冬のお買い物

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。楳山さんは最近はどんな感じでしょうか。
楳山 
最近は冬を楽しんでいますね。最近、ある人から「俳優なら服にも気を使わないと駄目だよ」と言われまして、そういうものなのかなと思って、服をちまちま買っています。古着ばかりですけど。店員さんと喋るのが苦手なので、あまり喋らなくてもいい近所の古着屋さんとかで選んでいます。
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最近買った一番お気に入りは。
楳山 
今日は着てないんですけど、赤いダッフルコートです。1500円でした。いい買い物したなと思っています。
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1500円は安いですね!
楳山 
掘り出し物でした。

劇団しようよ 3カ年プロジェクト『CEREMONY』 1 2

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劇団しようよの『CEREMONY』が来週ですね。意気込みを教えてください
楳山 
いやもう、やったるぞ、しかないですね。何だろうなあ、やっぱりなんだか普通の作品とは違うんですよ、『CEREMONY』は。ワークインプログレスをご覧くださった方には分かっていただけると思うんですけど、客席と舞台があって上演が始まるのではなく、役者と観客が出会うところから始まっていく。本当に、人と接する機会と言うか。半分ワークショップみたいなところがあるんですね。稽古をしている時も「これって演劇の稽古だよな?」と、ちょっと不思議な気分になっていました。
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先日のワークインプログレスを拝見しましたが、お客さんの動きとか感情を計算しながら稽古していたんだろうなと思いました。
楳山 
ワークインプログレスの時は正直、僕達も初めての試みだったということもあって。なんとなく飲み込めてないと言うか巻き込めていないというか。もしかしたら、そういう「上手くいかなさ」がそもそものコンセプトなのかもしれないね、という話を皆でしたりしまして。それを踏まえて、どういう公演にしていこうかという話をしました。
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まだ一週間前ですから、ね。さすがにまだ答えは出ていないでしょう。
楳山 
ただ、大原さんが仰るには「面白い作品になってきた」と。ともかく、楽しんで頂ける作品になればいいなと思っています。
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そうですね。観客参加型という打ち出し方はしていないですけれども、ガンガンお客さんが参加する。結構、鑑賞体験というより、もう一歩踏み込んだ作品だと思うんですよ。
楳山 
そうですね。戸惑われていたお客さんもいらっしゃいましたし、それは僕も思っていました。後輩から個人的にちょっとキツかったという声もいただいて、その時はごめんねとしか言えなかったですね。でも、そういう特殊な作品なんだなと言えそうです。
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そこにこの『CEREMONY』という作品の価値がある。
楳山 
東京デスロックがやられていた作品の価値はまさにワークインプログレスの中にもセリフとして出てきた「確認し共有すること」だったと思うんですけども。例えば舞踊の儀とかもお客さんが参加する時間でしたが、「共有」という面が色濃く出ていたと思います。『CEREMONY』って文字面は凄くほんわかしていますが、作品としてはすごくサディスティックなことをしているのかもしれない。日本人的な、あなたもこっち来るでしょうみたいな。そういう空気感は、お客さんが本当に入ってみないと分からなかったですね。
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ただ、暴力に自覚的になっているところは大きいと思います。
1劇団しようよ
2011年4月、作家・演出家・俳優の大原渉平と、音楽家の吉見拓哉により旗揚げ。以降、大原の作・演出作品を上演する団体として活動。世の中に散らばる様々な事象を、あえて偏った目線からすくい上げ、ひとつに織り上げることで、社会と個人の”ねじれ”そのものを取り扱う作風が特徴。既存のモチーフが新たな物語に〈変形〉する戯曲や、想像力を喚起して時空間を超える演出で、現代/現在に有効な舞台作品を追求する。2012年「えだみつ演劇フェスティバル2012」(北九州)、2014年「王子小劇場新春ニューカマーフェス2014」(東京)に参加するなど、他地域での作品発表にも積極的に取り組む。野外パフォーマンスやイベント出演も多数。2015年「第6回せんがわ劇場演劇コンクール」(東京)にてオーディエンス賞受賞。同年よりアトリエ劇研(京都)創造サポートカンパニー。(公式サイトより)
2劇団しようよ 3カ年プロジェクト『CEREMONY』
アトリエ劇研創造サポートカンパニー採択の2015年より、劇団しようよは《movement》と題して、他の作家・演出家の作品・コンセプトを拝借し、新たに劇団しようよ版として創作する試みを行っています。プロジェクト初年度2015年は柴幸男さんの『あゆみ』を男性キャストのみでの上演を試みました。プロジェクト2年めにあたる2016年度は、アトリエ劇研のアソシエイトアーティストでもある多田淳之介さんの作品『CEREMONY』に取り組みます。
〈原案〉
多田 淳之介(東京デスロック)

〈構成・演出〉
大原 渉平

〈音楽・演奏〉
吉見 拓哉
舞台監督:北方こだち(GEKKEN staffroom)
照明:吉田一弥(GEKKEN staffroom)
音響:島崎健史(ドキドキぼーいず)
映像:坂根隆介(ドキドキぼーいず)
映像操作:浅川瑠奈
演出助手:小杉茉央(第三劇場)
宣伝美術:大原渉平
制作:植村純子 前田侑架 藤村弘二 渡邉裕史
〈出演〉
◆フルサイズver.
高橋 紘介 (俳優)
楳山 蓮 (俳優)
石田 達拡 (俳優)
ゆざわ さな (ダンサー)
大原 渉平 (演出家・デザイナー)
西村 花織 (俳優)
吉見 拓哉 (ミュージシャン)

◆ショーケースver.
大原 渉平 (演出家・デザイナー)
西村 花織 (俳優)
藤村 弘二 (俳優)
吉見 拓哉 (ミュージシャン)
〈日時〉
2016年 12月8日(木) 20:00 [S]
12月9日(金) 19:00 [F]
12月10日(土) 15:00 [F]/19:00 [F]
12月11日(日) 11:00 [F]/15:00 [F] ◎
12月12日(月) 12:00 [S]/15:00 [F] ☆


◆上演作品
F : フルサイズver.(上演時間100分予定)  
S : ショーケースver.(上演時間30分)
~ショーケースver.とは?~
アトリエ劇研創造サポートカンパニーショーケース(2016年4月)
にて劇団しようよが上演した、『CEREMONY』の30分ver.です。
⇒アーカイブはこちら!

※受付開始・開場は開演の30分前です。
※◎・☆の回はアフターイベントを開催予定。
◎ ⇒ 終演後、「フィードバック座談会」開催。
☆ ⇒ 終演後、アフタートークあり。
ゲスト:多田淳之介さん (東京デスロック)

〈会場〉
アトリエ劇研

素の僕は本当はすごくビビリで

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演技について見出したことはありますか。
楳山 
あくまで主催側であるということですね。熱狂してはいけないんですね。そういうことの自覚が必要で、もう一つは人間の楳山蓮と、役者の楳山蓮は別人であるということ。その二面性があることを自覚し使い分けることが『CEREMONY』では特に必要なんだと思います。
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その使い分けの時あなたの身体では何が起こっていますか。
楳山 
何かが下に落ちていく感覚。揺らがないように、ブレないように。「殺すなら殺せ」みたいな。それが役者、楳山蓮の状態です。素の僕は本当はすごくビビリで、本番前の時はゲロを吐きそうになっていて、これはちょっと未熟な部分なんですけど、舞台の上で足が震えてしまったりするんです。そのスイッチがもっと上手くできたらいいなと思っていますね。
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役者の時はテキストがあるから大丈夫なんでしょうね。
楳山 
ブルーエゴナクの『Rapper』の時はテキストがちゃんとあって、ある意味やりやすかったです。まぁ、ラップは初心者だったんで大変ではあったんですけど(笑)
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この作品に関わる前と後で、何か変わった事はありますか。
楳山 
うーん、すごく素人みたいな答え方ですけど、「へぇ、こういう作品もあるんだこういう作品もあるんだ」という事でしょうか。本当に新鮮でしたね。今年は斬新な講演に参加させて頂くことが多かったです。1月に短距離男道ミサイル、6月はロームシアターに出させてもらって、7月8月はまた仙台に行って短距離男道ミサイルの『R.U.R.-生命が、ただ生命だけが、裸です-』に参加させてもらって、9月には『Rapper』をやり、そして11月と12月は劇団しようよで『CEREMONY』と。今年は、ストレートプレイとはちょっとかけ離れた演劇への参加が多かったです。今振り返ってみても今年は不思議な年だったなぁと思います。
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幅が広がったんじゃないですか。
楳山 
そうですね。僕の自覚していないところでスキルアップされていたらいいですね。でも本番前に緊張するのは高校時代から変わらないです。本番前になると「怖い」てなって、なるべくそれを見せないようにしてるんですけどばれちゃって。楽屋とかで青白い顔になってうつ伏せになっていて。
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もしかしたらそれがベストコンディションじゃないですか?
楳山 
そう考えたこともあります。緊張状態の自分がいる中で、何パーセントか冷静になっている自分もいて。これだけ緊張しているんだったらまあ僕の緊張癖は僕のものなのでそれで、誰かに迷惑をかけてるのでなければいいと思うんですが。

落語と僕

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お芝居を本格的に始めようと思ったのは何がきっかけだったんでしょうか
楳山 
これはすごく難しい質問ですね。芝居というより表現自体が元々凄く好きだったんです。人より言葉を覚えるのが遅かったのですが、母や祖母が折り紙やあやとりを教えてくれて、それをずっとやっていました。舞台に関して言えば、以前母親から聞いたのが、2歳くらいの頃天才てれびくんの舞台の企画が好きで、凄まじい集中力でテレビを食い入るように見ていたみたいなんです。母親が近づいて僕に「出たいの?」と聞くと、強く首を縦に振ったと。初舞台は保育園の時ですね。お遊戯会の出し物で20分くらいの劇をやったんです。練習の時、先生が「今日の出来は〇」「今日は△」と、日々評価をしていたんですが、本番が終わると同時に幕裏で手で大きな丸を作って「おおまる!」と言ってくれたのを覚えています。あの時は嬉しかったですね。小学校の時も6年生の発表会の時に一番セリフの多い動物園の園長を貰って、歌とかもあって凄く大変だったんですけど、でも終演後にすごく先生が褒めてくれたりして。
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では演劇が始まるのは中学から?
楳山 
いえ、その間に落語が挟まれてるんですよ。父親が落語が好きでそのCDをずっと聴いてたんです。米朝師匠とか枝雀師匠とか。最初僕はそれを又聞きをしていたんです。えらく笑い声が聞こえるCDがあるなと。言葉の意味がわからないのに何か面白かったんですよね。で、そう思ってるうちに「俺もやりたい!」と思っちゃって。で、そこからもう毎晩CDデッキに耳をつけて弟や母親が横で寝ているなか音量を小さくして落語を聞いて練習して。でもたまに「うるさい!」って怒られたりもしてたんですけどね。CDも何十種類とあったんですが拍子木だけでどの演目か覚えていた時期もありました。今は流石にもう忘れちゃいましたけど。
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イントロだけで覚えるくらいめちゃくちゃハマってたんですね。ひとつの世界ですね。
楳山 
中学を卒業する頃に、弟子入りするかどうかめちゃくちゃ迷うぐらいでした。あと、小学校6年生の時に担任の先生が授業の時間を僕の落語の発表の時間に当ててくれたりして。すごく僕の個性を大切にしてくれる人だったんですね。僕もなかなか変わり者で、流行りものなんか興味なかったし、音楽でも父親が聞いていた長渕剛くらいにしか興味が向かなかったんです。結局高校には行くことにしたんですけどね。
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なるほど。
楳山 
そしたらそこの高校の演劇部がめちゃくちゃ厳しかったんです。2ヶ月ぐらい練習でシゴかれていました。それこそ朝飯のサラダを戻しちゃったりして、母親に「やめたら?」と言われたんですが「やめたら殺される…」と。本当にめちゃくちゃ厳しかったんですよ。稽古の度に、怒られないようにと頑張っちゃう。でも萎縮する。また怒られる。それの繰り返しでしたね。
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本番前に緊張するのはそういうところから来てるのかもしれないですね。
楳山 
そうかもしれません(笑)

小さいハコで行われている熱狂

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いま、演劇について考えているテーマはありますか。
楳山 
もっと、ライブハウスみたいになればいいんじゃないかな、とか思いますね。演劇の人はライブハウスにはあんまり行かないみたいなんですが、僕は大学時代の友達が音楽関係が多くて、よくライブハウスに行っていたんです。演劇って、総合芸術という割には演劇しかやっていないんじゃないか、と思うんですね。小劇場でやっている人たちって、意外と小さいハコで行われている熱狂にはあんまり触れていないんじゃないかと思うんですね。そこで得る熱狂や養われる感性もあるんじゃないか、と思ったりもします。演劇、もっとフラッと寄れたらいいんじゃないかと思うんですね。まあ、チケット代高いですしね。友達を誘う時とかも、そこがネックだったりするし。それはまあ何が原因か、とかはなかなかひと言では言えないですけど。
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そうですね。
楳山 
何なら、フラッと帰ってもいいと思うんですよ。僕は別に。飯も食っていいと思うし、まぁ煙草とかはちょっと難しいと思うんですけど。それこそ短距離男道ミサイルがそうだったんですよ。倉庫の中にテーマパークを作って、会場に行くまでの道のりに機械のブースのアトラクションを作ったんです。夏の暑い倉庫の中で、キンキンに冷やしたコーラを出すんですが、ほぼ裸の衣装の男がアンドロイド風の声で「コーラをオ出シシマス」とか言ったりして出すんですよ。お子さんにものすごく喜ばれました。あとはアンドロイドと腕相撲する催しもあったりなんかして、楽しかったですね。
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それぐらい気軽な。
楳山 
はい。ものすごい規模だったし滅茶苦茶大変だったんですけど、もっとミニマムに、あんな楽しい事が出来たらなあ、と思いますね。

質問 益田さちさんから 楳山 蓮さんへ

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前回インタビューさせていただいた、ダンサーの益田さちさんから質問です。「最近見た、衝撃を受けたものを教えてください」
楳山 
うーん。何だろう、難しいな・・・変な答えかもしれないんですが、今朝地下鉄の車内で白杖を持った盲人の方がいたんですね。その方は手すりに掴まってたんですね。で、近くにいた初老のサラリーマン風の方が「座席はこっちですよ」と誘導したんですね。そうしたら、その盲人の方が「ちょっと待ってください、今あなたはどんな表情で私を誘導したんですか?」って、相手の顔を触ったんです。
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おお。
楳山 
僕はちょっと、行儀悪いんですけど引いてたんですよ。話を聞いていると按摩さんみたいで、「良いおでこの形をしていますね」とか「果物はお好きですか」と聞いてて、そのリーマン風の方も、バッチを付けてたんでそこそこ要職の方だったと思うんですが、戸惑いつつもきちんと応対していて。
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ノッたんですね!
楳山 
リーマン風の方が「私は京都駅で降りるんですが、あなたはどちらまで?」「私はね、くいな橋までなんですよ。私は職業柄疲れている人に接する事が多いんですが、その疲れはね、けして悪い疲れではないんです。心地よい疲れなんです。」と。ブラックジャックの針法師琵琶丸を思い出しました。針刺して「ウム、手ごたえあり…」とか言いそうな、そんなオーラを持っていました。まあ今日の約束があったので僕は御池で電車降りたんですけど…
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そういう事なら、全然大丈夫でしたよ!
楳山 
いえいえいえ。あの後どんな展開になったか気になりますよね。声掛けたりすれば良かったのかな?でも、僕は聞いているだけで良かったんだと思います。「事実は小説よりも奇なり」だなと思いました。
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そうですね、そこに居合わせた楳山さんという存在を含んでの成立だと思いますよ。ある意味、演劇でしたね(笑)

お客さんを呼ぶこと

楳山 
僕、ものすごく集客にこだわっているところがあって。僕が関わる公演だったら最低でも個人で50人は呼ぶ、ということを目標にしているんです。『CEREMONY』に関しては昨日やっと達成したんですけど。
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おお、すごい。
楳山 
呼ぶからにはもちろん責任を持つ、と。それはもちろん面白くするという事でもあるし、「面白くなかった」と言われたら「ちょっと奢るから」と一緒に飲みに行って、そこで何が面白くなかったかを聞く…という気持ちで呼んでいます。というのは大学時代…僕は大谷大学の劇団蒲団座に所属していたんですが、お客さんが二人しか来なかったステージがあったんです。鴻上の『トランス』を上演したんですが、まぁ地獄でしたね。それがとにかく悔しくて、もうあんな思いは二度としないと誓ったんですよ。やる側も観る側もたまったものじゃないですし。僕なんかはまだ大学を卒業して間もないですし、もっと上手な人は勿論たくさんいらっしゃいます。それこそ30代。40代の方には敵わないところがあって当たり前だと思うんです。でも集客に関しては負けたくなくて。だから自然に、外へ足が向くんですね。面白い人たちが集まっているところに出向いて、すると色々、演劇を通して人と繋がって仲良くなっていくんですね。不純かもしれないですけど、人と人とのコミュニケーションが増えるというのは演劇の一つの力かもしれませんね。ある意味、演劇を利用して友達作ってるのかもしれません。勿論、演技も磨いていかなきゃいけないんですけどね。
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いえ、王道だと思いますよ。

昂らせたい

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いつか、どんな演技が出来るようになりたいですか。
楳山 
アングラをやってみたいですね。それこそ、肉体を昂らせたいですね。
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それは何故でしょうか。
楳山 
普段、あんまり怒らないからですね。怒らない訳じゃないですけど、何とか言葉で解決しようとするので。それはやっぱりフラストレーションがたまるんですね。なんか、凄く暴れたいという思いがあるんだと思います。昔、演劇集団Qの卒業公演に出させてもらった時に唐をやったんです。あの時はもうとにかくキツかったんですけど、反面ものすごく楽しくて。本格的にやりたいですね。肉体を酷使して、暴力的な演技をしてみたいんです。でも普通の会話劇も出来るようになりたいですね。しばらく遠ざかっているので、うまく出来るか分からないですけど。
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逆に、納得がいかないのはどういう演技ですか?
楳山 
これはジャンルを問わないと思うんですが、不本意な目の動きですかね。身体を凄く動かすパフォーマンスの時とかも、次の動作のために目がその方向に動く、みたいな。それはきっと演技じゃないんですよね。マイム公演に出させてもらったとき「瞬きもひとつの表現だよ」と教えられまして。自分でも意図していない瞬きだとか目の動きをやってしまったときに、自分で気付いてしまって気持ちが途切れてしまうこともあって。そういう癖は直していきたいですね。
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目から送受信している情報はとても大きいですからね。
楳山 
そうですね。だから、舞台の内外を問わず見られるのが怖い時期もありました。
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目の見えない人は、だから確認したくなるのかもしれませんね。

色んな人に出会いたい

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今後、どんな感じで攻めていかれますか。
楳山 
攻める、というか、演劇以外のこともやっていきたいですね。というか、今は表現云々よりも旅がしたいです。人間観察が凄く好きで、稽古場でのも演出家のモノマネをしちゃったりするんですけど。旅という手法でなくても、色んな種類の人に出会いたいですね。そこでまた視野を広げていけたらと思います。

L'UOMO 男のハンドクリーム

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今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
楳山 
ありがとうございます。(開ける)ハンドクリーム。あ、僕手がカサカサなんですよ。嬉しいです。
(インタビュー終了)