神楽師募集

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今日はどうぞ、よろしくお願いします。笑の内閣の由良さんにお話を伺います。最近、由良さんはどんな感じでしょうか。
由良 
最近、獅子舞をやる会社に就職しました。400年続く旅する芸能集団で西日本を中心に色んな場所を回っています。
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それは凄い。どんな経緯で。
由良 
たまたま「神楽師募集」という謎の求人を見つけたんです。前回KAIKAで『ツレウヨ』やった時に松原の道祖神さまに「遠くに連れて行ってください」と真剣にお祈りしたので、向こうの世界から呼ばれたんじゃないかなと。
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獅子舞って正月にしか見れないと思ってました。
由良 
多いときには年間300日ぐらい旅をしてるそうです。
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そうなんですか!
由良 
月20日ほど仕事するんですが、基本的に雨の日以外休み無しです。3週間くらいずっとあちこち巡り歩いて、終わったら1週間から10日くらい休んで、それからまた旅に出るという暮らしです。この生活してると曜日の感覚がなくなりますね。ベテランになると戦前からやっている方もいると聞きます。
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披露するのは、獅子舞だけなんですか?
由良 
八舞八曲といって、いろんな芸がありますね。伊勢神宮の使いとして、山間の集落に呼ばれて、家を一件一件回って玄関とかで獅子舞を踊ったり。たまに神社も回ったり。踊りや音楽だけでなく曲芸なんかもやります。何十年か前までは今よりもっと人数も多くてサーカス団みたいで、それは華やかなものだったそうです。でも、だんだん担い手が減っていって、今では廃業した組や廃れてしまった芸がたくさんあるみたいです。僕の入った組も人手不足に悩んでまして、猫の手も借りたい情況です。実は体力的にはかなりきついですね。日が昇る前に起きて、来る日も来る日も外を歩き回って、夏は暑いし、冬は寒いしで。慣れない事が多いんですが、出来るようになったらまた違うんだと思います。
1笑の内閣
笑の内閣の特徴としてプロレス芝居というものをしています。プロレス芝居とは、その名の通り、芝居中にプロレスを挟んだ芝居です。「芝居っぽいプロレス」をするプロレス団体はあっても、プロレスをする劇団は無い点に着目し、ぜひ京都演劇界内でのプロレス芝居というジャンルを確立したパイオニアになりたいと、06年8月に西部講堂で行われた第4次笑の内閣「白いマットのジャングルに、今日も嵐が吹き荒れる(仮)」を上演しました。会場に実際にリングを組んで、大阪学院大学プロレス研究会さんに指導をしていただいたプロレスを披露し、観客からレスラーに声援拍手が沸き起こり大反響を呼びました。(公式サイトより)(公式サイトより)

タグ: 古典芸能など アーティストの生活

KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』 2

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笑の内閣の次回公演は、「福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』」ですね。どんな作品になりそうですか?
由良 
福島を題材にするために、実際に現地への取材もしながら、でもいつもの通りの笑の内閣ですね。
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内閣は社会問題を扱った作品を多く発表されていますね。演劇界ではともかく、マスコミ・ネットからかなり多くの反応を得ています。由良さん個人は、どんな感慨がありますか。
由良 
このままでいいんだろうかと思います。
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ええ!?
由良 
話題が盛り上がっているのは分かるんですけど、中身がそれにつりあっているんだろうかと思いますね。内閣の致命的な部分として、芝居が下手というのがあるんです。表現の技術が未熟というか、遊び心がない。
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正直、私もそこは庇いようがないですけどね。
由良 
ちゃんと、お芝居としていつか、良いものを作らないといけないと。台本は読んでみると割と面白いんですけど、演劇的な工夫がないというか、それを形にするのがほんとに下手なんです。台本の面白さを確実に舞台に持ち込んで、いろんなものがうまく組合わさった面白さが出来れば。内閣の芝居は頭には訴え掛けてくるんですけど、感覚的に訴えかける要素が貧しいんです。見せ方が平板で芝居としての厚みがない役者の演技だけでなく、もっと劇場という空間の使い方を工夫できないかなと。
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逆に、内閣の芝居にしかありえない感覚がウケている可能性もありますけどね。
2KYOTO EXPERIMENT 2014 フリンジ企画 オープンエントリー作品 第19次笑の内閣 福島第一原発舞台化計画-黎明編-『超天晴!福島旅行』
公演時期:2014/10/16~21(京都)、2014/12/4~7(東京)。会場:アトリエ劇研(京都)、こまばアゴラ劇場(東京)。

タグ: 超天晴!福島旅行 いつか、こんな演技が出来たら

内閣と出会う

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由良さんがお芝居を始めた経緯を教えて頂いてもよろしいでしょうか?
由良 
たまたまですね。5年くらい前に内閣のプロレス番外公演『サマーナイトヘル2009』を見て、楽しそうだと思って。観客を巻き込んだあの変な一体感にあてられたのかもしれないです・・・
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当時はプロレスですね。そして今は政治でプロレスしてますね。内閣に入ったのは。
由良 
家庭環境がギスギスして、うんざりしていて。ため込んだものを吐き出したい、という思いがあったんですね。別に演劇でなくてもよかったのですが、内閣は変な人が多そうで、そういう連中の仲間になって馬鹿騒ぎしてみたかった。
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吐き出せていますか?
由良 
ちょっとずつ。家族の事は問題として残ってはいますが。
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素晴らしい。溜まった澱を、表現する事で社会に還元しているんじゃないですかね。

タグ: 笑の内閣・プロレス芝居

質問 白井 宏幸さんから 由良 真介さんへ

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前回インタビューさせていただいた、ステージタイガーの白井さんから質問を頂いてきております。「自分のチャームポイントはどこだと思いますか?出来れば、筋肉でお願いします。」ちなみに、白井さんはお尻だそうです。
由良 
足です。
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足のどこですか?
由良 
ふくらはぎですかね。
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ああ、ちょっと分かる気がします。

体を酷使した日々

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ちなみに由良さんはカポエラをされてますよね。プロレス公演でやってましたよね。意外でした。
由良 
京都駅の近くの道場に通っています。本部はブラジルにあるんです。結構由緒がある道場なんですよ。向こうの世界にはものすごい人がいっぱいいて、同じ人間とは思えない動きをするんですよ。
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おお。
由良 
僕らの所属してるグループを経営している人、つまり僕らの師匠の息子さんが、去年アゼルバイジャンで行われた世界大会で優勝したんです。
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凄いな。私、カポエラの事は知らなかった。
由良 
組み手の中で、動きがシンクロした時が凄いですね。上手な人がやると踊っているように見えるんです。
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役者として、これまでの内閣の公演で、苦労したのは?
由良 
舞台上で苦労したことはあまりないですね。3年前、初めてプロレスをやったんですけど、ほんとに体を酷使するんですね。五体満足で帰れるんだろうかとピリピリして、観客の目線を気にする余裕もなかったです。それ以来感覚が麻痺したみたいになって舞台でプレッシャーを感じることがなくなりました。失敗しても怪我をする訳じゃないので。それよりもコミュニケーションで苦労したり失敗することが多いです。子どもの頃から本当に人と話せなくて、今まで散々人に怒られてきたので何とかしたいです。昔に比べたらこれでもまだマシになった方なのですが、なかなかうまくいかないですね。役者として以前に人としてどうなんだろうと、いつも悩んでます。

タグ: 稽古とコミュニケーション能力 舞台にいる瞬間 外傷・内傷

芸を持つ自分

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お客さんの、どんな反応が嬉しいとかってありますか?
由良 
舞台に上がっている時はあまりお客さんの反応が気になる事はないです。舞台に上がっていると一人になれる感覚があるんです。自分でいる必要はなくて、その役になっていればいいだけだから、余計なことに煩わされないですむので。
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気が楽なんですね。そうか、人間、役の演技に徹している時は確かに楽かもしれませんね。
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今後、どんな感じで攻めていかれますか?
由良 
これまでもやっとした感じで芝居を続けていて、これからも続けていくかどうか迷ってたんです。でも劇団の名前が売れたりしてきていて、このままでは自分が期待に答えられるかどうか分からなくて、獅子舞の仕事を始めた理由のひとつにそれもあります。これからも舞台を続けるんだったら何か、芸を持つ自分であらなければならないなあと思っています。
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頑張って下さい。応援しております。

タグ: 迷っています ポジショニング不安 今後の攻め方

メタリックナノパズル

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今日はですね、お話を伺えたお礼にプレゼントを持って参りました。
由良 
ありがとうございます。開けてもいいですか?
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どうぞ。
由良 
(開ける)おお。
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ペンチとかが必要なんですが、組み立てるとカッコいいですよ、それ。

タグ: プレゼント(ゲーム系) プレゼント(インテリア系)

(インタビュー終了)