグ: 自分は何で演劇を


「ここでしか聞けない先輩の本音。」

__ 
さて、祭についてもう少し。お祭という体裁が学生達にどんな影響を与えているのでしょうか。
沢  
今回は時期が変わってしまって、申し訳ないんですけど・・・。色んな同世代と出会えて競い合える。そういう場として、認知されつつあるとは思います。
__ 
そうですね、何日かではありますが、交流しあわないではいられない場ですね。
沢  
でも、その交流もそのままにしていては何もならないですから。最近頑張っているのは、学生演劇祭の前にオープンステージという括りで番外企画をいくつもやっているんですね。
__ 
番外企画。
沢  
今回は5月末に合同稽古をして、学生自身にWSをしてもらうと。学生がその内容を考えるんですね。その次はMONOの土田英生さんや照明家の葛西健一さんをお呼びしたWSですね。大きい公演の舞台裏ツアーをしてもらうという企画もありました。KUNIOの「HAMLET」です。アフタートーク付きで。これは参加人数が限られているんですが、大きな刺激になったようです。上のステップが覗ける、いい機会になったんじゃないかと思います。
__ 
なるほど。
沢  
それから、先輩たちの本音が聞けるトーク企画も開催します。まあ、演劇を続けるって大変で。社会人として演劇を続けている方、バリバリ舞台で作品を作り続けている方をお呼びして、「ここでしか聞けない先輩の本音。」という。学生自身が、これからどういう道があるんだろうと考えて貰えるような企画を考えています。

タグ: 本音の価値 自分は何で演劇を


もっと、沢山の人とセッションしたいから・・・なのかもしれません

__ 
木村さんがインプロを始められた経緯を伺ってもよろしいでしょうか?
木村 
私、以前、劇団にお世話になっていて。でも物凄い落ちこぼれで、憧れているけれども何をしたいのか分からない状態で劇団にいる、という恐ろしく迷惑な存在だったんです。そもそも、切磋琢磨してコラボレーションして面白い作品が作られていくのが本当なのに、何をしたいのか分からない人がいる。なんじゃそりゃ、ですよね。
__ 
いえいえ。
木村 
本当によく受け入れてくださっていました。でもダメダメで、人としてすごく自信を無くしていた頃、増田記子さんという今も大好きな先輩が、絹川友梨さんのインプロの本を貸してくださって。それを読んで凄く感動したんですね。すぐに絹川さんのWSに行ったのが始まりです。絹川さんのワークショップで、私は私のままでいいんだ、って思えたんです。舞台というか、癒されに行ったようなものでした。
__ 
癒やし。
木村 
当時から周りに素敵な人が沢山いて、でも私はすごくダメだ、と勝手に思い込んでいて。そんな私でもいいんだって思わせてくれたという経験だったんです。
__ 
そして、現在、トランク企画を続けているのですね。その原動力は。
木村 
何でしょうね。インプロを始めてからは、いつも目の前に階段が出来ていくんです。何でしょうね。目の前の人たちが自由になればいいなと思っているんです。自分が自由でありたいために、周りの人も自由であってほしい。自分だけ自由というのはあり得ないですもんね。たとえば、周りの人がリラックスしていたら自分もリラックスできたり。
__ 
なるほど。
木村 
ショーは、それはそれは面白い瞬間で、みんなと積み重ねていく面白さっていったら無いんですよね。全身がワクワクする。周りもそうだと分かる。それをもっと、沢山の人と経験したいから、かもしれません。

タグ: コラボレート 留学して表現を学ぶ 自分は何で演劇を


何で演劇をやっているんだろう?

__ 
今日はどうぞ、よろしくお願いします。山本さんは最近、いかがでしょうか。
山本 
最近・・・はい、あはは。
__ 
つまり、ハウアーユー、です。
山本 
いや、元気ですね。体は健康で太っています。そうですね。でも何も知らずにこれまで芝居をやり始めてきてたんで、ちょっとね。本当に自分が芝居をやりたいのか迷っているんですよね。
__ 
迷っている。
山本 
やっぱり、自分のものを出すのって色々あるじゃないですか。自分は何も知らずに最初の劇団に入ってしまったので。という事を今やっている一人芝居フェスに思いました。にしても30分一人で舞台に立ち続けるといその覚悟というかちゃんと自分で選択してそこに立っているっていう。そこへいくと、自分は何で演劇をやっているんだろうと。
__ 
私は、コトリ会議にしか持ち得ない、正統的なズッコケの勢いが大好きなんですよ。もの凄い一生懸命にやっているけれどもそれが目に見えて間違っているけれども。なんかそういう。
山本 
ああ、そうですか、ありがとうございます、自分の作品に対して何も言葉を持ってなくて、解説を加えるのが少し苦手というのがありまして。
コトリ会議
2007年結成。一生懸命になりすぎてなんだか変なことになっちゃった人たちの生活を部屋のすみっこだったり銀河に浮かぶ惑星だったり所かまわず描いています。おもしろいものが好きな劇団です。2010年にspace×drama2010という演劇祭で優秀劇団に選んでいただきました。ますますこの劇団の作品はおもしろくなるなと心密かに確信しながら毎日動きつづける劇団です。(公式サイトより)

タグ: 一生懸命を描く 迷っています スベる 自分は何で演劇を


使えるテクノロジー・売れないテクノロジー

__ 
廣瀬さんは、いつかどんな演劇を作りたいですか?
廣瀬 
最近思っているのは、死んでから評価されるものを作りたいという浅はかな思いがありますね。昔のSFを見て、「この時代にこんな事を考えている人がいたんや」と驚く事があって。たとえば映画のTRONとか、あの時代にこんなにネットワークに関して、専門家でもない人がここまで詳しく考えられるんだと。そういうものを今作りたいですね。あ、モダンタイムスを作りたいですね。あの時代の機械化への憧憬や恐怖をこの時代に置き換えたいですね。それと、R.U.R.(エル・ウー・エル)という、カレル・チャペックの戯曲を現代に置き換えて書きたいです。あとは、何か架空の発明を作りたいです。今の時代には無理だけど、50年後には実用化出来るみたいなそんなデバイスを作りたい。
__ 
例えばスマートフォンとかね。腕時計型テレビ電話もそうですね。
廣瀬 
Google Glassも正直普及しないと思いますけどね。あれもSFの賜物ですから。なって現代アートですね。
__ 
埋め込み系ですかね。あとは。
廣瀬 
埋め込みは結構簡単だと思うんですよ。今でも出来るんですけど、あまり研究されていないのは人道的な問題とリターンに対してのリスクが大きすぎるからじゃないかと。
__ 
だったらやっぱり、今のスマートフォンが最も便利で最適だと思えるなあ。今後何十年かはこれが使われるんじゃないか。
廣瀬 
いや、2~3年の内に次のデバイスは出ると思いますね。携帯電話にネットが付く以前から、「携帯電話より便利なものはもう出ないだろう」と言われていたので。
__ 
そんなものですかね。何が出るんでしょうね。
廣瀬 
それを産み出す人がいたとして、その人もまだ何も考えついていないでしょうね。Google Glassは普及しないですけど、確実にスマホの次世代のモノなんです。その次に来るものが、普及するものになるんじゃないかと思います。まあ入力装置として脳波は確実でしょうね。技術革新としてはPCぐらいの大きな波になると思いますね。

タグ: とにかく作品を作ろう わたしの得意分野 自分で考えてきたもの、の価値 自分は何で演劇を


素朴をまとう

__ 
鈴木さんは、ご自身が演技をするときにはどのような意識があるのでしょうか。
鈴木 
高間さんには「普通の役が出来る奴は中々いない」とか、アンケートに「絶対悪い人じゃないんだろう」とか書いてもらう事が多いです。どんなに役作りしてもそういう見え方をするみたいです。高校まで田舎で過ごしてきた芋っぽい自分のままで作りたいという気持ちが強いです。強い人を演じる時には、引き出しがないので苦労はしますね。
__ 
素朴な人柄。
鈴木 
京都に来て結構経つんですけど、全然慣れなくてまだ挙動不審なんです。でも、その辺は大事にしていきたいですね。

タグ: 2013/キックベース アンケートについての話題 自分は何で演劇を


vol.318 鈴木 ちひろ

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2013/春
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鈴木

こんな近くに

__ 
丸山さんがお芝居を始められたのはどのような経緯があるのでしょうか。
丸山 
元々、小学校一年から高校三年生まで剣道をずっとやってたんですよ。高校の頃はキャプテンで、ずっと続けようと思ってたんです。でも、太ってるのもあって、膝とか腰を痛めて。医者に「辞めた方がいいんじゃない」と言われて。声も大きいし顔も大きいので演劇とかいいんじゃないかなと。大学の演劇部に入って、そのまま続けています。
__ 
お芝居を始めた頃にご覧になった衝撃作はありますか?
丸山 
京都の小劇場という意味なら、ユリイカ百貨店の「chocolate horse」でした。あれを最初に見て、演劇面白いやばいなと。今思い返したら凄い役者さんばっかりでしたね。
__ 
意外ですね。私も拝見しました。懐かしいですね。
丸山 
めっちゃ、質の良い、面白いものだと。それまで距離があったんですが、こんな近くにこんなにレベルが高いものがあるんや、と感動しました。
ユリイカ百貨店
2001年に脚本・演出を担当するたみおを中心とするプロデュース集団として結成。その後劇団としての活動に形を変え、2005年4月、再度プロデュース集団となる。幼い頃の「空想」と大人になってからの「遊び心」を大切に、ノスタルジックな空気の中に、ほんの少しの「不思議」を加えたユリイカ百貨店ならではの舞台作品を作り続けている。(公式サイトより)
ユリイカ百貨店 8th Stage「Chocolate Horse(チョコレート・ホース)」
公演時期:2008/4/25~4/29。会場:アトリエ劇研。

タグ: 自分を変えた、あの舞台 入団の経緯 自分は何で演劇を


逆に、そこで吹っ切れたんです

__ 
たくさん出演されている大石さんですが、どのような感じで参加しているんでしょうか。
大石 
ほとんどがオーディションですね。THE ROB CARLTONさんは、ヨーロッパ企画さんのカウントダウンイベントに作家チーム(イベントの企画を考えるチーム)で入ったときに演出の村角太洋さんと知り合って、それで誘われたのがキッカケです。
__ 
この作品は自分を変えた、というのはありますか?
大石 
たくさんあります。強いて挙げるならば、中野劇団さんマームとジプシーの藤田貴大さんが作・演出された『LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望 』、そして、『羅生門』ですね。
__ 
『LAND→SCAPE』は、北九州での滞在制作作品ですよね。結構な冒険だったのではないでしょうか。
大石 
そうですね。まぁ、仕事を辞めたので。藤田さんの作品が好きだったというのも大きな理由ですが、そのとき参加していた中野劇団さんでの経験も後押しになりました。
__ 
というと。
大石 
以前は社会人をしながら演劇に携わっていたのですが、中野劇団の役者さんたちは社会人しながらも、出来る限り面白い作品を目指して稽古しておられて。正社員として働いてるか働いてないかは、芝居をするという点では関係ないのかもと思って。もちろん、実際上での制約はあるでしょうが。
__ 
社会人として働きつつ、自分のパフォーマンスを最大限発揮しようとしている。
大石 
例えば、桐山さんは、めちゃめちゃ忙しそうなのに、仕事をしているからという甘えがないように見えて。芝居の問題の原因を、そこに持っていかないように感じて、潔いなと感じていました。
__ 
つまり、正社員として社会に登録されていようがいまいが、演劇人としては関係ない、という事ですね。
大石 
逆に、そこで吹っ切れたんです。芝居を、もっとガッツリやっていても良いんだなと。
__ 
ありがとうございます。思い切ったんですね。
THE ROB CARLTON
京都で活動する非秘密集団。(公式サイトより)
ヨーロッパ企画
98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において上田、諏訪、永野によりユニット結成。00年、独立。「劇団」の枠にとらわれない活動方針で、京都を拠点に全国でフットワーク軽く活動中。(公式サイトより)
中野劇団
2003年に京都で旗揚げした劇団です。長篇の公演と短篇(コント)オムニバス公演と2つの形式があり、どちらもほとんどが「笑い」が主体の内容です。長篇はほぼ全てが一幕もので、シチュエーションコメディの要素を含むことが多いです。(公式サイトより)
北九州芸術劇場プロデュース「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」
公演時期:2012/11/13~18(北九州)、2013/3/8~10(東京)。会場:北九州芸術劇場 小劇場、あうるすぽっと(東京)。

タグ: 私の好きなあの劇団 プロの仕事 自分は何で演劇を 社会人俳優についての考察


vol.312 大石 英史

フリー・その他。

2013/春
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大石

分かりやすい面白さと芸術的な面白さの中間

__ 
今日はどうぞ、宜しくお願い致します。大熊さんは最近、どんな感じでしょうか。
大熊 
焦っていますね。来年でアラサーなんで、生活的な事が気になる年齢になってしまいました。周りの演劇人たちは一体どうやって生活してるんだろうと。
__ 
頑張って下さいとしか言いようが無いんですが、もっと多くの人々が大熊さんに注目したらいいですよね。
大熊 
ありがとうございます。ここ最近、演劇の感想が以前と違うんですよね。昔は何を見ても面白かったんですが、今は自分の作品に結びつけて、純粋に楽しめなくなっているんです。面白いと思っても心の奥底では・・・。
__ 
一人の人でも、色んな感想を持つものですからね。
大熊 
そうですね。Web上に面白くないという感想を書く人もいる。反面、つまらないと思った作品の面白い点をキャッチ出来ている自分もいる訳で。そういう芝居を見た後に自分のとこを省みると、ウチはエンタメだからなあ、楽しませられなかったら終わりやからなあ、楽しめなかったらごめんなさいだなあって思うんです。今年の2月はとくにはっちゃけた作品を作ったり、そうかと思えばコンテンポラリーのパフォーマンス作品もやるし、ウチもやっぱり色々方向性が違う作品を作ってるんですよね。
__ 
「突撃!八百八町!!」は完全にエンタメ系でしたね。
大熊 
そうですね、とにかく、カッコよかったり面白かったりを感じてもらえなかったら終わりやなあと思って作ってます。中間を狙いたいんですよ、こんな言い方をすると怒る人がいるかもしれないんですけど。
__ 
大丈夫だと思います。
大熊 
エンタメ系とアート系の中間、分かりやすい面白さと芸術的な面白さの中間で、いい感じでバランスを取れているような、受け口の広い作品。そういう意味での大衆性がある作品を目指しています。
壱劇屋
2005年、磯島高校の演劇部全国出場メンバーで結成。2008年より大阪と京都の狭間、枚方を拠点に本格的な活動を開始。主な稽古場は淀川河川敷公園で、気候や時間帯をとわず練習する。マイムパフォーマンスを芝居に混ぜ込み、個性的な役者陣による笑いを誘う演技にド派手な照明と大音量の音響と合わせ、独自のパフォーマンス型の演劇を行う。イベントではパントマイムやコントをしたり、FMラジオにてラジオドラマ番組を製作するなど、幅広く活動している。(公式サイトより)
劇団壱劇屋第19回公演「突撃!八百八町!!~人斬りピエロ軍団vsタケミツナリタ~」
公演時期:2013/2/23~24。会場:中津芸術文化村ピエロハーバー。

タグ: アラサーになってしまった ウェブ上の感想 感想がトシと共に変化していく 分かりやすい面白さと芸術的な面白さの中間 パントマイムの話題 アンケートについての話題 自分は何で演劇を


ハッピーエンドは不要

__ 
お芝居を始めたキッカケを教えて下さい。
有北 
高校の頃、友達に誘われて入りました。その友だちは演劇部に好きな子がいるから入ったんですけど、一人で入るのは下心が見え見えなので僕を誘ったみたいです。そいつすぐ辞めました。
__ 
かのうとおっさんの公演について。脚本を書いているのはどなたなのでしょうか。
有北 
僕と嘉納さんの二人です。そうした書き方は変わってるなとよく言われます。
__ 
かのうとおっさんに出てくる、目先の事に振り回されるダメな人物像をどう呼べばいいのかでしょうか。
有北 
そうですね、自分に正直な人間と言えるのでは。良くも悪くも隠さず、行動に移してしまう。
__ 
そうした人々が繰り広げるモラルハザードを何故描きたいのでしょうか。
有北 
(笑う)やっぱり、僕らが楽しみたいからでしょうね。最近気付いたのですが、昔は嘉納さんの方がひどい人間だと思っていたんですが本当は僕の方が酷いんじゃないかって。もしかしたら、酷くなっているのかもしれない。嘉納さんは、あれでもまだハッピーエンドにしようとしているんです。
__ 
そうでしょうか。
有北 
あはは。
__ 
嘉納さんをgate#extraで拝見した時に、小悪党なんだなあと思ったんですよね。
有北 
それ、最近も言われたと思います。大阪BABYLONで、嘉納さんがインサイダー取引で大儲けしたシーンの彼女の顔が「小物すぎる」と言われてました。

タグ: 登場人物が好きになれない ハッピーエンドについての考え方 自分は何で演劇を


伸び伸びとやらせてもらってます

__ 
西原さんを最後に拝見したのが満月動物園「ツキシカナイ」で、その前がATLAS「キリンの8割、わたしの2割」で、その前が一人芝居フェスの「私の未来」でした。どれもとても面白かったです。
西原 
ありがとうございます。
__ 
西原さんは歌手でもあるんですよね。「私の未来」では、ラストの歌がマジで凄かったです。さて、西原さんが歌ったり演じ始めたのはいつからなのでしょうか?
西原 
歌い始めたのは高校生で、演じ始めたのは23歳ぐらいです。当時スナックで働いてたんですけど、そこに来ていたお客さんの奥さんが劇団をやっている人で。私がバンドをやっていると言ったら、「表現をしている人として、一度はお芝居も観てみたら」と勧められて。観に行ったら凄く楽しくて。そこから繋がっていって、「出てやー」って言われるままに色んな所に出演していたんですが、そういえば自分から「出たい」と思ってオーディションを受けたり事はなかったですね。
__ 
つまり西原さんはモテまくっているという事なんですね。
西原 
いえ知り合いの劇団ばっかりなんです、それも良くなかったんちゃうんかなあと思ったりしています。「あの劇団に絶対出たいねん!!」ってがむしゃらに頑張ったりした事がないのが今の悩みに繋がってるのかも。
__ 
なるほど。「私の未来」を見た時に間違いないなと思った事があって。西原さんが凄く伸び伸びとやってたと思うんです。すごく。それは、西原さんが人前に立つ事を誰よりも許されている人だからなんだろうなと。自然な流れに従ったからこそ、今の西原さんがあるのでは。
西原 
嬉しいです。でも、戒田さんの作品はいつでも伸び伸びとやらせてもらってますね。ATLASさんの時も、アサダさんが、私が伸び伸び出来るように書いて下さってて。
満月動物園
おもな登場人物たちはいつもフツーの人たち。でも、ほんの少しメルヘンな世界におかれる。キュートな死神にとりつかれたり、 トイレに流されてしまったり、アタマからカサのはえてる人と仲良くなったり、ユメとネムリの境目をウロウロしたり。クスリと笑えるシチュエーションで日常をほんの少しメルヘンにずらして、ほんの少し優しく見つめると、ハードな現実も直視できます。(公式サイトより抜粋)
満月動物園 第弐拾夜 『ツキシカナイ』
公演時期:2013/1/18~20。会場:シアトリカル應典院。
ATLAS
「愛は色々。」男女の愛、家族の愛、世界は愛に満ちている。その中でも、ATLASは「マイノリティーな愛」を描いた作品を主に扱う団体として2005年に立ち上げられました。(公式サイトより)
最強の一人芝居フェスティバル INDEPENDENT:12
公演時期:2011/11/24~27。会場:in→dependent theatre 2nd。
西原希蓉美×戒田竜治(満月動物園)「わたしの未来」
出演:西原希蓉美×演出・脚本:戒田竜治(満月動物園)。

タグ: 『モテ』 オーディション ユニークな作品あります 衝撃を受けた作品 自分は何で演劇を


vol.290 西原 希蓉美

フリー・その他。

2013/春
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西原

どんどん新しいものに

__ 
大西さんはこういう俳優になりたかったというのはありますか?
大西 
昔はミュージカルが好きで、19歳の頃にニューヨークに行きました。バイト頑張って100万円貯めて。当時はミュージカルがやりたくてダンスを始めたんですけど、今でもダンスだけ続けているのが不思議です。
__ 
今の目標は。
大西 
どんどんあたらしいものに出会っていく事ですね。新しい自分や、作品や、共演者とか、場所とか。新しいものをどんどん増やしていきたいです。
__ 
なるほど。今後、どんな感じで攻めていかれますか?
大西 
自分でプロデュースをした事がないんですね。来年の予定が決まっていないので、攻めるとしたら、自分でやろうかなと。企画力がないので不安なんですけど。
__ 
支えてくれる人が現れるように思います。
大西 
現れて欲しいです。みなさんいっぱい支えて下さい(笑)

タグ: ミュージカルの話題 今後の攻め方 自分は何で演劇を


でも、辞めなくて良かった

大西 
自分について話すとき、どうしても自分の根本的な部分に触れるしかないんですけど・・・。私、両親を早くに亡くしているんです。両親がいなくなってからは親戚に引き取ってもらって居候していました。自由な空間も勿論お金も無くて、エスカレーター式のお嬢様学校に行っていたんですけど、誰にも説明出来なくて。周りが羨ましくて。その18歳の時は自分の人生の中でも低迷期というか、つらい時期でした。ここから芝居の話なんですけど、当時既に演劇はしていて。家が無くなっても芝居だけはやめたくないと思っていたんですね。その時の気持ちが、何かがあったときも自分を支えてくれていると思います。
__ 
孤独で立つ事を知っている人が、演劇を続けているというのは、ああ何かそういうものなのかなと思います。
大西 
当時は親戚の家で今までと全然違う生活をして、しょっちゅう泣いてました。でもそんなところ誰にも見せられなくてよくお風呂場で泣いてたり。だけど当時関わっていたミュージカルで、踊ってた時だったかな?笑ったんです、私。こんな時でも笑えるんだ、って自分でも意外で。ハッピーな作品だったんですね。なんかめっちゃ笑ってました。そうか、自分の人生じゃないところで、笑う事が出来るんだって。
__ 
そうですね。大西さんご自身と、大西さんの境遇はあんまり関係ないですからね。
大西 
大変だったんだなあ、あの頃は。何で辞めなかったんだろう。でも、辞めなくて良かったと思います。
__ 
その2年後、ニューヨークに行くぐらいですからね。
大西 
高校の頃は卒業しないと行けないから、バイトはあんまり出来なかったんですね。卒業してからはやっと働ける!って。19の時は6つバイトを掛け持ちしてました。1年間、3時間以上寝た日は無かったです。今はそんな事出来ないですよ(笑う)

タグ: お風呂 孤独と演劇 めっちゃ泣いた・号泣した 自分は何で演劇を


「もっと行ける」

__ 
小中さんは、芝居を始めたのはいつぐらいからでしょうか。
小中 
高校の卒業式の時に大学の劇団さんに出たのがきっかけでしたね。
__ 
今続けているのはどういう理由が。
小中 
私、結構いろいろな事が3年づつで切れるんですよ。仕事や劇団も3年づつ変わっていて、でも芝居はやめていません。
__ 
3年づつ。
小中 
そのぐらいで節目が来るんです。「変わらないな」と思ったら、次の世界が見つかるんです。
__ 
子供鉅人は、新しい世界でしたか?
小中 
そうですね。見たことない事をしようという意気込みはどこの誰よりも強いんじゃないかと思います。どこかで見た事があったらやめる、みたいな。
__ 
大切だと思います。確かに子供鉅人は劇団としても、独立している感じがいいですね。
小中 
芝居はずっと続けていますけど、もっと次の場所に行けるっていうか、目標に達していないというか。毎回しんどいんですけど、終わる頃には「もっと行ける」と思ってるんですよね。
__ 
終わらないですね。
小中 
まだまだ、足りないです。
__ 
今は、どのような目標がありますか?
小中 
ヨーロッパで新しい目標を見つけたので、そこにチャレンジしようと思っています。向こうで2週間、皆よりも長く残ってワークショップを受けていたんです。サーカス出身の人の劇団の稽古場でアクロバティックの訓練をやっていました。この歳になってこんな事をって思ったんですけど、例えば支えてくれる人に身を任せればぐっと持ち上げられる。私は体の芯をブレさせずにキープしていればいい。怖がると支えてくれる人もぶれるから。という、気持ちと肉体の訓練でした。
__ 
子供時代のように身体を活発に動かす代わりに、身体をコントロールするんですね。
小中 
そうなんです。怖がらなければ出来るんですよ。30歳を越えてるからとかじゃなくて。もっと、出来るようになりたいですね。私はここで、行く、みたいな精神があれば意外と出来るんです。

タグ: 自分は何で演劇を