しずかとユキ二人芝居『Equal-イコール-』 2

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今日はどうぞ、よろしくお願いいたします。早速ですが、いまどこへ向かっていますか。
FJ 
今どこへ!? うーん・・・。
__ 
あ、分かりました大丈夫です。後で伺いますね。次の質問です。なぜ合田団地さんといっしょにやろうと思ったんですか?
FJ 
今回、まず、Equalやりたいなと思ったんですよ。僕がやるんだとしたら、もう一人はデブの方がいいやろなというのがあって。で、まあ合田くんかなあと。
__ 
そうなんですね。末満さんの脚本ですが、どんな相性を感じていますか?
FJ 
どんな相性やろうなあ。クラスの友達になりたいと思ってます。
__ 
なれそうですか?
FJ 
コイツいいやつやなとは思ってます。友達にはなれそうですが、遊びに行くところとかは会わへんのかな、でも一緒に作業する分には。だから仲間なのかな、いや仲間も気持ち悪いな。
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向こうから彼が歩いてきたら?目をそらして逃げる感じ?
FJ 
目を合わせて握手しに行くと思います。
1しずかとユキ二人芝居『Equal-イコール-』
あらすじ
18世紀初頭、
ヨーロッパの田舎町。
小さな診療所で働く青年テオは、
肺の病を患っている幼馴染の親友ニコラの身を案じ、
「不老不死」の実現を目指し、
錬金術を蘇らせようと試みる。
2人の運命の7日間が始まる…

【日程】
2017年12月
29日(金)15:00/20:00
30日(土)13:00
※13:00の回終演後 リーディングイベントを実施します。
「下京区在住、山田正太郎さん半生記」
演出 田中遊 
出演 F.ジャパン
18:00
【料金(全席自由)】
前売り 2500円/当日 3000円
【会場】
アートコミュニティスペース
KAIKA
【予約】:https://ticket.corich.jp/apply/85378/


【作】
末満健一 
【演出・出演】    
F.ジャパン
【出演】
合田団地
【ドラマべラーター】
田中遊   
【照明】 
吉本有輝子
【舞台監督】
渡川智彦
【制作】
築地静香
【顧問】
植村純子
【イラスト】
石井モタコ
【宣伝美術】
大原渉平

【協力】
赤星マサノリ×坂口修一 二人芝居オシリペンペンズ 
劇団衛星 劇団しようよ 
正直者の会 努力クラブ 真昼 
リコモーション 
ワタナベエンターテインメント

【主催】
しずかとユキ 
NPO法人フリンジシアタープロジェクト Made in kaia
【問い合わせ先】
TEL/FAX 075-276-5779(フリンジシアタープロジェクト内 
(担当:しずかとユキ)
E-mail:shizukatoyuki@gmail.com

FJ 
僕の記憶が間違ってるかもしれないけど、末満さんのTwitterで、芸術性の高い演劇も演劇だし、僕の作っている作品も演劇だよ、というのを見たことがあって。
__ 
あ、なんか見た気がしますね。
FJ 
それを僕は逆の立場で思っていて。京都のそういうお芝居が「どうせ作ってる人たちだけが面白いんやろうな」と、そっちのジャンルはそっちの人たちから差別を受けてるような気がしていて。でもお互いに同じ気持ちで、自分たちの面白いと思うものを作ってるだけやねんと。その趣味が違うだけで、分かる人だけに面白いのを目指しているわけではなくて、自分に正直に作っているだけなのに。
__ 
意識の食い違いがあると。
FJ 
そのツイッターを見て共感を受けて。僕も京都のそっちのジャンルの人間なのかもしれませんけど、どっちもできるんじゃないかと思ったんですよ。お互いのいいところを俺は知ってるつもりだぜというところなんです。だからやってみたいなと思いました。
__ 
大阪の演劇はすごくお客様を大切にするなと思いますね。京都の人は、自分の根幹を大切にする。根本的なところでお客さんを見ているかどうかって、全体的なムードに現れているような気がします。もちろん全部が全部だとは言えませんが。
FJ 
お客さんを見ているということで言うと、お客さんというのはすごく曖昧な言葉だなぁという思いがあって。全てのお客さんの意見を聞くというのはよくわからんなあというのがあって。僕にとっては「あなたを喜ばせたい」というのがしっくりきます。僕は普段俳優だから、演出とか主宰者の方に喜んでもらいたくて。客席のことを考えると、やっぱり僕は顔を思い浮かべるから、その人に向けてやるし、主催者や演出家がお客さんなんですよ。そういう意味で言うと、お客さんに従順なんだと思うんです。京都も大阪も根本的なところではそうで、同じなんじゃないかなと思うんです。色は少し違いますけど。

__ 
今回の会話劇で大切にしたいことは何ですか?
FJ 
思い出すということですね。二人が思い出を思い出す、それを共有しているということですね。ネタバレになりますけど思い出していることが自分のものではなかった、フェイクの思い出なのに誰も自分の思い出であるかのように何回も喋っていて、それは演劇における役者そのものだなと思って。そこを大切にしたいなと思っています。
__ 
思い出すこと、しゃべること、それを繰り返すこと。
FJ 
テオとニコラのやっていることが、役者の生理に近いなと思ってるんです。人の思い出をさも自分の思い出かのように。それも、新鮮さをもって。しかもどこまで行っても本物になれないと思う。けれどそれはリアルタイムで進行しているということがどこか残酷さを持っていて。その感覚が、分かる、と思うんです。役者として。

__ 
ドラマベラーターの田中遊さんはどんな感じですか。
FJ 
田中さんもちょっとやりづらいとは思うんですが、でも演出とは違って、こういう風に見えているというのをおっしゃってくれるし、乱暴な「どうですか」という質問にも答えてくれるし。非常にありがたいです。
__ 
あ、と言うか、ドラマベラーターというのが聞き慣れない言葉ですね。
FJ 
あ、説明した方が良かったですね。「ベラーター」というのはドイツ語で、助言者という意味なんですよ。ドラマトゥルクに似せたかったという。でも、ダメ出しではなくて助言してくれる人が欲しかったんですね。
__ 
田中遊さんとファックさんの組み合わせ。馴染んでいるようで、それ以上に期待値が高いです。
FJ 
自分がこういうお芝居をやってるからかもしれませんけど、正直者の会にださせてもらったり、この間珠光の庵に岡嶋さんが出てくださったり、昔やっていたバンド「ピロティ」のメンバーと久々に連絡がついたり。自分のルーツじゃないですけど、自分があれからどう変わったのか測るみたいな機会が多くなって。結局何も変わっていないような、成長したつもりだったけど結局何も変わっていないような・・・。
__ 
そんなことないですよ。
FJ 
劇研がなくなったりとかいうことも重なって、数年前の自分と比べるというか。
__ 
私、ピロティのCDをウォークマンに入れて聞いてますよ。やっぱりいいですね。
FJ 
そんなことしてるの高橋くんだけですよ。ありがとうございます。と言っても、僕はそのアルバムには何の関与もしていないんですが。
__ 
そう、ムード担当でしたからね。

__ 
お二人が演じるEqualの登場人物、テオとニコラ。二人の関係性をどう見せたいですか?
FJ 
合田くんが外から広い視野で見ていて、僕が我を失ってるみたいな感じですね。
__ 
なるほど、おお・・・
FJ 
私が狭い視野で深く潜りたいみたいな、合田君には広い視野で高く飛んでほしい。
__ 
ファックさんは深く潜りたい。
FJ 
深く、じゃないかな。長く息を止めて深く潜りたいみたいな。
__ 
そんな二人が、奇妙だが愛おしく見えてくるのかもしれませんね。
FJ 
とにかくイチャイチャしたいですね、合田くんと。
__ 
戯曲がそうらしいですからね。
FJ 
そうかも。どちらかと言うと、ブロマンス的な。ラブではなくて。
__ 
ブロマンスってどういう意味なんですかね。
FJ 
あ、僕も説明しきれないんですけど。BLではなくて。耽美的ではなく、友情の・・・
__ 
あ、Brotherとロマンスのかばん語ですね。少年漫画的なライバル関係もそれに含まれているような。頑張ってください。しずかとユキなら出来ると思います。
FJ 
ありがとうございます。
__ 
最後に意気込みを教えてください。
FJ 
新しいジャンルを作れるように頑張ります。
__ 
新しいジャンルとは。
FJ 
ジャンルの横断ですね。ミスマッチで終わらないようにしたい。
__ 
そうですね!ミスマッチに始まってミスマッチで終わるほどつまらない企画はないですからね。
FJ 
うん。スタンダードにしたいです。
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時間はたくさんありますから。半年前から企画を始めて、来週末には本番。まだまだ時間は十分ありますね。
FJ 
あと、今回は背伸びしてしまったので。照明を吉本有輝子さんにお願いしたんです。吉本さんが末満さんの作品に光を当てるというのがとても珍しいし、吉本さんがKAIKAにいらっしゃるというのが中々ない事だと思いますので、お楽しみにしていただきたいです。
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新鮮ですね!
FJ 
KAIKAに来たことがない人をたくさんを呼びたいと思っていて。あと、30日にリーディング作品のアフターイベントがあります。山田正太郎さんという下京区在住の方に思い出話を聞いて、それをまとめた作品です。稽古やってるんですけど、そっちはリアルな思い出なんですよ。「Equal」の思い出話と全然違うものなんですよ。それが面白くて。18世紀のヨーロッパから、1950年代の京都市下京区の話。
__ 
全く違いますね。
FJ 
でも思い出話という共通点だけがあって。
__ 
ありがとうございます!楽しみです!
(インタビュー終了)