『Kaleidoscopic point ー変幻自在の点ー』 1

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今日はどうぞ、よろしくお願いいたします。山元さんは最近、いかがお過ごしでしょうか。
山元 
よろしくお願いします。相変わらずマイペースにやっております。最近は寒いですよね。冬眠するんじゃないかというぐらい。先日来ていただいた個展は、毎年12月や1月にやらせて頂いているんです。
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山元ゆり子個展「Kaleidoscopic point」。素晴らしかったです。ご自身としてはどのような経験になりましたか。
山元 
いやあ、やってよかったな、という感じです。今までドローイングを用いたインスタレーションはあまりやったことが無かったんですけど、去年ぐらいから立て続けに発表していまして。で、基本的な体験は変わらないのですが、今回で一旦区切りをつけ、今は別に気になっている方向に作品のフォーカスを移せていけたらと思っています。面白いのでまだまだ続けていきたいとは思うんですが。いかがでしたか?
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とても面白かったです。非常に体感的なインスタレーションでした。暗い部屋の中で、数十点のスクリーンが掛けられていて、それらの白布に水彩で自然物の輪郭や表情が描かれている。たとえば夕焼けの光景そのものが切り取られているコーナーでは、7枚程度の雲のスクリーンの向こうに白熱灯があり、雲のパターンが微妙に重なって、いつの間にか自分が夕焼けのクオリアを作る側に回っているかのような体験でした。と、そこから森と草むらを越えて滝が流れているようなドローイングになっていて。真っ暗な中手探りで進むと、身体の位置によっては灯りが点いたり消えたりする。そういう、何がしかのコントロールが介在している環境は自然にはない筈なんだけども、「どのような条理がそこにあるのか分からない」という根源的な恐怖は、人間と自然の間にある無理解の崖を直感させてくれる。山中の滝をイメージさせるコーナーがあったんですけれども、そこではとても、まるで霧の中にいるかのような涼しさを感じたんですが、あれは身体の方が勝手にそう思ったかな。そこには例えとしての崖と、例えではない自然との谷を感じました。これは個人的な印象ですが、その恐怖がどちらかというとネガティブな傾向の印象ではなく、崇高さの方にカテゴライズされた気がする。この予感は、人間がそもそも、自然の中に包まれる存在であると暗示しているのかもしれない。
山元 
ええ。
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とにかく、中に入っている人の動き方によって鑑賞するものが違うというのが面白いですね。
山元 
人によって色んな感想があるんですけど、こちらとしては、モノを見せるんじゃなくてひとつの体験を持って帰ってもらうという狙いで作っています。特定のシチュエーションや物語をうっすらと用意していて、それが「演劇的」だとか「お化け屋敷みたい」という感想を多く頂くんです。さらに言うと、これまでの作品では時間軸がはっきりとあったんです。お客さんが展示室に入って、見始める、作品の指示や暗示を受けて行動する、そして出ていく。そういう風に時間軸があるのがとても「演劇チック」だと言われていて。「Kaleidoscopic point」というのは、変幻自在な場所というだけの意味の他に、時間も変幻自在、という意味なんですよ。自分なりに始まりと終わりを決めることが出来る、そういう感想もいただきました。
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空間の中を観客が歩き回る、自分のその行動と鑑賞体験が一つのものになっている。
山元 
まさにそうなんですけど、入ったときは真っ暗で、自分が動くと光が灯る。自分のアクションで、自分を取り巻いているものが変わっていくという。
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自分の行動によって見えるものが違うということは、それはもう変身ですね。
山元 
そうですね。短時間の限られた時間のシンプルな体験で、新鮮に受け止めたお客さんも多かったそうです。
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最近つかこうへいの「飛竜伝 神林美智子の生涯」をもう一度読んだんですけど、前半は彼女の主観だけがあって、途中でなんやかんやあって、後半の方にそれまでの全ての人物が彼女にフィードバックをささげるというクライマックスなんですよね。具体的に言うと、彼女はものすごく男運が悪くて、それまで付き合った全ての男性に騙されて利用されて、でも最後の最後は、その男たちがカッコ良く散るんですよ。
山元 
へー!いいですね。最後は加速が付いて。それは何か、四畳半神話大系のような。全てのネガティブだったエピソードがよじれてよじれて昇華されていくスピード感がすごく好きで。
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あー、私半分ぐらいしか見れてないんですよ。
山元 
おすすめです。私は物語にひかれる性質があるんですかね。意味が最後に、自分の気付きで変わる瞬間、思考が加速して走り出す瞬間が凄く面白く感じるんです。鳥肌ポイントって呼んでいます。気がついた瞬間って、鳥肌が立ちませんか。
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立ちますよね。
山元 
あのぞわぞわ感を意図的に作り出せたらすごく面白いと思うんですけどね。演劇の世界ではもちろんよくそういうのが出てくるんですけど、美術の世界ではそういう演出された加速ポイントはあまり見られないのかな。
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加速ポイントはどうやったら作れるんでしょうね。
1Yuriko Yamamoto "Kaleidoscopic Point" ―変幻自在の点―
12月05日(火)~12月23日(土)
GALLERY G-77
2017年製作

今作は、ドローイングを用いたインスタレーション作品です。光と動きから創られるシチュエーションの中で、身体の感覚的知覚を通して、観る者が自らの意識の所在に触れることをテーマとした体験を試みています。
近年の作品はどれも真っ暗で何も見ることの出来ない空間から始まります。進む、動く、止まるといったシンプルで象徴的な体の動きに反応して、目の前に光が現れ、やがて消えていきます。断片的に覚えている記憶や連なり流れているように感じる時間、今確かにある体さえも、意識の中にあるような感覚。その所在が曖昧になるような何もないように見える闇の中に、全てがバラバラに同時にあって、鑑賞者の今一瞬の意識が、 光としてそれらを映し出します。

センサーに囲まれて

山元 
それを考えるのが一番ワクワクしますよね。ひとつには、お客さんの行動がキッカケでシチュエーションがズンズン変わって行ったり、自分だけではなく周りの解釈も変わっていく、そういうモーメントがすごく面白いんじゃないかなと思ってます。
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そうですね。
山元 
「Kaleidoscopic point」ではセンサーを多用していたんですけど、これまでの作品でも、お客さんその一人のために色々な仕掛けを動かしていたんです。どうやっているのかが分からないような仕掛けって、まるで魔法になるんですよね。誰かが作って、誰かが動かしている、と到底思えないような、そういう仕掛けを作れたらいいなと思っています。
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それはお客さんは分からない方がいいですかね。
山元 
そうですね。以前の作品で、一本道の通路に入ると来た道を閉じ込められるというシチュエーションがあって。目の前の壁に脱出方法のヒントが書いてあって、鏡の中の自分と向き合って一分間目を閉じると出口が現れる、と。皆さん、センサーがあるのかなと思われたみたいで薄目を開けたり途中で目を開けたりしていて。それだと絶対発動させないと決めてました。アンケートで「あのセンサーはどうやってるのかさっぱりわからないけど凄い技術だ」って。
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センサーじゃなく、目検プラス人力入力だったんですね。そして、技術云々を気にさせているようでは、という事でしようか。
山元 
人間対システムではなく、人間対人間なので。深呼吸してという指示も出しましたけど、それはもう、センサーどうこうの話ではなくて、今置かれている状況に集中できるぐらいの仕掛けをバンバン繰り出せたらいいなと思ってます。でも、センサーをオートマティックにしたらわざわざ私が開催期間中ずっと会場に通わずに済む、と長年アドバイスを頂いてて。だからセンサーを使ったりもして、それはそれで大事だと思いつつ、人間の仕業じゃないんじゃないか、と思わせるぐらいのゴリゴリのアナログもやりたいですね。「本当は中で人が動かしてるんですよ」と言ったら「そっちの方が面白い」と仰ってくださった方もいて。
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そして、非常に大変なんですよね。待機時間が。
山元 
朝に匂いの出ない食品を買い込んで、ほぼずっと狭い裏方でお客様来場の時を待ち続けていると。でもしばらくすると寝てしまうんで私が。私が寝ると何も動かないので・・・入り口に鈴とかを付けて、それが鳴ると起きて仕事を開始する。1ヶ月そういう生活を続けていたことがあります。だから、外で似たような鈴の音色を聞くとぱっと反応する、パブロフの犬みたいなことになっていた事もありました。
Yuriko Yamamoto "in the black door"
2005
立誠小学校/京都
ミクストメディア
舞台制作:西川翔太
音響:三橋啄


部屋の中央に、自立した黒い扉が立っています。大勢の人がレストランで食事をしているような音が、その扉の向こうから聞こえて来ています。しかし、扉の裏に回ってみても、そこには何もありません。黒い扉にはドアスコープが付いています。よく見ると、そのスコープ穴にむかって矢印がいくつも描かれています。スコープを覗こうと体を近付けると、扉の向こうから聞こえる音が小さくなって消えてしまいます…

光が立ち止まる

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「Kaleidoscopic point」での、照明とセンサーの設置・設定のコンセプトを、改めて伺えればと思うのですが。
山元 
一つ一つ、光をまんべんなく散らすのではなくミリ単位でつっています。一つ決まったら次のポイントを設置して。人が進んだら、そちらの方に光が付いて、すると人は大体、光がある方に進むんですよ。でも闇の方に進んだ時に、次はどう言う光景が現れるか、とか。見た目以上に時間がかかっています。LED電球の寒々しい色であるとか、付いてから明るくなるまで時間が掛かる種類の照明もあって。それは天候にも左右されるので、会場入りしてから絵を描くように設置作業をしています。
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お客さん自身にも、自分が鑑賞しながら絵を描いてるような感覚はあったと思います。
山元 
もしまた別の、例えば大きい空間でやる場合はもっともっと色々な光景が描けると思うので。新しい体験が生まれる作品だと思うので。大きいところでもやってみたいですね。
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真っ暗な中、自分が進むと光が付いて、その瞬間ホッとする感覚がありましたね。そして光線が自分の目から伸びて、布に描いてある風景を見る時、すごく日常から切り離された感覚があったんですよ。本当の嘘事の世界に来たような感覚がありました。
山元 
夜に自転車で帰ることがあるんですけど、暗い木の根元にビニール袋が引っ掛かっていて、それに近づいて行っても全く認識出来ない事あるんですよ。これはこれだ、と捕捉しきれていない時の認識って面白い。リンゴを「リンゴ」という名詞と結びつけられていない状況だと、それが何なのか全然わからないんですよ。すべてふわふわとして曖昧で認識できない。
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私もあまり目は良くないんですけど、22歳ぐらいまで眼鏡はかけなかったんですね。でも自分のものを作って掛けたら、世界はクリアだったと認識できたんですよ。
山元 
私はあまり目は良くなくて。でも問題なく過ごしていて。たまにコンタクトとか眼鏡をするとディテールが激しく見えて、びっくりしますよね。私は、ぼんやり見えてるぐらいがちょうどいいみたいです。

いまはもう小さい部屋

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山元さんが作品製作を始めたのはいつぐらいからでしょうか。
山元 
作品として発表しだしたのは大学の一年、十八歳ぐらいからです。でも何かを作るのは記憶がないぐらいからやっていたみたいです。親の証言によると、友達の家の部屋をお化け屋敷に改造しちゃって。学校とか幼稚園では普通にやってるんですけど、裏で隠れて宝探し大会とか。あと、親宛ての脅迫状を書いて、自分で自分を縛って発見されるまで籠ってたりとか。色々あの手この手をやっていたみたいです。
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面白い!
山元 
大学で洋画専攻に入って、その中に授業の一環でインスタレーションに出会って。私にとっては、絵を描くよりも、こっちだと。私に当てはまりそうなジャンルで、名前の付いてるのはこれだなと思いました。
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インスタレーション。
山元 
でも、演劇でもそうですけど、これからどんどんジャンルレスになってくんじゃないかなと思ってます。科学技術分野もそうですけど。
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トータルな技術者が生まれてくるんでしょうね。こないだ私が取材したダンサーで、自分のジャンルを知らないとおっしゃっていて。
山元 
そういうのがいいですよね。パフォーマンスをやられてる方が演劇に出演されたり。
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お部屋を改造してお化け屋敷にするというのは面白いですよね。
山元 
楽しいですよね。ダンボールハウスとかも一通りやりますよね。ひな祭りの一番上に登ったり。子供向けのワークショップをやるとしたら、私は多分そういうのをやると思います。
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専用のダンボールハウスを本気で作ろう。
山元 
今でも参加したいワークショップですね。

矢印のない入口

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鑑賞者によって見る作品の体験が違うというのはとても面白いですね。以前、他のアーティストさんたちとコラボレーションで製作された作品はまさにそうですね。
山元 
あれは、顕著なそれですね。
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最初の部屋はギャラリーで、一見すると普通の絵画のグループ展のように数点の絵が飾ってあるだけ。そしてその壁の隅に少しだけ伱間が空いていて。伱間の向こうにはスタッフ用のバックヤードがあるようだ、と。実はそれが広大な作品群への入口になっているんですよね。非常に印象的なのは、そこには誘導する矢印とかがないということなんですよ。
山元 
そこが先ほど言った加速ポイントなんですよ。自分の頭で考えて、もしかしたらこの道の向こうに何かがあるんじゃないか。もしかして、ここは入っていいんじゃないか、この裏にはもしかしたら何かあるんじゃないか。でも誰も何も正解を提示していなくて、もしかしたらただの自分の妄想で。でも入って見たら自分の読みが当たっていた。
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自分で発見したというのが加速ポイントにおける重要なことですね。
山元 
そうですね。ある程度視線が誘導されたり、罠が張り巡らされていたとしても、そこで係員の方が順路を示して、「こちらです」と言ってたりしたら、その向こうに対する興味が違うんです。
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大抵は矢印が書かれてあるから。私だったら、何も書かれていなかったら帰るかもしれない。
山元 
そこがさじ加減の難しいところですね。ギミックは、お客さんの動きを読みながら会期中も変えていったりしていました。「頭上にお気を付け下さい」とか「服が汚れる恐れがあります」とか、閉所・暗所恐怖症のご注意は書いてあるんですけど、「奥へお進みください」とは書いていないんですよ。ヒントだけをちりばめて、お客さんが動いてくれるかくれないかというギリギリのライン。
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注意書きをヘンに取って、「ギャラリーの絵に頭をぶつけちゃう」という有り得ないシチュエーション、がテーマだと捉えられたら終わりですよね。
山元 
こちらが全く想像出来ない行動をする方が、10人ぐらいは必ずいらっしゃいますので、こちらが微調整をする時間は必ず取っています。例えば、置いてある本の行動に従うと仕掛けが発動する、という作品も、最初の方は誰も本を手に取ってくれなかったり、本での一番重要な部分をやってくれなかったりとか。そうするとこちらもだんだんヒントが多くなって、目立つ様に下線を引いたり赤字にしたり。ガイドを変えていったりはするんですけど、それでもやっぱり、様々な行動を取られます。でもそれも全て含めて成り立っています。
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脱出ゲームというのが最近はとても流行っていますが、その先取りという感じがしますよね。
山元 
大流行りになりましたね。昔行きました。全然答えに辿り着けなかったりして。
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私もそういうのは行ったことがあるんですけど、答えが分かっても周りと共有しなかったりとか。
山元 
自分が行って、すんなりと体験に導かれるようにはしたいんですけどね。でもあんまり愛想よくすると萎えちゃうんですよね。
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そこはまさに、塩梅ですよね。そして、そのヤマを予想するのと、純粋な芸術のうちの一つ、なんじゃないかなと思います。加速ポイントを、誰でも通れるようになったらいいんですけど、いや誰でも通れるというのはまたありえないですけどね。
山元 
誰でも通れるというのはエンターテイメントの世界ですよね。ゲームの世界が好きなので、私も影響を受けてるんですけど。面白いのは、お忍びで評論家さんがいらっしゃったことがあって、でも、小説の中にある指示というギミックに気付いてか気付かなかったか、こちらが想定した行動を起こさずにそのまま帰られたんですよ。仕掛けという仕掛けが何も発動しなかったのですが、後日書いて下さったレビューを拝見するとすごく高評価をしてくださっていて。「何も起こらないのだが、一瞬僕の脳内には完全なファンタジーが広がっていた」と。そういう楽しみ方が許されるのか美術ですよね。遊園地に行って何も仕掛けが発動しなかったら大ブーイングですけど。
"double wander"
ニジュウニデアルクモノ
二重に出歩くもの



愛知県立芸術大学 サテライトギャラリー
〒460-0003 名古屋市中区錦3-21-18 中央広小路ビル3階

質問 中西 由伽子さんから 山元 ゆり子さんへ

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前回インタビューさせていただいた、ダンサーの中西由伽子さんから質問をいただいてきております。「アイデアを産むためにしていることは何かありますか?」
山元 
意識をそっちに向けるということ。ネタ帳を持って、いつでもどこでも書留められるようにする。アイデアというのはいつ降ってくるかわからないので。降ってくる頻度も、意識を向けていると思っていないときとでは全然違っていて。不思議なんですけど、シャットアウトしているとアイデアは降ってこないんです。
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降ってくる時は本当に降ってきますからね。
山元 
はい。それを逃さないようにしています。友人であるユリイカ百貨店のたみおの話なんですけど、彼女と同じバイト先だった事があって。
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はい。
山元 
彼女は私と違って、意識を向けていない時にもアイデアが降ってくるんですよ。で、バイト先は料亭的なお店のお運びだったんですが、仕出しのお弁当を何段も重ねて廊下を往復して運んでたときにたみおに降ってきたらしくて、アイデアに想いを馳せながらふわふわと足を運ぶあまり床の桶に積まれたお弁当の山にそのまま突っ込んで行ってしまったことがあって。
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うわ。
山元 
普通ならそこで我に返ってもおかしくないんですけど、彼女はそれでもなお降ってきたアイデアに集中したままでいたんです。
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凄いなあ、たみおさんは。

霧の中の小さな部屋への入口

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今後、どのような製作に興味がありますか?
山元 
いままではこちらがガチガチにシチュエーションや舞台装置を用意して、ある種作られたシチュエーションの中にお客さんを迎え入れるということをしていたんですけど、最近は、既にある世界に本当に気づかないレベルのささやかな罠と仕掛けを組み込んで行くという駆け引きを試してみたいなと思っています。まだまだふわーっと霧の中で、今までやってきた手法ではないやり方に移行していくことになると思うので、自分にとっても楽しいですし、ずっとやって見たかったんですが今まで手をつけてこなかったので、このタイミングでゼロから模索し始めるんですが、楽しみです。
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鑑賞者の日常の体験のどこに罠を仕掛けるかは置いとくとして、それが目に飛び込んできた時の驚きと予感。
山元 
その気付きが起こる加速ポイントを、より自然な形で外に置いておきたい。中ではなくて。それが面白いんじゃないかなと思っています。そのスイッチのポイントをいつ、どこに置くか。これまでとは全く、展示の形態が変わっていく気がしている。それに絡めて、色々試してみたいことがあります。

「これって何なの」

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今後どんな感じて行かれますか?
山元 
今後はこれまでの流れから外れることになってしまうかもしれない形態になったとしても、両方やっていきたいなと思っています。手法が違うので、「これって何なの?」と言われる事も多くなるかもしれない。けれど、今までの形態の作品はもちろん、そうでない作品も多く発表していきたいんです。
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ありがとうございます。

Lleno(リエノ)のノート

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今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。どうぞ。
山元 
ありがとうございます。そんなのがあるんですか。(開ける)あ、ノート!ちょうど欲しいと思っていたところです。いまネタ帳がいっぱいになってしまってて、買いに行こうと思っていたところでした。
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ちょっとそれ、重いですけどね。
山元 
いえ、大きさがちょうどいいです。願った時に願ったものが・・・凝った模様ですね。あ、無地・・・私、ずっとネタ帳は無地なんです。
(インタビュー終了)